俺がリオレウスになってから2ヶ月が過ぎた。最近では火球ブレスを吐けるようになり、空中での動きも滑らかになってきた。それともう1つ気にかかることがあった。大型モンスターどころかハンターすら見ないのだ。それが気にかかり森丘中を上空から観察していた所、白い繭の様な物を見つけたのだ。大きさはレウスの頭より少し高いとても大きな眉だった。
アレク「なんか気になるなぁ...アルセルタスみたいな虫系モンスターの卵かなんかか...?」
何を思ったか少し齧ってみることにした。
「ガリッ」
少し表面が削れた。今まで繭かと思っていたそれは鉱石の様だった。しかしこんな鉱石初めて見たアレクには不思議でしか無かった。
「(ゴクッ...)」
アレク「意外とコレイケるな」
アレクはガリガリと鉱石の様な物をかじり続ける。
———次の瞬間———-
「バキッバキバキッ」
今まで齧っていたソレが割れ始めた。まるで蝶が蛹から羽化するかの様に。
アレク「これ...卵か...?こんな大きい卵見たことねぇぞ...一体何のモンスターのたま...」
卵から眩い光が溢れ出した。そして卵からソイツが現れた。
アレク「シャガル...マガラ...?」
それは卵では無く、ゴア・マガラがシャガルマガラになる時に身を守るための殻だったのだ。
アレク「だから大型モンスターが居なかったのか...」
シャ「キュアアアアアン」
リオレウスが古龍であるシャガルマガラに勝てる筈が無いと分かっていたアレクは逃げようと翼を羽ばたかせたがすぐにシャガルマガラに追いつかれてしまった。
アレク「やべッ!...グアッ!」
シャガルマガラに首を噛まれたまま急降下していくレウス。そのまま両者は地面に強く体を打ち付けた。
(ズドォォォン)
地面にクレーターの様な穴が空き、その中で蹲るレウスと今にもレウスを捕食をしそうなシャガルマガラ。
だが、次の瞬間————
(バシィィィィィィィン)
空から巨大な雷が堕ち、シャガルマガラを穿いた。まるで神から下された天罰の様であった。
アレク「...一体...何が...」
アレクの脳内に再びあの声が響き渡った。
???「生きなさい。貴方はまだ死ぬべきでは無いのだから。」
アレク「お前は誰だ!何で俺はレウスになってるんだ!」
???「その質問には答えられません。答えを知りたければ古の塔を目指しなさい。そこに私は居ます。」
アレク「古の塔...まさかあの禁じられた場所...?昔じぃちゃんの本で見た様な気が...」
???「まずはそのシャガルマガラを食べなさい。そうすれば貴方に古龍の力が与えられます。」
アレク「コレを喰えば良いんだな...?」
???「そうです。古龍の力とはつまり無限に湧き出る力。無限に続けられる進化。そのことです。」
アレク「無限の進化...それさえあればどんなモンスターも...」
???「私ももう行かなければなりません貴方が鍵である事を信じています。」
アレク「鍵?鍵ってなんだよ!おい待っ...」
その声は聞こえなくなってしまった。
アレクはシャガルマガラを捕食した。
アレク「なんかブヨブヨして不味い。ゴムみたいな食感だし風味が生臭い...」
アレクは不満ばっかり言いながらシャガルマガラを完食した。
アレク「これで本当に古龍の力が手に入るのか...?」
半信半疑のままその日は寝ることにした。
—————次の日の朝—————
自分がレウスに付けた傷が完全に治っていた。
それだけでは無い。シャガルマガラを食べたレウスの体は、シャガルマガラの様に美しい白に染まっていた。
アレク「なんかわかんねぇけどめっちゃカッコイイなこれ...」
その後、ハンター達の間で森丘に白銀のレウスがいると囁かれている...
——————-一方ライガ達は—————-
ライガ「なんで森丘に立ち入り許可が降りないんですか!」
受付嬢「そう言われてもねぇ...私もギルド本部から詳しいことは聞いてないんだけど、噂によるとシャガルマガラがいるらしいのよ。」
ライガ「シャガルマガラ...古龍のシャガルマガラがなんで森丘に...」
レオン「落ち着けライガ。今はこの状況を変えられそうにない、俺達がギルドに直接抗議しても認めてもらえないだろうしな。1度ギルドハウスに戻って考え直すぞ。」
ミナハ「そうだよ!1回帰って考え直そう??」
ライガ「俺は絶対帰らねぇ!」
レオン「いい加減にしろよこの”キレ児”が!」
ライガ「だれがキレ児だこらぁぁ!」
ミナハ「まぁまぁ、二人とも...」
(掴み合う二人)
「止めんか!」
ミナハ「ギ、ギルドマスター!!」
ギルマス「森丘への立ち入り制限を解除を知らせに来たらなんじゃみっともない。喧嘩なら他所でせんか!!」
ライガ・レオン「すいません...」
受付嬢「マスター、解除と言う事はシャガルマガラは去ったのですか?」
ギルマス「うんにゃ、去っては居らぬ。死んだのじゃ。いや、死んだでは無く、殺されたと言う方が正解じゃがの...」
ライガ「シャガルマガラが殺された...?他の古龍が来たのですか!?」
ギルマス「いや、古龍では無い。」
ライガ「じゃあハンターですか?」
ギルマス「いや、ハンターでも無い。レウスじゃ」
一同「....!!?」
ギルマス「一頭のレウスがシャガルマガラを捕食している所を観測気球船が目撃しておる。とても信じられない事じゃが事実なのじゃ。」
ギルマス「観測船の乗組員によると右頬に深い傷があるリオレウスだったそうじゃ。」
ミナハ「それって...まさか...」
レオン「アレクを殺したレウスだ...間違いない。」
ライガ「マスター!そのレウスを俺達に殺らせて下さい!」
ギルマス「なんじゃと?」
ライガ「お願いします!アレクの仇なんです!」
ギルマス「分かった。じゃが今回の件もあって森丘周辺の生態系は不安定になっておる。どんな危険が付き纏ってくるかわからん。それでもやるのかね?」
一同「はい!!やらせてください!」
ギルマス「分かった。そこまで言うのならワシから手配しておこう今日はギルドハウスに戻って休みなさい。明日の朝9時から出発じゃよ。」
一同「ありがとうございます!!」
—————-時は戻りアレク———
アレク「ゲリョス食べてみたけど不味いなんてもんじゃねぇな....これは食べるもんじゃねぇわ。食感ゴムだし味はガソリン風味...ひっでぇぇな...これ毒袋だよな...?食べても良かったのかな...」
(ミシッミシッ)
...なんの音だ...?
ふと振り返ると自分の尻尾から毒々しい色の大きな棘が生えていた。
それだけではない。翼の爪や足の毒爪も同様に毒々しい色の棘が生えていた。
アレク「...(これってゲリョスを食べたから体が進化したのか...?ゲリョスの毒素を取り込んだって事か...」
——————————古の塔にて
ボレアス「おいルーツ!どうしてあんな汚ぇ人間を助けたりしたんだ!」
バルカン「おいボレアス。兄弟だからって口の聞き方には気を付けろよ。ルーツはこの世界の禁忌であると同時に神でもあるんだからな。」
ルーツ「なんとなく気になったんです。何故かあの人間を見ていると”アイツ”と同じ気配がして。」
バルカン「アイツとはもしや...アルバトリオン...??」
ルーツ「えぇ。そうです。まだ私にも何故あの人間にアイツの気配を感じたのか分かりませんが暫く見守ってみましょう。」
————to be continued
どうもクラハです!今回の作品も読んで頂きありがとうございます!拙い文章力で頑張って書いてますが誤字などあるかもしれません_(´ཫ`* _)⌒)_
次回も頑張りますので応援よろしくお願いします!