対深海棲艦対戦史   作:とっしー1041

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 因みにですが、提督は鎮守府補内に、艦娘達は前線にいるという設定です。もし、勘違いされているかたがいましたら、本当に申し訳ありませんでした。
 それでは読みにくいかもしれませんが、お楽しみあれ‼
 


タイムリミット ーThe battle has already begun.ー

不知火「敵艦発砲!」

 

大井「総員散開!長門さんと陸奥さんに当たらないように、回避してっ!」

 

とうとう敵の砲撃が始まった。

 敵は横列で余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)と撃ってきているのに対して、こちらの陣形はすでにごちゃごちゃになり、指揮系統にも、乱れが生じ始めていた。

 

南渡『さっきの位置からどれくらい離れたっ!』

 

夕張「うーん、大体2キロ位ですかねぇ。」

 

こちらの艦隊から遠く離れた場所に敵の初弾は落ちた。しかし、初弾だ。次はもっと精密にこちらを捉えるだろう。

 流石の艦隊にも焦りが走り始める。

 

大井「提督!何時までこうしていればいいの‼結局何も変わってないじゃない!」

 

南渡『くっ、夕張!どのくらいだっ‼』

 

夕張「えーと、やっと3キロというところですかねぇ。」

 

南渡『夕張!爆破しろっ‼』

 

夕張「やっとですか‼エイっ‼」

 

 夕張が起爆装置を起動した。水平線の手前で凄まじい爆発が2回起こった。

 あまりの衝撃と騒音に耳を塞ぐ。

 

南渡『その場から更に散開して全速で離脱せよ‼チャンスは今一度きりだっ‼気を抜くなよっ‼』

 

 一度先ほどの爆発があった場所を振り替える。そこには天に昇らんばかりの黒煙が広がっていた。

 その時、突然夕張が笑い始めた。

 

夕張「突然、変なことを言い出すと思ったら、こういうことですか‼ひやひやさせますねぇ提督‼」

 

曙「ど、どういうこと?」

 

夕張「お、曙ちゃんいつもの口調が戻ったわね!ショック療法っていうのかしらこういうの‼」

 

弥生「夕張さん!興奮してないで説明してっ‼」

 

夕張「ああ、ごめんごめん。提督は、煙幕が無いなら作っちゃえばいいと考えたんだと思うよ。」

 

大井「それだけじゃ何も・・・」

 

 そういって大井は振り替えった。相変わらず黒煙が立ち込めている。

 そこで大井は気付いた。

 

大井「どうせ、長門さん達の艤装が使えないなら爆破して煙幕の代わりにしてやろうってこと?」

 

夕張「言い方が嫌味っぽいですが、まあそんなところでしょう。」

 

長門「どういうことを考えたらそこに辿り着くんだ?」

 

卯月「そんなことはどうでもいいから、今は、早く逃げるっぴょん‼」

 

不知火「っ!、敵弾煙幕を越えて来ますっ‼」

 

南渡『まだくるのかっ‼しつこいなぁ‼仕方ない全艦魚雷を煙幕に向かって発射!』

 

まったく会話に入ってこなかったが、合流した艦隊の撃てるメンバーが撃った分も合わせ全60本あまりの魚雷が煙幕に向かって進んでいく。

 

 そして、私たちは逃げ続けた。そのうち敵の砲弾も飛んで来なくなった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ざっと3時間ほど逃げ続けたが大したトラブルもなくここまで逃げてくる事ができた。

 

曙「助かったの?私たち。」

 

卯月「それ、いっちゃダメな奴ぴょん。」

 

長門「確か言霊という奴だったか?そんなの迷信だろう?」

 

卯月「そういうのも言霊ぴょん。」

 

曙「そんなの気にしてたら、日がくれちゃうわよ。」

 

そんなやり取りを皮切りに艦隊のメンバーにも、安堵が広がる。

 

卯月「あれ、そういえば、曙ちゃんの口調が元に戻ってるぴょん?」

 

曙「・・・え」

 

突然、ボーッという音が響き渡った。艦隊に再び緊張が走る。しかし今度は、敵ではなかった。

 

南渡『こちら南渡。今そちらに救助の駆逐艦が向かっている。敵ではないので撃たないように。』

 

そして今度こそ艦隊の緊張の紐がほどけた。

 

全員「「「「「「「「「やったーーっ‼‼」」」」」」」」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大井「我が艦隊及び、第十一鎮守府の第1、2、3、4、5、6、そして潜水艦隊帰艦しました。」

 

あの後、ここの鎮守府補から派遣した捜索部隊が残りの艦隊も発見した

 

南渡「ご苦労だった。それでは解散、物資はある程度解放するから、ゆっくり休むといい。・・・・・・・・今は、この後始まるであろう地獄の事は考えずに。」

 

大井「提督、何か最後におっしゃいましたか?」

 

南渡「いや、何でもない。さあ貴艦も休んでくるといい。」

 

大井「えぇ、そうさせていただきます。どこかの人がわたし達をとんでもない方法でこきつかうので。」

 

心なしか、大井の態度が柔らかくなった気がする。

 こんなに嫌味を言われているのにそう感じるのは、余りにも僕が疲れているからだろう。

 だが、まだ休むわけにはいかない。

 

南渡「大井、後で曙と第十一鎮の艦隊の旗艦を集めて来てくれ重大な用事がある。」

 

大井「何?疲れているから、今すぐいってちょうだい」

 

南渡「そういう訳にはいかない。それを話すには、空気が悪すぎる。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

やはりやってくれた‼喜びを隠せない!

 南渡を特命中将として送り込んだ張本人、賀楠田大佐は一人興奮していた。

 あの絶望的状況にあった第十一鎮守府艦隊を全員沈めることなく、救助したのだ

 

賀楠田「この貸しは戦争が終わったらしっかり返すとしよう!」

 

その言葉は誰にも聞かれる事なく、夜の鎮守府に響き渡った。

 

 

 

 

 




第十一鎮守府艦隊内容

第一艦隊(変則艦隊) 旗艦、霧島 金剛 摩耶 夕立 時雨 陽炎 明石

第二艦隊(変則艦隊) 旗艦、長門 陸奥 由良 白露 春雨 吹雪 白雪


第三艦隊 旗艦、大和 矢矧 霞 雪風 朝霜 涼月

第四艦隊 旗艦、阿武隈 木曾 暁 響 雷 電

第五艦隊(変則艦隊) 旗艦、扶桑 山城 川内 那珂 神通 島風 鳳翔

第六艦隊(変則艦隊) 旗艦、加賀 赤城 翔鶴 瑞鶴 龍驤 瑞鳳 秋月 初月 照月

潜水艦隊 旗艦、伊58 伊168 伊19 伊401 伊400 
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