でも球磨川が出てくるとアンチにしかならないよね。
アンチで需要が高いのはHSDDかISかな。
HSDDは世界観が難しそう。ISにしよう。
でも球磨川禊のキャラはムズイ。それに設定はどうしよう。
そうだ!オリ主を入れよう。これなら多少不自然でも大丈夫だよね?
てなかんじで作りました。どうぞ。
「転生したら何になりたい?」
……そう問を投げかける神様に、俺は答えた。自分の願望を、欲求を、羨望を。
「過負荷になりたい。そして、
「分かった。転生特典は球磨川禊の容姿と能力、
「………
「了解した。転生先の世界は、ISの世界だな。では行って来い」
こうして、交通事故で第一の人生を失った、ジャンプ好きで、異常なほど球磨川禊をリスペクトしているだけの普通な俺は、第二の人生を球磨川として生きることになった。
◇◆◇◆
「終わったぞ。
「へぇ~。さすがは神だぜ。一度死んだ他人の魂を別の体に入れるなんて、7932兆1354億4152万3222個の
「いや、頑張れば出来るだろ。私のことも平等にカスと見下せるお主なら」
「まあね。でも、異世界転生なんてのは神様の仕事だってのはラノベの鉄則だろ?僕はそれを親切に守ってるだけだぜ。ここでは神様の出番に意味はあっても、僕みたいな平等なだけの人外の出番に意味はないのさ。まあ、あるとすれば漫画に出てくる悪の組織の黒幕のように、意味深な発言を残して消えるくらいだぜ」
「じゃあ、始めようか。球磨川計画を。フラスコ計画よりは、難易度は低いだろ。最も、雀の涙ほどの差しかないだろうけどね」
こうして、平等なだけの人外、
◇◆◇◆
~IS学園一年一組教室~
やあ!画面の向こうの皆。こんにちは!IS学園in球磨川を見るときは、部屋を明るくして、画面から離れて見てね。もしそうしなかったらその視力を無かったことにするから。
え?俺が誰かだって?そんなの、皆大好き球磨川雪に決まってるじゃないか。
ん?皆が大好きなのは球磨川禊の方でお前じゃない?引っ込んで交代しろ?おいおい、そんなに怒んなよ。球磨川禊のような難しいキャラを、この趣味だけで無駄に時間を使って小説を書いてる駄作者がうまく表現出来るわけないじゃないか。無茶を言うなよ。
つまり、皆の期待に応えられず、球磨川禊ではなくオリ主が転生することになったのは無茶な期待を押し付けた皆と、その期待に応えられなかった作者が悪い。だから、俺は悪くない。
おっと、そんなことよりなんで俺がIS学園にいるのか説明しなきゃね。
テンプレよろしく神様転生した俺は、なぜか母親のいる病院じゃなくて、ボロボロの研究施設みたいなところで目が覚めたんだ。肉体年齢五歳くらいの時に。そのあと警察のところで身柄を保護してもらって、孤児院に預けられて、追い出されたり引き取られたり孤児院がつぶれたりとまあ色々あったんだけど、何とか学校には通えたんだ。なぜか俺が通った学校は尽く廃校になったけど。
そんなこんなで中学受験が終わって一息ついたって時に国のお偉いさんが俺達の学校に現れて校内の男性のIS適正審査を行うとか言ってきたんだ。何でも一人男性のIS適合者が現れたから、探せば他にもいるんじゃないかって思ったらしい。
全く馬鹿らしい短絡的な考えだ。そこのもしかして俺適合しちゃうんじゃね?って淡い期待を抱いて裏切られるモブの皆と、どうせいないだろうからさっさと終わらせたいと顔に書いてあるISを持ってきたお姉さん。君達がそんな目に遭ってるのは淡い期待を抱かせた一人目の男性適合者と、その期待にすがった日本政府が悪いんだから、俺は悪くない。
だから他の皆が全員適性を確かめた中、まだ確かめていない最後の一人である俺が適正無くて、お姉さんの時間が無駄になったとしても、俺を恨むのはやめてね。
…………とまあお気楽なことを考えながらコアに触れたら、見事ISが起動しちゃいました。
いやぁ~、誰かの期待、それも日本政府の馬鹿で短絡的な考えから生まれた期待に応えるなんて、全くもって球磨川らしくないけど、まあしょうがない。適合しなかったらストーリー始まらないしね。
おおっと!俺の過去を回想している間に、原作主人公の自己紹介が始まるぞ。
「えー……えっと、
物凄く簡潔な自己紹介に、クラスの女子生徒は期待外れといった空気を放つが、俺としてはどうでもいい。
そんなことより俺は、その主人公の隣にいる童顔でおっぱいが大きい副担任が裸エプロンを着たらどうなるのか妄想するのに忙しいんだ。いやしかし、あの体は着痩せしているのか?だったら裸エプロンよりその着痩せした胸を強調させる手ブラジーンズの方が……。
パアンッ!
おおっと、妄想が中断するくらい大きな音が鳴ったと思ったら、主人公君が頭を押さえて悶絶している。
その隣にはさっきまでいなかった偉そうに腕を組んでいる俺の嫌いなタイプの女が出席簿を持って立っていた。
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聞き、よく理解しろ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
「きゃあああああ!千冬様、本物の千冬様よ!」
「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉さまのためなら死ねます!」
よし、じゃあ今から織斑先生の心臓を螺子で貫くけど、命を賭けて守ってね。先生のためなら死ねるんでしょ?
まあ冗談は置いといて、俺らを見下したような発言、態度からにじみ出る傲慢さ、そしてそれが許されている現状。
うん、典型的なプラスだ。心臓貫くのはやめて昆虫の標本みたいに螺子伏せてやろうかな。だって俺はマイナスなんだもん。プラスを見て螺子伏せたくなるのはしょうがない。プラスな織斑先生が悪い。だから俺は悪くない。
そう思いながら螺子を準備すると、織斑先生がこっちを睨んできた。
えっ?なんなの?俺のこと好きなの?もしかして二人目の男性操縦者だからこっちを見てるの?それとも螺子伏せようとしたから?はっ!もしかして、山田先生の裸エプロンや手ぶらジーンズを妄想してたから?う~ん、心当たりがありすぎて困るぜ。
「……毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
「きゃあああああっ!お姉さま!もっと
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように
全く、主人公でもメインヒロインでもないくせに偉そうに登場しただけでこの人気っぷり。本当に
でもまあ、俺も小学校二年生に進学した時の自己紹介で女子にきゃあああああって言われたことあるから別にいっか。その時男子はぎゃあああああっって言ってたっけ?中には口に出してまたこいつと同じクラスかよ~って言ってた奴もいたな~。気の弱い女子なんて瞳に涙を浮かべて絶望に染まった表情をしてたよ。
……ぐすん。
まあ過去のことは置いといて、織斑先生の質問に答えないとね。本来教える立場の教師の質問に答えてあげるなんて、俺って親切だなあ。
『織斑先生』『先生のクラスに馬鹿を集中させてるんじゃなくて』『この学園どころか世界中の女性は殆ど先生が言う馬鹿なんだから』『必然的に馬鹿が集まるんですよ』『だから』『このクラスのメンバーを編成した人は悪くない』『馬鹿な女子が悪いんですよ』
そう俺が発言した瞬間、さっきまであんなに騒がしかった女子達が、急に静かになった。
ああ、もしかして、俺や織斑姉弟がうるさいって思ってたのを察して黙ってくれたのかな?だとしたらこのクラスは少数の意見にも耳を傾けてくれる良いクラスかもね。たった三人のうるさいから黙れって思いを尊重して黙ってくれたんだから。
だからそんな良いクラスの人たちが、俺をおそらく好意的ではない感情がこもった視線で睨みつけているように見えるのは、きっと気のせいだよね?
「球磨川、それは君がこのクラスの女子たちを馬鹿だと思ってると解釈してもいいのか?」
『やだなあ織斑先生』『クラスの女子を馬鹿だと思ってるのは織斑先生でしょ?』『僕は織斑先生の言う馬鹿が集まってるとは言ったけど』『僕の言う馬鹿が集まってるとは言ってませんよ』
「そうか」
う~ん、織斑先生は納得してくれたけど、クラスの女子たちはこっちを睨んだままだ。おっかしいな~、俺なんか嫌われるようなことしたっけ?
ん?心の声と一人称が違うって?そりゃあ格好つけてるときは一人称は僕にするさ。心の中くらいは格好つけずに俺って言うけどね。球磨川禊のロールプレイなんだから、一人称は僕で、セリフに括弧つけるのは基本だよ。
「ちょうどいい。球磨川、次の自己紹介は貴様がやれ」
『えっ?』『僕の順番はまだ後の方ですよ?』
「二人目の男性適合者の自己紹介なんて、また騒がしくなるに決まっている。だったら早めに終わらせたい。私は面倒ごとは先に済ますタイプなんでな。分かったらさっさとしろ」
全く、しょうがないなあ。でもまあ、俺も自己紹介なんて面倒ごとは早く終わらせたいから、おとなしく従うとしよう。あれ、俺と織斑先生の意外な共通点発見。てっきり全くないと思ってたのに。
「出来ればこの
『任せてください』『これでも僕は優等生ですから』『自己紹介くらいきちんとこなしてみせますよ』『そこの馬鹿と違ってね』
織斑君がこっちを睨みつけてきたけどスルーした。
じゃあ、織斑先生の期待に応えるとしよう。
『週刊少年ジャンプから進学して来ました』『球磨川雪です』『ISに乗れるってだけで自分はすごいと思っているけど実際は名前すら出で来ない人が過半数なエリート(笑)のモブキャラの皆さん』『よろしく仲良くしてください!』
おおっ!女子たちから誰がモブだこの野郎!とでも言いたげな視線を感じるぜ。やったね!クラスの心が一つになったよ!
あ!でも、二人だけ仲間はずれがいるな~。
一人は金髪縦ロールの典型的なお嬢様。もう怒り心頭で視線に殺気が混ざってる。誰がモブだこの野郎!じゃなくて殺すぞ!と言いたげだね。
二人目は黒髪ポニーテールのリボンと巨乳が特徴的な女の子。なぜか今にも吐き出しそうな表情をしている。苦しそうだ。よし!ここは紳士として助けなければ。
「織斑の自己紹介の方が百倍ましだ馬鹿者が!」
パアンッ!
『あ痛ッ』
こうして俺は頭に出席簿をお見舞いされた。てかこれ出席簿の威力じゃねえ!
そして、俺より百倍ましとお墨付きを受けた織斑は、こっちを見てざまあみろとでも言いたげな表情を浮かべていた。
ちくしょう。ただの自己紹介ですら、俺と主人公には百倍の差があるのか。
『また勝てなかった』
まあ、自己紹介で張り合ってもしょうがないけど。ちなみに、さっきまで吐きそうになっていた女の子、俺が叩かれたら吐き気が収まったみたい。人の不幸で体調が良くなるなんて、なんてひどい子なんだ!
とまあ、こんな感じで俺のIS学園生活は始まった。
さて、一応原作知識はもってるわけだけど、どこまで意味を成す時が続くんだろうこの知識。
だって、俺が原作沿いなんてルートに進むわけないだろ?仮にも球磨川だぜ。思いっきりアンチへイトしまくるに決まってんじゃん。
原作崩壊させてやる。前もって覚えている知識が意味を成さないほどに滅茶苦茶に。原作の流れなんて螺子切ってやる。
そして、大嫌いなプラスの連中を螺子伏せてやるんだ。
まあそんな先のことは置いといて、自己紹介をやり直そう。あのままじゃ納得いかない。
『僕は雪』『IS学園生徒会長になる男だ!』
「唐突にネタに走るな!」
『あ痛ッ』
織斑先生、◯NEPIECE読んでたんですね。意外。
「全く、やはり優等生というのは嘘だったなこの問題児め。縋り付きたくなるような嘘を……」
おいおい、優等生ってのはホントだぜ。
自己紹介の時に螺子でクラスメイトを殺さない俺って優等生だと思うんだけど、どう思う?
優等生のハードルが低い?あっはっは!しょうがないよ。
だって俺は、めだかボックスの世界のマイナスの頂点、混沌よりも這いよる過負荷にして、不完全にして負完全の、あの球磨川禊に最も近い男なんだから。
俺の基準は、いつだってあの人だから。
だから、ハードルが低いのは
だから俺は、悪くない。