バカとテストとブレイブルー   作:ぶるらー

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チェイスがやってきたウェディング体験の結末は?


二十四話

「チェイス?」

 

そこにいたのは間違いなくチェイスだった。パラレルワールドのそっくりさんとかじゃなく。あの紫のライダースジャケットは間違いなくあいつだ

 

「さて、お前達をつまみ出すとしよう。俺のダチ、そしてその更にダチの結婚式を台無しにするわけにはいかない」

 

チェイスはヤンキーカップルの首根っこを掴むと軽く持ち上げ運んでいく

 

「な、なにしやがる!」

 

「離しなさい!」

 

「断る」

 

『...えっと、では...え?』

 

カンペを読むノエルちゃんの表情が曇る

 

『そ、それでは、最後に愛し合う二人のキスで、幕を閉じようと、おもいましゅ』

 

あ、かんだ。...ん?

 

「「「「「え?」」」」」

 

「...ちょっと、照れる」

 

ちょっとどころじゃねえよ!

 

(おい!知り合いだけならいざ知らず、こんな大勢の他人の前でキスなんて出来るか!)

 

(お、俺もさすがにこれは)

 

(ノエル、いや、皆知らなかったっぽいね)

 

(ですのね)

 

明久のクラスメイトが他にも何人かあちらこちらで見える。恐らく皆でイベントを手伝おうと思って来てくれたんだろうが皆どこか苦い顔をしている。いくらウェディング体験とはいえまさか知らない人間の前で見せ物のようにキスさせられるとは思ってなかったらしい

 

(どうすりゃいいんだ...)

 

バサァ!

 

その時だった。ステージの上にあったカーテンの大部分がちょうど俺達を隠すように降ってきた

 

「...カジュン」

 

ぐい

 

「ん!」

 

チュ

 

「マイ...」

 

「うん...」

 

チュ

 

「雄二...」

 

「...わかったよ」

 

チュ

 

そのカーテンが俺達を隠すと同時に俺達は...自分達の大切な人を一生愛すると誓う口づけをした

 

『と、トラブルはありましたが無事誓いのキスをすませられたようです!それでは、ウェディング体験はここまで。ありがとうございました!』

 

若干無理矢理だがノエルちゃんがなんとか収めてくれた。これで終われるな...

 

「...サンキュー、チェイス」

 

俺は会場の入り口のそばで肩にプロトシフトスピードを乗せ腕をくんで立っていたチェイスに礼の言葉を呟いた

 

 

 

 

 

 

 

それからスタッフに紛れていた連中と合流した

 

「...チェイスだ、よろしく頼む」

 

相変わらずの仏頂面で挨拶をするチェイス

 

「し、しかし、本物、なんですか?失礼ですがあなたの復活はかなり先になると...」

 

ハザマが信じられないように言う。実際俺だって今も信じられない。なんたってコアの修復作業は他の三人はもうすぐ復活出来る所までだったのに対してチェイスは1割も満たない物だった。一体何があったんだ...

 

「剛、お前がこの世界に来たあとハート達が復活した。三人は自分達のエネルギーを注ぎ込み俺のコアの修復の手助けを行ってくれた。そのおかげで修復が一気に進み復活できた」

 

「そう、だったのか...」

 

「事情は進ノ介やクリムから聞いている、これからは俺もお前達と一緒に戦う」

 

「ほう、なら宜しく頼むぜ」

 

ラグナがチェイスに手を差し出す

 

「確かお前は、ラグナと言ったな。お前も以前は死神、と呼ばれていたらしいな」

 

握手をしながらチェイスは言う

 

「お前、まさか中二病...」

 

「ちげえよ馬鹿!前の世界の話だし自分で名乗ってた訳じゃねえ!」

 

雄二にからかわれて慌てて否定してる

 

「チェイスも昔はロイミュードの死神ってポジションだったからな。親近感でも沸いたか?」

 

「ああ、そんな所だ」

 

「チェイスさん、か...宜しくな、俺は吉井明久」

 

今度は明久がチェイスに手を差し出す

 

「ダチ兼弟分って感じだ、こいつは」

 

「...なるほど、かつてのお前と進ノ介のようなものか。さんはつけないでいい。明久、俺とお前がダチになれるならな」

 

「当然、じゃあダチで!」

 

「...ああ、宜しく頼む」

 

握手を交わす二人。うん、以外とこいつらも仲良くなれそうだな

 

「それと...」

 

「わたくしですの?」

 

カジュンを見つめるチェイス。なんだ?

 

「...君が剛の妻か」

 

ぶ!

 

ほぼ全員が吹き出した

 

「ち、チェイス?」

 

「なんだ剛」

 

「あのな、さっきの結婚式、マジのやつじゃないんだ」

 

「なん...だと?つまり、お前達は付き合っている訳では...」

 

「そうじゃねえって!」

 

「チェイスさん、じゃないチェイス。俺達はまあ...結婚したいとは思ってるよ?」

 

「結婚を前提にお付き合い、っていうやつで。さっきのは結婚式を体験出来るやつなんです」

 

「それにわたくしと剛以外は今は年齢の決まりで結婚出来ませんの。それが、人間のルール!というやつですの」

 

「...なるほど。確かにまだ学生のお前と剛が結婚するのはあまりよくないのかもしれない。...剛がロリコン扱いをされかねない」

 

「お前どっからそんな言葉覚えた!?」

 

相変わらず疲れるな、こいつの相手は

 

「すまん、お前が結婚式を行うと聞いて驚いていたからかもしれん。...俺は進ノ介と霧子の結婚式を見届けることが出来なかったからな」

 

すこし残念そうにうつむくチェイス

 

「...まあいい。なら、数年後を楽しみにする」

 

「...チェイス、こいつをお前に返す」

 

俺はチェイスにあるものを渡した

 

「これは、俺のシグナルバイクと免許証...」

 

「お前の宝物だろ?」

 

「すまないな、こいつだけに頼らずともすみそうだ」

 

そういってチェイスはブレイクガンナーを見せる

 

「なるほど。てか、そのシフトカー使えないのか?」

 

プロトシフトスピードを見ながら思った事を述べた。マッハドライバーの特性ならそれを使ってプロトドライブになることも出来るだろうと思うが...

 

「プロトドライブでは、この先を戦っていけん。そう思っただけだ」

 

「そういやお前マッハドライバーは?」

 

「ある、それと何かあったときようのスペアドライバーもりんなから預かっている」

 

「準備万端だな」

 

「あ、寝泊まりはどうすんだ?」

 

「よかったらうちに来ませんか?お母様、また賑やかになるって喜びそうだし」

 

明久とマイが気がついたように聞く。確かにどうすんだ?

 

「...なら、お言葉に甘えさせてもらう。既にテントの準備をしていたからしばらくはそちらで過ごす」

 

野宿するつもりだったのか。

 

「なら、お母様達には伝えておきますね」

 

「チェイスさん、これから宜しくですの」

 

 

 

 

 

 

 

sideチェイス

 

「...なに!」

 

深夜、テントで休んでいた俺は何かを感じた。いや、何かではない

 

「重加速...だと」

 

それはロイミュードが発生させる重加速の反応だった

 

「やはり、コアドライビアの技術を手に入れているようだな、レリウスとやらは」

 

剛達からすでにロイミュードが襲撃してきたという情報は聞いていたが俺を狙ってきたか

 

「...あれは」

 

テントを出ると3体のロイミュードを発見した。しかしロイミュード達の目の前にいたのは...

 

「...こ、な、い、で」

 

紫の髪をした少女だった

 

「まさか、やつらの狙いはあのこか!」

 

俺は少女の元にプロトシフトスピードを向かわせる

 

「あ、え?動ける?」

 

シフトカーのコアドライビアにより重加速の影響がなくなった少女は元のように動けることに驚いている

 

「逃げろ、そいつを離すな。また動けなくなる」

 

「は、はい。あなたは?」

 

「話は後だ」

 

マッハドライバーを装着ひシグナルチェイサーを装填...

 

ガッ、ガッ!

 

「は、入らない?何故だ、ドライバーが不調なのか?」

 

「ふ、仮面ライダーよ、とっとと消えろ。そのガキを置いてな。そうすれば命は助ける」

 

「断る、人々を守るのが俺の使命だ」

 

今度はブレイクガンナーを取り出す

 

『ブレイクアップ!』

 

ブレイクガンナーを使い俺はロイミュードとしての戦士、魔進チェイサーに変身した

 

「行くぞ!」

 

『ガン!』

 

ガンモードにしたブレイクガンナーで銃撃を打ち込む。進化体ではないからかこれだけでも十分ダメージが入っている

 

「俺や他の者に倒されるであろうとは考えなかったのか...やはりあの少女を狙うために形振り構っていられないようだな。一気に決める」

 

『チューン!チェイサー、スパイダー!』

 

『エグゼキューション!』

 

スパイダーバイラルコアを装填しファングスパイディーを装備した俺は一気に必殺技の準備にはいる

 

「はぁ!」

 

「「「ぐぁぁ!!」」」

 

爆発の中からコアが現れるが...

 

「あの数字...新しく作り出したということか」

 

そのコアの数値は111・112・113だった

 

「さて...大丈夫か? 」

 

変身を解除し少女に近づく

 

「は、はい...」

 

「何故奴等に襲われていたかわかるか?」

 

「...わかりません。だって自分が誰かも分からないのに...」

 

「なん、だと?」

 

彼女は記憶喪失なのか

 

「取り敢えず、そのケガを治療しよう。知り合いの所に行く、少し待っててくれ」

 

剛に電話をかけるが出ない。時間も時間だ、寝てるのだろう。なら明久に...

 

『はい、もしもし...』

 

「...すまん、明久。起こしたか?」

 

『いや、大丈夫だ。どうした、こんな時間に。剛なら多分寝てるはずだけど...』

 

「じつはお前に頼みが...いや、この場合は夏目マイか。すまないが彼女に代わってくれるか?」

 

『ああ、わかった』

 

『もしもし、チェイスさん。どうかしましたか?』

 

「すまないな、こんな時間に。実はロイミュードに襲われていた少女がケガをしてな。すまないが今から向かってもいいだろうか?病院も開いてないだろうし俺の方には手当て出来る道具がないからな」

 

『え!?あ、あの、いきなり色んな情報がいっぱい来たんですが...取り敢えず今から来られるんですよね?分かりました』

 

「すまん、礼を言う」

 

『いえ、気をつけて下さいね?』

 

ピッ

 

「待たせた、今から少しバイクで走る。後ろに乗ってくれ」

 

「は、はい」

 

俺はライドチェイサーの後ろに少女を乗せ夜道を走らせる

 

「そういえば名乗っていなかったな。俺の名はチェイスだ」

 

「チェイスさん...わたし、は......そうだ」

 

「どうした、思い出したか?」

 

「......ヤ」

 

「...」

 

「サヤ...それが私の名前」

 

これが、俺と彼女の出会いだった




「チェイスだ」

「詩島剛です、ってテンション低いなチェイス」

「...吉井明久です」

「お前もかよ!?」

「姉さんが帰ってくるんだぜ?どうやって話すか悩んでて」

「どうしました、皆様」

「ああ、何でもないぞサヤ!?」

「すまん、心配させて」

「...チェイス様」ポッ

「おいチェイス、この子お前の事を...」

「だが、俺は彼女を愛していいのだろうか...」

「チェイス、お前自身の気持ちはどうなんだよ!サヤをどう思ってるんだ!」

「次章、期末と恋と家族の絆~追跡者と少女は何故互いを愛したか」

『ライダー、チェイサー!』

「使命だからではない、守りたいから守る!それが俺の選択だ!」

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