絶望と不安を感じている中、無慈悲に浦の星女学院の校舎は近づいてくる。
話を聞くうちにわかったことがある。まず俺はテスト生であることそしてAqoursのマネージャーであることだ。
「どうしよう…まずい…」
とりあえず帰れる方法を探さなければならない。そのためにはここから逃げ出す必要がある。
マネージャー?
この世界で暮らしていく?
死んでもゴメンだ。俺は現実を見ると決意したしもうラブライブからは卒業ししっかり生きていくと決めたんだ!
ならさっそく行動開始。
「うっ…」
「やっぱり具合悪いの?大丈夫?」
梨子が心配そうに話かけてくる
「うん…ごめん…先に行っておいてくれ…」
「えっ…でも」
「大丈夫…あとで追い付くから…」
よーしそうだ…そのまま俺を置いて先に行け。そうなれば逃げ出せることが出来る…
「わかった…けー君も無理しないで…他のメンバーには伝えておくから」
よーしいいぞ…計画どおりだ
「いや、私心配だからここに残るよ。千歌ちゃんたちは先に行ってて」
ちょっと曜さん?俺の計画壊さないでくれます?
「じゃあ圭くん、あそこのベンチで休も?」
「はい」
俺は曜に連れられベンチに座る
「はいこれ水」
曜はそう言って水を渡してくる
「大丈夫?つらくなったらいつでも言ってね」
俺は曜の顔をじっとみる
「どうしたの?」
そこには正真正銘本物の渡辺曜がいる。強く自分の頬をつねるってみた。
「痛い…」
どうやら本当みたいだ。夢ではなく現実である。
「いきなり自分の頬つねってどうしたの!?赤くなってるよ!?」
曜は慌てたようすで冷たいペットボトルを俺の頬にあてる。
そしてその行動を見て俺は思った。
俺は自分の都合で一人の女の子を悲しませるつもりか?
俺は現実を見るために逃げようとした。
だがそれは違う
現実から逃げてることと同じだ。
自分の私情で曜の行動を無にすることは出来ない。
それこそ男が廃る。
マネージャー?やってやるよ。
ラブライブ!の世界?喜んで受け入れてやる。
現実を見る?これが現実だ。見るもクソもない
逃げるのは止めだ。覚悟を決めろ沢田 圭。
「よし!行くか!」
「えっ?もういいの?」
「ああ。軽い熱中症だったみたいだ」
「ならいいけど…」
曜は心配そうな顔をする。
「大丈夫。それより早く行こう。他のみんなが待っている」
俺はベンチから立ち、浦の星女学院に向かう。
だんだんと歩いていくにつれてその校舎は迫りくるように近づいてくる。
浦の星女学院…実際にはそのような学校はなくあくまでも架空の学校だった。
それが今、目の前にある。この校門をくぐれば俺とAqoursの物語が始まる
俺は深い深呼吸をして校門をくぐるのであった。
いかがでしたでしょうか?今回は序章なのでかなり短くなっております。誤字脱字等あれば報告お願いします。