ある男の話をしよう。
その男は何処までも普通で平凡。
成績はクラスの平均位で、運動も得意という訳でもない。
だが、親子関係は上々で友好関係は分け隔てなく接していたのでこちらも上々。
そんな平凡な男は何をするわけでもただ……生きていた。
そんな普通で平凡な男が普通でない……有り得ないという経験をしたとき、物語はどう変わっていくのか。
男side~
「ここは、何処だ?確か……俺は寝ていた筈だ」
其処は何も無いただの白い空間。夢……とは何か違う。頬をつねってみよう……痛い。
「何をバカなことをしとるんじゃ……お主」
声がした方を向くと変な無駄に長い髭が特徴のお爺さんがいた。
「変とはなんじゃ、変とは……たく、お主はこの綺麗で立派な自慢の髭が分からんのか?」
心を読まれた!?そんなこと神様位しか出来ないと思ってたよ。やっぱ……あの髭か?髭なのか?髭のお陰なのか!!よし、髭生やそうかな……
「バカとは思っとったがまさかここまでとはのう……そろそろ本題に入せてもらうぞ」
本題?何の?ここに居るのと何か関係あるのか?
「ゴホン、えー……お主は死んだ。死因は心臓麻痺。そしてそれはこちらのミスじゃ……すまんかった」
俺……死んでたんだ。そちらのミス……良し、一発殴っていい?
「まぁ待つのじゃ……お主には転生して貰いたいのじゃが……」
あれ?俺天国(地獄はもっと嫌だけど)コースまっしぐらじゃ無いんだ……なら許す。
「それで転生先なのじゃが魔法少女リリカルなのははどうかの?」
確か友達が白い魔王様の全力が敵さんトラウマになっちゃうレベルだって言ってたな。あれ、死亡フラグ多いってことだよな?神様~怖い……
「大丈夫じゃ。直ぐに死なない様に特典をくれてやるわい」
何か……神様こういうの慣れてない?もしかしてその世界にも他の転生者送ってんじゃい?
「妙なところで鋭いのうお主……確かにその世界にはお主の他に一人の転生者がおるぞ」
更に死亡フラグ増えた!!!最悪だ!!平凡な俺がそんな所行ったら死んじゃうよ!!
「そうならない為の特典なのじゃ。出来ればさっさと選んで欲しいのじゃが……」
あ、待って……その転生者は何の特典選んで行ったの?
「確か、魔力SSS、王の財宝、ニコポナデポじゃったな。」
何か一つ意味分からんのが入ってるけど……ニコポナデポって何?
「お主は知らなくてよい。どうせ無駄になるしの。」
じゃさ、転生前の家族に幸せにしてやって欲しいのと、転生先での身の安全と努力で一流が欲しい。
「ほう……家族に特典を使う奴は久しぶりだのう。……良し、準備出来たぞ。」
本当に身の安全が保証されてるのか?何か不安……
「失敬な!!お主には最高のボディーガードが七人付いとるから安心して逝ってくるのじゃ」
何か字が違うよ?不安だよ!!何で不安を注ぐような事するの?
「面白いからの。ハッハッハ」
まぁ、いいや……もう行くよ。神様と話せて楽しかったよ。
「わしも久しぶりに良い息抜きになったわい」
あれ?これ神様のミスで息抜きじゃなくない?
「細かい事は気にするな。逝ってくるのじゃ」
うん。逝ってくるよ。でもどうやって?
「こうやって」
あ~れ?足元が……神よ、覚えてろ!!!
男sideout~
神side~
「やっと転生したか……」
さて、あやつには悪いとは思っとるが少しだけ改造させて貰いうかの。
「ふぅ……これであやつがあの世界に存在する限りニコポナデポ封じが出来たわい」
あやつはまだまだ弱い。英雄達よ彼を守り、導いてやってほしい。