平凡?な男と使い魔達   作:不屈の根性

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番外編②

一樹side~

 

シャマルさんからチョコを貰った後、俺は適当に歩いていた。その途中にシグナムさんやヴィータやリィンさんにチョコを貰った。シグナムさんやヴィータはお店で売られているチョコだった。シグナムさんが言うには、チョコ作りは失敗続きで断念したらしい。まぁ、貰えた事が嬉しいのでお礼はちゃんと言った。その時ヴィータが

 

「勘違いすんなよ!これは日頃はやてがお世話になってるから渡しただけなんだぞ!」

 

顔が真っ赤で顔を反らしながらチョコを渡す仕草はハッキリ言って可愛かった。口に出ていたらしく、ヴィータは更に真っ赤になって、どっかに走り去ってしまった。なんかデジャブ……

 

シグナムさんはヴィータを追いかけてしまった。リィンさんは俺に微笑んで、「今後も主はやて共々宜しくお願いします」と言ってヴィータが走り去って行った方向に歩いていった。……大人の余裕スゲー

 

次に出会ったのはセイバーだった。少し落ち込んでるみたいだ。……どうしたんだ?

 

「セイバー……一体どうしたんだ?」

 

そう話しかけると、セイバーがビクッと体を震わせてこちらを恐る恐る見てきた。……マジでどうしたんだ?

 

「カズキ……私は貴方に謝らなければならない」

 

「何を?」

 

「カズキに用意したチョコを食べてしまいしました…… 」

 

セイバーはそう俺の為に用意したチョコを自分で食べてしまった事を気にしてるみたいだった。まぁ……セイバーだからな。しょうがない。

 

「何か失礼な事を言われた気が……」

 

「そんなこと言ってないぞ。セイバー、食べちゃったならしょうがないだろ?でも、用意してくれてありがとう。嬉しいよ」

 

そう言うと、セイバーも少しずつ元気を取り戻してきた。でも一つ質問が……

 

「で、俺に用意したチョコの味はどうだった?」

 

「大変美味でした」

 

セイバーは俺の質問に間を開けることなく、直ぐに答えた。未だ気を地した顔がキリッと効果音が出てしまう位の変わりようだった。

 

「はは……まあ、いつもお世話になってるしホワイトデーはきちんとチョコ渡すから楽しみにしててよ」

 

「本当ですか?ホワイトデーが楽しみです」

 

それから俺達は少し雑談して、セイバーが見たいテレビがあると部屋へ帰って行った。……今年もセイバーから貰えなかったな。

 

 

 

俺は少々息抜き出来る所で座りながらコーヒーを飲んでいると目の前になのはが来た。……珍しいな。こういうイベントの時は直ぐに家に来たりしてたのに。

 

「一樹くん、探したんだよ?」

 

「ごめん、なのは。もしかして……」

 

「はい、これ。一樹くんに私の本命チョコだよ」

 

そう言うなのはの顔は赤い。こういう時は可愛いんだよ。こういう時は……

 

「ありがとうなのは。あれ?その傷……」

 

俺は手渡しされた時になのはの指にバンソウコウが貼ってあった。どうしたんだ?

 

「にゃはは……ちょっとチョコを切ってる時に切っちゃったんだ」

 

「ちゃんと消毒したのか?」

 

「作るのに夢中だったからつい……」

 

消毒してなかったのか……正直、なのはに申し訳ない気持ちが……俺は『ふしぎなふくろ』の中から消毒液とバンソウコウを取り出して、消毒してやった。

 

「うっ……!染みる……!!」

 

「我慢してくれ。……ほら出来たぞ」

 

手当てされてるときのなのはの表情が凄くだらしない事になっていた。ただ消毒してバンソウコウ貼ってあげただけなのに……何でだ?

 

「ありがとう。一樹くん」

 

「どういたしまして」

 

「一樹くん……チョコを今食べてほしいな♪」

 

「今か?まあいいけど」

 

俺はなのはに急かされる様に口にチョコを入れる。……甘すぎず、苦すぎずと丁度いい味だった。

 

「うん。美味しいよ、チョコ作り上手くなったね」

 

「にゃはは……お母さんから教えて貰ったからね」

 

本当に美味しかった。でも、食べてる時に一瞬目が単色になっていたのは気のせいか?

 

「そういえば、一樹くんは私以外にもチョコは貰ったの?」

 

「ああ。スバルやティアナに貰ったよ」

 

「へぇ~スバルとティアナが……ワタシノカズキクンニチョコヲワタスナンテユルサナイ……ボソボソ」

 

「ん?何か言ったか?聞こえなかったんだが……」

 

「何も言ってないよ?……ちょっと私お手洗いに行ってくるね?」

 

そう言うと、なのははさっさと俺の目の前から去って行った。そういえば、シグナムさん達の事を伝え忘れたな。……俺はもしかして、何か大変な事をした?

 

 

 

一樹sideout~

 

なのはside~

 

一樹くんに渡すチョコを作ってたから渡すのが少し遅くなっちゃった。一樹くんを探さないと……

 

一樹くんは休憩しているのか、座りながらコーヒーを飲んでいた。一樹くんは何をしててもカッコいいよ!!

 

私が手作りしたチョコを渡すと、一樹くんは喜んでくれた。私も嬉しくなっちゃう!!

 

一樹くんが私の指のバンソウコウを気にしてくれていた。あんな一瞬なのに……私の事を良く見てくれてる。「消毒したのか?」と聞かれたから「してないよ」って言ったら消毒して、新しいバンソウコウまで貼ってくれた。……一樹くんのバンソウコウ……フフフ。

 

一樹くんにチョコを食べてもらった。私の目の前で……美味しかったって言ってくれた。……ワタシノチョコヲオイシイッテ。

 

……危ない危ない。危うく自分の世界にトリップするところだった。自分の世界に入るのはまだ早い。せめて私が一人の時に……

 

私以外にチョコを渡した輩が居ないか聞いてみた。……ちょっと意外だったけど、スバルとティアナ……覚悟は出来てるよね?ワタシノカズキクンニテヲダスナンテ……ユルサナイ。

 

 

なのはsideout~

 

一樹side~

 

何かやらかした気がしたので、なのはを探していると……

 

「あっ!一樹!!」

 

「グヘッ!!」

 

横から衝撃で俺の体制が崩れて転んでしまった……何だ?良く見るとアリシアが俺に抱き付いていた。近くにフェイトが居た。この二人はやっぱり仲が良い。あまりケンカしたところを見たことがない。

 

「急に飛び付かないでくれ。ビックリするだろ?」

 

「は~い」

 

そう返事しながら俺の腰辺りで顔を擦り付けてる。……スゲー笑顔だ。でも、そろそろ離れてほしい。

 

「姉さん。そろそろ離れてあげて。一樹が困ってるよ」

 

「ぶー。フェイトのケチ……」

 

アリシアは名残惜しそうに俺から離れた。ふぅ……やっと動ける。

 

「二人はチョコくれるのか?」

 

「あげちゃうよ!私とフェイト合作!!受け取って!」

 

そうアリシアが言うと、フェイトが持っていた少し大きめな箱を渡された。合作だからか?

 

「今開けてくれる?」

 

「……今か?」

 

そうだよ~今だよ~と二人に急かされ、嫌な予感をしながらも開けてみる。

 

「これは……俺?」

 

「うん!そうだよ!!あと、私とフェイトもあるんだよ!」

 

箱の中にあったのは、チョコで作られた30㎝位の大きさの俺達のフィギュア?だった。それにしても、細かい……

 

「あれ?何か抱っこしてる?」

 

俺のフィギュアもアリシア達のフィギュアも何かを抱っこしている。これは……子ども?

 

「このチョコはね、私達の未来を想像して作ってみたんだ!」

 

「つまり……?」

 

「私達の子ども……今からでも作r……」

 

俺は全てを聞く前に逃走を開始した。勿論追ってきてる……こんなチョコ受け取れるか!!

 

 

 

一樹sideout~

 

アリシアside~

 

私とフェイトは一樹にチョコを……人生計画を渡す為に一樹を探した。見つけた時はもう飛び込んでた。嬉しくてスリスリしちゃった♪フェイトに止められたけど……

 

人生計画チョコを渡したら逃げられちゃった。……何で?ナンデニゲルノ?ウケトッテヨ……ネェ、マッテヨ

 

 

 

アリシアsideout~

 

一樹side~

 

危なかった……マジで死を覚悟した。二人共目が単色でずっと追いかけられてる間ネェマッテヨ。ウケトッテヨ。ナンデ?ショウガナイナア……って呟いてたんだ。怖いよ!!何とか気配遮断とか駆使して頑張った。アサシンに感謝だよ。

 

なのはを探そうとしてただけなのに……アリシア達に見つからない様に探さないと……

 

「一樹くんや!」

 

「おお、はやてか……珍しいな。こんなところで」

 

「散歩しながら一樹くんを探してたんや」

 

「俺を?あぁ……チョコか」

 

「何や?嬉しくないんか?」

 

「嬉しいよ。嬉しいとも……」

 

差し出されたチョコを受け取ろうとしたら、いきなりバインドでグルグル巻きにされて、何かを嗅がされたと思ったら、俺の意識が遠くなっていった……

 

 

 

一樹sideout~

 

はやてside~

 

一樹くんは殺気には敏感やけど、こういう不意討ちには弱い。あぁ、一樹くんの寝顔は最高や……ワタシダケノカズキクン……私は一樹くんをこういう時の為に設計された監禁室に入れるため、監禁室に向かった。

 

 

 

はやてsideout~

 

一樹side~

 

俺が目覚めると、窓も無い。何も無く、明かりもほとんど無い部屋に居た。ここどこ?何で俺は縛られて座らされてるの?

 

「誰か!居ないのか!!」

 

「……起きたんか。一樹くん」

 

「はやてか!?頼む!これをほどいてくれ!!」

 

「何でや?私がやったのに……」

 

「何でこんなことを……!」

 

「ん~……一樹くんを私だけのものにしたかったんや」

 

「何を言って……」

 

はやては一方的に抱き付いてきた。……怖い!!ここは令呪を使って……

 

「我が令呪を持って命ずる……!誰かk……グワァァ!!」

 

いきなり足を刺された!?痛い!!怖い!!

 

「サセヘンヨ?ココハワタシトカズキクンダケノクウカンヤ」

 

……誰でもいいから、誰か助けて!!

 

すると、ドアが壊れたかと思うぐらい思い切り開いた。そこに居たのは、なのは……アリシア……フェイトだった。ハハハハ……

 

「ダメだよはやてちゃん。独り占めは……」

 

そう言うなのはは何か血で服が汚れている。何があった?

 

「そうだよはやて。独り占めはダメだよ」

 

「皆で平等に……だよ?」

 

フェイトが単色の瞳でこちらを見る。アリシアも同様だ。……これは助けじゃないな。

 

「チッ……ま、いいわ。確かに、平等に……やな」

 

……はやては不満そうだ。刺されたところが痛いよ……

 

はやて達は何かを相談してる。何でもいいから俺を解放してくれ!

 

「一樹くんは何も考えなくていいよ?直ぐに終わるから」

 

フェイトが鎌を手に持ってる……何をする気だ!?

 

「フェイトちゃん。ちゃんと平等にやってね?」

 

「私がそんなヘマはしない。一樹、直ぐに終わるから……」

 

「お前ら!一体……俺に何をする気なんだ!?」

 

「ただちょっと一樹くんを四等分するだけや。心配せんでもええで?」

 

「お前らは狂ってる!!直ぐに俺を解放しろ!まだ許せるから!」

 

「クルッテナンカナイヨ?タダアイシテルダケダカラ」

 

「フェイトチャン。ハヤクシテ」

 

その言葉を最後に俺は縦に一閃、横に一閃されて意識が遠くなっていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!!夢か!!」

 

俺はどうやら夢を見ていたらしい。寝汗で布団が湿っている。服もびっしょりだ。……今思い出しても体が震える。何てリアルな夢なんだ!!でも、夢で良かった。本当に良かった。俺は布団から出ようとしたら、目の前に大きな箱があるのに気がついた。差出人はタマモ……手紙の内容も全く同じ。

 

「ふっ……」

 

俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

一樹sideout~

 

 




今回は暗い?です。上手く表現出来てるか不安てますが、……どうしてこうなった?
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