ところでそろそろヴァルハラナイツ3GOLDが出ますね……私は3で訓練されたナイツ候補生になったのですが、とりあえずストーリークリアと女の子全部落として終わりました。んで売ってデータを消去。スルメ型クソゲーの名に恥じない作品でした。
それを踏まえて声を高々に言いたい。前作データ引継ぎに加えてプレステプラスに加入してたら半額ってなんだヨー!!ネット広告で今日知ったからもう期間過ぎてるじゃないか!また5000も出せと言うのか!多分買うけども!多分そんな変わらないクソゲーだとしても、ナイツ候補生だから!
失礼しました。
デビルマン・アモンこと不動アキラがレベル7のデビルマンと各国に知らされて2年。アモンは8歳になっていた。大元は日本の所属ということになっているが、能力調査をコメリカの大学で行う際に起きたとある事件を解決して各国の重鎮を助け、その後も何度も不二子経由で交流したことで各国の重鎮には覚えの良いアキラ。普段から各国が頭を悩ませているデビルマンの問題を解決する可能性のある人物であるとして、近々国連からもお呼びがかかると言われている。
「アキラさん!おはようございます!」
「アキラさん!荷物お持ちします!」
「アキラさん!」
「アキラくん!」
「アキラ兄ちゃん!」
「……」
少し離れた寄宿舎からバベルに到着した瞬間に群がる人々。彼らは全てアキラによって救われたデビルマンである。アモンとして活動中に各国に派遣された時や日本全国を飛び回っている時に発見した人々だ。理由としては様々で迫害や虐待であったり、田舎の村では魔女狩り染みた事まで行われていたほどだ。紛争地帯では奴隷とされていた者もいた。須らく、この世で弱者と呼ばれる者達であったと言えるだろう。
そんな彼らを、アキラは導いた。蝙蝠の翼を広げ、その強大な力と圧倒的なカリスマで彼らを救ったのだ。時には力で、時には言葉で。年齢は関係ない。アキラの持つアモンの力とカリスマは、疑似デーモンである彼らの本能を揺さぶったのだ。彼こそが王!彼こそが我らを救う勇者であると!
「おやおや、相変わらずの人気ですねアキラ様」
「……ジェニーか」
「はい。おはようございます」
彼らを引き連れバベルのデビルマンたち用控室に向かっていると、不意に声がかけられる。にゅっと言った風に天井から出てきたのはデビルマン軍団諜報担当にしてアキラの右腕、サイコジェニーだ。オレンジ色の長い髪をたなびかせながらアキラの肩の上に着地した彼女は笑顔で挨拶をする。
「局長がお呼びです。なんでもうまく言い包めることに成功したとか。中々苦労されたようですよ」
「ふん、政府の爺共は欲ばかり大きくて殺したくなるな……だが、流石だ。朧さんか?」
「まぁそんなところでしょう。彼女の今後が楽しみです」
少し大きな右手に極端に目の大きい人間の頭がくっついたような風貌の彼女は、本名をジェニー・マクガイアという。紛争地帯での任務の際、そのデビルマンとしての見た目から売り物として檻に入れられていた所をアキラが発見した。小さいころから不安定な能力を持っていた彼女は、能力はおろかメタモルフォーゼですら満足に操れなかった。ゆえに化け物と言われ周囲から虐げられ、親から捨てられても生きたいという気持ちから懸命に生きた。
しかしその見た目をようやく落ち着いてきたころ、見世物として売られることが決定したことを彼女は知った。微弱なテレポートと強力なサイコメトリーの能力を持つ彼女は人の心を読むことに長けていたのだ。その二つとメタモルフォーゼのせいで満足に扱えなかったが、触れた相手からランダムに聞くことは出来た。そこからは地獄である。人間でありながら見世物として弄られ、時に猛獣とともに檻に入れられたこともある。何とか能力を駆使して猛獣を落ち着かせることに成功したり行動を読んで逃げ切ったが、生傷と心の傷の絶えない日々だった。
そんな中で現れたのが不動アキラだ。天井を突き破って登場したかと思えばECMをも無効化し、檻を引き裂いて中の猛獣を殺した。そして言ったのだ。俺と共に来い、と。今にして思えばなんと口数の少ない不器用な勧誘だっただろうか。しかしジェニーはそれに魅せられた。差し出された手に恐る恐る触れたときに見えた自分達デビルマンの未来への可能性に。
「ジェニー、戻れ」
「はい。では少し失礼を」
デビルマン達と別れ、ジェニーと共に局長室に向かうアキラ。そして入る前にジェニーはくるりとアキラの右で回転すると、キツネ目の美しい少女が現れる。オレンジの髪は変わらず、しかしメタモルフォーゼ時とは逆に目は細くいつも笑っているような印象を受ける。年は14で本来学校に通うべき年であるが、彼女は頑なにアキラと離れようとしないのだ。恋愛感情ではない。主であるアキラを支えるためであると。
「おぉ、アキラ君とジェニー君。早速来てくれたか」
「おはよう二人とも」
局長たる桐壷は変わらず、その横に控える秘書は最近になって変わった。新しく入ってきたのは柏木朧という美しい黒い短髪の女性だ。若いながらも全てを包み込むような柔らかな雰囲気を持ち、それでいて職務をこなすときは凛としたたたずまいを見せる。そしてノーマルではあるがデビルマン達にも十二分な理解があり、他のエスパー達とも対等な関係を築いている。実に優秀な秘書であると言えるだろう。その肢体からは想像もつかない怪力で局長の暴走を物理で抑えられる人でもあるのは余談だろうか。あとドジッ娘。
「今日ここに来てもらったのは言うまでもない……例の案件だヨ」
「……」
軽く挨拶を済ませると、局長は自身の机の上で居住まいを正し口元を隠すようにして手を組む。心なしかオーラが出ており、無駄にシリアスだ。ゴゴゴゴという効果音すら出てきている。
「アキラ君、君の担当官は……」
「担当官は?」
「担当官は……って、もう少しシリアスな空気してくれない?結構わし頑張ったのよ?」
「局長大好きー」
「あぁ!わしもダヨ!打算だとわかっていても!一切感情が籠ってなくとも!君達は国の宝だからネ!」
むせび泣きながら抱き着いてくる局長に無表情で対応するアキラ。このやり取りも慣れたもので、朧もジェニーもため息をついて局長を物理的に切り離す。アキラもアキラで乱れた服を直して局長を放置したまま朧に向き合う。
「これが資料です。目を通しておいてね。アキラ君には今回の特例が適応されたけど、本来であればありえない事なの。それと、以前話したリミッターの件は分かってくれるわよね?」
「あぁ、もちろん。それくらいの譲歩はするよ朧さん」
リミッター。これは超能力者に着けられる能力制御のための機械だ。本来であれば担当者が付き、その人の判断に置いてリミッターを解除する。そうしてバベルの特務エスパーは任務のために能力を開放するのだ。一種の枷と言っていい。だが今回、アキラは特例として担当官を無しとした。
これには当然重鎮たちは反論する。高レベル、しかもレベル7のエスパーでしかも子供。担当を付けてリミッターをかけても尚安心することはできない。能力測定が測定不能となったのも相まって、壮絶なまでに物議が醸し出されたのは言うまでもないことだ。
「ごめんなさいね。大人の勝手な都合でこんなに先延ばしになってしまって……」
「朧さんが謝ることじゃない。悪いのは頭の固い爺共だ」
「ふふふっ、そういうのは思っても口に出すんじゃないのよ?さりげなく目で語るのがいい大人なの」
(柏木クン……君が最近わからなくなってきたヨ)
だが、いざ彼の担当官を決めるとなると話が止まってしまった。彼ほどのエスパー且つデビルマンを扱える人間などいるのだろうか。各国首脳人と仲が良く、自然災害を片手間に止めるほどの力を持ち、全国のデビルマンが徐々に彼に忠誠を誓いつつある今、無意味に拘束する方が却って危険なのではないだろうか。様々な意味で力を持ちつつあるアキラ。幸運なことに自国のために尽くしてくれているが、下手な担当官を付けて怒らせてしまえばどうなるか……それは今の日本の政府でも十分に理解できることだった。
ただのエスパーであれば問題はないとはいえないがそれなりの対処は出来た。しかし、デビルマンとなると話は違う。現在各国で問題視されているデビルマンは、一般人にとってみればそれだけで害悪であると言っていい。能力の暴走や不安定さもそうだが、何よりあの見た目である。人間ではないと感じる者がどれだけいることか。バベルの人間でさえ彼らを化け物と呼ぶ者も少なくないというのに、ノーマルともなればなおさらだろう。適合する人間がいないのだ。
幸いにもアキラは成熟しているために物事の分別や道理をわかっている。それこそそこらの若者や大人よりもだ。ここ二年は朧や局長が部分的に担当し、それ以外は彼と面識のある研究員が臨時で行っていたが、それも限界に近い。彼の行動範囲について行ける者がいないのだ。担当官自体が足枷となる。
そして各国の重鎮たちによる圧力だ。多くの問題はあるも、彼を自由にさせ自国のデビルマンを日本に押し付ける気なのだ。これからどうなるにせよ、成長の可能性の少ない化け物に裂く余裕はない。かといって彼という存在が出来た以上無碍には出来ない。したら国は破壊されるだろう。ならば一か所にまとめてしまえばいいのだというのが彼らの結論である。
一部の良識派、アキラに助けられた者たちは純粋に彼を助けようとしているのだが、その数は少ない。
まぁ、トドメが朧の笑顔とお茶であったのは余談だろう。彼女が影の権力者になる日も近い。
「んー、余り抑制されている実感が無いな……」
「そう?平均的なエスパーなら倒れるって聞いてるんだけど」
「なんてものをアキラ様に持たせてるんですか」
銀のネックレス風のリミッターを起動するアキラだが、多少力が抑えられただけでメタモルフォーゼと戦闘には何ら問題はない。それでも自然災害を相手にするときになれば外さなければいけない程度だ。日常を送り、普通の任務をこなすのには殆ど誤差に近い。
「一応最高峰の研究者達が作った物なのだがネ。君の能力を解析して作ったために、現状ではレベル6のエスパーも息苦しさを訴えていたヨ。今後も改良が必要か」
「まぁ、アキラ様が規格外なのは今に始まったことではありませんし、我らの王としてこれくらいは」
「それもそうね」
何だか馬鹿にされているような気分になりながらもネックレスを弄るアキラ。不二子に見せたら何と言うのだろうか。とりあえず抱き着いて弄りまわすのは言うまでもないだろう。
「ところで、もう一つの学校の件だがネ……もう少しかかりそうだヨ」
「仕方がないさ。こればっかりはどうしようもない。時間がかかるのはわかっていた」
「すまないね。わしも出来る限り急いでいるのだが……」
「局長はよくやってくれていますよ。むしろこの案を受け入れてくれただけでもありがたい」
「そう言ってくれるとわしも助かるヨ」
アキラの言う学校の件。これは一年前から提案を続けていることだった。
デビルマンによるデビルマンのための学校。普通の学校ではエスパーでさえ持て余してしまうのが現状だ。そこに化け物と称されるデビルマンがいたら?考えなくともわかる。制御できずに暴走するのがオチだ。現在も何件かそういう報告も確認されている。
それからは本人にとっても周りにとっても最悪と言っていい。子供は純粋に怖がり、加えて子供故の心無い言葉やどうしようもない親の入れ知恵でいじめに発展する。それはデビルマン達の幼少期の人格形成に大いに影響を与え、最悪人間不信や自殺も考えられる。もっとひどいのは、完全に化け物になってしまうことだ。そういった仲間達も、アキラは今まで処理してきた。
しかしこの学校を作ることでそれらから解放される。そう、アキラは信じていた。自分と同じ存在が側にいるというのは大いに心の支えになる。確かに同族間での問題も起きてしまうのだろうが、そこは学校での教育方針を共に考えていくしかない。別の見方をすれば、隔離とも考えられるが、それでも自分の味方はここにいるのだということを知ってほしかったのだ。
「とりあえず人員は徐々に増えていっている。教員を目指していた者もいるからな」
「そうか。ならば人選はアキラ君に任せる。ある程度こちらでも調べさせてもらうが、概ね希望通りになるはずだヨ。デビルマンでなくてはわからないことも多いからね」
「何から何まで、お世話になります。局長。これでアキラ様と我々の夢の実現にまた一歩進みました」
「うむ。まぁ、今まで問題視して放置されていたことを片づけているだけなんだがネ。本当なら普通の学校に問題なく通わせてあげたいのだが……」
「局長が気に病むことはない。俺達もそれはわかっているつもりだ。他のデビルマン達も快諾している」
アキラは局長たちの活躍に心底感謝していた。自分たちのためにここまで骨身を削って行動してくれるのはそうはいない。かつて助けたコメリカ合衆国を始めとするの重鎮の何人かが援助を申し込んでくれているもの助かった。彼らはいずれも身内にデビルマンを抱えている人々である。故にアキラを唯一の希望とし、援助は惜しむ事は無い。
だからこそ彼らのためにアキラは動く。どれだけ自分の体と心が削れようと、彼らを守るのがアキラの役目だ。人々を守るのが自分の使命だと信じて。
この作品はご都合主義の塊だということをお忘れなく。
やっと他のデーモンを出せました。サイコジェニーです。彼女が居ればアモンも動きやすくなるでしょう。ここからようやく本編に突入していきます。大体8年前からチルドレン出てきますからね。
全巻読み返すと朧さんは8年前に新入社員として登場していました。本編でもそれからほとんど間をおかずに秘書に抜擢されているため、すでにここにいるということにしてください。周りのやっかみや嫉妬は彼女の魔法のお茶で何とかなってます。
他のエスパーたちを差し置いて朧さん可愛いと思ってしまう私の同志はどのくらいいるのだろうか。