神山思いつき集   作:神山

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長らくお待たせしました。女神転生なども順次更新するつもりです。

面接落ちまくり、バイトの変わった店長がクソだったのでまるでモチベーションが上がりませんでした。それにハードディスクがおじゃんになり、保存していた続きがパーになりました。

今はそのストレスをダクソ2で癒しています。太陽はかくも美しい......信仰戦士アンバサダーで、二週目です。

太陽万歳!\(T)/


AMON7

デビルマンがヒーローとして世間に認知され始めてからさらに二年。アキラはバベル本部にて特殊な子供部屋にいた。

 

「兄ちゃん兄ちゃん!次はあれやってあそぼーぜ!」

 

「おにぃは次はウチと遊ぶんよ!さっき薫は遊んだやん!」

 

「やめなよー二人ともー」

 

アキラの体にへばりつくようにしてじゃれている三人の少女。彼女達こそ近年確認された新たなレベル7のエスパーである。全員が5歳という幼い年齢であるが、持つ力は強大だ。

 

まずは明石薫(あかしかおる)。レベル7のサイコキノだ。短い肩口までの赤毛に活発そうな笑みを浮かべてアキラにじゃれつくその姿は年相応ともいえるが、彼女の持つ力は高層ビルを軽く倒壊させることも出来るほどである。

 

性格は明るくやんちゃで短気なところもあるが、三人を引っ張る姉御肌なところもある。彼女の存在は三人をまとめるにあたってなくてはならないものであった。

 

というのも、最初はお互いの距離を置いていた他二人をまとめて仲良くなったきっかけは彼女であるからだ。彼女の純粋さは大きな美点である。

 

次に関西弁の少女野上葵(のがみあおい)。レベル7のテレポーターだ。単独でのテレポートでは他のテレポーターを優に上回り、他者の追随を許さない。

 

青い長髪をツインテールにしてメガネをかけており、最初は大人しく引っ込み思案だったが、最近では薫に引きずられて活発な性格になりつつある。

 

彼女は三人の中では常識人であり、良いストッパーとして機能し始めた。だが、あくまでそれは三人の中での話であり、結局は問題児であることは変わりない。他の二人への依存度が最も高いのも彼女である。

 

最後は棒読みで二人を止めている風に見せている三宮紫穂(さんのみやしほ)。レベル7のサイコメトラーだ。白銀の髪を肩口でカールさせており、彼女の大人びた雰囲気は他の三人よりも精神成熟が上なのは言うまでもない。

 

彼女はサイコメトラーという性質上、見たくなくても触れただけで相手の心がわかってしまう。特に身内には多大な精神ストレスをかけたことを、彼女はこの年で理解しているのだ。

 

人生が物語とは違う事、物事の善悪や社会のことなどを全てわかってしまっている。だが、彼女はまだ甘えたがる年である。アキラは特に彼女を甘えさせることが多い。

 

「落ち着けチビ共、髪がぐちゃぐちゃになんだろうが」

 

「うははは!変なのー!」

 

「おにぃっ!おにぃっ!本読んでー!」

 

「次は私ね、お兄ちゃん」

 

アキラはそんな普通とは違う彼女らを見事に甘えさせている。これは一般人では出来ない事であり、彼女たちの唯一の甘え場となっていた。

 

その強大な力と年齢からくる癇癪は、彼女らの周りから人を遠ざけるのには十分なことだった。紫穂のサイコメトリーはどんな記憶でも読み取り、彼女の母親はノイローゼとなり思ったままを話す人になってしまった。

 

葵はまだマシな方ではあるが、家族環境が金銭的に最悪な時にバベルに来たために最初は売られたのだと自己判断。今では薫の尽力で和解しているものの、自己閉塞具合がひどかった。

 

一番酷いのは薫だ。その能力故に一度母親に重傷を負わせそうになったのだ。力の発現を感知したジェニーによりアキラがバベルの職員と共に出向いた日でなければ、彼女は心に大きな傷を負っていただろう。そうでなくとも日々微弱な癇癪は親と姉を傷つけていた。下手をすれば殺しかけていた事実だけで薫の心は荒んでいた。

 

「紫穂、そんな離れてないでこっち来い」

 

「はーい。お菓子食べる?」

 

「あー」

 

「あーん」

 

「あーん」

 

「ふふふ。はい、どうぞ」

 

アキラはそんな彼女達を見かねて、出来る限り時間を取ることにした。最初はアキラの風貌もあって怖がられたが、自分たちの先達だということが判明し、癇癪も抑えることが出来たため素直に彼女達も甘えることが出来た。紫穂のサイコメトリーにより、アキラが根底から彼女達を心配して愛していることが分かったのも大きい。

 

だが、紫穂にはアキラの奥底の感情が見えない事への恐怖もあった。今ではそんなことを気にすることはないが、自分の力が通用しないのだ。本心からの愛を感じるものの、彼の力の本質がわからなかった。アキラとジェニーに強制的に止められたこともあるが、アキラ自身の強固なプロテクトによるものである。

 

もっとも、見てしまえばどんなに耐性のあるサイコメトラーであれ、発狂してしまうことだろう。デーモンとはそういった存在であることを忘れてはならない。それ故にアキラ達は紫穂を何とかして諦めさせたのだ。

 

「そういえば今日はジェニーの姉ちゃんとかシレーヌの姉ちゃんとか来ないの?」

 

「お前がセクハラするから連れてこなかった」

 

「なんてことをっ!兄ちゃんが来た日にあの外国産おっぱいを触れない日が来るなんてっ!」

 

「やめんかオヤジめ!」

 

「まぁ、ジェニーさん達も忙しそうだったしね」

 

座ったままのアキラに肩車の状態で騒ぐ薫に手を握る紫穂、腕に抱き着く葵……傍から見れば兄に甘えている可愛い妹たちといった風だろうか。

 

今までどんな人間にも心を完全に開くことが無かった彼女らが安心できる場所、それがアキラだった。シレーヌにロリコンとからかわれたときは死にたくなったものの、自分はまだ子供なのでノーカンとする。11歳の子供にロリコンと言うのも変な話だが、アモンとしての姿に慣れていればそう言われるのも致し方ない。

 

親元から離れて暮らす彼女達がこうして安心できる時間を作り出すこと。最近のアキラの日常サイクルに組み込まれていることだ。彼女達もまた、アキラの守るべき対象に入っている。

 

「お兄ちゃん今日は学校行かなくていいの?」

 

「そーいや今日は普通の日?だよね。兄ちゃん、サボり?」

 

「アカンでおにぃ!学校にはちゃんと行かな!」

 

「人聞きの悪いことを言うな。今日は昼までだったんだ。創設者の俺が休むわけないだろうが」

 

じゃれつく三人にわずかに苦笑するアキラ。余り表情の浮かばない顔もこの時ばかりは柔らかくなる。守るべき、愛すべき妹達やデビルマン。彼らと接することこそアキラの至福と言える。

 

そのことでさらに騒ぎ出した三人に殊更表情を浮かべざるを得なかったアキラは、こちらに向く複数の監視カメラに向けて困ったような表情を浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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監視カメラの奥。後にチルドレンと呼ばれる彼女達の生活を監視する部屋の中で局長達は安堵の息をついていた。

 

「こうしてアキラ君が彼女達をうまく甘えさせてくれているのは、本当に助かるヨ」

 

「そうですね。アキラ君もせっかくのオフなのに来てくれて、あの子たちも喜んでいます」

 

「うむ。レベル7である彼女達の本当の気持ちを理解できるのはアキラ君しかいない。本当であれば、我々が行うべきことなのだがネ……」

 

「局長……」

 

気負う局長をどこか痛ましそうに見る朧。普段はおちゃらけて暴走しがちな局長であるが、エスパー達を想う気持ちは本物である。彼が暴走しても変わらず局長の地位にあり続けているのはこういったところだろう。バベルのエスパーからの信頼は厚い。

 

だからこそ彼は心が痛む。自分にもっと力があればと嘆かずにはいられない。普段ポジティブな彼も少しばかり沈んでしまった。しかしそんな沈んだ空気を打ち破るかのように突如として入り口のドアが開く。

 

「入るぞ。アモンは……なんだこの空気は」

 

「あ……シレーヌさん」

 

勝気な目にプラチナブロンドの長髪、メリハリのついた体つきにすらりとした長身はモデルや芸能人すらも凌駕する。そして凛とした立ち姿は同じ女性の朧であっても見惚れてしまうほどだ。女性にモテる女性とは彼女のような人間を言うのだろう。実際に女性職員の何割かは彼女のファンである。

 

そんな彼女ことシレーヌ・セイレインは部屋に入るや否や目を細め、部屋の空気の元凶と思しき局長を睨んだ。彼女こそデビルマン軍団幹部、妖鳥軍団の長である妖鳥シレーヌである。

 

ザンと同様アモンとも激戦を繰り広げ、辛うじてではあるがアモンに致命傷を負わせるほどの実力者であった。現在は恋人のデビルマン・カイムと共にコメリカでのデビルマンの保護を中心としている。

 

シレーヌは妙に重い空気の理由を聞いたが、全て聞き終える前に鼻で笑って局長を指差した。

 

「ハッ!あいつがそんなタマか。そのような考えはどぶに捨てて犬にでも食わせておけ」

 

「しかし彼もまだ10歳の子供だヨ!愛情に飢えているはずだ。そんな子供を殺し殺されの戦場に置き続けるのは――――」

 

「それがまず間違っていると言っているのだ。あの悪魔(デーモン)がただの子供?デビルマン最強の勇者、我らの王と言われるあのアモンが?笑わせてくれる。この私やザンですらあの暴虐の化け物には敵わない。たとえ一時止められたとしても、それだけだ。その後にそれ以上の力でもって潰しに来るだろう。そんな奴に力の発散場所を与えているだけだ。本当はわかっているのだろう?あの美しい闇色の瞳を見たときから」

 

「……」

 

「私は……いや、私達は理解したぞ。あれは化け物だ。力の権化と言ってもいい。今は守るべき対象があるから人間に付いているに過ぎない。その方が都合がいいからな。だがその本質は破壊にある。我らデビルマンの受けた仕打ちは奴の怒りと力に変わり、ただの任務程度ではいずれ爆発する。その時に人間は、エスパーは、アモンを……そして王に続く我らを止めることが出来るか?」

 

「シレーヌさん!」

 

これ以上は言わせまいとした朧の叫びで更に重くなった部屋の空気は四散する。シレーヌの持つ威圧と言葉によって気圧されていた職員たちも朧の声で我に返った。しかしその胸中に残った未来への恐怖は拭い去ることが出来ない。

 

もしもアモン、アキラの機嫌を損ねるようなことがあった時、どうなってしまうのだろうか。普通のエスパーのレベル7ですら手に余り制御できていないのに、見た目からも恐怖を煽るデビルマンが敵になったと考えるだけで寒気がする。

 

だが、そんな職員たちの気持ちを打ち払うようにして発せられた局長の一言が彼らの顔を上げさせた。

 

「それでも私は、彼を愛すヨ。彼だけじゃない。君たちデビルマンやエスパーにも限りない愛情を注ぐ。化け物なんかじゃない。同じ人間として、特別なギフトを持った君たちを、私は愛している」

 

「……フン」

 

局長の真っ直ぐな瞳の宣言は、職員達に光を見せた。自分達が何故ここにいるのか。何故身を粉にして働いているのか。それを再認識した。

 

ここにいる全員が家族に何かしらのエスパーを持っている。そんな家族を支えたいという純粋な願いを思い出したのだ。簡単で一番の願いを局長は即答した。

 

「せいぜい頑張ることだな。こんなことで落ち込んでいては話にならんぞ。あぁ、それと。アモンは借りていく。コメリカの馬鹿が呼べ呼べうるさいのでな。いい加減発散させなければ何をするかわかったものじゃない」

 

「あー……彼女かネ?」

 

「あぁ。あのノーマルの化け物だ。あいつが暴れれば首都が吹っ飛ぶ」

 

やれやれと首を振ったシレーヌは出口に向かいながらヒラヒラと手を振って話し出す。面倒そうだが、どこか楽しげに口を緩ませていた。

 

「彼女の場合、洒落になっていないから困る。アキラ君には任務扱いにしておくからと伝えておいてくれないか?」

 

「わかった。まぁしばらくおもちゃにされれば満足するだろう。アモンはあいつのお気に入りだからな」

 

コメリカの馬鹿ことコメリカンマフィアのボス、コメリカの現存する最強のノーマルと言われるシレーヌの友人は、アキラがどうにも頭が上がらない人間の一人である。

 

シレーヌをして化け物と言わしめる彼女の武勇伝は多い。最近では銀行から金庫ごと金を奪ったとかなんとか。失敗してその金の持ち主と抗争になり、鎮圧のために特殊部隊まで出てきたらしいがそれすら彼女と仲間達は尽く叩き潰した。

 

そんな彼女はまだ自分の組織を作り上げている最中にアキラと出会った。そして車を横付けして第一声がこれである。

 

『ピンときたわ!そこの目が死んでるの!私と来なさい。一緒に暴れるぞ!』

 

そのまま呆気に取られているアキラをかっさらい、同じく呆然とした相棒を後部座席に投げると自ら運転席に座ってアジトまでかっ飛ばしたのである。その際アキラは終始膝の上に乗せられ、何が何だかわからないうちにマフィア入りしたのだ。

 

それから始まった日々は激しくも楽しかったが、冬眠から目覚めた不二子に怒られて連れ戻された。だが、組織を抜けたわけではなく、また彼女らも仲間と思っている。その莫大な資金はバベルのスポンサーとして見事に機能しているのだ。

 

ちなみにシレーヌとの出会いはこの時である。シレーヌが家に帰ると困った顔のカイムとアキラを抱き締めて満面の笑みを浮かべた彼女がいたのだ。加えていたタバコを落としてぼや騒ぎになりかけたのもシレーヌにはよい思い出......ではない。

「まぁ、出来るだけ早く帰させるさ。出来るだけ、な」

 

なんとも頼りにならないように聞こえるが、どうにもならないのだから仕方がない。暴君とは彼女のことを言うのだろう。

 

疲れたようにため息をついた後、馬鹿な親友へと電話をかけるシレーヌだった。




最後の彼女とはセインツのボスです。時系列的には2の時にアキラが入ったことになります。宇宙人は侵略してきませんが、ボスは存在が戦略兵器なのでアキラも頭が上がらない人間です。

猫可愛がりされてセインツの弟分みたいな感じですかね。あ、あとボスとショーンディに二人がかりでヤられてます。そのあと管理管も加わってミイラになりました(笑)ジョニーがいなければどうなっていたことか。

出したかっただけです。ごめんなさい。
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