BIOHAZARD再走 難易度:HARD   作:人間の屑

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BIOHAZARD 『洋館事件』

 

クリア条件

 

・アルファチームの全員生存(必須)

 

・ブラボーチーム全員の生存(必須)

 

・Sタイラントの撃破

 

・哀れな少女に安らぎを

 

・裏切り者に死の鉄槌を

 

 

 

 

 

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いつからだろうか。頭の中に惨劇の様が浮かび上がるのは……。

まるで体験したかのように頭に浮かぶのだ。

だが未だかつてそんな体験をしたことはない。体験するはずないのだ。死者が蘇り人を襲うなどというB級ホラーのような話、ありえるはずがない。

やがて時間とともに記憶は薄れる。

 

 

だが、私の周りは多少の食い違いはあれど、そのありえるはずのない記憶通りに動いていく。

 

 

 

 

 

 

ブラボーチームが行方不明になった。その知らせがSTARSに届いたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ラクーンシティ郊外。一機のヘリが上空を飛ぶ。

 

 

「あれは……」

 

 

ヘリを操縦するブラッドが何かを見つけ声を上げる。その声を聞き窓から外を覗いたSTARS隊長のウェスカーがそれに気が付く。

 

「ヘリが墜落している。全員、降下の準備をしろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「血痕は見当たらない。恐らく死傷者はいないだろう。」

 

ウェスカーが割れた窓から中を覗き呟く。

周囲の探索から帰ってきたクリスとバリーもそれに同意する。

 

「北西方向に足跡があった。雨で消えてちまってるが恐らくブラボーチームのものだろうな。」

 

「近くにタイヤ痕があったのが気になったが。」

 

クリスに続きバリーが報告する。それを聞いたウェスカーはしばらく考えると顔を上げる。

 

「2人1組で周囲を捜索するクリス、バリーをチャーリー、ジル、ジョセフをデルタ、私は単独で行動する。何かを発見した場合は無線で知らせろ。」

 

「了解。」

 

全員が了承し、行動を始めようとしたその時。

 

「待て、今なにか聞こえたぞ!」

 

クリスが銃を抜き、辺りを見回す。

 

「発砲許可、全員周囲を警戒しろ!」

 

ウェスカーが叫ぶ。それを聞いた隊員達は構えた銃のセーフティを外し、ハンマーを起こした。

 

「おいおい……嘘だろ……」

 

マグナムを構えるバリーが言葉をこぼす。

囲まれていたのだ。体から肉が落ち、骨が露出し、体中から体液を垂らす獣に。

 

「野犬……か?」

 

「随分と腹が減ってるようだな。」

 

軽口を叩くバリー、頬に冷や汗が垂れる。

1匹の獣が飛び出し、それに続くかのように他の獣も飛びかかる。

一発。ウェスカーの放った弾丸が獣の額を貫く。

1匹、1匹と処理を続けるがそのうち異変に気がつく。

 

「なんでこいつら起き上がるんだ!」

 

何度も何度も起き上がるのだ。何発も弾丸をぶち込んでるというのに。

 

「畜生、畜生、畜生!」

 

「ジョセフ、無駄撃ちはよせ! 頭を狙え!」

 

ウェスカーの指示も耳に入らず弾を撃ち続けるジョセフ。

やがて弾が切れる。

 

 

 

 

ジルはこの光景を知っていた。記憶の通りなのだ。多少の違いはあれどこの光景は知っている。このまま行けば記憶通りにジョセフは獣に噛み殺される。

 

 

咄嗟だった。ジョセフの方向へ銃を向ける。

 

倒れるジョセフに食いつかんと飛びかかる獣。その横っ腹に3発打ち込む。着弾の勢いで吹き飛ぶ獣。その隙にバリーがジョセフの前に立つ

 

「さっさと立て。錯乱するな、冷静になれ。」

 

「すまない、助かった。」

 

それを見たジルは安堵し、しかしそれが一瞬の隙を産んだ。

 

「ジル! 下がれ!」

 

ウェスカーの声に正面を向けば、飛びかかる獣。まるで自分が先程までのジョセフのようだと、鈍る思考の中で考えている。

まるでスローモーションをかけたかのように、こちらに近寄る獣の細部を確認することが出来た。白く濁った眼球に、開いた口からこぼれる舌と唾液、恐らくそうなる前までは綺麗な毛並みだったのだろうその黒い毛は血液や膿で見るも無残に汚れていた。

 

目を閉じることも出来ずただ呆然と立ち尽くすだけだった。

 

そして、強く後ろに引っ張られる感覚、後ろから銀色の何かが通過、獣の眼球に突き刺さる。

 

「大丈夫かジル!」

 

クリスだった。大型のナイフを抜き、トドメの一発を脳天に撃ちこむ。

 

「えぇ、ありがとう。助かったわ。」

 

立ち上がり、銃を構えながらクリスに感謝を告げ、再び射撃を再開する。

 

「くそっ、敵が多すぎるぞ!」

 

しかし、以前厳しい状況だった。何匹も殺し、周りには死骸の山が出来ていた。それでもなおどこからか現れ続けるのだ。

だが、幸運の女神は彼らに微笑む。

 

スガンと拳銃やマグナムとは違う銃声。『それ』を喰らった獣達は体勢を崩し吹き飛ぶ。

 

「こっちだ、援護する!」

 

闇と草木に紛れ立っていたのは、アルファチームが捜索していたブラボーチームのうちの一人、リチャードだった。

 

「リチャード、無事だったのか!」

 

「ああ、だが感動の再会はあとだ。向こうに建物がある。そこへ移動しよう。」

 

「建物……? こんな森の中にか」

 

「今エリンコたちが調べている。帰る頃には何かしら分かっているだろう」

 

そしてアルファチームとリチャードは追ってくる獣たちを牽制しながら移動を始めた。

 

 

ほっと息を着く隊員達。しかしそれはすぐに崩される。

これはあくまで地獄の始まり(プロローグ)でしかなかったのだ。

 

それを知るのはジルと裏切り者の2人だけ……。




なんでリチャードがここにいるのかって?


この洋館事件の前日譚『BIOHAZARD 0』の主人公は……もう、わかるよね?
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