バカとテストとブレイブルー   作:ぶるらー

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さて、第二話Eクラス戦になります!


二話

カリカリカリカリ

 

今教室の中に響くのは俺たちが鉛筆を動かす音だけ。既に戦争が始まって15分はたつが俺たち6人はまだ戦いに行かずこうしてテストを受けている。補給テストは本来戦闘で減らした点数を回復するために受けるものだが俺たちは最後に行われたテスト、振り分け試験を受けなかったたため今は全ての教科の点数が0点扱いになっている。そのためまず補給テストを受けてある程度点数を稼いでから出撃する手筈になっている。まあ、Eクラス相手ならそろそろ終わらせちまってもいいか。

 

「先生、私ここまででお願いします!いこ、明久!」

「え、もう!?まあ、100点は取れてるだろうけど。」

 

「マイ、大丈夫なの?もう少しだけ解いていけば?」

 

「いや、早く行かないといけないというか...」

 

そういってマイが目を反らすように廊下に目を向けると...

 

ぎゃああ!

 

やめてくれー!

 

戦死者は補修ーーーー!!

 

と、そんな声が聞こえてきた。

 

「聞くに耐えないというか」

 

まあそうだろうな。戦闘中0点になればその時点で戦死となり補修室で鉄人監視のもと戦争が終わるまで補修受けさせられるという地獄を味わうはめになる。

 

「しょうがない、ラグナ達の補給の時間を稼ぐ為にもこれいじょう秀吉たちだけじゃ厳しいしな。頼むぞ二人とも!」

 

「任せてよ、じゃあいこうマイ!」

 

「うん!」

 

しかし、あの二人が行くならもう俺たちの出番無さそうな気がするな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、戦場にたどりついたのはいいけど結構みんなやられてるな。よし、マイたちのために頑張らないとな!

「あ、秀吉!」

 

「おお、明久に夏目!救援にきてくれたのか!」

 

「秀吉くん、状況は?」

 

「ある程度互角じゃがだんだんおされてきている、といったところかのう。やはり上位クラスじゃの。」

 

「そうか。あれ、ところでムッツリーニは?」

 

Aクラスどころか教師並の成績の保健体育のムッツリーニならこんな状況簡単にひっくり返せそうなきが。

 

「あやつは今は情報収集にでておる。ラグナ達のように元よりAクラス級なものならともかく単教科特化のムッツリーニの情報が敵に漏れるのはまずいというのもあるらしいからの」

 

「なるほどね」

 

「おお、そこにいるのは我らが女神の1人、夏目マイさん!」

 

「本当だ、夏目さんだ!」

 

「もしや、我々の救援に!?」

 

「え?あ、ああ、そうなんだよ!ここからは私たちも一緒に戦うよ!」

 

「うおおおお!よし、いくぞ者共!夏目さん並びにマーキュリーさんたちにEクラスの設備を献上するぞ!」

 

「「「「おおおおおおお!!!!」」」」

 

悲しくなってくるくらい単純だね。まあ、同じ男だからその気持ちはわかるけど。

 

「あ、あの人って夏目マイさん!?」

 

「そんな、俺たちで勝てるわけないじゃないか!」

 

あれはDクラスの人たちか。よし、なら早速いくとしようか!

 

「いこう!マイ!」

 

「うん!」

 

「「サモン!」」

 

夏目マイ 日本史 175

 

吉井明久 日本史 119

 

僕達がデフォルメされコスプレしたような姿をした召喚獣が頭の上に点数を表示しながら現れた。マイはどこかの学校の女子制服に武器は槍。僕は、学ランに木刀か。....どうしよう、あまりに貧相で泣きたくなってくる。

 

「おい、あの吉井ってやつ 本当にFクラスか!?Cクラスくらいはあるぞ!」

 

日本史は得意科目だからね。あれくらいの時間でも100点くらいは余裕でとれるよ。

 

「くそ、これじゃ押しきられるぞ!」

 

「それが狙いなんだけどね。」

 

ある程度拮抗してたところに100点越えが二人現れたからか向こうが動揺し始めた!Eクラスの教室は僕達Fクラスの隣。このまま一気に攻めて勝負をつける!

 

「ま、まずい教室に!」

 

Eクラスに突入するとそこにいたのは代表の中林さんだった。

 

「あ、あなたは夏目マイ!それと、馬鹿代表の観察処分者の吉井明久!」

 

「誰が馬鹿代表だよ!これでも最近は総合でDクラス狙えるくらいはあるんだよ!」

 

「明久、古典何点だっけ?」

 

「...32点です」

 

「帰ったら勉強会ね」

 

「くそ!こうなったら勉強会のストレスを中林さんに!」

 

「おいおい、そりゃねえだろ明久。俺たちにも戦わせろよ」

 

「え?」

 

振り向くとそこには......

 

「ラグナ!」

 

「ノエルにラムダ、それにニューも!」

 

「あ、あなた達はマーキュリー三姉妹!?それと.......ナンダカンダ=マーキュリー?」

 

ずこー!

 

その発言についずっこけてしまった僕達。

 

「てめえ馬鹿か!なんだその変な名前は!俺はラグナ、ラグナ=マーキュリーだ!」

 

「...ここからは私たちも戦う」

 

「いきましょう、皆さん!」

 

「えへへ!ニュー達が遊んであげるよ!」

 

「「「「サモン!」」」」

 

四人が呼び出した召喚獣は教室にいたEクラスの召喚獣を次々と撃破していった!す、すごい!ラグナの召喚獣なんて素手なのにあの強さ!

 

「そ、そんな!ここまであっさり負けるっていうの!?」

 

「悪いな、代表さん。あんたに恨みはねえがここで終わらせてもらう!でぇやぁぁ!」

 

ラグナの召喚獣のパンチが中林さんの召喚獣に決まったと同時に表示されていた点数が0に変わった。これってつまり...

 

「勝者、Fクラス!」

 

戦死した人たちを抱えていた鉄人が宣言をかけた!勝ったんだ、僕達!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですって!設備をかえないの!?」

 

「ああ、そうだ。悪くない提案だろ?」

 

戦後対談の中で雄二は中林さんに出した提案。これは元々設備自体変える予定じゃなかったから僕達はともかく、他のクラスの連中のやる気を保つためでもあるらしい。でも、肝心の僕達の設備はどうするつもりなんだろうか。と、いつのまにか対談も終わったみたいだ。

 

「じゃ、そういうわけだ。じゃあな」

 

がらら

 

「おやおや、終わったみたいですね?」

 

「お前、Aクラスの結城?」

 

ハザマくん?

 

「ハザマだと?何のようだ?」

 

「いえいえ、たいしたことじゃないんですよ。ただ...」

 

「ん?」

 

「宣戦布告をしにきたんですよ、あなた達Fクラスに」




さて、次回らAクラス戦!といきたいところですが......詳しくはこれが上がってる頃には出してるだろう活動報告で!

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