作戦決定した日の翌日早速作業は開始された。
海戦隊員から、艦娘まで動員された。
しかし、今日の作業は対空砲周りの整備と、塹壕掘りだった。まだ弾薬が届いていないからだ。
明石「あっ、そこを右向きに掘ってくださーい」
海戦隊員1「はい!分かりました‼」
明石「霧島さんは、これをあちらに持っていってくださーい‼」
霧島「わかりましたー!・・・はぁ、何故私までこんな作業を。デスクワークの方が得意なのに。」
金剛「全然そんな事ないデース!霧島は力仕事をしている方が似合っているのデース!」
霧島「むぅ。」
海戦隊員2「この箱はここでいいですか?」
夕張「はい!」
白露「いっちばーん‼」
海戦隊員3「うわぁ、さすが艦娘やなぁ。50㎏近い弾丸を両手に2個ずつ抱えていやがる。」
海戦隊員2「それでいてあの姿ですからね。初めて見たときはびっくりしましたよ。」
春雨「まってー!お姉ちゃん!」
海戦隊員3「・・・この国、いや世界はこんなんで大丈夫なんやろうか?」
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作業は、滞りなく進んでいった。一ヶ所を除いて。
南渡「ここに追加で50発運ぶように伝えろ。」
連絡員1「了解!」
大井「甲ラインの作業が人手不足で、遅れています!」
南渡「仕方ない、第3艦隊を充てろ!」
異常なまでにやるべき事が多いのだ。コーヒーを淹れて飲む時間すら、与えてくれない。さらに今日の夕方には多分、増援艦隊もやってくる。その時の仕事の量も考えると、今やれる仕事はすべてやっておかなければならないのだ。
初日でこれなのだ、明日以降はもっと大変なんだろうな、と思いながら新たな書類に向き合うのだった。
ああ、面倒さい。
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そしてお昼も過ぎ、水平線が赤く染まり初めた時だった。
見張り員1「北北西の方面に艦隊発見!」
見張り長「識別信号を遅れっ!」
電信員「はい!」
暫くモールスからのカチカチという音が響いた。
電信員「確認取れました‼増援艦隊です‼」
見張り長「提督と、各部署に伝令急げっ!」
見張り員1「はいっ!」
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・・・僕は唖然としていた。予想よりも多い艦艇を引き連れた艦隊だったからだ。まあそれだけならよくはないが、ここまで驚かなかった。
だが、目の前にいる増援部隊は、なんだ?
まずは人数だ。僕は1日、いや半日で用意できて1個大隊だと思っていた。
しかし、実際はどうだ?少なくとも4個大隊はある。
さらにその兵装も驚きだ。最新式の小銃から、砲兵隊まで用意されている。
僕が驚きにうち震えていた時、後ろから陽気な声がかけられた。
賀楠田「どうですか?この兵力は!?」
後ろに振り替える。
南渡「賀楠田大佐!お久しぶりです。凄いの一言でございます!一体どうやってこれ程の兵力をかき集められたのですか?」
賀楠田「君は特命中将だろう?それにふさわしい口調でいい。まあ、色々なツテがあったんだよ。
ああ、さらに東地中海大帝国から連絡があってだな、何名か艦娘を借してくれるそうだ。ああ、この方だ。」
ビスマルク「ビスマルク級戦艦一番艦ビスマルクよ。どんな指揮を見せてくれるのか楽しみにしているわadmiral 。ああ失礼したわ、ついこんな辺境に来ても帝国語が抜けきらなくて。よろしく提督。」
・・・盛大な皮肉を浴びせられた。
賀楠田「あと、戦車隊まで貸してくれた。まあ詳しい内容は書類を見てくれ。」
南渡「わかった。よろしくビスマルク。賀楠田大佐、弾薬等はとりあえず北倉庫に運ぶように命令してくれ。」
賀楠田「分かった。」
だがしかし、僕は内心不安だった。第11鎮守府には、師団単位の兵力がいた。奇襲を受けたのを差し引いたとしても、この鎮守府補の兵力では、とてもでは無いが、立ち向かえない気がする。
もっとも嘆いても、誰も助けてはくれないのだが。
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翌日、早速壕作りが始まった。
時雨「ほ、本当に大丈夫なのかい?」
明石「ええ、理論上は大丈夫です。」
時雨「うう、信じているからね。」
ドーンという轟音が鳴り、周囲に土埃が舞った。
明石「ウーン凄い音、お、おお!ちゃんと出来てる‼」
時雨「や、やったー!」
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壕も順調に出来ていった。さらに、砲を使っているのに、死傷者もほとんど出なかった。
そして3日後、作業は大詰めになっていた。
扶桑「・・・これは何かしら、夕張さん。」
夕張「私と明石さんで作った艦娘用高射装置です‼」
扶桑「・・・は?」
夕張「私と明石さんで作った艦娘用高射装置です‼」
扶桑「そういうことではないわ。一体どういうものかを聞いているのよ。」
山城「かなりごてごてしいですね、姉様。」
扶桑「ええ、そうね。」
夕張「そんな言い方ないじゃないですか。大分削ったのに。まあ、気を取り直して説明しますね!もし、敵航空機がここの直上に来たとき、この窪みに艤装を嵌めて高射射撃をするんです‼」
扶桑「名前の通りね。」
山城「嫌な予感がします。」
夕張「勿論、ここから海上に砲撃可能ですよ!頑張って下さいね!」
扶桑、山城「「・・はぁ、不幸だわ。」」
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第11鎮守府が陥落してからなんだかんだ4日がたった日の正午。海岸付近の作業と、書類作業はほとんど終わっていた。
南渡「はぁ、やっと終わった。」
不知火「お疲れ様でした。」
多譯「・・・そういえば今日で4日ですな。」
大井「もう、そんなにたつのですか。」
その時、ウーウーと、サイレンが鳴り響いた。ということは、
多譯「とうとう来ましたな!」
不知火「早く地下壕へ!」
こうして、第41鎮守府補初めての対空戦闘が始まった。
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高射砲指揮「打てーっ」
高射砲員1「くらえぇぇぇぇぇ!!」
ドーンと何十発の砲弾が打ち上げられた。
設営開始から、特に対空設備は特に強化された。増援艦隊は、東洋帝国製の最新式の90㎜長砲身高射砲や、30㎜高速高射機関砲なども持ってきてくれたからだ。
しかし、
兵士1「おい岩神ふせろっ!」
岩神「え、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!ああああっあっああっイダイイダイああっ」
兵士1「岩神ぃっ!おいっ! うん?うわっ―」
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それでも犠牲は出た。
何しろ敵機の数が異常なのだ。
扶桑「くそっ、これでもっ」
誰しもが必死に砲弾を打ち上げる。
扶桑「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
兵士2「んなっ!早く高速修復ざ。がっ!うわぁぁぁあっ、いやだぁぁあ、うわっうわっああぁぁあ!」
兵士3「衛生兵!衛生兵!早くこいっ!」
衛生兵「早く見せろっ!・・・・・・くっ」
兵士3「おいっ!何故治療をしないんだっ!」
衛生兵「・・・・・・お前は早く高速修復剤を持ってこい。」
兵士3「そんなことは後でもいいっ!早く治療をしろぉっ!」
衛生兵「できるならば、もうやっているっ!俺らの仕事はっ!戦える者を救う事だっ!」
兵士3「っ!・・・くそぉぉぉぉっ!」
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兵士4「はっはっはー!さすが最新式の機関砲じゃのう!敵機が塵のようだぁ‼ホレホレどうしたっ!攻撃してこんのかっ!まあ壕の中には、通じないだろうがのぅ!」
そう言う兵士の足は震えていた。
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吹雪「くらえっ!」
長門「前のお返しだっ‼」
陸奥「やはり、多いわねっ! ちっ、逃がすかっ!」
由良「ひぃぃぃぃ!」
春雨「落ちついて!由良さん!」
どこもかしこも、絶叫、悲鳴、絶望、恐怖そして死に満ち溢れていた。・・・この戦いはまだ始まったばかりだというのに。
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多譯「あの数の割には少ない被害でしたな。」
南渡「・・・この数でそれが言えるのか。」
昨日の空襲で、約3個中隊分が失われた。
多譯「ひどい時は、一回の空襲で壊滅なんて事もありましたからね。」
要するに実践経験の違いというものだろう。
執務室の窓から空を仰ぎ見る。
そこには、青空とギラギラと照りつける太陽と、何本もの黒煙の柱が立ち上っていた。
ー兵装紹介 歩兵編ー
〇一般兵[メインアーム:六七式自動小銃 サブアーム:六年製自動拳銃]
〇重装兵[メインアーム:六七式自動小銃、九八式重躑弾筒 サブアーム:六年製自動拳銃]
〇歩兵砲兵[メインアーム:五四式歩兵砲、三六式短小銃 サブアーム:六年製自動拳銃]
〇狙撃砲兵[メインアーム:七四式狙撃砲 サブアーム:六年製自動拳銃]
(¤六七式自動小銃:7,56㎜重特殊徹甲弾(艦娘が遠征で入手してきた特殊な鋼材で作られた弾丸)使用、30発入り箱弾倉、有効射程500㍍、発射速度毎分600発、長さ1,5㍍、重さ3,5㎏)
(¤六年製自動拳銃:9㎜弾使用、7発入り箱弾倉、有効射程50㍍、発射速度毎分100発、長さ25㎝、重さ0,9㎏)
(¤九八式重躑弾筒:60㎜弾使用、ガス圧発射、最大射程600㍍、発射速度毎分8発、長さ60㎝、重さ4㎏)
(¤五四式歩兵砲:30㎜重特殊徹甲弾弾使用、発射毎に給弾、有効射程1,000㍍、発射速度毎分10発、長さ1,7㍍、重さ10㎏)
(¤七四式狙撃砲:25㎜重特殊徹甲弾使用、8発入り上付箱弾倉、有効射程1000㍍、発射速度毎分55発、長さ2,0㍍、重さ5,5㎏)