ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか超 作:うさぎたるもの
アプリゲーでは一時間程度もあれば 読めるんですけど。 文字にすると莫大な書き起こしになるので。 完全にアレンジにしています。
ベートとレフィーヤとデメテル・ファミリアは市街外のセオロの密林にようやくたどり着いたのだ。
しかもレフィーヤの姿はあのエルフと似たような白い服を着ているのだ。このような密林の中では十分に目立つ服装になっているが、レフィーヤにしてみれば、調査依頼を任されるという事は、一人前扱いされる事や、また親友と似た服を着ていることで、気分が舞い上がっていたのだ。
それを紫のフードの一団が気配を消して、こちら側を尾行して見ているとは知らないままであり。レフィーヤはベートにたいして。
「ベートさん、私は絶対に足を引っ張らないようにがんばりますから!! 鈍臭いなんて言われないように、頑張りますからっ!!」
レフィーヤはやたらとやる気でいたが、それは仕方がないことでもあった。調査する花の化け物モンスターは一度オラリオの下水道を調査したときに、【魔力】に反応することで、レフィーヤは呪文の詠唱もミスってラウルに迷惑をかけたのだ。
その後は自らの魔力を囮として、本命であるリヴェリア様の氷結魔法で花の化け物モンスターは氷漬けで倒せた経験を持っているのだ。
だからこそ頑張ろうとレフィーヤは思っているのだ。たとえ護衛であったとしても、十分にその役目を果たせると考えていたからだ。
そしてベートはこの一団から離れて、さっさと色々な痕跡を探すために自らの鼻と耳の感覚を使って、色々と調査をして一時間が経過していると。
「ちっ・・・痕跡がねーぞ・・・これはあたりだな、だが奴らはどこにいる? ここが拠点だとしても、痕跡が全くねーのはおかしすぎるぞ」
そんなことを言葉でしゃべりながら、次の場所に調査をしようとしていたらよく聞いている声と金属音が森林地帯に響きわたっているのだ。
「ちっ・・・敵の方が動くのが早かったか? これだから」
そんなことを言ってベートは、その争いの場所まで一気に走り出す第一級の冒険者の実力は並ではないのだ。
しかも、森林地帯と行っても獣人族にいえば、自らの庭のようなものだ。
彼らは元々地上で暮らしている種族でもある、その身体能力で森や湖で獲物を狩りして生活している部族でもある。
そんな種族出身のベートにしてみれば、エルフ族に次に森には詳しい種族なのだ。
そしてベートが争いの現場に見てみると、紫のフードをかぶった一団が必要以上に花の化け物のモンスターを出しては冒険者達を襲っているのだ。
レフィーヤもその性質を知っているために自らの魔力を囮にする予定で行動をしようとしていたのだ。
「デメテル様達は、ロキに伝えてください、そうすれば援軍が必ず来ますから」
「ちっ・・・てめーは・・・殿は俺が務めるデメテルも団員もさっさとオラリオに走れ、レフィーヤが頑張っている間によ」
「でも・・それじゃあ・・・あの子が・・・」
「バカか!! それがレフィーヤの役目だ、デメテル・・・お前はレフィーヤの覚悟もつぶすつもりかよ」
こんな事をベートに言われてしまうと、デメテル達は何も言えなくなる。結果ベートに守られながら、無事にデメテルの一団はオラリオに入ることができたが、同時にベートは増援要求を出すためにロキ・ファミリアのホームに入ったら、すでにロキとディオニュソスとそして、フィルヴィスもまた自らの神の護衛として、すでにロキ・ファミリアにいるのだから、ベートはなにがなんだか、一瞬だけわからなかったが。
「ベート、増援はださん。レフィーヤは敵にさらわれたで」
と言って、ロキがベートに出した紙には、一般的に使われている共通語(コイネー)で書かれていたのだ。レフィーヤとフィルヴィスを人質交換する場所は十八階層と指定して書かれていた。
「しかもやで、なんでうちのレフィーヤとフィルヴィスを交換なんや?おかしいやろう?」
実際に冒険者としての価値ならば、レフィーヤよりも第一級の冒険者である、ベートかまたは神デメテルの方が十分に人質としての価値は高いのだが。
それがよくわからないまま、ロキは考え事をしていたが、実際に相手の正体がいまだにわからないでいたのだ。
テイマーにしては規模が大きすぎるのだ。またオラリオをつぶしたい内部ではなく、外部勢力の手先がいると考えれば色々と納得はできるのだ。
オラリオは現在は平和ではあるが、いつアレス神が作った国家から戦争を吹っ掛けられる可能性が高いのだ。その時にこの花の化け物モンスターを先兵としてや破壊工作など、使うという手段はロキの考えとしては可能性ありなのだ。
だがそこへ、フィルヴィスが温泉の調査の時におかしな一団を見つけたとロキ達に今、この瞬間に報告をいれたのだ。
「先日、私達がギルドの依頼で温泉の調査をする前に紫のフードをかぶった一団がいました。彼らはダンジョンの中であるというのに、まるで、初めて潜るような感じで、怪しい気配を出していました。その中に私だけを見る集団も居ましたが、その者達が武器を持って、私を含めた冒険者達も倒そうと考えていたかもしれません。今考えると・・・闇派閥の残党ではないかとおもいますが?」
その言葉にベートもさすがに、黙るしかないのだ。現にその紫のフードが花の化け物モンスターを何体も出して操っているのを見ているからである。
「ちっ・・・あの一団が闇派閥だったとはな、あそこで倒していれば」
「私もこの誘拐の手紙が届くまでは、すっかり忘れていた可能性だ。むりもない」
それにだ。ロキも六年前の出来事がおもいだされていたのだ。
「なるほどな・・・、あんときはギルド派閥にも闇派閥にもかなりの死人が出とったからなぁ・・・・・・」
「26階層の悪夢か。ちっ・・・」
「ふむ・・・6年間の間は彼らが積極的に姿を現さなかったのは、もしかして花の化け物のモンスターを作り出すのにこれだけの時間がかかったというわけか?」
「ディオニュソスはんも、あの悪夢で結構な痛手をくらったんやろう」
「確かに我々も戦力はかなり低下したからね。ロキ・ファミリアのように積極的に人は集まらなかったし」
実際にあの6年を機にロキ・ファミリアの団員募集に集まってくる人々は多くなっていたのだ。結果として、ロキ・ファミリアは都市最大派閥と人数が一番多いファミリアとなっているのだ。
またそんな話をしながら、ベートとフィルヴィスはさっさとレフィーヤが捕まっている18階層を目指してダンジョンの入口まで進んでいたのだ。
そしてロキもまたフィンにはすでに話を通しており、戦力の再編成等を色々として、ダンジョンに潜る準備を行っていた。
「なあフィン・・・まだレフィーヤは生きてんねん。それは分かるで、恩恵を預けた冒険者と神はある種の感覚でつながっているからな。でもどうもその感覚が弱いねん」
「それはおそらくは・・・気絶しているか?魔法などで眠らされているだろうね。レフィーヤはレベル3の冒険者だ。武装は取られている可能は高いけど、服などはまだとられていないはずだ」
「そらーーそうやけど、レフィーヤは死んだらあかんし、いざとなれば・・・ベル・クラネルに頼むことになりそうやで」
「それは・・・でもそんなことになれば、ベル・クラネルの異常性が、オラリオ全体にわかってしまうことになるけど、それでもロキはいいのか?」
「いいんかと言われてもな、レフィーヤの気と気配をわかって即座に、ダンジョンまで穴開けれる冒険者はオラリオ中さがしても、ベル・クラネル、しかおらんで」
実際にジャガーノート級が出る可能性が低いと見積もっているロキだからいえる、荒業でしかない、ベルは今も体を休ませているのだ。さすがに界王拳10倍は今のベルの身体に負担をかけすぎたのだ。
まだベルの本来の戦闘力の三分の1しか回復してないのだ。せいぜい200000前後しか回復してないのだ。
ここで無理して、回復を遅らせることもできるが、それをしたら、ベルの本来の力はどの程度で回復するか、ベル・クラネルもまだわからないままであった。
だからこそロキ・ファミリアも、ヘスティア・ファミリアに対しての緊急依頼としての切り札はできうる限り温存したいのだ。
「実際にあのドチビ所の借りを作りたくはないんやけどな」
「・・・全くだね。でも切り札としてベル・クラネルは圧倒的な力を持っているし。それは仕方がないよ」
こうしているうちにもベートとフィルヴィスの二人が十八階層まで降りてきても口喧嘩をしている時に、ベートもフィルヴィスもその音がはっきりと聞こえていたのだ。
そう、戦いの音である。
「ちっ・・・あのノロマが・・・もう逃げ出しやがったか?」
実際にベートはここ一週間ほどは、オラリオ中の下水道を調べる任務と夜になれば、ロキの元に集まって、気の訓練の様子を見てもらっていたのだ。
これはレフィーヤも同じ場所でやっているのだ。それはこれ以上は気の情報が流れないようにするために、ロキが一か所に集めて訓練をするというやり方を取っていたからだ。
だがこのやり方は一人で訓練をする。よりも、以外に訓練でロキ・ファミリアの幹部連中は本当に気の訓練で身体強化まではなんとか使えるようになっているのだ。
つまり今のレフィーヤは魔法を使うための触媒がなくても、気での身体強化ができるのだ。それゆえに、レフィーヤを見張っている紫のフードの一団の一部は、別の紫のフードの一団と言い争いをしているために。
『いまだ・・・ここが逃げ時だ、フィルヴィスさんと人質交換なしたら、確実にフィルヴィスさんが死んじゃう』
「我の身体を強化せよ!!アールヴ」
レフィーヤの唱えた呪文は魔力を練ってはいない、気での身体強化をするための一種のブラフであり、ロキもリヴェリアも賛同した呪文演唱もどきである。
気で身体強化をもし他の冒険者に知られてしまえば、大問題になってしまうために、【身体強化の呪文】として他の冒険者をだませばいいやと、ロキも言っているのだ。
ロキは元々だまし、騙されは、当たり前である。ロキ・ファミリアの団のマークがすでにピエロである、つまり道化として一流であると言えるのだ。
そしてそのまま一気にレフィーヤは自らがとらわれている場所から逃げ出す。気で強化されたレフィーヤの身体能力だけは、普通にレベル五の上級冒険者とタメを張るレベルなのだ。
だが、そこからが問題である、レフィーヤが使えるのは気での身体強化であり、魔導士のレフィーヤは今まで身体能力系はほとんど育てていないのだ、つまり逃げるのに気を全力で走れば、その分疲れもたまるのが早いのだ。
この辺はベートやアイズをはじめとする前衛職の方がスタミナの管理は色々と経験があるのだから。
だが、レフィーヤはそれがない。今回が初めての気での身体強化であり、逃げるのに必死だったのは分かるが。
「・・・つかれました・・・でもある程度は・・・逃げれたはずぜす!!」
もはや最後の方は肩で息をしているレベルの運動力をしているのだ、言葉を放つだけでも、やはり疲れが出ているのだが。
「ようやくいたか、このノロマが・・ほれ体力回復用のポーションだ。さっさと飲んでダンジョンからでるぞ」
「はっい・・・ベートさんありがとうございます」
レフィーヤとしても、気の訓練で体力の消耗が激しいと分かっているために、今では体力を回復させるポーションを当たり前に持っていたが、さすがに誘拐されたことで、ポーション系も全て没収されていたのだ。
だからこそある程度の監禁場所から離れた所で、レフィーヤは体力の回復を行っていたのだ。だがその知識を知っているのはロキ・ファミリアの一部の者達でしかないが。
フィルヴィスもレフィーヤが相当無理をして、監禁場所から逃げてきたために体力がほぼ無くなっている事に気づいて、なにか体力が回復するものをないかと自らのポーション袋等をあさっていた時に、あのベートがレフィーヤの体力を回復させたのだ。
「ちっ・・・ノロマにフィルヴィス、もう敵が追い付いてきやがった。それにこの匂いは爆弾の匂いだ。やつら大量の爆弾を持ってやがる!!」
「なっ・・・ならば逃げるしかないな。ダンジョンを壊されて、ジャガーノート級が出てきてしまえば、我らに勝ち目がない」
「ちっ、仕方がない」
「まってください。ベートさん、フィルヴィスさんーーー」
こうしてベート達三人は一時間ほど十八階層を逃げ回ったのだ、十七階層に行こうとしたが、すでに爆弾の匂いがしているのだ。
それをかぎ取ったベートに十七階層に行くのは、やめろといわれたのだ。
「ちっ・・・まだかフィンの増援部隊は・・・」
「さすがに花の化け物のモンスターの数が多くなっている」
「このままでは・・・さすがに追い詰められます」
「レフィーヤ、私が囮になる、やつらの狙いは私だ。それにあの花の化け物のモンスターは魔力に反応するんだったな、ならば私が魔力を練って、囮となるから、二人で地上へ逃げてくれ!!」
フィルヴィスが出した必死の答えもそれは関係がなくなっているのだ、さすがに一時間もダンジョンの中で鬼ごっこをしているのだ。
「それはやめた方がいいね。フィルヴィス、その必要はもはやないよ」
そうすでにロキ・ファミリアの討伐部隊が十八階層に出入り口にいる。闇勢力と思える爆弾持ちをさっさと処理をしたうえで、ベート達が戦っている場所にやってきたのだ。
また冒険者の街にいる冒険者達もさすがにこの騒ぎを聞きつけて、闇勢力の拠点の一つの掃討任務であると言われると、誰だって協力体制をとるのだ。ここで協力をしないと、ギルド側に闇勢力側と認定される恐れがあるのだ。
誰だってギルドの勢力やオラリオ中の勢力を敵に回したくはない。結果として、この花の化け物のモンスターの討伐は十分もたたないうちに全てが討伐されてしまったのだ。
フィン達にしてみればこれで闇勢力の一部の拠点を破壊したという功績がそれぞれのファミリアにギルド側から評価の対象が大きく影響を受けるのだ。
だか一方で紫のマントの集団は十階層で固まっており、同じ紫のフードの女性を刺し殺したり、邪魔になった紫のフードの一団を次々と殺して、最後に残ったフードの男はとある言葉を吐いて、その場を完全に立ち去ったのだ。
「秩序を守らない者達はいらない。あの方に報告だ」
そしてフィン達、冒険者達もオラリオに戻る途中で、その紫色のフードの一団と思える死体を発見、それらを全てギルド側に持ち帰る、後日その死亡していた紫のフード一団の身元を調べてみると。
その結果をフィンとロキの二人だけが今は見ているのだ。どのみちリヴェリアとガレスにも見せるが、だがその人数しかこの情報は見せないようにするしかない。それほど危険な情報がたくさん載っているギルド側から渡された報告書なのだ。
「六年前にフィルヴィスと一緒に闇勢力討伐に参加していた冒険者達の身内かい。これは闇勢力にいっぽんとられてもうたわ。情報もすでに綺麗さっぱりなくなっているはずや、しっぽ捕まえたとおもったんやけどな、フィン」
「そうだね。でもこれもある種の発見ともいえる。六年前のギルド側の死亡者達のリストをどこで手に入れたんだろうね。確かにあの事件はギルド側もある程度の情報操作はしたさ、だけどその身内や親戚がわかるようなへまはギルド側はしないはずさ・・・」
「だけどそれがなってもうった、ちゅうわけか・・・ほんまに頭がいたいわ、それが本当ならばギルド側に闇勢力にギルド側の情報を流している裏切りもんがおるわけやけど・・・」
「生存者はいないからね。死人にくちなしさ」
「そうやね。でもどのみち今回の死んだひとらは、わるいけど閻魔のおっちゃんのさばきでどのみち地獄行確定やしな」
「そうなのかい。ロキ?」
フィンは不思議に思っているが、実際にあの世にもルールが明確化されているのだ。
「そうやで、善人は天国行きや、悪いことしまくっていたら、その罪の内容によってはどっかの地獄に落ちるで、六年前に死んだ冒険者の大半は天国行ってるはずや、今回の身内は確実にこの六年の間に迷い込んだ冒険者や秘密を知った冒険者をあのモンスターで殺してないと、ほんまにいえるか?」
「それは・・・無理だろうね。確かにそういう意味では、死んでも親しい人との再会はむりかな」
「そうや、閻魔のおっちゃんが審査に手を抜くなんてありえんからな」
そうなのだ、閻魔大王の公平な捌きの元で、死んだ魂は天国か地獄に落ちるように決まっているのだ。
そして普通に冒険者達は、一部を除いてはそのまま天国に行けるのだ。これはソーマ・ファミリアのような完全にその酒を飲んだら依存が発生すると分かって、売っている事や、だまし討ちや、強盗等数多くの罪を平気で行う輩は問答無用で地獄行きだ。
つまりは今頃は・・・今回死亡した紫のフードの一団は確実に閻魔大王の裁判によって地獄にその魂が落とされているのだ。
そうして、今回の事件は無事に終わりを告げることになる。