対深海棲艦対戦史   作:とっしー1041

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戦火 ー序幕ー

 鎮守府内はこんなにもギスギスしているのに、仕事は休んでくれない。何故突然、ネガティブな事を言い出すのかというと仕事の内容がアレだからだ。その仕事の内容とは、[出撃]である。

 と、いっても此処は後方だ。敵のはぐれ艦隊などが時々いるだけで、大した脅威はない。

 それだけならば僕もこんなネガティブにはならない。それだけならばだが。要するに原因は、曙と大井、というか艦娘全員だ。実は、鎮守府補内を歩き回ったのだが、艦娘には曙ら含め誰にも会わなかったのだ。元々数が少ないせいでもあるが。

 つまり何人かとは初対面になる。もし、曙のような事になる奴がいたり、大井のように僕を睨んでくるようなやつばかりなら、まともなコミュニケーションはとれるハズがないだろう。結果、簡単な出撃すらこなせなくなってしまうということもあり得る。

 それは、僕の立場的にも、キャリア的にも、さらに、僕の命的にも危ない。

 本当にろくなことが起こらない。これだけですむなら本当に万々歳だ。

 

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 こういうときの予想というのは大体あたる。

 駆逐艦と思われる4名は、表情こそ泣き出さないようにしているものの、すごい膝が震えている。今ここで大声をだそうものなら、間違いなく前みたいなことになるだろう。

 大井と駆逐艦と思われる2人は僕を鬼のような形相で睨みつけている。

 そして緑髪の艦娘は、無表情だった。目は、濁りきり光がまったく見えない。それでいて直立不動で微笑すら浮かべている。逆に不気味だった。

 大丈夫なのだろうか?しかし、下手に質問して前みたいなことになっては困る。とりあえずは自分の役目を果たそう。

 

南渡「おはよう、諸君。さて、諸君には、ここから南東100キロ地点を巡視してもらう。簡単な任務ではあるが、僕は諸君の名前を知らない。それでは指揮系統の混乱を招いてしまう。と、言うわけでまずは自己紹介から始めよう。私は南渡。南に渡るとかいてみなみどだ。宜しく。」

 

全員、面白くなるぐらい何も反応しない。それでは困るのだがなぁ。

 

南渡「・・・えー、では、まず一番左の君から。」

 

曙「ひっ、あっ曙です。先日は本当に申し訳ありませんでしたっ‼」

 

南渡「いや、あれは私も空気が読めていなかった。すまなかったな。では、左の君は?」

 

卯月「睦月型4番艦う、卯月です。どうか、ら、乱暴なことはしないで下さいっ!お願いします!」

 

念のためにいっておくが、僕には嫌がる女性を無理矢理押し倒す度胸なんてないし、ロリコンでもない。絶対に。

 

南渡「大丈夫だ、そんなことはしない。約束する。」

 

卯月「本当ですか?」

 

南渡「ああ、安心してくれ。」

 

 卯月の顔に少しだけ光が戻った。全員が全員曙みたいな風になるとは限らないようだ。少しだけ安心した。

 

南渡「次は、君。・・・僕は君に何か恨まれるような事をしたか?」

 

弥生「同3番艦弥生です。提督殿がどんな指揮をなさるのか、楽しみにしております。」

 

 出来れば、質問に答えて欲しかったのだが。まあいい次だ。

 

南渡「では、君。」

 

不知火「陽炎型駆逐艦2番艦不知火です。よろしくお願いします」

 

 震えているもののしっかり目をみて話せている。多分問題ないだろう。

 旗艦を任せてもいいかもしれない。もっとも何艦隊もつくるほどの艦娘は在籍していないし、そんなこともないと思うが。 

 そして次だ、

 

南渡「確か君は大井だったか。よろしく。」

 

大井「よろしくお願いします」

 

 大井とあまり話したいとは思わない。変なことを言って死にたくないからだ。・・・よく3日も生きていられたな、と思う。

 そしてとうとう、その艦娘の番がやって来た。

 

南渡「君は?」

 

夕張「はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、初登場しました‼」

 

南渡「・・・そ、そうか。うん、まあ期待している。」

 

 困惑を隠せない。重いオーラがこの部屋に漂っていたのに、突然明るく振る舞う奴がいたら、困惑するな、という方が難しいだろう。

 周りの艦娘達も、少し困惑しているように見えた。

まあ、何がともあれ自己紹介は終わった。考えるのは後にしてさっさと仕事に取りかかるとしよう。

 

南渡「作戦は只今8時より60分後の、9時から行う。検討を祈る。解散。」

 

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???「駄目です第1ライン突破されますっ‼」

 

???「くっ‼第42連隊を投入しろっ‼」

 

???「艦娘の損耗率30%を越えましたっ!」

 

???「これだから役立たずはっ!」

 

???「! ・・・提督。」

 

提督と呼ばれた男は振り替えってそれを見た。

 

???「ひっ、お、お前何をするつもりだっ‼」

 

直後、男の意識は消し飛ばされた。

そして、そして・・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

???「全艦隊鎮守府より離脱完了しました。」

 

???「よし、取り舵一杯っ‼第41鎮守府補を目指して、両舷前進強速」

 

???「っ‼敵機接近‼約60機‼」

 

???「クソっ‼しつこい奴らだ‼対空戦闘用意っ!輪形陣を敷けっ‼」

 

慌てて陣形が変化していく。そして激戦が始まった。




読者様の指摘の通り、×「深海悽鬼」 ○「深海棲鬼」でした。最初から、にわかをさらけだしてすいませんでした(苦笑)。
 誤字、文法等で何か間違いがあったらどんどんご指摘よろしくお願いいたします。
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