一樹side~
高校生活も後少しで終わる。俺は出来ればこのまま大学へ行って、普通の企業のサラリーマンになりたかったが、多分それは許されないだろう。俺は逆にこう考える事にした。原作キャラであるなのは達と居る方が安全なのではないかと……原作でなのは達が死ぬなんて事はない筈だ。そこに俺とサーヴァントの皆さんが転がり込めば、生存率も上がるのではないのか?
そうはいっても、俺はまだ決心が出来ていない。そういえば、なのは達は管理局を手伝い、階級を着々と上げているらしい。俺が入ったら……下っぱ確定なのか!?
アリシアも魔法の才能があったらしく、五年生の頃から魔法の練習をして、今ではフェイトと並ぶまでになっている。まぁ、タマモのあのバカみたいな魔力で生き返ったんだ。魔法の才能があるのも頷ける。
だが、最後の高校生活……楽しんでいたいよな。……だが、そう思っていたのもつかの間、直ぐに問題が発生した。それは神上から届いた俺宛の手紙だ。あのバカからの手紙だと!?嫌な気配しかしないんだが……
モブへ
テメェと本気の決闘を申し込む。テメェが転生者だと言うことは分かってんだ!!俺が勝ったらなのは達に近づくな!俺が負けたら素直に引いてやるよ。まぁ負けることはないだろうがな!!決闘は明日、場所はーーー、時間はーーだ!遅れたら承知しないからな!
オリ主の神上様より。
言いたい事は……まず、手紙の書き方を覚えてこい。バカ丸だしだ。しかし、本気か……アイツは王の財宝を使うって事だよな?別にいいけども……ギルさんの王の財宝と比べたら兎とライオン位の差がある。はぁ……決闘なんて面倒な事を……セイバーが知ったら騎士として受けろなんて言うと思う。世界は俺に厳しいようだ。
手紙の内容をなのは達に見られてしまい、(なのは達が俺宛のラブレターと勘違いして、全員で本気で奪われた)決闘を観戦するようだ。こいつら……俺の苦労を知らないで、勝手な事を……そんなことは言わない。俺は自分の命が大事だからな。
勿論、決闘はセイバー達に知られ、観戦に行くことになった。決闘まではセイバー達の修行がこれまでとは比にならない位厳しいものになった事をここに記しておく。
決闘の日、俺達は指定された場所に向かった。神上は既に来ているらしく、仁王立ちをして待っていた。一々行動がバカっぽいな。
「モブ!!遅いぞ!負けるのが怖くて逃げ出したと思ったぜ!」
これにはさすがにカチンと来た。でも、挑発には乗らない。俺はバカじゃないからな。
「お前みたいな能天気なバカと違う。ただ、皆と来る事になったから、時間が少し掛かっただけだ」
「なんだと!俺はバカじゃねぇよ!!モブ!覚悟しろよ!俺をバカにしたことを後悔さしてやる!」
煩いな。挑発がこんなに簡単に出来るなんて……呆れて何も言えない。セイバー達やなのは達も呆れてる。何故かアリサ達も来ているが……
審判はセイバー達がしてくれるようだ。ルールは簡単。殺しては駄目。気絶、降参させた方の勝ち。……やるからには本気で勝ちにいく。セイバー達にお仕置きされたくないからな。
結界を張ってもらい、俺と神上は互いにセットアップをする。神上の格好が何故かギルさんと同じ金の鎧だ。……ここで笑ってはいけない。俺がギルさんに殺される。ギルさんを見てみると、明らかに不機嫌。神上に攻撃しようとして、サーヴァントの皆さんに止められているのが見える。
「余所見してていいのか?モブ!!」
神上に視線を移すと、神上は王の財宝を展開していた。……もう発射されてるかと思った。こいつ、本当に勝つ気あるのか?
「楽勝だよ。オリ主(笑)」
挑発した瞬間、王の財宝の中身が俺に向かって発射される。俺はそれを楽々避ける。ギルさんの王の財宝は簡単に避けられないように計算されてるし、なにより殺気が無い。ただ武器が無造作に発射されているだけにしか見えない。だから避けるなんて簡単だ。
オリ主(笑)は早くも当たらない事に苛立ちを感じているみたいだ。気が短いな!オイ!
「クソ!!何で当たらないんだよ!!俺が最強のオリ主なんだ!さっさと当たらって負けやがれ!!」
負ける訳にはいかない。後が怖い。負けたら、まずなのは達にボコボコにされ、セイバー達に止め(主にセイバーに)を刺されるだろう。そんな未来は嫌だ!!
「負ける訳にはいかない!今までと同じように生活したいんだ!!(俺の安全のため)それを失う訳にはいかない!!」
俺は剣を構えて王の財宝の中を身体を強化して突っ切る。途中、何本かかすったけど、俺は神上の目の前に来ることが出来た。神上も剣を手に持って応戦してくるが、強化もしてない、修行もしてない奴が俺に勝てると思うな!!
俺は神上の剣を吹き飛ばし、神上を俺の本気の一撃を入れ、地面に激突させるように攻撃を加える。
神上は、立て直す事も出来ずに地面に激突した。神上の意識があるようなので、俺は意識を刈り取るべく、神上に攻撃を加えていく。……今回はしつこいな。
神上は俺と距離をとった。俺は嫌な予感がしたので、ある魔法の準備をする。
神上がエアを取り出してきた。完全にギルさん怒るな。エア使おうとしてんだもん。でも、嫌な予感が当たるなんて……前から当たってたか。
俺は奴が撃つ前にバインドでグルグル巻きにする。神上はエアを撃つ事に集中していたので、直ぐにはバインドは解けないだろう。
俺は剣に自分の魔力を集める。全部込めてやる勢いで……
「いくぞ!!クソ野郎!【約束された勝利の剣・仮(エクスカリバー・仮)】!!」
奴は俺の唯一の砲撃魔法に飲み込まれた。……生きてるか?
神上は気絶して地面に転がっていた。皆の方を見ると、なのは達やセイバー達が全員嬉しそうにしていた。(特にセイバー)ギルさんも満足したようだった。
何とか俺の未来は守られた。……良かった……のか?
一樹sideout~