一樹side~
夢の中~
俺は今変な夢を見ている。居るはずのない神様が目の前に居るのだ。もしかして……
「神様……俺は死んだのか?」
「死んでなどおらんわ。ただ夢に出てきてやっただけじゃ……よかったのう。めでたいじゃろう。夢に神様じゃぞ?」
「はいはい、やったーめでたいぞー(棒)」
「酷い奴じゃ……」
「死んでないなら、何の用だよ」
「……お主が転生してから、9年経ったので、現状でも報告してもらおうかとな……」
「アンタのお陰で、サーヴァントの皆さんと毎日、楽しく日常を過ごしてるよ」
「それは良かった……やはり、あの七人を選んだのは間違いなかったのう……」
あ、そうだ、神様にお願いがあったんだっけ……
「神様にお願いがあるんだけど……」
「特典は増やさないぞ?決まりだからの……一応聞くがなんじゃ?」
「カルナさんが黄金の鎧を着けてるせいで、外で実体化出来ないのは可哀想なんだ……何とかならない?」
「何じゃ、そんなことか……まぁ良いじゃろう。……ほれ、これで黄金の鎧を一瞬で脱いだりする事が可能なったぞ」
「ありがとう、神様。少し見直した」
「少しだけか……まぁ、お主はそろそろ起きる時間じゃし、達者での~」
俺の意識が肉体に戻っていくのが感じられた。
夢の中~終了~
俺は、起きてすぐ学校へ向かう準備をした。いつも乗るバスに全力疾走でギリギリ……という時間に起きてしまったからだ。一言で言うと、寝坊。
玄関を出ていく際、カルナさんから感謝されたが、ハッキリ言って聞いてる時間が無いので、スルーさせてもらいます。カルナさん帰ったら謝るよ。
結果、バスまでの全力疾走で間に合った。少し疲れた。バスの座席を確認……いつもの三人が居る。
「おはよう!!一樹くん。……少し疲れてる?」
何故分かる!?俺は感情をあまり表に出さないのに……
「一樹くんのことなら、見ただけで大抵の事は分かるの!」
あーだから……俺の心の声が分かったわけ……俺達どんだけ仲良くなってんだよ。少し怖いよ。
「おはよう、一樹。ほら、シャキッとしなさい」
「おはよう。一樹くん。大丈夫?」
「あぁ、おはよう。なのは、アリサ、すずか。アリサは朝からキツイこと言うな。優しいのはなのはとすずかだけか?」
「シャキッとしないアンタが悪いのよ。ほら、早くする!」
そんな会話をしながら学校へ向かう。そして、昼休み。
俺はなのは達と一緒に食べている。理由は簡単。なのは達と仲良くしてると、大半の男子が嫉妬等で俺を遠ざけ、神上のバカを殴ったりしてたら(不可抗力)これまた大半の女子に嫌われて……そう。何を隠そう、俺はボッチなのだ!!……ほとんど不可抗力ですよ。別になのは達と仲良くしたい訳ではないのに……神上だってあっちから殴り掛かるから……ボッチ辛い。
「一樹!!聞いてるの!」
「へ?何を?」
「将来の夢の話よ!」
「ごめん、聞いてなかった」
「ちゃんと聞いてなさいよね!」
「分かったから!!暴力反対!!」
殴り掛かろうとしてた……何でアリサはすぐに暴力に走るのかな?
「アンタの将来の夢は?」
将来の夢?勿論決まってる。
「平凡な生活で、平凡な会社に就職して、平凡な家庭を築いて、平凡な一生を終えること」
「全部平凡ね。もっと、何かないの?例えば……野球選手とか、サッカー選手とか、……金髪の綺麗な奥さんとか……///」
最後の聞こえなかった。何て言ったんだろ?あれ?アリサ何か顔赤い?なのはとすずかが笑顔だけど怖い。
こうして、変な昼休みが終わり、放課後。いつもの様になのは達と帰りたがる神上を撃退して(楯にするので仕方なく)、帰るとするか。何で……俺まで塾の近道の道を通らないと行けないんだ?俺は塾行ってないぞ。俺がこの疑問を口にしても、どうせ、また理不尽な理由を突き付けられるので声には出さない。
《助けて……》
何か聞こえた。この感じは……念話?何か嫌な予感がしてならない。アリサとすずかは聞こえてない。なのははキョロキョロ周りを見てる。
《誰か……助けて……》
何か聞こえる!!っとなのはは急に走り出した。俺達三人も勿論追いかける。……内心嫌だったけど。すると、傷だらけの動物がいた。すずかが言うにはフェレットらしい。動物病院にフェレットを見てもらった。幸い、大したことないらしい。
「あのさ、塾は大丈夫なのか?」
「「「あっ!!」」」
三人とも塾に向かって走り出す。俺は動物病院の前にポツリと一人残された。俺の扱い酷い……
一樹sideout~