祖龍と紅龍の力を持つ青年がダンジョンで一族復興を願うのは間違っているのだろうか   作:三本線

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とりあえずダン待ちの漫画5巻ほど買いました。


龍人オラリオに立つ

天高く聳え立つ巨大な塔バベル。

それを中心に街が形作られ、そこで多くの人々が生活をしている。

 

【迷宮都市オラリオ】

 

その街の入り口にボレアスとクシャ、そしてハントの3人が漸くたどり着いた。

アイルーはさきほどハントから代金を貰うと同時にすぐに街の中に消えていった。

 

「ここが・・・オラリオ・・迷宮都市」

 

「すごい人だね。お兄ちゃん。迷子になったら大変だ。」

 

とボレアスとクシャが呟いてそれに答えるハント

 

「あぁ。今までお前らがいたとことは比べ物にならないくらい人が多いだろうな。ま、とりあえず腹ごしらえだ。行くぞ。ちゃんと見失わず着いて来いよ。」

 

といって歩き出すハント。そしてそれに慌てて着いていくボレアスとクシャ。

ちなみに今の3人の格好はハントは着慣れた装備の上から顔まで隠せるフードつきのローブを羽織って顔を隠している状態で、ボレアスとクシャは狩りに行く際の格好にフードなしのローブを羽織っている。

理由はハントはオラリオでは顔が知られている存在なので声を掛けられるのが面倒だという理由。ボレアスとクシャは尻尾を隠すためである。たしかにオラリオでは色々な種族が共存しているが龍人族の尻尾は少し特殊で極端に短く全体が鱗に覆われているというものなので一目で龍人族だとばれてしまうのでこのような格好をしているのだ。

 

そしてそんな不審者の様な格好をした3人組が歩くこと15分程、ハントが冒険者時代に通っていたと言っていた定食屋へと到着する。

 

「いらっしゃいませー3名様でよろしかったでしょうか?・・・ってハントじゃない!どうしたの?それと横の子供達は?」

 

「あぁ久しぶりだなメラルー。ちょっとこいつらの保護者としてオラリオまで来たんだ。とりあえず席に案内してくれ。」

 

「あ、あぁごめんなさい。ではこちらへどうぞ。」

 

そう言われて席へと案内された3人。自分達の他にも何人か客がいたのだがみな自分達の話に夢中なようでハントの名を聞いても反応していないのを確認してハントはほっとため息をつく。

 

そうすると先ほどメラルーと呼ばれた猫人族の少女の店員が注文をとりに来た。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「俺は日替わり定食で・・・ボレアスとクシャもそれでいいか?ん。じゃぁ日替わり定食3つで。」

 

「はーい。じゃぁ少しお待ちください。」

 

といってオーダーを厨房へ伝えると再びこちらの席にきたメラルー。

                              モンスターハンター

「ハントこの子たちの保護者代わりっていってたけど・・・まさか【怪物狩】の復活かしら?」

 

「いや、冒険者に復帰するつもりはねぇしこいつらの付き添いが終ったら俺はすぐオラリオから出てくよ。」

 

「ふーん・・。あ・・そういえば君達名前は?」

とボレアスとクシャに訪ねてくるので名前を答えるボレスとクシャ。

 

「ボレアス君にクシャちゃんね。覚えたわ。それで君達はなにしにオラリオに?」

 

「えっと・・僕もクシャも冒険者になりにきました。」

 

「へー・・その年でねぇ。・・ま、なにか事情があって子供の頃からダンジョンに潜るなんて珍しいことでもないし・・・。ま、頑張ってね。」

 

といい終えた途端、他の席の客から声がかかり注文を取りに行ったメラルー。その後こちらの席に戻ってくることはなく、5分ほど経ったら別の店員が料理を持ってきた。

 

今日はから揚げ定食だったらしくから揚げ5つと白米、漬物、それに味噌汁。あと野菜炒めが小皿に入っているという内容だった。味は大変おいしく、特にから揚げは絶品だった。

そのため、ボレアスとクシャは若いこともあってすぐに食べ終わってしまい、それを見たハントが苦笑いしながらボレアスとクシャに一個ずつから揚げを渡した。

そしてハントも食べ終えるとまたもやメラルーがやってきた。

 

「どう?おいしかったでしょ?」

 

「あぁ久しぶりに食ったがやっぱうまいな。この店の飯は。ボレアスとクシャもうまかったのか一瞬で食べ終わってたぞ。」

 

「あら、それは良かったわ。それでこの後はどこへいくのかしら?」

 

「ん、あぁそうだな。ちと【黄昏の館】へこいつらを預けにな。」

 

「【黄昏の館】ってことは【ロキ・ファミリア】の入団試験を受けるの?」

 

「あぁ・・・フィンは信用できる。ガレスとリヴェリアもな。つってもこいつらの腕なら間違いなく受かるだろうけどな。なんたって俺が教えれること全部教えたし、こいつら自身の才能は間違いなく俺以上だ。なんせこいつらときたら教えた武器の使い方を半年と関わらず覚えちまってな。たった2年で全部ダンジョンで使えるくらいにはなった。」

 

「ふ~ん・・・って全部?!あなたロングソードに弓、はては槍や刀、双剣なんてのも使ってたじゃない?!それを2年で覚えたっていうの?!」

 

「あぁ。まだ荒削りだがそれはダンジョンで磨けばいいしな。それにこれ以上俺が教えるより基礎だけ固めて後は自分達で自分なりの得物の使い方を考えていったほうが良いしな。」

 

                          モンスターハンター

「まぁたしかにそうだけど・・・。すごいのね。君達あの【怪物狩】からのお墨付きだなんて。っと・・【黄昏の館】にいくなら長話してる暇はないわね。北のメインストリートまでいくならハントはともかく君達は馬車がないと日が暮れちゃうわ。」

 

「あぁ・・そうだな。もう出るか。お代はここに置いとくぜメラルー。」

 

「は~い。あ・・そういえば今日、ロキファミリアが朝から入団試験をするって噂になってたわね。今からいけば間に合うんじゃない?ま、間に会わなくてもハントが口利きすれば受けさせてもらえると思うけど。」

 

「ん?そりゃちょうどいいな。俺の口利きなしで受けれるならそっちのが都合がいい。んじゃご馳走様メラルー。」

 

「はーい。じゃがんばってねボレアス君、クシャちゃん。」

 

そういわれて軽く頭を下げたボレアスとクシャ。その後街中で捕まえた馬車で【黄昏の館】へと向う3人。

 

そして車内で雑談すること2時間ほど、ついに【黄昏の館】へと到着する。

 

そして、門番へとハントが声を掛ける。

 

「あー。。今日、朝から入団試験があるって聞いたんだが?」

 

「ん?入団希望者か?残念ながらもう受付は大分前に終ってしまったんだ。次の機会に受けるといい。」

 

「そこを何とかできないか?ちと分けありで時間に遅れちまったんだがこの二人に試験を受けさせたいんだが・・・」

 

「そこの子供二人をか?正気か?お主ならまだ分かるが・・たしかに得物はもっているようだが【ロキ・ファミリア】は探索メインのファミリアだぞ?」

 

「百も承知さそんなの。というよりどうにか二人だけ受けさせれないか?」

 

「私も受けさせたいが・・・ここで特例を認めてしまうと他の者から批判されてしまうからな。決まりは決まりだ次の機会を待て。」

 

「んーそうれもそうか・・・」

 

とここまできてハントが自分の名を利用しようとした時、

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキside

「あーすごいー」

 

と超棒読みで感想を漏らすのはこの【ロキ・ファミリア】の主神である神ロキ。

今日は1年に数回しか行われない【ロキ・ファミリア】の入団試験の日で朝から受付を行い、今は【黄昏の館】にある修練場で希望者達と団長のフィンとの入団試験を眺めていたのだが、あまりにも退屈である。

それもそのはず、【ロキ・ファミリア】は【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が壊滅してから勢力を伸ばし【フレイヤ・ファミリア】とこのオラリオにおいて二大派閥を形成しており、そのため入団希望者も80人を越える。

その多くは冒険者になって一攫千金だとか名誉だとかを夢みているのだろうが、そんな生半可な覚悟ではすぐにダンジョンで死んでしまう。そのため、覚悟充分でなおかつ強くなる可能性が高いものを団長であるフィンが直接、模擬戦で見極め、それを副団長であるリヴェリアと最古参のガレス、そして主神であるロキも観戦して合否を判断するのだが・・・今年は例年より希望者のレベルが低かった。正直にいうと見所が一個もないまま、手加減しているフィン相手に寸止め等をして勝ち誇った顔をした希望者達に冒頭のような感想を棒読みで伝えるという作業を80回以上も行っていた。

隣にいるリヴェリアとガレスもあきれた顔をしながら首を振っている。理由は、ロキと同じく、今年の希望者達のレベルの低さだろう。フィンは対戦前に「僕を殺す気でかかってきてほしい。」と伝えているのにも関わらず手加減しているというよりわざと負けているフィンに勝ち誇った顔をしている希望者達。そもそもレベル6の冒険者のフィンが恩恵なしの多少鍛えている程度の希望者達の攻撃を食らっても傷一つつかず、痛くも痒くもない。当たり前のことだがそれがわかっていない希望者達の多さに呆れている3人。ロキにいたってはもう模擬戦を見ることすら放棄して辺りを見回していた。

 

(はー暇やなぁ・・・・前回、前々回よりもつまらへんなぁ・・・ん?)

 

「リヴェリア。」

 

「なんだ?ロキ。」

 

「なんか門で言い合っとるで。ちょいと様子みてきてくれへん?」

 

「はー・・一応私も副団長として試験を見ていないといけないんだがな。」

 

「ええやろ。こんなの。どうせ合格者0やし。」

 

「分かった。では見てくるとしよう。」

 

といって歩き出すリヴェリアを見つめるロキ。そして、門番のかわりに先ほど門番と言い争っていた人物と3分ほど話しすとロキの元へ戻ってきた。

 

「どうやった?」

 

「10歳くらいの子供2人を入団試験に受けさせて貰いたいと頼み込んできた。一応、主神に聞いてみるとは言ってみたが。どうする?」

 

「子供?拒否や拒否。よっぽどの美少年、美少女じゃないかわり。もうこれ以上退屈なもんみたないわ。」

 

「ふむ。そうか・・・。ちなみに私が見た限り、かなり将来有望な少年と少女だったぞ。」

 

「なんやと?!うちが直接確認してくる!」

 

といって門へと走りだすロキ。

 

それを見てはぁとため息をつき

 

「ガレスすまんが少し離れる。後は頼んだ。」

 

といい追うリヴェリア。

 

 

 

ボレアス達side

 

「おーなんやかなりの美少年に美少女やないか!!」

 

といいながら突然こちらへ走ってきたオレンジ色の髪で糸目という整った顔立ちをしているが体は男性と間違うほどの絶壁の女性。

 

「こらロキ。突然走り出すな・・・。一応まだ、試験の途中なんだぞ。」

 

といって遅れてやってきた緑髪でエルフの特徴である長い耳をした絶世の美女。

 

さきほどロキといわれた女性がボレアスとクシャに向って

 

「なんや二人とも試験受けたいんか?ええよ受けても。あ・・そういえば自己紹介がまだやったな。うちがこの【ロキ・ファミリア】の主神のロキや。そしてこっちが副団長のリヴェリアや。」

 

「おい。ロキ、本当にいいのか?」

 

「かまへんかまへん。うちがなんとかしたる。それに、このローブの男・・・ただものじゃなさそうやしな。」

といってハントを睨むロキ。睨まれたハントは苦笑しながら

 

「そんなたいしたもんじゃないよ俺は。ただの元冒険者でこの二人の保護者代わりだ。」

とだけいって黙った。

 

だがまだハントを警戒しているロキを見てため息を吐くと

 

「聞いていたな?私はこの【ロキ・ファミリア】の副団長のリヴェリア・リヨス・アールヴ。リヴェリアと呼んでくれ。それでお前達は?」

 

「僕はボレアス。10歳です」 「私はクシャです。ボレアスの妹で8歳です。」

 

それを聞いたリヴェリアは少し驚き

 

「名だけか?性はないのか?」

 

その問いに答えたのはボレアスでもクシャでもなくハントだった。

 

「ミラ。そいつら二人の性だ。ミラ・ボレアスとミラ・クシャ。それがそいつらのフルネームだ。」

 

そしてそれを聞いた途端、ロキとリヴェリアが驚く。それとボレアスとクシャは両親から教えられることのなかった名に自分達も驚いていた。たしかにおかしいとは思っていたのだが、まさかハントに教えられるとは思っていなかった。

 

「リヴェリア、事情が変わった。わかってるやろ?急いで試験やるで。それとそこの男後で、事情教えてもらうで。逃げるんやないぞ。」

 

言われたハントは軽く肩を竦めて了承した。

 

「ロキ・・・。あぁわかった。ではボレアスにクシャ着いてくるといい。こちらで今から試験を行う。」

 

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