俺の鎮守府   作:やんやんいやん

51 / 53
短めなんです。


50、力

拝啓

 

 

穏やかな日々が続いております。お母さん、お父さん元気で過ごしていますか?

 

 

俺が突然、いなくなってさぞ驚いたでしょう。俺も驚いています。でも心配しないでください。しっかりと生きています。ついでに職も見つけました。たぶんそのうちお金も出るので仕送りをしたいと思います。職場の人達のほとんどはフレンドリーに接してくれるので、あまりストレスはありません。だから大丈夫です。

 

 

早く仕事を覚えて、よりよく働けるように努力していきたいです。最後になりますが、お二人の健康を遠くの世界から祈っております。さようなら

 

 

 

山田孝夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S 助けてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

和服美人に腕を掴まれ山田は叫んでいた。

 

 

 

 

 

「ここにいましたか、提督。酷いではないですか?私を無視するなんて」

 

 

 

「俺のっ!!俺の腕がボンレスハムになるっ!!熟成されるぅ!!いやぁぁぁぁっ!!」

 

 

 

洗濯ばさみのように鳳翔の右手が山田の腕に食い込んでいる。指の間に山田の腕の肉がはみ出て、まさにボンレスハム状態になっていた。

 

 

 

 

「あまり大声を出さないでください。寝ている方もいますので」

 

 

 

 

ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

 

 

 

 

 

「ダブルはやめてぇ!!乱暴にしないでぇ!!あたい、初めてなのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

人は痛みに耐えられなくなると脳が崩壊するらしい。

 

 

 

 

その後、山田は強制的に座らせられて鳳翔からの質問(という拷問)を受けていった。(山田があまりにもかわいそうなのでダイジェストで進行します。)

 

 

 

Q1.どうして私から逃げたのですか?

 

 

A.何かを考えている様子で声をかけにくくて。

 

 

 

 

 

Q2.下の階で起こった事を簡潔に説明してください。

 

 

A.モンスターに襲われたので応戦しました。

 

 

 

 

Q3.モンスターとは何ですか?

 

 

A.金剛です。

 

 

 

 

Q4.彼女が一人が襲いかかってきたからあんな騒ぎを起こしたと?

 

 

A.はい。必死でした。

 

 

 

 

Q5.ふざけているのですか?

 

 

 

A.え?

 

 

 

 

 

Q6.金剛さんにすべて罪を押し付けるなど愚の骨頂です。恥を知りなさい。

 

 

 

A.いや、押し付けも何も本当の事で・・・

 

 

 

 

 

 

ピシャ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q7.後で一回に戻って、掃除と後片付けをしてください。いいですね?

 

 

 

 

A.全部が全部、俺の責任じゃ・・

 

 

 

 

 

 

ドゴッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

Q8.いいですね?

 

 

 

A.・・・・暴力はよくないと思います。まず話し合いを

 

 

 

 

 

バキッ!!

 

 

 

 

 

 

 

Q9.いいですね?

 

 

 

 

A.弁明を・・・

 

 

 

 

 

ズムッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

Q10.いいですね?

 

 

 

 

A.お願いします。暴力はやめてください。

 

 

 

 

 

ミシッ、ミシミシミシミシ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

Q11.いいですね?

 

 

 

 

 

A.俺は悪くないっ!!全部金剛が悪いっ!!

 

 

 

 

 

 

ドムッドムッドムッドムッドムッドムッドム!!

 

 

 

バキャバキャバキャバキャバキャバキャバキャ!!

 

 

 

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!

 

 

 

 

ゴキッゴキッゴキッゴキッゴキッゴキッゴキッ!!

 

 

 

 

 

ステンバーイ、ステンバーイ、ステンバーイ・・・

 

 

 

 

 

 

波◯拳!!波◯拳!!

 

 

 

 

 

 

これがっ!!俺のぉ!!フ◯ーストブ◯ッドォォォ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q.$€·:-=>.いいですね?

 

 

 

 

 

A.すべて、僕の責任です。許してください。鳳翔様。

 

 

 

 

 

 

 

山田は生まれ変わった。清く正しい心を持つ真面目な青年に。理不尽な暴力を乗り越え、彼は進化をしたのだ。人類のその先へと・・・

 

 

 

 

 

「それでは僕、片付けに行ってまいります。」

 

 

 

 

「えぇ、掃除用具は玄関近くのロッカーに一式入っていますのでそれを使ってください」

 

 

 

 

 

「ありがとうございます。それでは」

 

 

 

勢いよく90度に腰を曲げ、一階に降りて行く山田に鳳翔を微笑みながら小さく手をふった。

 

 

 

 

 

「山田孝夫さん、思ったより骨があるかもしれませんね」

 

 

 

 

鳳翔はゆっくりと歩き出す。

 

 

 

 

 

「いいサンドバッグも手に入りましたし、明日から楽しみですね・・・・・ふ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて、あまりの戦闘力と狂暴性を発揮し、敵、味方共に恐れられた者がいた。空母なのに航空機をまったく使わず、拳だけで倒すというバトルスタイルを貫き、まさに鬼神の如くの活躍を見せたという。のちに大本営から強制的に退役を命じられた彼女は関東のある鎮守府に給仕として働くようになったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回「僕と金剛と◯◯と」


ゼッテー見てくれよな!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。