俺の鎮守府   作:やんやんいやん

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44、愛ゆえに(中2)

「あぁっ!!あそこで謙介が裸でU○A踊ってるぅ!!」

 

金剛の後ろを指差しながら、声を上げる山田。

 

 

「・・・・」

 

 

しかし金剛は反応しない。真っ直ぐに山田を見つめるのみである。だが、山田は金剛に目もくれず指差しながら固まっている。

 

「うわぁ・・・・すっげぇ。誰特だ?あれ?」

 

 

「・・・・」

 

 

「いや、いや、いや、いや・・」

 

 

「・・・・」

 

 

「キレがすげぇな・・うおっ!!マジか・・そんな・・」

 

 

「・・・・」

 

 

金剛は後ろを確認する為、ゆっくり首を動かす。

 

 

 

 

(((((○)))))

 

 

 

「んなもんいるわけねぇだろ!!ヴァーカ!!」

 

 

 

金剛が後ろを向いたその瞬間、山田は力いっぱいチェーンソーを投げた。金剛の頭をめがけて・・・・

 

 

ガンッ!!

 

 

「ギャッ!!」

 

 

いきなりの衝撃に金剛は前のめりに倒れた。それを確認すると山田は青葉が逃げた方向に走っていった。そして階段にたどり着くと後ろを確認する。誰もいない。このまま更に差を広げようと勢いよく一段目に足を置くと同時に・・・・

 

 

(((((△)))))

 

 

山田は右に飛んだ!!

 

 

ボゴォ!!

 

 

山田がいたところには先ほどのチェーンソーが突き刺さっていた。よほどの衝撃だったのか、土煙が舞っている。チェーンソーをかわした山田は壁に体をぶつけるかたちになった。

 

「いってぇ・・・・」

 

 

山田は痛みに耐えながら素早く階段を登り始める。真ん中まで登った時、山田の右足が何かに掴まれた。土煙が晴れて、視界がクリアになっていく。そこには山田の右足を両手で掴む金剛がいた。

 

 

 (((((×)))))

 (連打!!)

 

 

即座にかがみ、残った左足で金剛の顔面を蹴り続ける。

 

 

ガン、ガン、ガン、ガン、ガン!!

 

 

「このっ!!早くっ!!落ちろっ!!」

 

 

「ガッ!!グッ!!ゴァッ!!」

 

 

(※蹴られているのは艦隊これくしょんに出てくる金剛です。ゾンビではありません。)

 

 

「司令っ!!」

 

 

山田は呼ばれた方向を見る。そこには逃げたはずの青葉がいた。

 

 

「お前っ!!何でここに・・・・」

 

「これをっ!!」

 

 

青葉から何かが山田に投げられた。

 

 

「対艦娘用超強力スタンガンです!!」

 

 

「ナイスゥ!!」

 

 

 

(((((□)))))

 

 

山田はそれを取けとると空かさず金剛の頭に近づけ、スイッチを押した。

 

ビリビリビリビリビリビリ!!

 

 

「ガァァァァァ!!」

 

 

(※スタンガンを喰らっているのは艦隊これくしょんに出てくる金剛という女の人です。ゾンビではありません。)

 

 

「ぎゃあぁぁぁ!!」

 

 

自分の足が掴まれているのを忘れていた山田にも、もれなくスタンガンの電撃が襲う。

 

 

「そんなベタな・・・・」

 

 

ふと青葉の口からそんな言葉が出た。

 

 

スタンガンを受け、黒こげになった金剛と山田はその場で動かない。青葉はとりあえず山田の体を二階の廊下まで運ぶ事にした。

 

 

「よいしょ、よいしょっと。もしもし、司令官、大丈夫ですか?」

 

白目を向いた山田の体をゆさゆさと揺らす青葉。

 

 

「起きてくださいよぉ。ねぇ、ねぇ、ねぇ~」

 

 

ポンポン。

 

 

山田の頬を軽く叩くが反応が無い。

 

 

パン、パン!!

 

 

今度は少し強めに叩く。が反応が無い。

 

 

「司令のほっぺ・・・・いい音ですね」

 

 

ボソリと一言呟いた青葉は目を閉じ、深く深呼吸をした。そして数秒後、目をカッと広げ山田の頬をリズムカルに叩き始めた。

 

 

パン、パッ、パン。

 

パッ、パン、パン。

 

パン、パン。

 

 

ポン、パン、ポン、パン、ポッ、パッ、ポッ、パッ!!

 

パッ、ポン、ポッ、パッ、パン、パン、ポ、パン!!

 

 

 

(((((○)))))

 

 

ブォン、ゴスッ!!

 

 

 

途中からノリノリになった青葉の顔面に山田の左拳が直撃した。

 

 

「俺の頬は太○の達人か?あん?100円で2プレイですか?このやろう。」

 

 

「よかった、気がついて・・さぁ、今のうちに地下へ」

 

 

「コイツきいてねぇ。二つの意味で」

 

 

青葉の反応に驚愕しつつ、山田は下の階段を覗き込む。そこには黒こげの状態の金剛がうつ伏せになって倒れていた。痺れている為か、腕や足が小刻みにピクピクと動いている。命に別状はないのだろう。

 

 

「・・・・」

 

 

それを見た山田はゆっくりと階段を下り始め、一階に戻っていく。

 

 

「あっ、危ないですよ司令」

 

 

青葉の声に山田は反応しない。金剛の所まで一歩、また一歩と近づいてゆく。

 

 

カン、カン、カン、カン。

 

 

そして倒れている金剛と同じ位置までたどり着いた。

 

 

「司令・・・・?」

 

 

山田は一瞬立ち止まったが、慌てることも警戒すらせずに金剛の横を通りすぎて行く。しばらく歩き、青葉の視界から山田の姿が消えてしまった。

 

 

(ど、どうしたのでしょうか、司令官。まぁ、もともと頭は残念な方ですが・・・・はっ、まさか先程のスタンガンで頭が完全にパーに?そんな、青葉はどうしたら・・)

 

 

追いかけようと階段を一つ降りようとした青葉。その時、山田が戻ってきた。その顔は実に晴れやかな顔をしている。山田は青葉に向けて手を振り始めた。その姿を見た青葉も手を振り返した。

 

 

(そうか、司令官は下の安全を確認しに行ってくれたんのですね?でもわざわざ近づかなくても・・・・)

 

 

ブォン!!ブォン、ブォン、ブォン、ブブブブブブ・・

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

 

下の方から何やらエンジンのような音が聞こえてくる。

 

 

 

「へ?」

 

 

 

その音の正体を青葉すぐにわかった。なぜなら・・

 

 

 

 

「ゾンビはなぁっ!!頭を潰さねぇとなぁ!!駄目なんだよぉぉぉぉぉぉ!!あひゃぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

正気を失った上官が右腕に持つチェーンソーを高らかに上げ、倒れている金剛の頭を潰そうとしてたからである。

 

 

 

先程のスタンガンが山田の脳細胞をいい具合に弱らせ、判断力を奪ってしまったのだろう。なんてこった。パンナコッタ。

 

 

 

「えぇぇぇぇっっ!?ちょ・・司令!!嘘でしょ?待って!!待って!!待って!!待って!!」

 

 

 

「来たかぁ?兄弟ぃ?うひひひひ・・ヒャア↑↑もう我慢できねぇ!!」

 

 

 

正気を失った山田の顔はそれはそれは輝いていたと言う・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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