平凡?な男と使い魔達   作:不屈の根性

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バレンタインにちなんだ番外編です。


番外編

一樹side~

 

バレンタイン……それは女性が男性にチョコを渡し、想いを伝える行事である。そのため、女性はこの一大イベントに全身全霊をかけ、ある男性はソワソワし、ある男性はチョコを貰って歓喜して、ある集団は負のオーラを撒き散らす。

 

 

何故こんな事を言ってるかって?それは今日がバレンタインだからだ。……さっきまで忘れてたんだけど。

 

俺が朝起きるととても大きなプレゼントが置いてあったんだ。俺より少し小さい位の大きさ……デカ!?プレゼントカードが箱に貼り付けてあった。内容は……

 

ご主人様へ

 

 

このタマモ、ご主人様の為に端正込めてチョコを作りました。どうか、今直ぐ……今直ぐにお食べください!!今年のチョコは去年のご主人様1/1スケールチョコを超えるチョコを用意しました!ご主人様も気に入る事間違いなしです!!

 

ご主人様の正妻で良妻狐のタマモより♡

 

 

……嫌な予感しかしないんだけど、開けないと可哀想だからな。……開けるか。

 

「ご主人様~!!今年のチョコはわ・た・しです」

 

中から出てきたのは、自分の体にチョコを塗っているタマモだった。……重要なところはチョコで隠れてますよ?

 

「俺にどこを食えと……」

 

「私に言わせるんですか~?いや~ん!ご主人様の……エッチ♡」

 

「バカ野郎!!直ぐに風呂に入ってこい!」

 

「もう……ご主人様のヘタレ……」

 

「グハッ!!」

 

タマモは俺の精神に会心の一撃を与え、少し不機嫌気味に風呂場へと消えていった。……ヘタレじゃないもん。ちょっと勇気が無いだけだもん。

 

 

 

一樹sideout~

 

タマモside~

 

ご主人様にチョコを食べてもらおうと文字通り体を張ったのですが……ご主人様の予想以上のヘタレぶりに少しだけ幻滅しました……ですが、なんとしてでも私のチョコを食べてもらいましょう。その為には……グヘヘ

 

 

タマモsideout~

 

一樹side~

 

今日はバレンタインということもあって、訓練は休みだった。部屋から外に出た俺は周りの男性局員の出す雰囲気に耐える事が出来なかったので、人気の無い場所に移動しようとしたら、後ろから声を掛けられた。振り返るとスバルとティアナだった。

 

「えっと……何の用?」

 

「はぁ……今日は何の日か知ってるでしょ?」

 

「ああ。バレンタインだろ?もしかして……」

 

「ま、義理だけど。受け取りなさい」

 

「あ、ありがとう」

 

ティアナから貰えるとは思わなかった。ティアナの顔が少し赤い気がするけど、気のせいだよな?驚きで一杯だよ。……周りからの殺気がヤバい。逃げよう……

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

移動しようとしたら、ティアナに止められた。何で?

 

「ほら、スバルも渡すんでしょ?」

 

「え?そうなの?」

 

殴られたし、嫌われてるかと思ったけど……良かった。嫌われてはなかった。

 

「……はい!言っておくけど、あたしも義理だから!!義理だからね!!」

 

顔を真っ赤にしたスバルにそう言われチョコを渡された。……手作りのチョコみたいだ。

 

「ありがとう。義理でも嬉しいよ」

 

そう言うと、スバルは更に真っ赤になって、頭から湯気が出ていた。……大丈夫か?

 

「わ~~~~~!!」

 

スバルは大きな声を上げながら走り去っていった。ティアナはため息をついて、スバルを追いかけて行った。この空間に一人にしないでほしい。マジで……

 

 

 

一樹sideout~

 

スバルside~

 

緊張した!本当に緊張した!!チョコを渡すなんて父さん以外に無かった事だから……渡せて良かった。うぅ……まだ顔が熱い……ティアナには感謝しないと。あくまで義理だよ!義理なんだよ!!

 

「良かったわね。スバル」

 

「ありがとう~!ティアナのお陰だよ」

 

あたしは最高のパートナーを持って幸せだ。

 

 

スバルsideout~

 

一樹side~

 

俺は周りの今にも殺されそうな雰囲気に耐える事が出来なかったので、移動した。今俺は食堂にいる。この時間帯は結構人が居ないんだ。

 

一応貰ったチョコは『ふしぎなふくろ』の中に入れてある。手に持ってると男達に殺気を向けられるからな。厨房の方が少し騒がしい。何だろうか?俺は厨房を覗いてみた。

 

「ついてこれるか?」

 

『はい!!先生!!』

 

え?何この状況……アーチャーと思われる人が女性に囲まれて調子?に乗っているところを見てしまった。

 

「おや、マスター。どうしたのかね?」

 

アーチャーが俺に気づいたようだ。……とりあえず一言

 

「リア充爆発しろ」

 

「なんでさ」

 

なんでさも何も女性に囲まれやがって!!流石鈍感系主人公の英霊だな。

 

「マスターが何を考えているか知らんが、私はただチョコの作り方を伝授していただけだぞ?」

 

俺には分かるぞ!ここにいる何人かはアーチャー目当てだ!!

 

「そこ!チョコの中に洗剤を入れるな!!」

 

……洗剤?作ってるのはチョコだよな?何でチョコに洗剤が要るんだ?

 

「すまない。マスター……私が少し目を離すと直ぐに余計なものを入れようとするからな。手も目も離せないんだ」

 

アーチャー頑張って!……あれ?そこに倒れてるアサシン(おそらく分身体)はどうしたんだ?

 

「ああ……アサシンはちょっとチョコの毒味をしてな……あまりの美味しさに気絶してるんだ」

 

待て。色々と引っかかるところがあったぞ。まず、普通は毒味じゃなくて味見なんじゃ?それに……

 

「美味しかったなら何で泡ふいて倒れてるんだ?」

 

「…………」

 

目を反らすな。嫌でも察したぞ。……可哀想なアサシン。負けるなアサシン。

 

それからしばらくして、俺はここから離れる。アサシンみたくなりたくないからな。食堂から出ようと入り口に向かうと、声を掛けられ振り返ると、シャマルさんだった。

 

「こんにちは。シャマルさん」

 

「こんにちは。一樹くん」

 

「どうしたんです?もしかして……」

 

「お察しの通り。はい、チョコ」

 

「ありがとうございます!義理でも嬉しいです!」

 

「あら?義理だなんて一言も言ってませんよ?」

 

「え?それって……」

 

「ふふっ……ホワイトデー期待してますね?」

 

俺はシャマルさんのにこやかな表情に見とれて、結局シャマルさんが離れるまで動けなかった。あれが大人の余裕ってやつですか?

 

 

 

一樹sideout~

 

シャマルside~

 

アーチャーさんに教わりながらチョコを作った。私もたまに料理をするからチョコ作りには自信があったのだけれど、私がアレンジしたら怒られてしまいました。ただ健康にと納豆とか、青汁とか他にも色々入れようとしただけなんですけど……少しショックです。ですが、私が一樹くんに渡したチョコは少しだけ私のアレンジが入ってるチョコなので、渡せて良かったです。内心、心臓がバクバクでした。それにしてもアサシンさん、私のチョコを食べただけで倒れるなんて……体が弱いのかも。いつか検査してあげないと。

 

 

 

シャマルsideout~

 

 




今回はほのぼの?です。次があるとしたら……(汗)
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