祖龍と紅龍の力を持つ青年がダンジョンで一族復興を願うのは間違っているのだろうか 作:三本線
ボレアスとクシャは自室へと戻り、2人で更新したステータスを確認していた。
名前:『ミラ・クシャ』
所属:【ロキ・ファミリア】
種族:『龍人族』
レベル:『1』
力:H125 → H145
耐久:I50 → I60
魔力:H150 → G220
敏捷:H190 → G240
器用:H185 → G245
『スキル』
【風翔龍の加護】
・早熟する。
・竜種と相対した場合、全ステータスが大幅に上昇。瀕死になるとさらに上昇。
・試練が訪れやすくなる。
『魔法』
・【ステラ】 詠唱文 「我が身に流れる風翔龍の血よ目覚めよ」
追加詠唱により威力上昇。レベルアップにより追加詠唱文獲得。
・風の矢を放つ。着弾地点に嵐の如き暴風を巻き起こし、敵を風の刃が切り刻む。威力は魔力依存
・【フェザー・シールド】 詠唱文 「風よ。わが身を守れ。」
追加詠唱により効果上昇。レベルアップにより追加詠唱文獲得。
・風の鎧を纏う。
「うーん伸びてるのは分かるんだけど、これって他の人と比べてどうなのかな?」
「うーん・・・僕もおんなじくらいだし、普通なんじゃない?」
「えー。お兄ちゃんのステータスも見せてよ~。」
「はい。これが僕のステータス。」
名前:『ミラ・ボレアス』
所属:【ロキ・ファミリア】
種族:『龍人族』
レベル:『1』
力:H195 → G225
耐久:H130 → H150
魔力:H170 → G240
敏捷:H193 → G255
器用:H150 → G200
『スキル』
【祖龍の加護】
・早熟する。
・竜種と相対した場合、全ステータスが大幅に上昇。瀕死になるとさらに上昇。
・試練が訪れやすくなる。
・竜種を調教しやすくなる。
『魔法』
・【ルーツ・ブリッツ】 詠唱文 「我が身に流れる祖龍の血よ。敵を焦がし尽くせ。」
追加詠唱により威力上昇。レベルアップにより追加詠唱文獲得。
・超高温の雷を発現させる。また、任意で自身の狙ったところへ雷を落とす。
・【バルカン・フレイム】 詠唱文 「我が身に流れる紅龍の血よ。敵を燃やし尽くせ。」
追加詠唱により効果上昇。レベルアップにより追加詠唱文獲得。
・自身を中心に超高温の炎を発生させる。発生された炎は自身により操作可能。
・【ミラ・エンチャント】
・自身、及び武器に雷又は炎の属性を付与する。
詠唱文 炎属性の場合【燃やせ】
雷属性の場合【焦がせ】
「本当だね~。お兄ちゃんも私も同じくらいのステータスの伸びだね。」
「うん。多分大剣使ったら力も上がるだろうし、明日は大剣使おうかな。」
「そうだね~。私も明日は弓だけじゃなくて別の武器借りて使ってみようかな。」
「うん。それもいいと思う。」
そして明日からのダンジョンについて2人で話してる間に夜も深まってきたので寝ることにした2人。
そして翌日も午前中はリヴェリアによるダンジョン講座を行い、午後はガレスと共にダンジョンへ潜り、前日確認していなかった魔法を確認していた。ちなみに今日はステータスアップしたこともあり、4層にきていた。
「燃やせ。【ミラ・エンチャント】」
そうボレアスが呟くとボレアスの体と持っていた大剣が炎に包まれる。
そしてボレアスはそのまま炎を纏い、目の前のゴブリンに向って大剣を振りかぶる。ゴブリンはなんとか避けるも大剣が纏っていた炎に触れてしまい、そのまま燃やし尽くされた。
そしてゴブリンを倒したボレアスは魔石をゴブリンから取り出しながらなにやら違和感があったような感じで頭を捻っている。
「どうしたんじゃボレアス。」
「あ・・ガレスさん。なんか少し武器を使うときに違和感があって・・」
「それは多分ステータス上昇にまだ体が慣れてないんじゃろ。そのうち慣れる。」
「はぁ。そうなんですね。」
「そうじゃ。それよりもうひとつの方も試してみろ。」
「分かりました。焦がせ。【ミラ・エンチャント】」
ボレアスが魔法を発動させるとボレアスの体を纏っていた炎が離散し、かわりに眩い雷がボレアスと大剣に纏われる。
そしてボレアスは周囲にモンスターがいないので少し大剣を素振りして体を慣らす。
そして10回ほど素振りし終えたとき、待ちに待ったモンスターがダンジョンの壁から生み出された。人と同じくらいの大きさをしたヤモリのようなモンスター。リザードが3体壁から生まれてきた。
それをみたボレアスはリザードに向って走り出し瞬く間に1体を縦に真っ二つに切り裂くとそのままの勢いで大剣を横になぎ払い2体目のリザードを真っ二つにする。
そして最後の1体は2体がやられている間にダンジョンの天井へと移動していたため、暇していたクシャが弓矢で倒していた。
そして忘れずに魔石を回収する。
「ふむ・・・。なんというより斬るというよりは超高温で溶断しているような切れ味だな。」
「そうですね・・・。あんまり使いすぎると武器がダメになりそうです。」
「そうだね~。ハントから貰った武器だし大切に使わないとね。」
「うん。それにこれくらいなら魔法を使わなくても勝てそうだしね。」
「そうじゃな、といいたいが油断するでないぞ。しかし、クシャの魔法は確かめにくいのぉ。」
「そうですね。わざと攻撃を受けるのはリスクが高すぎますし・・。」
「うーん・・。じゃあ私が魔法使うからお兄ちゃんがそこらへんに転がってる石を私に投げてよ。」
「いいけど・・クシャの魔法だと石がクシャに当たる前に風圧でどっか飛んでくとおもうけど。」
「まぁいいから。いいから。」
そういって魔法を使うクシャ。
「風よ。我が身を守れ。【フェザー・シールド】」
魔法を発動した瞬間、クシャを守るようにクシャを中心に風が渦巻き、クシャの全体を覆っている。
「よーし。お兄ちゃん。投げて良いよ!」
そういわれて転がっていた石をクシャ目掛けてそこそこ力を込めて投げたボレアス。
そしてクシャが纏う風に石があたった瞬間、石が細切れに砕けた。
「え?」
「ほう。」
そう、つまりクシャが纏うのはただの風ではなく風の刃だったのだ。風圧もさることながら風の刃の切れ味に間抜けな声を出したボレアスと感心したかのようなガレス。
そして当のクシャは
「わー・・・便利な魔法だなぁ。攻防一体?っていうのかな?」
等と言っていた。
そして、それぞれ全ての魔法の確認を終えたのでガレスの目の届く範囲で好きなようにモンスターを狩っていた。
そして、そんな2人を見ている冒険者達が居ることにガレスは気づいていたが、放置していた。
もし、2人に手を出せば即座に叩き潰す準備は出来ているぞと目で威圧してやれば、2人を見ていた冒険者達はどこかに消えていた。
そして、あらかたこの階層のモンスターを魔法も駆使し、狩りつくしたボレアスとクシャはほぼ同じタイミングでガレスの元へと戻ってきていた。
ちなみに2人共今回は最初こそ魔石を魔法で消滅させていたがある程度加減を覚えて後半はしっかりと魔石を回収していた。
「流石じゃな。リヴェリアが褒めるだけのことはある。」
「?リヴェリアさんがなにか褒めてくれてたんですか?」
「私も初耳!リヴェリアさんなんていってたんですか?」
「いや、なに2人共才能に溢れる若者だと言っていただけだ。」
と適当に話を打ち切ったガレス。
そして先ほど感じた視線のこともあり、少し速いがダンジョン探索を切り上げることにした。
「2人共、先ほど嫌な視線を感じた。少し速いがダンジョンから出るぞ。何も無いとは思うが。」
「?!わ、わかりました。」
「視線なんて感じなかったけど・・・ガレスさんがそういうなら・・」
そしてダンジョン入り口へと足を進めていく3人。
そして、途中なんどか遭遇したモンスターを片手間で処理していきながらダンジョンから出て、ギルドへ到着し魔石を換金するボレアスとクシャ。
今日は昨日より時間こそ短かったが、昨日より下層に潜ったこともあり2人で8千ヴァリスほど稼いでいた。
そして、2人はそれを持ってギルドの外で待つガレスの元へ向う。
そしてガレスへ今日の儲けを報告すると
我が家
「今日はまだ時間も速いからな。一旦【黄昏の館】に帰ってその金で少し遊びに行くか。」
ガレスがそういうので一旦荷物を置いて私服へと着替えて門で集合する3人。ちなみにシャワーはバベルにある冒険者用のシャワールームで浴びている。
「さて・・ほんとはワシもついていきたいんだが・・・ワシは少し用事が出来たから、2人で行ってくるといい。」
「わかりました。じゃぁクシャどこにいきたい?」
「うーん・・・。あ、ここから近いし服でも見に行かない?今私達って私服ほとんど持ってないし!」
「そうだね。そうしようか。」
「そうじゃな。ここから近いし、遅くなることもないからそれがいいじゃろ。しかし日暮れ前には帰ってくるんじゃぞ。」
「わかりました。日暮れまでは・・あと2時間くらいか。じゃ、いこっかクシャ。」
「そうだね~。じゃいってきます。」
「おう、気をつけてな。」
そして2人が行くのを見送り2人が見えなくなった辺りでガレスに声を掛ける人物がいた。
「本当に大丈夫なのか?2人で行動なんてさせて。」
「そう心配するなリヴェリア。あそこならよっぽどのことが無い限り大丈夫だ。【アストレア・ファミリア】も多く見回ってるしな。」
「だが・・・。」
「なぁーに。ワシも後ろから着いて行く。本当にあの2人だけで行動させるわけがなかろう。」
「そうか・・。それなら心配ないな。」
「あぁ・・じゃぁワシも行ってくる。」
そういって歩き出すガレス