個性:金色疋殺地蔵   作:ラディスカル

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オールマイト…改造しがいがあるネ

「背中がかゆい。クソ、孫の手はないのか?」

 

手を伸ばすとBLEACHに出てくるオサレ武器、斬魄刀(ざんぱくとう)の超合金レプリカを取った。壁に飾っていた金ピカのコレはワタシのお気に入り。一番かっこいい斬魄刀。

 

疋殺地蔵(あしそぎじぞう)だ。

 

搔き毟れ(かきむしれ)疋殺地蔵!」

 

背中を疋殺地蔵でかきむしる。

 

「んひょひょきもち〜」

 

ワタシはそのまま太もものあたりも疋殺地蔵で掻き毟りながら、あずきバーを取りに、階下の冷凍庫へ向かう。

 

「ヤバッ」

 

ワタシは足を踏み外し階段を転げ落ちた。

 

「いたたた」

 

「ん?」

 

何やら濡れた感触に不思議に思い、足元を見ると、太ももの内側に

 

疋殺地蔵が刺さっていた。

 

抜いたら死ぬ。ワタシは電話機まで這いずると、119に電話をかけた。

 

「早く来てくれ。」

 

ワタシは待った。ひたすらに待った。息は上がり、シャックリのように肺が痙攣する。

 

「いやだ。いやだあ!!あああ!死にたくない死にたくない!オモチャが刺さって死ぬなんてやだ!せっかく乱菊さんそっくりの彼女ができたのに…」

 

「男のくせに恥ずかしがってるんじゃなくてとっととやっときゃよかった。あああ!こんなアホな死に方いやだああああ!

 

うああああ

 

あああああ

あー

あー

 

子供のように泣きじゃくり、恐怖を紛らわせるために暴れまわる。引き戸を蹴れ破り、テレビを引き倒し、親父の車のフロントガラスにママチャリを放り込んだ。

 

すぐに救急車が到着し、暴れるワタシは3人の救急隊員に抑え込まれ、注射を打たれた。

 

コレがワタシが今生で最後に見た光景だった。

 

ーーーーー

 

「むこせーデクにむこせーマユリ!オマエらはすごくねえんだから、オレのゆーことをきけばいいんだ!ッラやられろよヴィラン!オマエらヴィランやくだろ?」

 

このクソガキは爆豪勝己。ガキ大将だ。

 

…ワタシは涅マユリ。某十二番隊隊長と同姓同名だ。もちろん声はフリーザ様。CV中尾である。

 

「クソガキが…仕方ないね。ワタシは大人だから。お遊戯に付き合ってあげようネ。」

 

「マっちゃん」

 

デクノボウがさえずっている。

 

「次にマっちゃんと呼んだら(くび)り殺すよデクノボウ。」

 

「それでいいんだよ!やっぱりマユリはヴィランみてえだな。ハイユウになれんじゃね?ははっもちろんアクヤクだけどな!」

 

「かっちゃんがほめてる…のか?コレは…」

 

ツンデレだよなぁ。よし!じゃあ、役者よろしく、見栄に見栄を切ってオサレにやりますか!

 

「ふっふっふ。ならばいいモノを見せてあげようネ。

 

―…搔き毟れ(かきむしれ) 疋殺地蔵!

 

「はっ?なんだそれ!マユリテメエ!」

 

「けん?」

 

あんぐりと口を開ける爆発クソガキとデクノボウ。

 

ヤベエなんか出た…

 

「は?疋殺地蔵?マジで?」

 

「な!4さいまでにでなけりゃむこせいにきまってるだろ!?」

 

「マユリちゃんこせいでたの?」

 

「次にちゃん付けで読んだら輪切りにするヨ、デクノボウ」

 

にしても疋殺地蔵か…ヒロアカの世界で疋殺地蔵はヤバイだろ!ヤベエテンション上がってきた。

 

「必殺技もあるんだヨ、見せて上げようかネ?」

 

「すごい!もうひっさつわざとかおもいついたんだ!」

 

デクノボウが目を輝かせている。

 

「けっ、どうせボツこせいだろ?みせてみろよゲジマユリ」

 

「ゲジマユッ?どうやら痛い目に会いたいようだネ。良いだろう。

 

卍解(ばんかい)

 

金色疋殺地蔵(こんじきあしそぎじぞう)

 

ヲギャアアアアアアア!

 

こうして人口15万人の街1つが四肢の自由を奪う神経毒に犯された。致死性の毒じゃなくて良かった(切実)

 

こうして(くろつち)マユリの力を持って『ヒロアカ』に転生したワタシは齢6歳にして更生施設にぶち込まれることになった。

 

ーーーーー

 

「で?毒が出せるなら薬も出せないかだっテ?

…お断りだヨ!オールマイト!それともワタシの治験を受けると言うなら(やぶさ)かでもないけどネ?」

 

「分かった。涅君その代わり私を痛みを気にせず動けるようにしてくれ!」

 

「ダメですオールマイト!ウチのマユリには一切個性を使わせません。コイツは9年間かけても更生させられなかった。」

 

あれから9年15歳になったワタシの前にNo.1ヒーローオールマイトが現れた。後見人のイレイザーヘッドがグダグダ言っているが、コレは正当な経済活動、文句は言わせない。

 

「体良く断るつもりだったのだがネ…しようがない。オマエの失った消化器官も人工臓器にしてやろウ。ありがたく思うと良いヨ。No.1」

 

こうしてオールマイトは石油を消化し、プルトニウムすらもブドウ糖の代わりにするシン・オールマイトが誕生した。

 

「オールマイト。次は口から放射能を出せるようにしようネ。」

 

「涅君さすがにそれは…」

 

「今ここで君の全ての細胞をアポトーシス(自死)させても良いんだヨ?」

 

「ヨロシクオネガイシマス、涅センセー」

 

「ヨシヨシ、また完璧に(かいぞう)してあげようネ」

 

ーーーーー

 

「どこだよ、オールマイト…せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…子どもを殺せば来るのかな?」

 

「新しい木偶(モルモット)だネ…今回のはイキが良さそうだ。」

 

搔き毟れ…疋殺地蔵

 

「剣?速い!」

 

(おのの)く手の男

 

「いけない!死柄木弔!」

 

霧の男がワープし太刀筋に入り、自らが肉壁となった。

 

「グアアあ!腕が!脚が!動かない!いたっ痛いいグワあウアアアアア!

 

「黒…霧…

 

「「ひ、ひいい。ヤベエ!本当にヒーロー科かよ!毒だ!毒使いだ!」」

 

「大丈夫だヨ、雄英の君達は解毒してあげるからネ。敵の君達は去勢と個性因子の破壊くらいで許してあげようネ。」

 

「止めろ涅!卍解したら除籍だぞ!」

 

卍解…金色疋殺地蔵

 

ヲギャアアアアアアア

 

「クソ脳無!」

 

脳みそ筋肉ダルマが涅マユリに襲いかかる。

 

「食べていいヨ、疋殺地蔵」

 

アアア…

 

脳無がおしゃぶりをしゃぶる赤子のように金色の巨大な地蔵にチュパチュパと口に入れられる。

 

ママ…ママ…キャッキャ

 

「バケモンが!」

 

ワープゲートもいない。このキチガイを止められそうなオールマイトもこの場にいない。イレイザーヘッドは真っ先に昏倒させられている。

 

ヴィラン連合は結成したその日に壊滅した。

 

「やはり平和には暴力による抑止が一番だネ」

 

Fin.

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