祖龍と紅龍の力を持つ青年がダンジョンで一族復興を願うのは間違っているのだろうか   作:三本線

12 / 16
初めてのダンジョン②

「よし、クシャも準備は大丈夫?」

 

「うん、急いでリヴェリアさんのとこにいかないと!」

 

あの後、昼食を食べ終わった2人は武器はハントから貰った物があったのだが、防具がないということで【ロキ・ファミリア】の倉庫にある物の中で自分達の体格にあったものを探し、ボレアスは動きやすさを重視し、軽めの皮で出来た鎧を。クシャも弓メインで戦うので見た目重視で防具というよりは服のような装備を選んでいた。ちなみに尻尾が隠れるように2人ともズボンは少し大きめの物を着ている。

そしてその後自分達で少し調整を施し、門で先に待っていたリヴェリアの元へと向った。

そして、リヴェリアと合流を果たし、3人でギルドへと向う。

ダンジョンに潜るには先にギルドで冒険者登録を行い、所属ファミリアや自身の名前を書いた後、簡単なダンジョンについての講習を受けるらしいのだが、2人についてはなんでもフィンが先に話を通してあるらしく受けなくて良いらしい。

そして、それらが終った後、正式に冒険者登録が終った証として、金属のタグのような物を渡されるらしい。

そんな説明を受けながら歩いていた3人だったが、目的地のギルドに到着したのでリヴェリアに連れられ、受付カウンターに向う。

そしてそんな3人を見て周りの冒険者達や、ギルド職員までもざわつく。

 

「おいおい、あれ九魔姫《ナイン・ヘル》じゃねぇか?!後ろに連れてるのは新人か?」

 

「いや、今年【ロキ・ファミリア】の入団試験は合格者0だって噂だぞ?」

 

「じゃあ、あの後ろのガキ達はなんなんだ?」

 

「俺が知るかよ。」

 

などとそこら中から聞こえてくるがリヴェリアは特に動じず受付カウンターに向うと目的の人物を呼んでもらう。

 

「アイシャはいるか?」

 

「アイシャですか?少し待ってくださいね~。アイシャ~。リヴェリアさんが呼んでるよー!」

 

とギルド職員が声を上げるとどこからか「はーい!」という返事が返ってきた。

そしてすぐにアイシャと呼ばれた女性が後ろの扉から現われた。綺麗な黒髪が特徴的な美しい女性だ。

 

「お待たせしてすいません!何の用ですか??」

 

「あぁ。この2人の冒険者登録をお願いしたい。フィンから話は聞いてるな?」

 

「あぁー!この子達が!わっかりました!それじゃ用紙を取ってくるので少し待っててくださいねー!」

 

そういって走って用紙を取りにいくアイシャ。見た目とは違って話し方といい行動といい活発な女性なようだ。

そして2分ほどするとアイシャが戻ってきた。

 

「お待たせしました!!では、こちらの用紙に名前と年齢、それと所属ファミリアを書いてください!!」

そういわれたので書いていくボレアスとクシャ。だが種族の欄になぜか既に人間とかかれており、困惑するボレアスとクシャ。

 

「あのアイシャさん・・種族の欄なんですが・・・」

 

「あぁ!それについてはそのまま出してもらって結構です!」

 

「わ、わかりました。」

 

そういわれて全ての欄を埋めたボレアスとクシャ。

そしてその紙を受け取ったアイシャ。

 

「よし!あとはこれでタグを渡せば終わりですので少しお待ちください!」

 

そういってまた後ろの部屋へと走っていくアイシャ。

その間にリヴェリアが2人に先ほどの種族の欄についての説明をする。

 

「ギルド職員も全員が全員信用できるわけではないのでな。アイシャは少し喧しいが信用できる人物なのでな。フィンが前もって話をつけていたわけだ。2人の名前が有名になれば隠し通すことも難しいだろうが、その時はロキがなんとかするさ。」

 

「なるほど・・・。しかし、アイシャさんはいいんですかね?あれって一応大事な書類ですよね・・・?」

 

「たしかに。お兄ちゃんの言うとおりアイシャさんは知ってて見逃したわけですよね・・?」

 

「大丈夫だろう。それにアイシャはああみえて結構強かでな。のらりくらりとやり過ごすさ。」

 

リヴェリアがそういうのならそうなのだろうと納得する2人。

そうしているとアイシャが戻ってきた。

 

「はい!こっちがボレアス君でこっちがクシャちゃんのね!あ、それと2人の担当アドバイザーは私になるからなにかあったら私に相談してね!」

 

「はい。ありがとうございますアイシャさん。それと、よろしくお願いします。」

 

「ありがとう!それとよろしくねアイシャさん。!」

 

そしてタグを装備にくくりつける2人。ボレアスは腰の双剣のホルダーにくくりつけ、クシャは背中に背負っている矢筒にくくりつけたようだ。

そして2人がタグをつけ終わったの見たリヴェリアが、

 

「終ったようだな。ではダンジョンに行くとしようか。」

と言い歩き出す。そしてそれに着いて回るボレアスとクシャ。

 

「ここが【始まりの道】つまり、ダンジョンの入り口だ。」

 

「・・・緊張するなぁ。」

 

「やっとダンジョンだー!」

 

2人の両極端な反応を見て苦笑しながら歩を進めるリヴェリア。そしてそれに続くボレアスとクシャ。

 

「まぁ、今日は1層の目立たない所で2人の魔法を確認するだけだ。そう危険なことはないさ。」

 

「魔法の確認ですか?」

 

「あぁ。どれくらいの威力なのか気になるし、団員の実力も把握しておかないといけないからな。」

 

「そうなんですね。分かりました。」

 

「わっかりましたー!」

 

そして、遂にダンジョン1階層へと到着した。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。