デビルサバイバー2 if...
――平穏な日常。退屈な毎日。青春の時は、流れていく。もしも、それが壊されたら?もしも、世界が終末を迎えるとしたら?これは、悪魔と契り、神へと挑むとある少年の七日間の物語。
一年前。東京にある軽子坂高校と呼ばれる一般的な学校が突如として消え去る事件が起きた。中にいる生徒と教師は勿論のこと、建物ごと敷地内の物は全て消え去った。警察はすぐさま敷地内を封鎖し、調査を開始したが成果は得られず、何の痕跡も見つけることが出来なかった。
これに対し国は秘密裏にJapan Meteorological Agency, Prescribed Geomagnetism research Department(気象庁・指定地磁気調査部)通称
術式構造からして魔界への大規模転移式と判明したジプスは、この学校一帯を完全封鎖することを決定。これほどまでに大規模な転移ということ、さらには魔界への直通という事実から見てもかなり強力な悪魔がいるというのはわかりきっている。そして向こう側から封印されているとはいえ、この路からいつ悪魔が溢れ出てくるかも定かではない。向こうに行けるということは、こちらにも来れるということと同義だからだ。
だが、ジプスの完全包囲後しばらくして、強烈な魔力反応の後に再び学校が現れたのである。どこか壊れたような様子もなく、まるで何事もなかったかのように。
これにジプス局長・峰津院大和(ほうついんやまと)は即座に戦闘態勢を取らせた。元の通りの姿形をしていても魔界からの帰還物である以上、悪魔が詰まっているとしても嘘ではないからだ。結界で覆っているとはいえ、量によっては抜かれかねない。
そして少し経った後、予想に反して玄関扉から出てきたのはたった一人の男子生徒だった。彼は首と左腕にコードで繋がれた黒いアームターミナルを付け、玄関口で怯えたようにジプスを見る生徒や教師を守るようにして前へ進み出た。その後ろには同じく生徒達を守るように玄関口に待機している二人の生徒の姿もあったが、ジプスの視線は彼に集まった。なぜなら、明るい陽射しの元に出た彼の容姿は、多くの経験をしてきたジプス隊員でさえ息をのむほどに凄惨なものだったからだ。
茶色の短髪にぼろぼろの制服の上からでもわかる引き締まった身体。破れた隙間から見える皮膚には様々な傷跡が目立ち、鋭い目付きでジプスを見る左目と首元から右顎下にかけて裂傷の痕。これだけでも魔界でどれだけの経験をしてきたのかわかるものだが、それに畳み掛けるようにして凄まじいのが彼の纏う気迫だ。車両から画面越しに見ていた局長でさえも思わずたじろぐ程の威圧感。手出しは一切させないと、ただ歩くだけで雄弁に語っている。
そして彼は言葉を発するでもなく、そして厳戒態勢を敷いている数十名の大人をジロリと睨み付けた。それだけで隊員の幾人かは気絶し、気絶しえなかった不運な者は歯をガチガチと鳴らしながら後ずさるしかなかった。
この状況を見て局長は急ぎ武装解除を命令、自ら交渉に動くことを決定した。観測結果や反応、大分見た目は変わっているが生徒名簿からして人間でここの男子生徒なのは間違いないのだが、いかんせん格が違いすぎるのだ。この人数で後ろに庇護対象がいるとしても、戦闘になれば彼はおそらく負けないだろう。一体彼にどれほどの事があったのか定かではないが、魔界を生き延び学校を元の場所に戻したのも、おそらく彼の功績だというのはこのわずかな間でのジプス内で共通した考えだった。
車から降り、ジプス内でも強者の部類に入る女性隊員・迫真琴(さこまこと)他数名を連れ、足早に彼の元へ進む。校門と玄関口との半分の距離で互いに止まる。態度こそ示さないが、この威圧感を近距離で浴びるのは心臓に悪い。だが、これほどの力。このままにしておくわけにはいかない。
「我々は気象庁・指定地磁気調査部、通称ジプスと呼ばれる国家組織の者だ。君達に危害を加えるつもりは毛頭ない。消えた校舎がどうなったのかを調査し、そのことについて君達に詳しく話を聞きたいだけだ。そして……君には、折り入って話があるのだが……」
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「あれから一年か……」
忙しなく動き回るジプス局員を視界の隅に置きながら、迫真琴は一年前の事件を思い返していた。思えば、すでにここから目にわかる兆候が出てきていたのかもしれない。準備は怠っていないし、各地の支部にも通達済みだ。タワーの結界も良好。各地の封印のみ不安が残るが、これは後々対処していくしかない。
「局長、こちらの準備完了です」
『そうか、ご苦労。各地の準備ももう少しで終わるだろう。しばらく待機だ』
「了解しました。それで……彼は?」
『彼は今総合模試会場内だ。呼び出してはいるが』
「そうですか……」
『問題あるまい。他の者もいて、あれほどの強さだ。そこらの悪魔など、一捻りだ』
あの事件の功労者である彼、只野人也(ただのひとなり)。あの事件で助かった生徒や教師からはヒーローのあだ名で呼ばれており、今では高校に通いながら他数名と共にジプスの協力者という形で籍を置いている。
あの後の交渉で彼は学校の生徒や教師の安全と今後のケア、そして高校最後の一年をみんなで過ごすという条件出し、全てを語ってくれた。本当の魔界の現状、同級生の狭間偉出男(はざまいでお)の暴走、数々の強力な悪魔達との戦い、そして魔神皇(まじんのう)。それら全てを打倒し、ハザマの心をパートナーと共に救ってこの現世に戻ってきたこと。仲魔は契約を解除せざるを得ず、その他の強力な装備も強制的に向こう側に戻された。
だが、魔界と悪魔の存在を知り、戦ってきた彼らに再び以前と同じ平穏が過ごせるはずもなく、今でも精神的なケアを必要とする者も多い。反対にヒトナリを始め、起きたことによって自身を強くした者もいるが、これはごく少数だ。そういった者はジプスに入るか、また別の道で有名になりつつある。
彼は強く、カリスマもある。頭も回るし、それに付随する知恵も高い。名古屋支部の天才たる菅野史(かんのふみ)と討論出来るほどとくれば、相当なものだ。これを彼は魔界と仲魔だった悪魔の加護のおかげだと言っているが、それを差し引いたとしても彼が持っていた元々の才能もあるだろう。悪魔に溺愛されている彼だが、本来の才能のない者にそうそう悪魔は加護を付けようとしないのだから。
そして彼の強さはすでに模擬戦闘及び実戦で証明されている。度々人間界に姿を現す野良悪魔を駆除するのに同行した際、数体の悪魔の群れを瞬殺したのだ。手始めに頭蓋骨に青い羽根が生えたような悪魔、霊長・イツマデを見事な銃・剣さばきで葬った。それからレベルを上げていきはしたが、そこから先は殆ど会話(時折物理)で何とかしてしまったので割愛しよう。要は、魔界を制したのは伊達じゃないということだ。
そんな彼だが、現在契約している悪魔はいない。悪魔召喚プログラムはフミの協力の元、数バージョン上に改造してあり、アームターミナルも材質から何まで徹底的に強化済みである。今では黒い西洋鎧のようなガントレットとして装備できるようにまでなっており、携帯機能も付随されているので通話やメールも可能という優れものだ。ジプス内でもこれほどのCOMPはそうそうお目にかかれない。
閑話休題。
そしてそのCOMPは、念のために常備を彼には義務付けている。あの強さは人類の守りの要足り得るが、同時にその力を得ようとする悪魔を吸い寄せかねないからだ。今の所何もないが、現状を見れば可能性は高い。この一年COMP改造に当てていたため、機能は良いが中身が無いのだ。一応メールは出したが、返ってきていない。
(……心配していても仕方がないか。私は私の成すべきことをせねば)
『――迫、状況が動き出した。各自作戦を開始しろ』
「了解。これより作戦を開始します」
彼やその周りの生徒達の安否も気になるが、ヤマトの言葉を聞いて頭を切り替える。彼等とて無為に魔界で過ごしてきたわけではない。特に内二人は彼と行動を共にし、彼ほどでないにしろ、強大な力を持っているのだ。大丈夫だと、信じたい。
「……各員に通達、これより作戦を開始するとな」
「はっ」
頭の中のスイッチを切り替える。昔から慣れ親しんだ感覚に自分を少し落ち着かせ、局員の一人に指示を出し、迫は軽く空を睨みつけた。
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懐かしい夢を見た。
『――魔界の者は私を、魔神皇と呼ぶ』
『これから君たちが生きるも死ぬも、運命は私の手の内にある。せいぜい楽しませてくれたまえ』
ハザマの宣言と高笑いから始まった異変。それから教室内に響き渡る悲鳴と怒声。外の紫色の空。
『お願い!手を貸して!学校を……みんなを助けるために……』
『おめえ、ガッコからなんとか逃げ出そうってつもりか?』
『私を助けてくれそうなのはあなただけです。だからお願いします。私に手を貸してください』
学校を救うため、自分が逃げるため、そして愛する人を救うため、各々の理由と共に行動を共にした仲間達。互いの意見をぶつけ合いながらも、はびこる強力な悪魔共を倒して進んだ。人間の死を受け付けない魔界での死は、ガーディアンと呼ばれる強力な守護霊を憑依させて復活する。だがこの魔界で、人間だけで闘っていくことは不可能。万物の霊長たる人間は、生物としてあまりにも貧弱すぎたのだ。だから俺は仲間に反対されつつも、使うことを戸惑っていた悪魔召喚プログラムを使い、その悪魔をも『仲魔』とした。全てはかつての退屈な日常を取り戻すために。
『おいら知ってるよ、学校じゃヒホヒホ言っちゃいけないんだホ……ヒホ?』
『あたし妖精ピクシー。今後ともよ・ろ・し・く!』
仲魔を引き連れ、魔界を進む。プログラムの入ったアームターミナルはいつの間にかこのチームのリーダーとして認識されていた俺が使い、交渉・管理・召喚も基本的に俺の役目とされた。だからだろうか、変わらず殺そうと向かってくる悪魔に、愛着を持ってしまった。これに仲間達はその認識は危険だと言ってくれたものの、一度そう思ってしまった以上、そう簡単にこの感情は変わらない。
『ヒトナリー!私さっきの戦い頑張ったでしょ?魔石となでなでちょー!』
『あっ!ずるい!私もー!』
『グルル……オレサマ マセキ マルカジリ』
『『あぁー!!』』
彼等にも意思があり、感情がある。同じ悪魔でも性格が微妙に変わってきたりする個体もおり、人間と何ら変わりがない事を知ってしまったのだ。LOW・NEUTRAL・CHAOSといった根本的な思想の違いはあれど、そんなもの普通の人間である俺達にはあまり関係がなかった。だからどの悪魔でも呼び出せたし、基本的に話が通じる相手は交渉して仲魔にした。
『くっくっく、魔王と大天使。相反する種族を同時に仲魔にしているなど、正気ではないな』
『本来ならば主の名のもとに罰する……と言いたいですが、他ならぬあなたのためです。ここは一時休戦とします』
『クハハハハッ!神一筋の大天使までも魅了するか!お前はどこまでも規格外よな!……最も、それはこちらにも言えることだが』
更に彼らの同意の元、合体してより上位個体を作り出し、戦力を増やしていった俺達。七つの世界に分けられた魔界を旅し、数々の困難を傷つきながらも乗り越えていく。仲間が全員離れてしまうこともあった。あの時仲魔の助けが無ければ、心まで完全に死んでゾンビにでもなっていただろう。だが、俺は生き延び、皆を開放した。
これらの経験は俺の中で積み重なっていき、とても大きなモノに成長した。それこそ前までの平凡な生き方など考えられない位の力を得てしまった。仲間と仲魔、彼らと共に魔神皇を真の意味で打ち倒した時、それを強く感じてしまった。俺はもはや、普通の人間ではない。
『『『ヒトナリ、我らが愛しき人の子よ。また会おう』』』
別れ際。思わず泣いて一人一人抱きしめてしまった俺に苦笑しながら、彼らは俺の魂にそれぞれ加護を刻み込んだと言っていた。知識・力・カリスマ等々、普通ならば一つ得ただけでも英雄として語り継がれるものを複数。これは俺を守る力となると同時に再開のためのマーカーであり、呪いとも言える。これで俺は高位悪魔達が人間界に来やすくするための基点となってしまったのだ。
「――――ロー」
この悪魔からの加護が侵入の基点足り得ることと、あの魔界の真実はジプスにも、かつての仲間達にも伝えていない。能力を極限にまで落としてから俺に教えに来てくれた仲魔のことも。ギリギリでマグネタイトを補充して間に合わせたものの、非常に危ない状態だった。分霊とはいえ、格の高いかつての仲魔がスライム化するのは見ていられない。
「――き――!ヒー――ッ!」
おかげで手持ちのマグネタイトはすっからかんの状態だが、仲魔を助けられたのならそれでいい。しばらく遊んだら帰っていった。また近いうちに来ると意味深な言葉を残して。
それが俺の敵としてなのか、また仲魔としてなのかはわからない。だが、これだけは言える。また何かが起ころうとしているということ。おそらく、あの一年前以上の何かが……。
ジプスが何に備えているのかは聞いている。日本を、いや世界を救い新たな世界のためにアレと戦うこと。時期は分からない。しかし、ヤマトが動いていることを見るに――
「ヒトナリ!」
「……ん?」
――耳元で大声を出されたことで目が覚める。机に突っ伏して横を向いていたままぼーっと見れば、ぞろぞろと帰り支度をしている自分と同じ学生達。そして顔を上げると、呆れた顔をした茶髪の女子生徒と特徴的な髪形をした金髪の男子生徒がいた。
「ようやく起きやがったな。ったく、お前はいつも寝過ぎなんだよ」
「はぁ……模試でここまでぐっすり寝てたのあなただけよ?」
話を聞き流しながら大きく伸びをし、体を起こしていく。どうやら今日あった模試は終了してしまったようだ。頭の中も起こしていきながら、目の前にいる二人を改めて見た。
「みんなのヒーローがこんなんじゃ、愛想尽かされちゃうわよ?」
額に手を当てて呆れている制服をやや着崩した茶髪の女子生徒の名前は白川由美。俺も含め皆にはユミとそのまま呼ばれることが多い。見た目はどこぞのギャルと言えるので、その外見と高飛車な物言いから距離を置かれるタイプだった。孤立していたというほどではないが、普通の生徒達の中ではどうしても浮いてしまう。そんな存在。が、彼女は決して他人を避けていたわけではない。むしろ級友や学校をかけがえのないものと思っている。
あの一年前の事件の時、真っ先に俺の元に来たのがユミだ。前から交友があったので彼女の中に秘められた責任感と思いやりはすぐに理解出来た。学校の皆を助ける。彼女はあの異常な状況下の中でこれを真っ先に行動に移したのだ。そしてだからこそ、悪魔を仲魔にするのを最後まで拒んだ仲間でもある。
「ま、お前にゃこんな問題楽勝だもんな。それこそ他の受験生のランキングを下げに来てるようなもんだ」
金髪・ピアス・派手なアクセサリーの3拍子がそろった男子生徒こと黒井真二。通称チャーリー。あだ名の由来は自転車、つまりチャリンコを盗んでどうこうという経緯があるが、まぁ呼びやすいのだからどうでもいい。この恰好も軽子坂高校の自由という校風を盾にしているので、とにかく目立つ。
彼の行動理念の第一は、すなわち自分の利益だ。学校が魔界に堕ちたときも、それは変わらなかった。自分のクラスがパニックに陥っている中で冷静に自分がどうやって脱出するかを考え、とりあえず普通に探索を行っていた俺を脱出のパートナーに指名した。あの中で落ち着いていたかららしい。
彼の強みはその冷静で計算高い頭だ。どうすれば自分に利益が出るかを考え、行動する。とはいえあの魔界での出来事のおかげで少しは周りを見るようになった。ユミとの相性は道中最悪だったが、とある出来事の後に和解。まぁ、それでも二人だけで一緒いることはまずないし、何かあれば俺を真ん中に入れて喋るので、俺への被害が半端ではないのだが。
「ちょっと、それが私達を守ってくれてるヒーローに言うセリフ?」
「へっ、確かにそうだがヨォ。俺は事実を言ったまでだぜ」
「なっ!あんたってやつは!」
「なんだ?やるか?」
そんなことを考えていたせいか、目の前でソレが始まってしまう。実際チャーリーが言っていることは間違いではない。進学出来ないし、就職先も決定している俺達がここにいてもしょうがないのだ。
だがユミのその気持ちは素直に嬉しい。こうして俺のわがままのようなことで感謝してくれる人がいるというのは、本当にうれしいものだ。他の連中はどうかは知らないが、少なくともユミがそう感じてくれているならいい。
「はぁ、いつもの事だがお前ら静かにしろ。他の生徒も見てるぞ?」
「うっ……ごめんなさい」
「……チッ、わーったよ」
そして先程思った俺の考えを伝えると、何やら顔を赤くする二人に苦笑しながらふと外を見る。
空は快晴。帰宅中の生徒がぞろぞろと校門に向かっており、待ち合わせなのか待っているのもちらほら。視線をずらせば校門前で笑いあいながら肩を組む私服の男子生徒二人が目に入った。一人は茶髪でもう一人に突っかかっており、その突っかかれている方は周りに見られている事を思い出したのかそそくさと茶髪を引きはがした。
黒のウェーブがかった髪に白地で青いラインの入ったウサ耳(?)パーカー。この間この三人で買い物に行ったとき、新商品で出ていたものだ。フード部分に長い帯が二つついているのでウサ耳に見えるのだ。それが話題に上がったのを思い出す。着ているやつは初めて見たが。
と、そこでその生徒と目があった。そこそこの距離が離れているが、わかる。向こうもこちらをしっかり認識しているようだ。だがそれは茶髪の男子生徒の介入で中断し、彼らは足早に去っていった。
「?ヒーロー、何見てんの?」
「可愛い子でも……って、お前にはフミちゃんやマコトちゃん達がいるか」
「あ、ちょ、馬鹿」
「……ヒトナリ?」
チャーリーの一言で急いで振り返ればユミの視線が絶対零度だった。彼女の性格を説明したからわかると思うが、こんなナリで清廉潔白なのだ。魔界で女性悪魔との身体的交渉を済ませてスッキリ爽快で戻ってくると、とりあえずビンタから始まる説教とゴミを見るような視線が待っていたことも……結構頻繁にあった。大概はその悪魔と一緒に戻ってくるし、キスしてた日にはジオンガが飛んでくる。
いや、別に彼女が俺を好いていて嫉妬しているとかじゃないんだけどね。彼氏いたし。今はあまりよろしく無い様子だけど、単純に色んな娘に手を出しているのが気に食わないだけだ。まぁ英雄色を好むと言うしそこら辺許してくれちゃったりなんかしちゃったりしないかなーなんて思ったけど許すわけないよねーってわけで俺はカバンの中で光りが漏れているCOMPに話題を逸らす!
「あ、いやほらCOMP光っているし、ヤマトから緊急の連絡かもしれない」
「ふーん……まぁ、今回はとりあえずそれで話を切り上げてあげるわ」
横でニヤついているチャーリーを後で血祭りにあげる事を決定事項とし、二人に壁役になってもらってガントレット式の改良COMPを装着する。すると手の甲の部分から腕にかけて伸びている長方形の画面部分にある防護壁がスライドし、タッチパネルが出現する。そして少しの間『認証中』とロード画面が入り、白い女性型AIのバロウズが画面に出た。
『ハロー、マスター。試験といつもの説教は無事に終わったようね。私を話題逸らしに使うのはどうかと思うけど』
「あぁー……すまん」
この高性能なAIのバロウズは、フミと俺が多大な予算オーバーと共に作り上げたものだ。予算オーバーの原因の大半はバロウズと言っていい。フミの天才的頭脳と俺の悪魔の加護が合わさった、自立成長型AIという世界初の高性能サポートAIである。
『フフ、まぁいいわ。ところでマスター、ヤマトとジプスから何度かコールされてるわ。それからマコトとフミから安否確認と言う名のラブメールね。マコトはともかく、フミはいつも通りだったけど』
「待て、安否確認だと?まさか――」
言いかけたその時、突如として大地が揺れる。普通の人間はまずもって立っていられないほどの大きな揺れ。教室内の物は殆どが倒れ、数人が下敷きになっている。それでもなお揺れ続け、俺でも立っていられないほどになった時、ようやく静まった。
ユミはすぐさま立ち上がり、下敷きになった生徒や倒れている生徒の介抱をし始め、チャーリーは急いで外を確認し、俺を呼び近くを物色し始める。外を見れば、様々なところで事故があったのか煙が立ち上っているところまで確認出来た。この地震の範囲は相当に広いのだろう。見える範囲以外の所もどうなっているかわからない。
教室内、というか学校内外が悲鳴と共に騒がしくなってくる。うっとうしい。
「……チャーリー、どう見る?」
「どう見るも何も、始まったってことだろ?あん時と同じよ。ほれ、どっちにする?」
そう言ってチャーリーが渡してくるのは生徒用ロッカーの中から出した金属バットと登山用のピッケル。酷く懐かしい物を手渡してくると思っていると、彼もそうだったのか苦笑していた。あの時の初期装備もこれだった。俺が選ぶのはもちろんピッケルだ。
「やっぱりそっちか。懐かしいな」
「そうだな」
二人で懐かしんでいると、介抱を一通り終えたのかユミがやってきた。状況を聞くと、怪我人が何人か出ているようだが、とりあえず教室内には死者はいない。そして、やけに落ち着いている俺達に縋るような目を向けてくる。思わずため息が出た。
「ユミ、放送室へ行け。現在いる生徒をすべて体育館に避難させろ。道中軽子坂高校の生徒が居れば手伝わせるんだ。俺の名前を出せばいい。ヤツらはすでにいるだろう。もしいるなら殺せ」
「わかったわ」
「チャーリーは俺と来い。校内を掃除しつつ、外へ出る。とりあえず敷地内の安全を確保するぞ」
「……俺達だけで向こうと合流しないのか?はっきり言って他の野郎共は足手まといだ。あの時だって、そうだったろ?」
「チャーリー!あんたってやつは……!」
憤慨するユミを手で制す。彼女の性格からして怒るのはしょうがないが、効率と今後を考えればチャーリーの言う事が最も正しい。俺からしても今の状況では正直、彼らは邪魔でしかない。むしろいらぬリスクを負うのだ。
「お前の言う事は現状と今後を考えれば最もだが、無理だ。先をよく見てみろ」
「あん?……チッ!道路が崩れてやがる!」
先程の地震の影響だろう。道路が崩れ、がれき塗れになっている。さらに反対側はビルが倒壊していて道を塞いでいる。他の道は炎上していたりと軒並み撤退路が塞がれた状態だ。ジプスからの救護が無ければ、ここからの脱出は不可能だろう。もしくは、あれだけの物を壊せるだけの力を持った悪魔がいれば……だが、俺のCOMPは空。新たに契約するにしても、そんな上級悪魔はそうそう現れない。
「わーったよ、やりますよ。でもよ、どうせなら派手に行こうぜ、相棒」
「……そうだな。ここまでの規模だ。いずればれる。なら、開幕は派手に暴れるか」
「まったく、男ってやつは……私は先に行ってるからね」
あきれ果てたようにしながらもどこか楽しげなユミは、言葉と共に駆けていった。それに何人か付随していったが、ユミならば上手く使うだろう。
「女を先に行かせて男が残っているのは情けないな。俺達も行くか」
「おうよ!雑魚共はこのチャーリー様が全部駆逐してやらァ!」
チャーリーの掛け声と共に俺達は駆け出すと、出会い頭に生徒を食べようとしていた悪魔をピッケルで頭を真っ二つにする。薄紫色の人型で、下っ腹の出た醜い鬼。幽鬼・ガキだ。こいつもまた、懐かしい悪魔だ。
俺達が初めて出会い、襲われた悪魔であり、その場所が人外魔境だということを否応なしに知ってしまったきっかけの悪魔。レベル的には最弱の部類に入るとはいえ、一般人、更に日本の一学生が装備も無しに相手取れる悪魔ではない。
だがそんな懐かしむ空気をぶち壊すようにして、俺達の姿を確認した飛行型の悪魔が窓を突き破って入ってくる。霊長・イツマデ。先程ガキに襲われていた生徒をクラスにぶち込み、そのままくるりと回って勢いをつけてイツマデを入ってきた窓に向かって軽く蹴り飛ばし、即退場していただく。中庭を突っ切った辺りでマグネタイトになって消えたが。
「ナイスシュート!……って、おい相棒!俺の出番が無ェじゃねぇか!」
「しょうがないだろ、雑魚過ぎるんだから」
プンスカと怒るチャーリーをなだめながら、廊下と窓際から校内を見る。
どうしてこうも早く悪魔の侵入を許しているのかはわからないが、すでに食われ始めている生徒も少なくない。ざっと見た限りでも中々の数だ。掃討するのには探すのに時間を食われてしまう。
そこでふと向かいの廊下に目を向ければ、女子生徒が上半身だけの男子生徒に泣きながら寄り添っていた。それを笑いながら見ている悪魔がいるので、怒り・憎しみ・恐怖といった負のマグネタイトを極限の状態で接種しようとしているんだろう。そう時間も掛からずに、その女子生徒は頭から齧り付かれた。
「チッ!いつ見ても胸糞悪ィな……」
「……とりあえず、体育館を目指すぞ」
ばりぼりと貪られているのを横目に、俺達は走り出す。この距離ではどうすることも出来ないし、すでに彼等は息絶えている。ここは魔界とは違う……ゆえに、死んだらそれまでなのだ。
「オラァッ!!」
「ギッ!?」
辺りに湧き出す悪魔を二人で片づけながら先に進む。出てくる悪魔は皆DARK悪魔なので話が全く通じない。ということは会話で仲間に出来ないからとことん倒すしかないのだけど……とにかく多い。明らかに普通の出現頻度を超えている。それともこの異変ではこれが普通なのだろうか?
「あぁ~クソッ!数が多すぎるぜ!いくら雑魚だらけでも、面倒くせぇことには変わりねぇしヨォ」
「そうだな……何かおかしい。バロウズ、辺りをサーチしてみてくれ」
『了解よ、マスター。……サーチモード、実行』
ピピピッという音と共に辺りをサーチしていくバロウズ。バロウズには一定の範囲内の空間サーチ機能を搭載しており、周辺の異物や悪魔の存在を特殊な衛星通信を介してマップに表示してくれる優れものだ。マップも一々歩かなくても表示されるし、その詳細も判明している範囲でわかる。自分で作っておきながら何だが、なんとも優れたAIだ。
『マスター、グラウンドや各教室内で多数の反応を確認。これは……悪魔じゃないわね。いえ、悪魔もあるのだけれど、もっと別の……そう、COMPに近い反応を出しているわ』
「COMPだって!?おいおいバロウズちゃんよ、そいつぁおかしいぜ!COMPがジプス局員以外の手に渡っているなんて、お前以外じゃありえねぇだろ!?」
『知らないわよ。私はただ反応の解説をしただけだもの。あ、そうだマスター。ヤマトにも一応報告しとく?』
「あぁ、そうだな。頼む。あと移動手段の手配もな」
『わかったわ。ヘリ辺りが妥当かしら。悪魔に落とされそうだけど……』
なんとも不吉な事を言いながらメール作成作業に入るバロウズ。その間も俺達は出てくるガキやらなんやらを倒しまくっている。ここにきて時折、DARKでないコボルトなんかも出てくるが、何故か興奮していて話にならない。他にもオバリヨン等の普通に会話可能であるはずの悪魔達も軒並み興奮状態だ。彼らのレベルは低いが、いるといないとでは段違いだから仲魔にしておきたかった。特に地霊族は宝石なんかを魔界で見つけてくれていたので、ぜひともCOMPにいてほしかった。
そんなことを考えながら悪魔と戦っていると、ピピピッいう音と共にヤマトからの通信が来た事をバロウズに告げられる。俺は戦闘を継続しながら、チャーリーに前線を譲る。とりあえず思いっきり暴れていてもらおう。
「ヤマト、連絡が遅れた。すまない」
『全くだ。だから君のような人間がそのようなところに行く必要はないと言った。まぁ、それが最初の契約だから君の意見は尊重するがね』
画面越しに憎まれ口をたたくのは俺より年下の天才局長ヤマト。今までの環境やこなしてきた仕事からか実年齢より老けて見えるが、本人にとっては上の爺共を相手にするときに少しは都合がいいと割り切っている。あと、意外とジャンクフードが好きだったりする。なんとなく無理やり食わせた後、こっそり食べているのを見かけた。
そんな彼と俺は一年前からほぼ対等な立場で過ごしてきている。真面目な話、俺が暴れたら手が付けられないとして、国も許可を出している。公にはジプスの協力員となっているが、実質的にヤマトと同格だ。今は契約期間だから俺にそんな仕事は回ってこないものの、今後卒業すればその地位と共に多くの仕事が回ってくる予定だった。ヤマトが政治、俺が実動って具合に。
『状況はバロウズからデータを送られているので把握済みだ。それと、正体不明のCOMPのような反応もな。ゆえに、お前達にはヘリ到着までその区画の悪魔を一掃し、原因とみられる不明COMPの発見・破壊を任務としてもらう。出来るのならば確保のほうが望ましいが』
「了解。もとよりそのつもりだったが、これからスピードを上げてく。他の生徒達は?」
『捨て置け……と言いたいが、どうせ聞かんだろう。特に白川はな。ならばより効率的に進めるまでだ。先程伝えた任務と併用して民間人を安全区画まで保護し、その場の安全を徹底的に確保しろ。一時的なもので構わん。どちらにせよどうすることも出来ん』
「わかった。寛大な処置に感謝する」
『ならばさっさと動け。ヘリが到着すれば、状況如何でも強制的に乗ってもらうからな。いい加減迫がうるさい』
一見過激なヤマトの発言だが、これでもかなり緩和されたと言っていい。以前であれば確実に捨て置かれた一般人を、一時的とはいえ保護できる状況に持ち込めるように指示をしたのは、彼なりの譲歩だろう。一年前から見るに見かねて接触を図ってきた甲斐があったというものだ。
ピッという音と共に通信が終了してニヤついているバロウズの画面に戻る。と、チャーリーの戦闘も終わったようで、どこかスッキリした顔で戻ってきた。
「で?ヤマトなんだって?」
「ヘリを呼んでくれることになった。それまでは一時的にでも生徒達の安全を確保する。ユミがうるさいからな……あと、COMPモドキの破壊だ。出来れば確保」
「了解。しっかしヤマトも随分とお優しくなったもので。俺だったら着陸地点の確保だけさせてるな」
「まぁ、それも状況的に悪いわけではないけど、それだとユミが怒る」
『あと、マコトからの安否確認がひっきりなしだそうよ。フフ、愛されてるわね?』
「……このリア充め、シネバイイノニ」ギリギリッ
「……」
マコトも相変わらず心配性だな。なんて考えつつチャーリーの歯ぎしりを無視して先に進む。
マコトとはたかだか一年の付き合いだが、フミと同じく信頼する女性だ。普段は凛々しいのだが、ちょっと弄るととても可愛らしい一面を見せてくれる。元シンクロ選手で、その引き締まった身体も何とも魅力的であるということも言っておこう。年上の美人がもじもじしながら服の端を掴んでくるなんて、最高だろう?
いやはや、フミと二人がかりで来られた時は驚いたものだ。二人は翌日に一人じゃ無理という結論を突き付けてきたわけだがね。
『顔がニヤけてるわよマスター』
「変な事考えてねぇで、着いたぞ。にやけながら戦ってたから悪魔も引いてたぞ」
「おっと、失敬」
目の前のコボルトを教室の扉ごと蹴り飛ばし、中に入る。すると、そこには学生の惨殺死体と起動している携帯があった。だが、ただの携帯じゃない。その周りには瘴気が発せられ、悪魔が出てきやすい環境が整っている。おそらく、これが原因だろう。
「こいつが元凶かよ」
「そうらしいな。バロウズ、解析を」
『了解よ、マスター』
バロウズに解析を頼みつつ、触らずに携帯を眺める。表示内容は俺がさっき蹴り殺したコボルトの詳細だ。すでにDEAD状態で、サマナーである彼の情報も同じ。おそらくは、従えられなかったのだろう。そして一番気になるのが、上に表示されている文章だ。
「悪魔召喚アプリ、だと?」
「携帯スマホでお手軽召喚ってか?おいおい、ふざけてんじゃねェぞ!そんなのがこんなパンピーに出回ったら、悪魔だらけになっちまうだろうが!」
『チャーリーの言う通りね。解析してみたけど、強固なプロテクトがかかってて簡単な情報しか取れなかったわ。そのアプリは、私の悪魔召喚プログラムの簡易版。召喚ストックも少ないし、会話して仲魔にも出来ないけど、誰でも簡単に悪魔を手に入れられるみたい。邪教の館も内蔵されてるわ』
「マジか。邪教のオヤジも大繁盛だろうよ」
バロウズの言葉に、俺とチャーリーは顔を歪めざるを得なかった。
悪魔召喚アプリ。プログラムだけでも制御が難しいのに、こんな軽量版のようなものが出来ていては誰にでも悪魔召喚が出来てしまう。同時に、悪用しようとする連中も出てくる。そして今回のように悪魔を屈服させられなかった場合、おそらく召喚された悪魔は自由になるのだろう。そして召喚状態のまま放置された携帯からは次々と悪魔が出現する。
なんとも厄介で、迷惑極まりない。学校でこれだけ早くに悪魔の侵入を許したのにはこういうわけがあったのか。今の時代、携帯一つ持っていないやつなんていないからな。
『ハーモナイザーもついてるし……あ、オークションもやってるみたいね。悪魔が自分を売り出して、マッカ次第で仲魔になるとか。それに、一度手に入れた悪魔を保存してマッカのみで再召喚も出来るみたい。むぅ、私には無い機能ね……アプリ程度に負けるのは悔しいから、後で邪教のオヤジさんに頼んでアップグレードしてみるわ』
「なんだそりゃ、俺達の時はあんだけ苦労したのによ」
「時代は進歩するってことか?」
いまいち納得がいかないものの、とりあえずこの携帯は破壊しておく。他の場所にもあるだろうし、そのうちのいくつかをバロウズで制御下に置いて持ち帰ればいい。うまくいけばどうやって手に入るかが判明して今後の戦力強化に使える。チャーリーやユミに持たせるのもありだろう。ユミは持ってくれるかどうかわからないが。
ちなみに邪教の館とは、悪魔同士を合体させて他の個体にするための場所だ。それぞれ強くなったり弱くなったり、スキルを継承したりと奥が深い。そしてそこを経営しているのが、黒いローブを着て黒メガネ、蓄えられた白く長いひげと怪しさ抜群の邪教のオヤジだ。彼の技術のおかげで俺達は魔界で仲魔を強化し、生き残れた。行く先々で待っていたかのようにいるので余計に怪しかった。
そして彼との連絡手段は、ジプスの仕事中に会話した悪魔が教えてくれた。メアドで。
今ではバロウズを介して彼とテレビ電話のように話しながら悪魔合体も出来る機能も追加されている。最近話していなかったから、その間に出来たのかはたまた第三者か。しかし今話している余裕はない。
「だがこれで方針は決定した。校舎中の持ち主のいない携帯をぶっ壊すぞ。サーチはバロウズがやるから問題ない。幸い、数はまだそこまでじゃないしな。ユミにも連絡しないと……バロウズ、ヤマトへ報告しといてくれ」
バロウズにデータの送信を頼み、ユミへと電話する。運がいいことに、この状況ですぐ繋がったため話は付いた。ついてきている連中と悪魔を倒しながら進み、もう少しで放送室だそうだ。途中で軽子坂の生徒とも合流したため、なんとかパニックを抑えて生き残りを回収できているとか。
「携帯を持っているやつは電源を切らせるか、壊せ。何が原因なのかわからない以上、それが最善だ。現時点でアプリの存在が確認できれば、その携帯には一切触れないように伝えろ。持ち主にはハーモナイザーが効くが、それ以外の生徒は無防備になる」
『わかったわ。すぐに徹底させて放送をかける。ヤマトも譲歩してくれたんだから、頑張らないとね』
「あぁ、お前も気をつけろ」
『この人数守りながらはちょっときついけど、なんとかやってみるわ。だからさっさと終わらせて合流しましょ』
電話を切り、チャーリーと別れて行動する。ここから先は分担した方が早く済む。そしてレベル帯も低いので一人でも全然大丈夫だ。
俺は時折携帯を回収しながらも、着実に破壊していった。
これは私が久々にif...をプレイした際に思いついたものです。デビサバ2をプレイした時からなんとなく頭にありましたが、悪魔召喚プログラムをどうするかが問題でした。携帯は彼が持つには合わない気がしたので。
まぁ、女神転生4のおかげでそこは解消されましたし、そこにすごい頭脳が加わればこれくらい可能だと思いました。
最終戦パーティはストックも含めて魔王アンリ・マユ、魔王マーラ、大天使ミカエル、天津神アマテラス、地母神イシュタル、破壊神シヴァ、大天使ガブリエル、魔神ヴィローシャナ、妖精ティターニア、邪龍ティアマット、破壊神スサノオ、夜魔ニュクスです。最終レベルは92。閣下には残念ながら届きませんでした。でも宝石補正などがあるため能力値的には十分です。
カオス寄りなのはご愛嬌。本編にある通り、彼は中立を保って悪魔に愛される特殊能力というか、悪魔たらしだったわけですが、リリスの件や他の生徒や先生のやる気のなさや人任せすぎる言動によって思想的にはカオス寄りになってしまいました。言うなればNEWTRAL-CHAOSですね。人間不信にならなかっただけマシじゃないでしょうか。人間よりも悪魔を大事にする時点でだいぶ浸食されてますけどね。
ちなみにこの主人公は最終戦までガーディアン無しです。だからあんなに傷だらけ。ゆえにヒノカグツチに認められてますし、最終決戦まで相棒として過ごしたという設定です。もちろん人間界には持ち込めませんでしたが、今後登場させるかは決めてません。
実は最終決戦で一度死んで、本来憑くはずのない閣下が面白がって手を貸して大逆転するといったジャンプ展開があったり、ヒノカグツチが主人公の想いに応えて進化したり、仲魔との恋愛?大人な関係?があったりしたのですが、そこは割愛。皆さんの想像で補完してください。
そして年上ハーレム。さらに増えます。例えば関西の下乳さんとか子連れだけど未婚のナースさんとか。英雄はそっちでも英雄なのは私の作品のジャスティス。最大6人を同時に相手にできます。悪魔相手に肉体交渉で屈服させてきた彼ならこれくらい楽勝楽勝。身体能力も上がっているので、もっといけるか?
さらに考えたのが、この主人公でストレンジジャーニーの主人公をやるといったものでした。それも面白いのですが、あのくそ長いのをもう一度やるのに疲れたので書くかどうかわかりません。資料も無いし。
アシェラト様最高。SJでは常時パーティに加え、99までレベルも上げました。位置は必ず主人公の隣です。4にも出ていた事実を知らなかったので、LOWルート攻略中の現在、歯ぎしりしながらマッハで進んでおります。