ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか超 作:うさぎたるもの
ベル・クラネル達がダンジョンから戻ってきてから一日が経過していた。
無論ヘスティアファミリアの専属となっている。エイナ・チュールは今回発見された温泉やクリスタルや水晶などの物資の鑑定で、その膨大な情報量を取り扱うのが本当に大変なことになっている。
「もーーう、ベル君たら、こんなにも私を困らせるような真似をするんだ」
実際にエイナは今回の一連の話をベルからではなく、リヴェリア様から直接色々と話を聞いていたのだ。
「確かにあの力はリヴェリア様達は教わったようだけど、私は無理かな?そもそも仮にベル君からあの力を教わっても、使い道が全くないもの」
実際にエイナとしては、ギルド職員として働いているのだ。そして自らの給料の一部を使って、自らの母親の病気を治すために、使われている。
そしてリヴェリアもエイナの母親である、【アイナ・チュール】の病気を治すためにダンジョンに潜ったりして、または有名な医療系ファミリアから色々とこの病気を治すための薬を作っては、リヴェリア本人がエイナと色々と話すついでに、こっそりと手紙や薬を渡したりはしている訳だが。
「リヴェリア様から聞いていた。ベル君の主神様の神ヘスティア様がベル君に渡された袋の中に入った豆【仙豆】か」
「モンスターの攻撃で瀕死の重体になったのにその仙豆を冒険者達が食べたら、傷も何もかも治ったか、ベル君~~~そんな回復の豆残ってないかな? あれば私のお母さんに食べさせてあげたいんだけどね」
そんなことをエイナが言いながら、温泉の発見やそれの追加調査として、発見者のロキ・ファミリアの幹部の人達とギルド側から頼む冒険者で組み込んで色々とやらないといけないのだから。
「ベル君の戦果というか偉業は、ギルドのトップである、あの方によって完全に緘口令が引かれちゃったし、仮にベル君のレベルが上がったとしても、偽装するしかないからね、本当に面倒だよ」
実際にベル・クラネルは自らのホームに戻った後に神ヘスティアの血を背中に受けたことで、ランク・アップが可能になっていたのだ。
だが、そこでヘスティアもさすがにレベル三に昇格はできなかったのだ。立て続けにベル・クラネルのランクが上がるという行動はとるなとヘルメスや心配で待っていたヘファイストからも言われているのだ。
「まったく僕のベル君が本当は偉業も達しているのに、結局はランクアップもダメか、やりすぎて他の神々に目を付けられるのは危ないから仕方がないけど」
実際にベルの戦闘力は530000から60000に上がっているのだ。
あの化け物と実戦でベルは確実に強くなっていたのだ。それに特殊魔法に入る【英雄願望】もちゃんと使えることが判明したのは、ベルにしても、ヘスティアにしても十分すぎる戦果でもあったからだ。
それにあれだけの激戦をしたために、ベル・クラネルは体を休めるために、自らのホームで休んでいた時に。
「あれ・・・エイナさんとリヴェリアさんの気を感じる・・・ここに近づいてきている?」
実際にロキ・ファミリアもタケミカヅチ・ファミリアもヘルメス・ファミリアもヘファイスト・ファミリアもダンジョンから出てきた冒険者達は、あまりにも多い出来事のために、色々と整理する時間がほしいために、昨日の内に自らのホームに戻ってそれで休息をとっていたのだ。
ベルも同じであり、体を休めている時に二人はこの朽ちた教会の中に入ってきて、地下の部屋で現在はベル、エイナ、リヴェリアの三人だけがこのヘスティア・ファミリアの地下にいるのだ、ヘスティアはバイトでそのまま出かけているのだ。
そしてベルが一番、今も驚いているのは、エイナさんとリヴェリアさん二人がベルの正面で正座をして頭を下げているのだ。
「エイナさんもリヴェリアさんも頭を上げてください、どうしたんですか、いきなりやってきて、こんなマネをするなんて」
実際にベルも驚いているのだ。なぜ二人がこんなマネをしているのかを全くわからないからだ。
「どうか、ベル・クラネル・・・私の頼みを聞いてくれ」
「私もお願いします。ベル君」
エイナにしてみれば、もし仙豆という豆が手に入れば、自らの母親の病気が治るかもしれないのだ。またリヴェリアにしても同じである。あそこまでの即効性の回復能力は最上級ポーションよりも圧倒的に上の性能を有していたのだ。
もし病気も回復するとしたら、それは喉から手が出るほどほしい物なのだ。またリヴェリアにしてみれば、親友のアイナの病気が治るのであれば、プライドすらも捨てる覚悟は持っている。
「わかりましたから、お二人とも、早くこちらに座ってください。お客様に正座をさせる事なんて僕にはできませんから」
「ああ・・・わかった」
「わかった」
そしてリヴェリアとエイナの二人は、なんでベルに頭を下げてでも頼んだか、その理由を二人はベルにちゃんと嘘も隠さずに話したのだ。
「なるほど・・・ちょっと 困りましたね、僕が持っていた仙豆はあくまでも二つの事しかできないんですよ、一つはどれほど重傷な人も仙豆を食べれば直します。そしてもう一つが一週間は何も食べないまま戦える体になるだけです」
実際にカリン様が作っている仙豆はこの二つしか効果はないのだ。病気などを回復させる能力はないのだ。
「それでは・・・ベル・クラネル・・・あれほどの回復能力を持つ豆でさえ・・・病気を治せないのか?」
「本当なの?ベル君」
「リヴェリア様、エイナさんすみません。一個でもあれば、医療系ファミリアに緊急性の高い任務としてエイナさんと一緒に行って、依頼するんですけど、神様が全て使い切ったようで、いくら現物がなければそれから新しい物は作れませんからね」
「それは・・・ならばその仙豆を作った人に合わせてくれないか? ベル・クラネル、あのような回復豆を作れる人だ、きっと病気を治す豆も作れるずだ!!」
「お願いベル君・・・・リヴェリア様の言っていることもなにも間違いじゃないの私の母を助けるために色々な薬をくれるんだけど、どうしても、治らないの」
実際にそこまで言われるとベルもカリン様に合わせたいけど、カリン様がいる場所は地球なのだから。
「すみません、エイナさん、リヴェリアさん、この仙豆を作った人は、このオラリオがある世界にはいないんです、僕のが修行した場所に住んでいる、猫仙人であるカリン様が作った回復豆をもらってきているので」
「では・・・本当だめなのか?」
「はい・・・でもまた師匠達の一人である、悟空さんがこのオラリオに来た時に頼んでみます、そうすれば、向こうで何かしらの手を打ってくれる可能性は高いので」
「それは・・そうだが」
「本当なのベル君?・・・」
「大丈夫とはいえませんが、でも悟空さん達がまた来てくれた時には必ず、話します。絶対です。エイナさん リヴェリアさん」
「無理を言って、すまなかったな。ベル・クラネルよ」
「いいえ、リヴェリアさんやエイナさんがなんでここに来たのかをはっきりとわかりました。僕も何かしらの薬草等を搾取できたのならば、エイナさんかリヴェリアさんに渡しに行きます」
「それは・・・いいのベル君?」
「いいですよ。だってエイナさんに色々とダンジョンの事やギルドの事とか色々と教えてもらったから、それの恩返しのつもりです」
「ありがとうーーーーベル君ーーー」
「本当にすみまない。ベル・クラネル」
こうしてエイナとリヴェリアはヘスティア・ファミリアの本拠地から一緒に見送りにきたベルとホームの外に出てしまったのだ。
それを偶然にもシルから手をされたベル・クラネルに渡すための弁当を持ってきたリューにその姿を見られたのだ。
「クラネルさん・・・リヴェリア様・・・そしてあれはギルド職員のエイナ・・・どうして一緒に」
そんなことをいいながら、なぜかリューは自らの働いているお店に急いで戻っていたのだ。ベルに渡すための弁当を持ったままで。