横島と美神とかが同年代なのを書きたかった   作:ブロンティスト(誤字的な意味で)

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唐巣教会(2)

 

 

「特に何も無い所ですが、どうぞ」

「こちらからの用件で押しかけているのにすみません。ありがとうございます」

「ありがとうございます」

 

唐巣神父から紅茶を渡され、礼を述べる大樹と忠夫。笑顔で温和な雰囲気だが、忠夫への興味を隠し切れない様子。

紅茶に口を付け(やはり嘘を付ける様なタイプでは無さそうだな)と、軽く神父の観察をしながら、話を切り出す大樹

 

「それではお話を聞かせて頂けないでしょうか、美神美智恵と言う人物とその言動の意味、そして息子に起こった出来事の理由」

 

一瞬考えを纏めて話し出す唐巣神父

「・・・まず、美神美智恵は私の知人です。GS界でも上位に名を連ねる程の人物で、六道家の現当主の弟子に当たります。」

 

「・・・(六道家か、またデカイ所が出て来たな、しかも当主の弟子ときてる)」

日本GS界でも最大手の名家。何故そんな所が?と、聞きたいのを我慢し、無言で先を促す

 

「そして彼女の言葉の意味ですが、私の所でGSと成る為の修行を受けて貰いたいのです」

「ぜ、是非!お願いしまっ・・・」

神父の言葉に、身を乗り出して頼み込む忠夫だが、大樹がその首根っこを掴み、無理やり座らせる

「まだ話は終わっていないぞ?少し落ち着け」

「うっ・・・すまん、おやじ」

「はははっ、元気なお子さんですね。では、彼に起こった事の理由ですね?」

「はい、何故息子が霊能に目覚める事を知っていたのですか?息子の事をどれ程知っているのか、お聞かせ願えますか?」

そう真剣な目で話す大樹に神父は───

 

「お答え出来ません」と、はっきり断った

 

「やはりですか・・・」

断られると分かっていたのでそう溢す、そして一番重要なのがこの部分で有ると確信を得る

 

「先日、連絡を受けた時に申し上げた通り、自信の霊能が重要では有るほど、それは秘匿せねばなりませんから」

「そうですか、分かりました・・・忠夫、お前が決めなさい」

「・・・ええの?」

父親の言葉に恐る恐る確認を取る忠夫

「ああ、母さんとはもう話し合っている、最終的にはお前に任せるとな」

「そいじゃあ、唐巣神父、よろしくお願いします!」

「ん!こちらこそよろしく、忠夫君」

机越しに礼をする二人、忠夫は目指すGSの師を得て、神父はこの才有る少年を師事すると言う大役を任されて、共に笑顔に成る

 

「よし!それじゃタクシーから、キャリーバッグを運転手の人に言って、持ってきてもらえ」

「うん、なんかあるん?」

「ああ、お前は今日からこの教会に住み込みで修行だ!」

「えええええ~~~~~!!!」

自信満々のドヤ顔でとんでもない事を言い出す父親に、絶叫を上げる忠夫

 

 

 

「学校は!?」「既に転校手続きをしている、まぁ実際に通学しだすのは来週位だな!」「友達とのお別れ会とかは!?」「こっちで友達を作るんだな!」「そのほかなんかもろもろは!?」「この俺に不手際が有るとでも?」「朝からいくら何でも突然すぎやろ!?」「いいからさっさと行ってこい!」

混乱している息子を蹴り飛ばし、満足気に神父の前に座り直す

 

 

「・・・なんと言うか、説明してなかったのですね」

「行動は早い方がいいでしょう?また明日、また今度、そうやって行動を遅くすると決意が鈍るものです、そしてなにより私達夫婦は危機感を覚えています」

「確かに・・・」

「幼いうちに目覚めた霊能は、制御が甘く、暴走の可能性が高いと聞きました」

前世が高名な霊能者だとしても、身体は子供で在る事に変わりない。霊力のコントロールが完全ではない、その可能性が捨てきれない。もし何か有れば、その被害は息子の周りの人々と、息子自身に振り掛かる、それ故の緊急処置だった。

 

「どうか、忠夫をよろしくお願いいたします」

「分かりました、私も全力を尽くし、彼を立派なGSにして見せます」

頭を下げる大樹に、自信を持って応える唐津神父。だが「それではこちらを───」と、言って大樹が懐から渡してきた、分厚い封筒に顔が引きつる

「い、いえ!これは頂けません!」

封筒を押し返そうとする神父だが、大樹はニヤリと笑い

「風の噂で聞いたのですが、一流のGSでも財政状況は余り宜しくない様で・・・3ヶ月前には電気が止まったとか?食べ盛りの子供を飢えさせるので?」

「うっ!・・・」

そう言われては、受け取る以外に無い

「はぁ~、分かりました、受け取らせて頂きます。このお金は忠夫君の為に使うと誓いましょう」

「貴方も頑固な人だ、では宜しくお願いしますね」

師匠が倒れでもすれば、弟子に師事する所では無いだろうと思うが、ここらが落とし所かと、少し笑いながら封筒を渡す。それと同時に扉が開き・・・

 

 

「おやじがワイロ渡しとる・・・」

 

 

まったく空気の読まない息子が全力で勘違いしていた

 

 

 

 

 

 




勝負は始まる前に終わっている!

そして次回は時間が飛びます
中学生編スタート
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