我ながら何書いてんだろうと思いながら書いてました。この作品のイッセーはおっぱいを突いて進化しません。パンツを被って変身します。
頭をからっぽにして、楽しんでください。
ハイスクールHK
駒王町のとある神社。普段はあまり人気のないその場所で、母と娘の親子二人は十数人の神父服を着た男たちに取り囲まれていた。男たちはそれぞれが武器を持ち、親子二人に迫る。母はせめて娘だけでも守ろうと抱きしめ、娘は恐怖から涙を流していた。
「堕ちた天使によって穢されし者どもよ!いざ我ら神の子供が神罰を下そうぞ!」
そしてとうとう、親子二人を追いつめて囲む神父達。それぞれ武器を振り上げ、目をぎらつかせる。それを見て、母はより強く娘を抱きしめ、娘はそれを抱きしめ返しながら心の中で強く思い、叫んだ。
「誰か!助けて!」
恐怖ですくみ上る身体から力を振り絞って声を出すも、誰も現れる気配はない。それに神父達の一人が口元を吊り上げながら答えた。
「ここにはすでに人払いの結界が施されている!何人たりともここには「待て」……ん?誰だ!」
だが会話を遮るようにして、幼いがやけに威圧感のある声が間近で聞こえた。それに振り返るも、誰もいない。しかし周りの神父達は口をあんぐりと開けて固まっている。百戦錬磨の神の使徒たる神父がなんてざまだ、などと思っていると、その内の一人がゆっくりと自分の肩を指差した。
ゆっくりとそちらを向くと、視界いっぱいに広がる白。そして何やら生暖かくもちもちした感触。
「……大福?」
「残念、それは私のお稲荷さんだ」
「ウゲェェェェッ!!」
とうっ、という掛け声と共に飛び降りるその小さな影。それは灯篭の上に綺麗に着地し、太陽をバックにビシッと腕を組んでいた。その光景に誰もが口をあんぐりと開け、絶句する……約一名、きらきらと目を輝かせる少女を除いて。そして叫んだ。
「「「へ、変態だーーー!!」」」
神父全員が指差した先にいるのは小柄な、それこそ少女と同い年くらいの子供である。しかし、その恰好がいけなかった。
その幼いながらも鍛え上げられた美しい上半身には一切の衣類を着ておらず、その肉体美を惜しげもなくさらけ出している。さらに下半身はブリーフと網タイツのみだ。そして極め付けは顔に被っているパンツだろう。本来足が出る場所からはどこか漫画チックなきりっとした目が神父を射抜いており、その威圧感は相当なものだ。現に数人の神父は微妙に後ずさりをしている。
だが、考えてほしい。いや、考えるまでもないが、ここにいるのは上半身裸でパンツ一丁網タイツ装備、更に女の子のパンツを被った変態である。しかも子供の、だ。彼の将来が心配でならない神父達だが、今はその時ではない。見られてしまった以上、彼の矯正も兼ねて連行しなければならない。
ちなみに本来の腰ゴム部分には赤い小さなリボンとIRINAとローマ字で刺繍されており、近隣の一件家で女の子が叫んでいたりするのだが、これは余談である。
「フッ、そんな正面切って叫ばれるとは、この変態仮面イッセー光栄の至り。だが、幼気な少女と無防備な女性を大の大人が大勢で囲むとのはいただけないな……ムンッ」
灯篭から降り、神父達に話す
「フー……お前達が何の目的で彼女達を傷つけるのかはわからないし、知りたくもない。だが覚えておけ、この近代化した21世紀において――――変態こそ、正義であることをっ!!」
「訳のわからないことをごちゃごちゃと!この変態風情がー!!」
ビシィィッ、と指をさしてポーズを決める変態に、神父の一人がしびれを切らして銃を発砲する。その銃は光の加護がかけられた特別性であり、発砲音もなく光の弾丸を発射する。常人であれば一撃で動けなくなるであろう代物だ。ましてや相手は子供。一撃で死に至る威力である。
だが、よく思い出してほしい。ここにいるのはただの子供ではなく、ましてや常人ですらない。一般的な感性や行動、及び性癖から外れた存在――――
「うっ!……あぁぁ……イィ……ッ!」
――――変態である。
「ば、馬鹿な!?」
「光の弾丸を受けて無傷!?」
「それどころか、快楽に変えているだと!?」
露出狂の変態に加えてドМ。それでいてドSでもある彼にとってこの程度の攻撃、母親の鞭よりも快楽度が低い。しかし未知の攻撃という新たな快感は彼に新たな扉を開かせるのに十分だった。
「さぁ!もっと撃ってこい!この変態仮面、謹んでお受けしよう!」
そこからはもう神父達も半ば自暴自棄に攻撃を始めた。後ろの堕天使達も問題だが、まずは目の前の変態を何とかしないといけない。この子はもう駄目だ。今何とかしないと将来日本は大変なことになるだろう。
しかし、効かない。斬っても撃っても殴っても、はたまた特殊な陣で縛り上げても逆効果。むしろ彼の力は上がっていった。
「ム、フゥゥゥゥゥゥ……中々良い御点前でした」
「変態とは、ここまでのものだったか……!」
「神よ、救いたまえ……」
もはや神に祈りだす始末である。正直精神的にも神父達は参っていたのは言うまでもないだろう。
そしてそんな彼らをあざ笑うかのように変態仮面イッセーは新たに筋肉を引き締め、ポージングを取りながらにじり寄る。そうして一度景気よく自分の尻を叩くと、彼の雰囲気が変わった。
「ムンッ!今度は、こちらの番だ……」
ぐぐぐっと力を入れて屈むと、彼はその筋肉を閃かせ目にもとまらぬ速度で神父達の間を駆け抜ける。その速度を捕えられる者は誰もおらず、そしていつの間にか彼の手に握られていた縄に気づく者もまた、いなかった。
故に、気づかなかった。
「な、なんだこれはぁーっ!?」
「か、体が……」
運よく軌道線上から外れていた者を除いて軒並み地面に転がっていく。神父服の上から縄で亀の甲羅のように縛られている神父達は身動きが一切取れない。
「変態秘技、亀甲地走り」
「す、すっごーい!」
「あなた……ごめんなさい。朱乃が変態を好きに……」
ビシッとポージングを決めて宣言する姿をきらきらとした目で見続ける朱乃と呼ばれた少女。彼女の中では絶対的なヒーローであり、白馬の王子様として映っているのだろうが、彼は変態であることを忘れてはならない。母親はすでに手遅れになり始めた我が子を嘆いていた。
「こ、小癪な!」
「馬鹿!突っ込むな!」
そしてそれに耐えられなくなった一人が変態仮面に向かって突っ込んでいく。しかしそれも彼の計算のうち。神父はいつの間にやら仕掛けられていたロープに引っかかり、そしてまたいつの間にやら仕掛けられていた丁度体の位置にくるロープに勢いのまま突っ込み、跳ね返る。まるでプロレスのリングロープの如く。
そして吹っ飛んだ先で待っていたのは、これまたいつのまにやら灯篭の上でМ字開脚をした変態仮面だった。
「Welcome」
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
顔面いっぱいを股間に自ら擦り付けてしまった嫌悪感、そして無駄にふんわりとして気持ちがいいことを自覚してしまったことによる自殺願望、それらが合わさって神父は気絶してしまう。
そして一人倒した変態仮面は見逃さなかった。一人の神父がこれ幸いと少女たちに近づいていくことを。
「変態秘奥義――――」
筋肉を爆発させ、瞬時に神父へと肉薄する変態仮面。ほとばしる汗、みなぎる筋肉、それら全てを使って変態仮面はこちらにようやく気付いた神父に顔面に跳んだ。
むにっとした感覚と共に列車に突撃された衝撃を加えたその一撃は、凄まじい勢いで神父と変態仮面を吹き飛ばす。
「――――地獄のジェットトレイン」
「ギャアァァァァァ!気持ち悪いいいいいいいい……」
砂埃をあげながら神社の林に消えていく二人。顔面に股間を押し付けられながら吹き飛ばされていく神父の気持ちはいかほどのものか。未だ聞こえる悲鳴がそれを物語っている。
と、ここではっとした最後の神父が朱乃達親子に近づく。変態仮面が吹っ飛んだことで邪魔するものはいなくなった。守るべき対象をそのままにした彼を馬鹿だと思いながらも、精神的に死んだ同士のためにも任務をこなす。
しかし、急に体が動かなくなる。いつの間にか体は亀甲縛りにあっており、周囲の木に括られたロープによって固定されていた。何をされたか全く理解できない状況の中、またもやあの声が聞こえてきた。
「ふっ、私が彼女達から離れれば好機とでも思ったかね?それは大きな間違いだ!新たな扉を開かせてやる!」
「や、やめろぉぉぉぉ!!」
神父の真正面にある木の上に真っ直ぐに立つ変態仮面。そしてよく見れば自分の首元に一本の太い縄がくくられており、それは変態仮面のいる木のてっぺんに繋がっていた。嫌な考えしか浮かばない。
「おい、まさか……」
「そのまさかさ。変態秘奥義―――――」
「や、やめてくれぇぇぇぇ!!」
きゅっと締めた太ももをロープに挟み、木の上から徐々に降りてくる変態仮面。神父の視界には彼の股間しか映っておらず、徐々に迫ってくる恐怖は想像を絶するほどだ。
「――――地獄のタイトロープ」
「ぎゃああああああっ!!」
迫ってきた股間がふにっと付いて悲鳴を上げる神父。しかし思ったよりも精神が頑丈だったせいか気絶出来ない。それを見て変態仮面は浅く笑うと、ぐるぐると徐々に回転を始めた。もう神父の頭の中は限界である。
「フォォォォォォォォッ!!」
「あばばばばばばば」
強烈なまでの回転。顔面360度円形に擦り付けられた股間の感触は想像を絶するほどである。もはや神父は自我を保てず、泡を吹いて倒れた。
それを見た変態仮面は回転を終え、ビシッとポージングして言った。
「―――――成・敗」
ここに悪は滅び正義が勝った。変態仮面は満足げに頷き、少女は彼に近づこうとして必死に母親に止められていた。助けてくれたのはありがたい。しかし何度も繰り返すが彼はこれ以上ない変態である。彼女の行動は一般的にものすごく正しかった。
後に変態帝イッセーと名を改めることになる兵藤一誠の戦いは、ここから始まったのだった。
続きません。
作品として一番合うと瞬時に閃いたのもいい思い出です。イッセーの中のドライグは終始嘆いており、悪意達はあまりの変態性にドライグを慰めるため解放されています。しかし基本神器を使わないので意味はありませんが。
ちなみに朱乃さんはイッセーを探し当て、お互いに変態ということを認め合った後に恋人同士になったりします。変態ってすばらしい。お母さんとバラキエルは倒れました。
以上。