横島と美神とかが同年代なのを書きたかった 作:ブロンティスト(誤字的な意味で)
「98番、合格です」
GS第一試験、霊力を見せるという単純な振るい落とし。落とされるはずもなく横島は合格を告げられるが、それでも鋭い眼付きで回りのGS受験生を見詰めていた。
そうして退場して行く横島を、六道家当主は見詰めなが思う
(油断は無し、GSとしての心構えはきっちり出来ているわね・・・)
そんな横島を見て、表情が崩れるのなんとか抑える、此処では人目が有りすぎる。六道女学院の生徒がGS試験の見学に周りに居るからだ
「それじゃぁ~~みんな~~~宿舎で~~感想でも~~~お話ね~~~」
内心を隠し、間延びした言葉で生徒を引率する六道冥奈
(ほんと、ますます欲しくなったわね)
そんな確実に危ない人物にターゲットとされている横島の胸中はと言うと・・・
(むさいオッサンばっかりやないかぁぁ!!六道女学院の子がいっぱいおるって話やったのにっ!だまされたあぁぁ!!!)
騙されたと憤っているが、本来であれば別に嘘ではない。毎年の六道女学院生徒はGS受験を受ける人数の2~3割程だ、しかし・・・
───ただ、今年度の六道女学院は絶望的に不作だった
そんな最大手、六道女学院の生徒がほぼ居ないヌルゲーをしている横島はほっといて唐巣教会
唐巣の目の前には、ショートの亜麻色の髪、礼儀正しい言葉遣いではあったが、それが霞むほどの目つき、境遇を思えば仕方ないと思えなくはないが───ぶっちゃけケンカを売りに来たとしか思えない、そんな少女
「まず話は知っていると思うけど、西条君から話はある程度は聞いているよ、美神君」
「はい、ご迷惑をお掛けするとは思いますが・・・母の様なGSを目指しています」
(気が強いのはいいんだけど・・・それでいい世界では無いんだけどね、まったく)
感じられる霊力は年齢を考えれば多い方だろう、才能は確かに有る、それでもまだ強かさ、美智恵の様な計算高さは無く、ただやけっぱちに成っている、そん危うさを感じる。
「それじゃまずは、君の部屋を案内するね?見ての通りの貧乏教会だから、君の自宅だと思って好きにしていいから」
「あ、はい」
唐巣の自分を思い遣ってであろう言葉に思わず頭を下げる美神、しかしその言葉が真実だとは全くもって考えていなかった
「それと今は出ているけど、君と同い年の兄弟子が居るから、戻って来たら紹介するね」
笑顔で部屋へと案内する唐巣から、衝撃の事実を知らされて動きを止める美神
「・・・あの、それ・・・聞いてないのですが・・・・」
「あぁ、君の部屋は彼の部屋からは私の部屋が間にあるし、年頃の女の子だからね、流石に考慮はするよ」
「えっと、いや、その年頃の女の子と同年代の男の子が一緒に住むのがそもそも・・・」
困惑と不満がありありとわかる美神に「はははっ」笑いながらはぐらかし、美神の部屋へと案内する唐巣
「さ、ここが君の部屋だよ、好きに使ってくれたまえ」
「・・・有難うございます、ってそれよりも、その兄弟子の事を話してくれませんか?」
なにせ同年代で兄弟子だ、力に物をいわせて何をされるか分かったものじゃない。貞操の危機すら考える
「う~ん、それは君自身が実際に会って感じる事だね、それも霊感を鍛える事だからね」
確実に何か有りそうな唐巣の言葉にげんなりするが、なんとか耐えるが、次の発言に凍り付く
「横島忠夫君というんだけど、丁度GS試験を受けているんだよ。まぁ、数日中には帰って来るから直ぐに会えるよ」
「・・・え?GS試験?」
唐巣から案内してもらった部屋のベットにボフッっと倒れ込む
「はぁぁ~~・・・」そう心の底から溜息をつく
力、才能がモノを言う世界。大した霊力もない自分と同じ年齢でGSへ成ろうという兄弟子。分かってはいたつもりだった、それでも覆したがい現実
幼少の頃から一流のGSである母、美智恵にGS業と共に修行を受けて居た自分。そして同じく一流のGSである唐巣に修行を受けて居た兄弟子、この差は単純に才能だろう。だがそれでも───
「あたしは負けないわよ」
力?才能?そんなもの覆してやる、世界最高のゴーストスイーパー、そう成ると決めた。ソレこそが自信の矜持、負けられないと思わず声に気持ちが出る
そんな感じで二人の前世からの恋は、おもいっきり躓いていた
自室の机、その奥に有るワイン、そして煙草を取り出す。特別な日のみに手にするそれら。若い頃には良く嗜んでいたが今はすっかり絶っていた。
なんだかんだと言いつつも、捨てきれないのは、麻薬の様な魅力からか、それとも若き頃の気持ちを忘れない為だろうか
「ふぅ~・・・」
ワインを飲み、久しぶりの煙草を深く吸う。心地よい痺れを感じながらも二人の弟子を思う
(二人とも個性が強いからなぁ、横島君なんか美神君にセクハラしそうだし、そうすればあの気の強そうな美神君は・・・)
間違いなく全力で撃退するだろう、ちょっとリアルな想像にげんなりするが───
「まったく、前途多難だな」
そう呟く唐巣は笑みを浮かべていた
漫画を読み返してみると「あれ?こんなキャラだったっけ?」ってありません?