俺は無職だ。
今年で25になる。今まで働いた事はないのかだって?いやいや、そんな事はないよ。俺だって少しはまともな人間だ。この前までは仕事をしてたさ。今は失業保険が出るまで待機している所だ。まぁ、俺の話がメインじゃないから割愛するがもう少し付き合ってくれよ、ジョニー。
俺は興味の移り変わりが激しい人間だ。たとえばこの前まではガル○ンのゲームにドはまりしていたが、今はメダ○ットのゲームにドはまりしている。だがそんな俺でも長く続けているゲームがある。それは艦隊これくしょん。通称艦これだ。最初は絵に惹かれ何となく初めてみたのがきっかけだった。いろんなサイトでクソゲーだか運ゲーだか書かれているが正直、俺もそう思う。だが何というかやりがいという確かな魅力もあるのだ。
今日も艦これの遠征をひたすら回す。前のイベントでチンパンかましたからあまり資源がないのだ。就職活動?まだだ、まだその時ではない。まとまったお金が貰えるまでは何もしない。当然だよなぁ?
「目ぇ疲れたなぁ、少し休憩するか。」
ある程度やる事をやった俺はスマホのカバーを閉じベッドの上に寝転ぶ。仕事を辞めてからか、こころなしか体が重い。太ったな。腹をつまみながら思う。そうだ!明日は久々に友達に声をかけてどこかドライブにでも行こうかな
。どうせあいつら半分ニートみたいなものだし。そう思った俺は友達に連絡する為に再びスマホを手に取る。さきほど休憩するかと言っていたのにこのありさまである。スマホ依存症って怖いね。
その時、スマホから凄まじい光が起こった。
「えっ?」
俺は驚く暇もかわす余裕もなくなすすべなく光につつまれた。
「・・・・・・」
いやぁ、驚いた。まさかスマホがあんなに眩しく光るとは。俺はおもわず腕で顔を守る体勢になっていた。痛みはない。おそらく液晶かなんかか壊れたのだろう。韓国産か中国産に違いない。よくニュースで見るからな。とりあえずスマホを修理してもらうしかないか。やれやれと閉じていた瞼を開けスマホを取ろうとした時、俺は絶句した。
「ふぇ?」
キショイ声が出たが今はそんなのどうでもいい。それよりも大事な事がある。なぜ、なぜ俺は砂の上で寝ているのだ?
咄嗟に周りを見てみる。するとそこには見慣れた景色があった。ありえない、意味わからないという思考よりも言葉が先に出た。
「海だ・・・」
見渡す限りの水、波、独特の匂い。間違いない海だ。俺は呆然としていた。だってそうだろう。さっきまで自分の部屋で寝ていたのに今は浜辺で寝ているのだから脳ミソが働かないのは当然の事。
「えーーっと、えー3adjlj67」
脳の処理が遅れている為か言葉すらバグっていた。そのとき。
「あのぉ、大丈夫ですか?」
背後から咄嗟に声をかけられた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
「ひっ!」
突然の声になさけなく叫んでしまった。しょーがないだろ。チキンハートなんだからよ。俺は深呼吸をしてなんとか自分を落ち着かせる。そしてゆっくりと後ろを振り向くと声の本人は尻餅をついていた。しかも半泣きだ。俺の奇声にびっくりしたのだろう。悪いことをしたな。でもあんたも悪いんだからな。いきなり声かけるんだからと思いながら相手を起こすため手を差し出す。
「あっ、すいませ・・・」
とその時、俺は止まる。なぜなら俺が手を差し出した相手の顔を見たからだ。それは不細工だったからではないむしろ逆だ。青い髪、青い瞳、ぷっくりとしたほっぺ。なにもかも見覚えがある。そう、それは艦これを始める際に配属される艦娘の一人、俺の初期艦五月雨その人だったのだから。