戦姫絶唱シンフォギアAB   作:株式会社の平社員

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今年最後の投稿です。


47GVOLT

辺りに散る黒い粒子を雷撃鱗で消し、アシモフから放たれる貫通する光線、石化の光線、爆炎を回避しながら、アシモフへと向けて駆け出す。

 

だが、アシモフはそれを嘲笑うかのように穴をいくつも作り、自身をボクから一定の距離を取り続ける。そしてボクの雷撃が止むと同時に至近距離での銃撃、そしていつの間にか手にしている、強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)

 

躱して一撃をお見舞いしようにも嘲笑うかの様にアシモフへの攻撃は電磁結界(カゲロウ)が無効化する。

 

一方的な戦い(ワンサイドゲーム)。これはそう言うしか他ならない。だが、勝ち目がないのなんて分からない。電磁結界(カゲロウ)を多用するからこそその隙がある筈。

 

だが、それを無効化できるほどの雷撃をボクはもう放てない。かつてのボク同様にEPエネルギーを限界まで使わせるてもあるが、あれほどの雷撃を操るを考えるに許容量も相当であり、限界が分からない。しかもそうなると絶え間なく攻撃を続けなければならず、現状ではほぼ不可能。

 

弦十郎へと伝えそびれた水責めも今となっては殆どの貯水槽が破壊され、使えそうな物が無い。

 

無い物を強請っても仕方がない。

 

アシモフの隙を見出す為に攻撃を躱し、掻い潜っては接近を試みる。だが、その全ては今の所は全てが無駄となっている。

 

だが、それでもやるしか無い。アシモフを殺す為に。

 

しかし、その行動が焦りに繋がり、僅かな隙を生んでしまう。

 

背後に穴を開け、爆炎が放たれる。それを破壊してすぐ様攻撃へと転嫁する。それが仇となった。

 

避雷針(ダート)を撃ち込み雷撃で破壊したその裏に隠れた強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)を見落としてしまった。

 

「ッ!?」

 

既に強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)は目と鼻の先。直ぐに回避する事は不可能。直撃は避けれたとしても、掠っただけでも第七波動(セブンス)を封じられて、呆気なく殺される。

 

そうなって仕舞えばシアンを取り戻す事も、元の世界に戻る事も出来なくなる。そして何よりもこの世界で守りたいと思った物全てがアシモフに壊される。

 

そんな事はあってはならない。だが非常にもボクに向けて放たれた強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)はボクへと襲い掛かろうとする。

 

その瞬間、ボクと強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)の間に竜巻が吹き荒れる。余りの勢いに強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)はボクから軌道が逸れて飛んで行く。それと共にボクの隣に降り立つ、槍を構える奏。

 

「お前にガンヴォルトを殺させない!もうあんな姿になんてさせない!」

 

「奏!?」

 

突然の奏の登場にボクは驚きの声を上げる。

 

「ガンヴォルト、あんたが私達に殺しはさせたく無い。手を汚させたく無い事は分かってる…でも、私はお前ばかりにそんな事を背負わせ続ける事は嫌だ!」

 

「助けてくれたのは感謝している!でも何を言っているんだ!奏は歌で色んな人達を救うと見出したんだろ!?それなのに何で自ら手を汚そうとするんだ!ボクはいいんだ!もうボクの手は赤黒くなって、もう真っ当な人生を歩む事なんて出来ない!だからこそ、ボクがやらなきゃいけないんだ!」

 

「馬鹿野郎!そんなのお前の自己満足なんだよ!」

 

奏はアシモフへ向けて槍を構えながら叫ぶ。

 

「あんたばっかりがそんなの重しになるのを背負い続けるのなんてダメだ!」

 

「自己満足かも知れないけど、それが最もいい方法なんだ!奏に何の柵もなく歌う為なんだ!奏だけじゃ無い!翼やクリス!響にだって真っ直ぐ歩いて欲しいからだ!」

 

「何がいい方法なんだよ!そんなの私は許せないんだよ!ガンヴォルトばかりが辛い目に遭うのが嫌なんだよ!あんたばかりがそんな物背負わせるのが正しいなんて私は思わない!」

 

「殺し合いの最中に私を忘れて怒鳴り合うなど見るに堪えんな。まあいい、貴様を絶望するのに丁度よく来たのなら殺してやろう」

 

気を付けていた筈なのに既にアシモフはボクと奏の目の前に移動しており、ボクに向けて強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)を放ち、奏には雷撃を放とうとしていた。

 

「ッ!?」

 

ボクと奏はすぐ様回避行動を起こそうとするのだが、それよりも早くアシモフの指が引き金を、雷撃が奏へと放たれようとした。

 

だが、それよりも早く、青い斬撃と赤みがかったエネルギー弾が、アシモフの目の前に着弾して僅かな隙を生み、そのお陰で奏とボクへの攻撃は遅れ、何とか回避することが出来た。そしてアシモフは舌打ちをしながらその場から離れる。

 

「奏だけじゃない!」

 

「こいつばかり、そんな事をさせたいのは私達だって同じ気持ちなんだよ!」

 

そう叫びながら、翼とクリスも現れる。

 

「何で…」

 

ボクは思った様にことが進まない事。そして進んで装者達が現れた事により少し狼狽える。アシモフだろうと人を殺して欲しくない。それなのに…

 

「ガンヴォルト、貴方が私達に人を殺めて欲しくない事はさっきの言葉から伝わってる。でも、それが私達は正しいとは思えない!何で自分一人で背負い込もうとするの!何で頼ろうとしないの!確かに私達は貴方の言う人を殺めた時、どんな重しになるかなんて分からない!それでも!貴方一人で背負い込もうとするのが嫌なの!」

 

「私達の心配をしてくれるのは本当に感謝してる!でもな!あんたばかりが一人背負いこむのが私も嫌なんだよ!あんたが、心配しているかも知れないけど!私達もそれ以上にお前が報われない事を心配してるんだよ!」

 

奏の様に、翼もクリスも自分の感情をぶつける様にボクに向けて叫んだ。本当に分かっていなかったのはボクなのかも知れない。彼女達はボクだけが殺しと言う罪を背負わせたくないという意思はとても大きくあった。

 

本当によく出来た子達だ。ボクは少し三人を見誤っていたのかも知れない。もう彼女達は覚悟を決めている。

 

ボクは息を小さく吐くと共に言う。

 

「ごめん、ありがとう。ボクのことまで気に掛けてくれて」

 

そう呟く様に礼を言うとボクは奏と共に翼とクリスと並び立つ。

 

「協力して欲しい、アシモフを殺すのに。ボク一人じゃ…今のボクだけじゃアシモフを殺せない」

 

折れたボクがそう言うと共に三人は頷く。

 

三人には殺しと言う罪を背負わせてしまう。それでも彼女達が居なければアシモフに敵わないであろう。

 

「でもアシモフはボクがこの手で殺す。君達はアシモフを少しでも追い詰める為に協力だけだ。それだけでも罪にはなるかも知れないけど、一緒に戦ってくれ」

 

「当たり前だ。旦那にも言われてるよ」

 

「元からそのつもりよ。一緒に戦いましょう」

 

「ああ、分かった」

 

そう言ってボク達はアシモフに各々が武器を構える。

 

「たかだが三人増えた程度で殺せると勘違いしているのか?」

 

そんなボク達を見るアシモフは溜息を吐いている。

 

「貴様等が何人集まろうと所詮は烏合の衆。装者と言えど電磁結界(カゲロウ)の超えられない者が何人集まろうと私を殺す事は出来る筈もないだろう。何を勝った気でいる?例え集まろうがその槍が、剣が、銃が、雷撃が私の電磁結界(カゲロウ)を越す事など不可能だ。先程逃した立花響、電子の謡精(サイバーディーヴァ)を何故か有している奴がいない限り、攻撃など通用しない。それで勝った気でいるのなら呆れるばかりだ。まあいい、計画(プラン)通り、貴様等全員ここで始末する。先ずは装者を貴様の前で惨たらしく殺そう。貴様に絶望を喪失を与えて殺す!」

 

叫ぶと共に雷撃が辺りへと迸り、蒼く照らし出す。

 

「殺させない!もうこれ以上誰も!そしてシアンを返して貰う!」

 

ボクはそう叫ぶと共に、装者と共にアシモフへと駆ける。

 

アシモフがネフィリムの心臓を起動して第七波動(セブンス)を操り、ボク達へと攻撃を開始する。

 

翼に向けて石化の光線、奏へと高速の貫く光線、クリスへと爆炎が、そしてボクを無視して全方位に放たれる全てを喰らう黒い粒子。

 

装者達へとそれぞれ指示をして躱し、粒子を食らわせない為に誰よりも前線へと出て、今出せる最大限の雷撃鱗を展開して消し飛ばす。

 

アシモフは更に追い討ちとばかりにまだまだ第七波動(セブンス)の攻撃を絶え間無くし続ける。

 

雷撃はボク自身が喰らい、ダメージを受けて相打ち覚悟の攻撃を受けて、警戒してして来ない。

 

だが、それでもボク達はアシモフの攻撃を回避しながらエネルギーの斬撃、竜巻、エネルギー弾の連射、避雷針(ダート)を放つ。

 

電磁結界(カゲロウ)亜空孔(ワームホール)がボク達の攻撃を無効化して行くために有効打を見出せない。それでもアシモフの電磁結界(カゲロウ)を突破する為に、ダメージを負いながらも反撃を続ける。

 

「無駄だと言っているだろう!貴様等の攻撃は幾ら放とうと私の電磁結界(カゲロウ)、そしてネフィリムの心臓を介した第七波動(セブンス)亜空孔(ワームホール)を超える事など不可能だ!」

 

「無駄なんかじゃない!」

 

ボクはその言葉を否定する為に叫ぶ。だが、アシモフの言う通り、攻撃は全てが通らない。だが、それでも電磁結界(カゲロウ)亜空孔(ワームホール)を慢心しているアシモフが慢心しているのであれば付け入る隙がある。

 

「ガンヴォルト!何か策はないの!?」

 

「こんなんじゃいずれ私達が!」

 

翼とクリスが、疲弊を見せている中、そう叫ぶ。

 

無策である故にどうする事も出来ない。だが、それでも隙があると信じて戦う他ない。

 

「翼!クリス!それでもやるしか無いんだよ!」

 

奏がそう叫ぶと共に攻撃を躱しながら、高く跳躍すると、槍をアシモフに向けて投げる。

 

それと共に槍が投げると共に増殖していき、空をも埋め尽くし、そのままアシモフへと向けて降り注ごうとする。

 

「だから無駄だと言った筈だ!」

 

アシモフがそう叫ぶと同時に黒い粒子が出現して空を覆い尽くすほどの槍を喰らい尽くす。

 

奏は再び槍を出現させると再び槍を投擲しようとするが、それより前にアシモフが亜空孔(ワームホール)で奏へと一瞬で接近した瞬間奏へと雷撃を纏った蹴りを放つ。

 

「ッ!?」

 

ガードしたものの雷撃を纏わせた事による身体強化、そして元々のアシモフの力により、そのまま奏は地面へと亜空孔(ワームホール)で先に出るとそのまま奏へと追撃を繰り出そうとする。

 

「先ず一人」

 

「奏!」

 

「させるかよ!」

 

翼とクリスはそれを阻止しようとアシモフへと斬撃、銃撃を放つ。

 

だが、アシモフへの攻撃は全てが電磁結界(カゲロウ)で阻止される。

 

だが、それよりも先にボクは落ちゆく奏を抱え、アシモフの先手を打った。

 

「奏!無事!?」

 

「すまねぇ、ガンヴォルト…」

 

どうやら無事である様だが、奏は先程の一撃、そしてアシモフの攻撃を喰らい、恐ろしく疲弊していた。

 

もしかしたら、ボクが来る以前に倒れていたことも影響しているのか、肩で大きく息をしている。

 

「それで救ったつもりか?」

 

だが、既にアシモフはボクと奏の元へと、亜空孔(ワームホール)を繋げており、強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)を装填している銃をボクに向けている。

 

「ッ!?」

 

だが、それよりも先にボクの背後へといつの間にか移動していた翼が現れて、アシモフを斬りつけようとする。

 

「だから無駄だと言っているだろう!」

 

それを嘲笑うかの様に剣が振るわれるより先にアシモフから凶弾がボクへと奏へと向けて放たれる。

 

咄嗟に奏が槍を構えた事により、事なきを得たが、その威力にボクと奏は地面へと向けて叩きつけられる。

 

奏を守る為に自分が下敷きになるが、叩きつけられた事により、身体に物凄い衝撃が襲い吐血する。

 

「ガハッ!」

 

「よくも!」

 

ボクが叩きつけられると同時にアシモフへと向けて翼の剣がアシモフに振るわれる。

 

「無駄だと言っただろう、貴様の攻撃は私へと通用しない」

 

そう言って翼の攻撃を電磁結界(カゲロウ)を使用して避ける。

 

筈だった。

 

翼の胸のギアペンダントとそしてアシモフの持つネフィリムの心臓、いや正確に言えばネフィリムの心臓に付けられたシアンが閉じ込められていたギアペンダントが突如光を放つ。

 

「ッ!?」

 

アシモフは何か、嫌な予感がしたのか、回避行動を間に合わないが取った。

 

そして僅かにアシモフへと振り下ろされた剣はアシモフの銃を握る腕を斬りつけた。

 

「ッ!?」

 

翼本人もその事に驚き、アシモフは一瞬で亜空孔(ワームホール)を開くとその場から退避する。

 

だが、回避した先はクリスが既に先回りしており、クリスもアシモフの至近距離から銃の引き金を引いた。

 

そして今度はクリスのギアペンダントもネフィリムの心臓に付けられたギアペンダントに共鳴するかの様に光るとアシモフの脇腹を銃弾が掠めた。

 

更に穴を開けてアシモフはボク達から大きく距離を取る。

 

そして自身に雷撃を纏わせるとアシモフに出来た僅かな傷が癒えていく。

 

翼もクリスもボクの元へと駆け寄り、すぐに奏とボクを起こす。

 

ボクは雷撃を纏わせ、少しずつでも身体を癒やし、奏を支え立つ。

 

「アシモフの電磁結界(カゲロウ)が発動せずに、私の攻撃が通じた」

 

「私のもだ…どう言う事なんだ?」

 

二人も何故アシモフの電磁結界(カゲロウ)を超え、自身の攻撃が通った事に驚き、動揺している。

 

ボクはあの時の翼とクリスの攻撃が何故通じたのか、何となく理解出来ていた。あの時、僅かに感じたシアンの力。電子の謡精(サイバーディーヴァ)の力を。

 

「…二人の攻撃は通った理由は詳しくは分からない…でも、あの時、シアンの力を感じた…」

 

その言葉に集まった三人も驚く。

 

「シアンが!?」

 

「まだあいつの意識が!?」

 

「シアンも抗っているって事か…」

 

そう呟いてボク達はアシモフへ、いやアシモフの持つネフィリムの心臓に付けられたギアペンダントを見る。

 

取り返す。そしてアシモフを殺す。シアンが抗っている事で、電磁結界(カゲロウ)を突破出来る二人がいる事で、闘志が更に沸き立つ。

 

だが、アシモフはそんなボク達、いや正確には翼とクリスを見て不敵に笑みを浮かべ始める。

 

「やはり、私の憶測は正しかった…電子の謡精(サイバーディーヴァ)を操るにはやはり正規適合者が|鍵となる。それが確定させる実証出来た。計画《プラン》の修正(リビルド)をしよう。風鳴翼、そして雪音クリス。貴様等は保険だ。私の元に来るのであれば生かしてやろう」

 

不敵な笑みを二人へと向けるアシモフ。

 

「テメェなんかの提案に乗るわけねぇだろ!」

 

「さっきから何を訳の分からない事ばかり!貴様にその様な判断を下されてもなんの否定以外の感情は湧かない!」

 

翼もクリスも抗う様に己が武器をアシモフへと向ける。奏もボクから離れてもう立つのもきつい筈であるのに槍を構える。ボクも何故二人だけを生かすと口にしたのか。アシモフの謎の計画の修正をしたのか分からないが、これ以上好きにさせない為に、そしてシアンを取り戻す為に雷撃を迸らせる。

 

「二人を何故生かそうなんて変えたのか知らねぇが、お前をここで倒す!」

 

アシモフがそう言って再びボク達へ攻めようとした瞬間、弦十郎の声が響く。その瞬間にボク等の背後からアシモフに向けて飛来する何か。

 

「まだ貴様もいたのか?」

 

アシモフはそれを爆炎を放つ。爆炎により何かが破壊される。そしてあたりが白い霧により覆われる。

 

「ッ!?水だと!?まだ残っていたか!?」

 

どうやらアシモフへ向けて飛ばされた何か、それは建物の内部に設置されていた受水槽であり、それが爆炎により破壊され、その爆炎により気化した水が水蒸気となったのだ。

 

「弦十郎!?」

 

そしてボク達の隣に降り立つ弦十郎の姿。

 

「ガンヴォルト!ここでトドメを刺す!装者全員!俺とガンヴォルトの援護を頼む!」

 

その瞬間にボクと弦十郎、そして装者達は一気に駆け出した。

 

だが、アシモフもすぐに霧から飛び出し、こちらへと駆けている。

 

「無能力者が!私にいっぱい食わせたつもりか!」

 

アシモフの表情は怒りに満ちており、弦十郎を確実に殺す為に、あらゆる第七波動(セブンス)を弦十郎へ向けて放つ。

 

「ガンヴォルト!合わせろ!」

 

弦十郎がそう叫ぶと同時に地面を思い切り踏み抜くと同時に地面が盛り上がり、アシモフより手前が盛り上がり足跡のコンクリートの盾を生み出す。だが、それだけでは意味が無いと思うが、ボクは弦十郎を信じてアシモフへと駆ける。

 

「無駄だと言っているだろう!」

 

黒い粒子が、貫く光線が、爆炎が一撃でコンクリートの壁を破壊する。だが、その瞬間にアシモフの足元からかなりの勢いで水が噴き上がり水柱となる。

 

「ッ!何故水が!?」

 

水柱から素早く飛び出すが、全身に水を浴びたアシモフは雷撃が消失する。

 

「無能力者と舐めるからだ!」

 

そしてその水柱をから飛び出した、弦十郎がアシモフに向けて拳をアシモフの顔面へと叩き込んだ。

 

「グッ!?」

 

大量の水により、雷撃が、電磁結界(カゲロウ)が発動しない事により、弦十郎の強力な一撃がアシモフを吹き飛ばす。

 

「ガンヴォルト!」

 

弦十郎の叫びと共にボクの元へと吹き飛ばしたアシモフへと雷撃を纏い、避雷針(ダート)を撃ち込んで雷撃を拳と共に叩き込んだ。

 

「ガァ!」

 

そしてそのままアシモフを蹴り、宙へと飛ばす。

 

「弦十郎合わせて!」

 

「それはこちらの台詞だ!」

 

そしてボクと弦十郎は宙に舞うアシモフへと向けて跳ぶと共にアシモフへと向けて強力な一撃を叩き込んだ。

 

「貴様等ァ!」

 

アシモフはその一撃で叩き落とされながらもボクと弦十郎へと向けて叫ぶ。

 

そして弦十郎がボクを掴むとそのままアシモフへと向けて投げ飛ばす。

 

「煌くは雷纏いし聖剣、蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!」

 

ボクはその勢いのまま言葉を紡ぎ、アシモフを殺す為に巨大な剣を作り上げる。

 

「これで最後だ!アシモフ!迸れ!蒼き雷霆よ(アームドブルー)!スパークカリバー!」

 

雷撃が象った巨大な剣をアシモフに向けて、高速で振り下ろそうとした。

 

だが、それよりもアシモフは叩き落とされながらもネフィリムの心臓を起動させて自身の落下地点へと穴を開けた。

 

「ここは私の負けだ!だが次は必ず貴様と無能力者!そして天羽奏と立花響を殺す!そして風鳴翼と雪音クリスを手に入れる!」

 

「逃がす訳ないだろ!」

 

ボクは落ちながらも加速してアシモフへとスパークカリバーを振るった。

 

だが、僅かに間に合わず、アシモフに切先だけが掠り、そのままアシモフは穴へと入り込んで姿を消して行った。

 

「アシモフ!」

 

地面へ降り立つと共にボクはアシモフにここでトドメをさせなかった事を嘆き、怨敵の名を叫ぶ事しか出来なかった。

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