俺の鎮守府   作:やんやんいやん

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おねがいマッスル。


7、忌まわしい記憶

唐突に目が覚めた。目が覚めるという事はあれから無事に寝れたという事だ。部屋の明かりがカーテンを閉めてもらった時よりいくらか暗くなっているように感じる。夜中になったのだろうか。耳をすませば波の音が聞こえる。なんかいいな、この感じ、気分が落ち着く。

 

今日あった出来事を思いだして見る。俺は仕事を辞め、失業保険が出るまで自由を満喫しようと自分の部屋で艦これをしていた。その後、咄嗟に友達を誘ってどこか行こうと考え、スマホを手に取ったら瞬間、光って俺は浜辺に飛ばされていた。

 

そこで初めて会ったのは艦これのキャラクターの五月雨。最初はコスプレをしている痛い人だと思ったが初対面の俺の事を提督と呼んでいた。ふざけてる様には見えなかったし、しっかりと俺の目を見て話て話す彼女の瞳は驚くほどキラキラしていた。服装もコスプレイヤーの着ていそうな手作りの服とはまた違う、なんか着なれている感じがした。

 

それでも夢だと思った俺は・・・・・・?俺は・・・?

なんだっけ?五月雨に会って、それでも夢だと思って俺はぁ~~~・・・・・・何をしたんだっけか?えぇーっとそれから明石に会って・・・・・・?なんで明石が出てきたんだっけ?思い出したくないような、思い出したいような。でも何故か明石には感謝したい。そんな気がする。

 

記憶が途切れ途切れで気持ち悪い。本当にアイツは俺の体に何を入れたんだ?害はないって言ってたけど気になる。倒れたって言ってたからなんかの栄養剤かなんかだと信じたいが、俺の言動が高校時代の頃に戻っている。ろくなものではないという事は確かだ。

 

っ!一瞬、全身が震える。例の薬のせい?いや違う。そんな危ない震えではない。もっと単純なものだ。トイレ行きたい。

 

俺の膀胱がエマージェンシーコールを発している。ずっと行ってなかったもんな。刺激を与えない為、ゆっくり上体を起こす。そして足を床に着けたその時、根本的な事に気づく。

 

 

 

 

「トイレってどこ?てか、ここどこ?」

 

考えもしなかった。ここに来た経緯もわからなければどこなのかもわからないのだ。出入口は明石が入ってきていたあのドアしかない。この際ここが何処なのかは置いておこう。とりあえず、あそこのドアを通ってトイレを見つけなければ暴発してしまう。はやく・・

 

カタカタッ!

 

突然、天井から音が鳴る。びっくりした。ネズミか?音がした天井を見上げると四角形の穴がぽっかりと空いていた。

理解ができずしばらく穴を眺めていると、うっすらと人の顔が見えた。悲鳴は出なかった。だって出したら出ちゃうもん。

 

「提督、こんな時間にどこ行くの?あっ!もしかして夜戦?ずるいよっ!私も連れてって?」

 

声がした後、中から何かが誰か出てきた。

 

「神通も那珂ちゃんも、もう寝ちゃったから暇だったんだ。」

 

軽巡洋艦川内は屈託のない笑みを浮かべ俺の前に現れた。

 

初対面だが、なりふり構っていられない。

 

「すまん、川内。トイレは?」

 

「トイレ?私は大丈夫だけど?」

 

「いや、お前じゃない。トイレはどこにある?」

 

「そこのドアを出て左側のドアを開けたら廊下に出るからそこを右に進めばあるよ。」

 

「ありがとう。」

 

よし、目的地の場所はわかった。あとは突貫するのみ。足早にドアに近づきドアノブを掴んだとき、後ろから肩を掴まれた。

 

「私も付いていく。」

 

「・・・・なんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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