一樹side~
あの怪物をバーサーカーが相手して、数日がたった。その間は特に何もなかった。金曜日の学校の昼休み。いつものメンバーで食事をしていると、なのはが突然……
「日曜日にね、お父さんがコーチしてるサッカーチームの試合があるの。お父さんに誘われてて、皆で観に行きたいな……」
な!?俺の貴重な時間(いつ死ぬか分からないから)をサッカーの観戦だと?ふざけるな。断らせてもらう。
「俺は……断「「私は行ってもいいわよ(よ)。勿論一樹(くん)も来るわよね?(よね?)」」……はい」
この三人の威圧感半端ない!断るなんて無理だ!なら、寝坊したってことでサボらせてもらおう。
「もし……寝坊なんてしたら……分かってるわね?」
「分かったから!!寝坊なんてしないから!」
何でここまで強制されないといけないんだ?
やって来ました。日曜日!普通は嬉しいものだけど……憂鬱だ。何で他人の……しかも、原作関係者の試合なんて行きたくないのに……何時の間にか死亡フラグ建ってるパターンとかありそうで怖い。学校以外での外出では極力護衛をつけているので、今回も例外ではない。護衛にはタマモとセイバーが来てくれてる。
「遅い!!もう始まる寸前じゃない!!」
「キックオフには間に合ったからいいだろ」
「アンタは始まる30分前には来てないといけないの!!」
「なんて理不尽……」
「ご主人様。誰です?この金髪ロリは?」
俺の後ろに居たタマモが口を挟む。アリサは体をぷるぷる震わせている。
「誰がロリなのよ!!」
「俺が言ったんじゃ……グヘッ!!」
サーヴァントの皆さん……護衛は?
「危険性が無かったので……」
俺にとっては危険性たっぷりだよ……
キャスターとアリサの口ゲンカが試合で中断されて、静かに観ていたが、後半に入ってすぐ、士郎さんのチームメイトの一人が怪我をした。ベンチにメンバーが居ないな。嫌な予感……
「一樹くん。替えのメンバーが居ないんだ。出てくれないか?」
マジかよ……俺、ボッチだから、学校でサッカーとかしないし……ぶっちゃけ素人ですよ?断ろう。恥をかく前に……
「すみませんが断「キャー!!ご主人様の活躍がこんな間近で観られてタマモ感激です~!!」やります……」
こいつ……真名言っちまったよ。頭の良いアリサが、タマモ?とか言ってるし!しかも、俺に出ろとか……恥かくだけだが……やるしかないか……
俺がチームに入ってゲームが再開された。俺がゴールを2回、アシストを1回した。
決め時は観戦組のタマモやなのは達が騒いでたが、うるさかったので無視した。
結果は4―0で勝った。俺はこういう時、神上が出てくると思っていたけど、出て来なかった。不思議なこともあるもんだ。
勝利祝い的な感じで、喫茶店でケーキを食べた。アリサとすずかは用事があるからとケーキを一口だけ食べて帰った。残りはセイバーが食べてました。
俺達も解散した。俺は街で色々お店を回ろうとセイバー達と行動を開始した。少し経ったところで、遠くから、バカデカイ魔力を感じた。と思ったら、これまたバカデカイ木がいきなり生えてきた。これ……ヤバイ!!
木の根が街を襲ってる。周りに居た人達も逃げてる。俺もと思ったけど……
「マスター、ここは私が……」
そう言ってセイバーの服が戦闘服に変わって、不可視の剣で周りの木の根を斬っていく。でも、木の根の再生力とか、半端ない。セイバーでもそろそろ危ないかも。
「ご主人様、生き残る為……やるしかないですよ」
タマモも自分の武器(鏡)を構えて俺に言う。タマモもマジモードだ。俺も腹をくくる。
「桜、セットアップ!!」
『セットアップ!!』
俺達は襲い掛かってくる木の根を斬っていく。しかし、再生のスピードが上がっているのか、キリがない。
「マスター!宝具の使用許可を!!」
セイバーが許可を求めてくる。確かに【約束された勝利の剣(エクスカリバー)】なら、この状況を簡単に打破出来るだろうが……威力がな~……
「マスター!!」
仕方ないか……
「許可するが、威力は抑えて!!」
「マスターにキャスター!!少しの間だけ、頼みます!」
セイバーがチャージに入った。タマモは呪術を駆使して木の根を燃やしたりしている。俺もちゃんとやってるよ?襲い掛かかる木の根を斬ってますよ?威力を抑えてるから、チャージも短い。
「【約束された勝利の剣(エクスカリバー)】!!」
エクスカリバーが木の根を飲み込んでいく。なんか、上の方からピンクの光線が見えた気がしたが、今はこっちだ。威力抑えてこれか!?木の根でいっぱいで先の方なんて見えなかったのに……木の根が無い。木も消えてる。
「本当に威力抑えてやったんだよな?」
「はい。これが最小限の威力です」
今改めて思う。うちの騎士王様は凄かった。
一樹sideout~