戦姫絶唱シンフォギアAB   作:株式会社の平社員

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暴走ってやっぱいいよね…
まだ鎖環プレイをしてないしにわかにもなってないけど初回限定の資料を見てそう思いました。


128GVOLT

ネフィリムの細胞を取り込み、自らを第七波動(セブンス)能力者の頂きと言える程の強大な力を手にしたアシモフ。

 

事実、ネフィリムの細胞はアシモフにとって有益な力を与えている。

 

一つ目は暴走という枷からの解放。アシモフの持つ蒼き雷霆(アームドブルー)の能力因子。先程も言った様に蒼き雷霆(アームドブルー)能力因子は完全にアシモフには適応しておらず、暴走という形でアシモフの絶大な力を時間という縛りを与えていた。

 

だが、取り込んだネフィリムの細胞。その細胞のお陰でアシモフの枷は外された。

 

取り込んだネフィリムの細胞。いや完全聖遺物であるネフィリムの力の一端。取り込んだ聖遺物、第七波動を自身の力へと変換する力。

 

その能力は細胞にも適応され、それを取り込んだ事により、アシモフの枷は無くなった。

 

そして二つ目。それはネフィリムの取り込んでいた七宝剣の第七波動(セブンス)の力。その力もアシモフは手に入れた。

 

第七波動(セブンス)能力にも自身に合うか合わないかの相性と言うものがある。アシモフが蒼き雷霆(アームドブルー)が完全に適合出来なかった様に、本来のガンヴォルトは完全に蒼き雷霆(アームドブルー)を適合している様に。そして目の前の奴も受け入れ難いが同様に蒼き雷霆(アームドブルー)の能力因子に適合している。

 

だが、先程言った様に、それを可能とするものがネフィリム。

 

アシモフは取り込んだネフィリムの細胞に無理矢理適応し、ネフィリムの力をも自身の力へと変えたのだ。

 

自身以外誰も到達出来ない、第七波動(セブンス)の能力因子をその身に幾つも所持させる事。それを実現させた故に、自身は更なる高みへと達したとより実感している。

 

暴走を乗り越え、自身の蒼き雷霆(アームドブルー)がより強力になった事を理解出来る。そして取り込んだ蒼き雷霆(アームドブルー)の能力因子以外の能力因子。そのどれもが今自身の手に持つ神獣鏡(シェンショウジン)のギアペンダントに封印された電子の謡精(サイバーディーヴァ)生命輪廻(アンリミテッドアムニス)の能力以外を極限の域にまで至らせ、本来の能力者と遜色のない力を与えている。

 

だからこそ、自身は能力者の頂点(ゼニス)に至ったと信じている。そして自身の持つ蒼き雷霆(アームドブルー)は本来の力を扱う事が出来る故に自身を真なる雷霆と言った。

 

その力を十全に使う自身はそうであると疑わなかった。

 

だが、そんなアシモフの目の前ではあり得ない事が起こっていた。

 

頂点(ゼニス)へと至り、極限の域にまで達した本来の能力者と同等の力を持った第七波動(セブンス)達の一撃。そして真なる雷霆へと至った今、殺そうとする目の前の紛い者へと放つ過去一強力な雷撃。

 

躱される事があるぐらい理解している。だが、その周りを埋め尽くさん勢いで出現し、放たれる火球、二つの光線、そして喰らい尽くす黒い粒子。そして逃げ場をなくす様に広げられた穴。七宝剣の第七波動(セブンス)能力の奔流を奴は全て回避し続けている。

 

あり得ない。

 

今の奴にそれ程の力は無い筈。蒼き雷霆(アームドブルー)の極地の力を使っていない筈なのに何故躱せる。

 

何故だ?何故だ!?

 

アシモフは叫びはしないもののその光景に苛立ちを募らせ続ける。だが、それでもアシモフは力を扱い続けた。殺す為に。存在を消す為に。

 

自身の力を、守護者の力を、頂点(ゼニス)へと至った力を放ち続ける。

 

だが、アシモフは気付いていない。その力に見落としがある事を。使い続けた結果、欠点をもたらしてしまった事を。

 

◇◇◇◇◇◇

 

ボクへ放たれたかつて対峙した能力者達の第七波動(セブンス)能力。しかし、その攻撃は何一つボクに当たる事はなかった。

 

放たれた火球を雷撃で破壊して、貫く光線も石化する光線もその射線から直ぐに飛び退いて躱す。躱しても亜空孔(ワームホール)によって再び向かって来るがそれすらも躱す。躱して躱してその出力が切れるまで躱し続ける。

 

そんな中でも襲い掛かる黒い粒子も自身が展開する雷撃鱗で全て破壊する。

 

そして空気を裂き、放たれるアシモフの雷撃。強力な雷撃。当たればタダでは済まない一撃。だが、そうであろうと当たらなければ何とも無い。向かって来る雷撃は避雷針(ダート)を介さない直線的なもの。今のボクは至近距離の放電でなければ躱すことも出来る。

 

破壊して躱して、アシモフの強力な第七波動(セブンス)達を掻い潜り駆け続ける。

 

当たる事もせず掠る事もせず。

 

ボクが攻撃を当たらずに躱し続けられる理由。

 

それはかつての経験とアシモフの言う蒼き雷霆(アームドブルー)の極地へと達した事に疲労した肉体でも今までの万全な状態よりも力を発揮出来る為である。

 

肉体は知らねど魂が覚えている。かつての能力者達の本気の第七波動(セブンス)。それを真正面から対峙し、打ち倒してきた。そしてかつてその力を何らかの理由で手に入れ、アシモフが先の戦闘まで使用していた第七波動(セブンス)能力者に対して強力な力を持つ強欲なる簒奪者(グリードスナッチャー)を使う第七波動(セブンス)能力者に復讐を誓う少年と戦い、二度も打ち破った事。

 

そしてこの世界で肉体と魂、その両方が体感し続け、苦しめ続けられた経験がアシモフの使う第七波動(セブンス)能力達を掻い潜る予測を導き出している。それがアシモフが気付かぬ内に作り出していた欠点。アシモフがボクを殺す為に使い続けた。第七波動(セブンス)能力を見せすぎてしまった。その結果、ボクを殺す為に何処へ第七波動(セブンス)を出すか予測出来る様になりそれを実現させている。

 

そしてそれ以外にもそれを成す物がある。ボクがアシモフとこの世界で出会い、持ち続け、今のボクを支え、戦わせる思い。

 

シアンをアシモフから取り戻し、この世界と元の世界を救おうとする思い、そしてその元凶たるアシモフと言う存在を殺して救う。そんな思いがボクをこんな極限な状態でも無事に居られる状況を作り上げていた。

 

「ッ!」

 

アシモフは攻撃が当たらない事に表情が怒りにより歪んでいく。その怒りがトリガーとなり、更に攻撃に苛烈さが増していく。

 

だが、苛烈さが増そうが、威力が上がろうがボクは第七波動(セブンス)の力の奔流を掻い潜り、アシモフの元へと駆け出し続ける。

 

「ッ!いい気になるなよ!紛い者ぉ!」

 

叫ぶアシモフ。そして第七波動(セブンス)達の遠距離の攻撃を止め、接近戦へとアシモフも切り替える。

 

その身に雷撃を纏い、更に片腕には雷撃に加え、灼熱の業火と光速へと至る光を纏わせる。

 

「アシモフ…知っているだろう…幾ら力を合わせようがボクはかつてその本来の能力者を二度も倒した事を」

 

呟く様にボクはアシモフへと向けてそう言った。その瞬間に振るわれる光速の速度を持ち、焼け尽くす業火を纏い、迸る雷撃を纏う拳。

 

だが、ボクはその光速の炎と雷撃を纏う拳を躱した。

 

光速に動こうが、振るわれる場所が分かり、その起こりが分かれば躱すことは出来る。本来の能力者ですら持て余した第七波動(セブンス)

 

「確かに残光(ライトスピード)は速い。だけど見切れないほどじゃ無いんだよ」

 

かつて本来の能力者に向けて言った言葉をボクはアシモフへと言った。

 

「得意げにほざくな!」

 

そう言って至近距離でアシモフは解放する様に周辺に第七波動(セブンス)達を撒き散らす。

 

だが、その全てをボクは後退しながらも破壊し、躱して避け切る。

 

そしてボクは後退した分の距離を埋める様に破壊して、躱してアシモフへと近づく。

 

これの何処が頂点だ。

 

この程度の、かつて倒した能力者と同様の力をシアンのお陰なのに自分が扱えているだけで何が頂点だ。

 

これの何処が真なる雷霆と言うのだ。

 

暴走という枷が無くなり、ボクが至った領域に近い出力を出せる様になっただけで真なる雷霆だ。

 

何が第七波動(セブンス)能力者達の守護者だ。

 

自身の理想を体現する為に世界を壊そうとする者が何を語っている。自身の理想の為だけにこの世界をも犠牲にしようとしている者が何を言う。

 

笑わせるな。

 

ボク自身は頂点、真なる雷霆、第七波動(セブンス)能力者達の守護者。そのどれにも興味は無い。ただボクはボク自身の持つ蒼き雷霆(アームドブルー)で自分の理想を掴めるだけでいい。フィーネに誓ったボクの望む世界を。だがそれを望まないものもいることを知っている。だからこれはボクの自己満足だ。だが、自己満足であろうとボクはそうあって欲しいと願っている。だからこそ叶えたい。そしてその願いを阻むアシモフを殺せればそれでいい。

 

だからこそ、ボクはアシモフとの距離が詰まると共に拳を握り、疲弊した身体から搾り出す様に力を解放する。

 

纏う雷撃が蒼きオーラへと変わり、力が増していく。

 

再び踏み入れるアシモフの語る蒼き雷霆(アームドブルー)の極地。

 

シアンの支援なしにボクが到達した蒼き雷霆(アームドブルー)の到達点。

 

アシモフを殺す為に力を解放しろ。シアンを救う為に能力因子に熱を持たせろ。この世界を、元の世界を守る為に拳を握り、強力な雷撃を拳に乗せろ。

 

そして握った拳をアシモフへと振るう。

 

ボク同様にアシモフもボクを殺す為に第七波動(セブンス)を解き放ちながらボクへと拳を振るった。

 

雷撃のみを纏う拳と光、炎、そして雷撃を纏う拳がぶつかる。

 

ぶつかり合った拳は同威力である様に拮抗する。

 

しかし、纏うものが違う為にボクの拳は焼け付く痛みが拳を襲う。だが、焼け付く痛みが拳を襲おうがボクは更に雷撃を流して自身の細胞を活性化させて焼けた側から回復させる。

 

そして拮抗するアシモフ。

 

だが、ボクの雷撃が僅かにアシモフの雷撃を上回っているのか顔を歪めている。だが、それを食らいながらも力を緩めたりなどはしなかった。

 

そしてそのままボクはダートリーダーをアシモフは腕を構えて避雷針(ダート)を、アシモフは電子の謡精(サイバーディーヴァ)を無理やり使い、火球を、光線を撃ち放つ。そしてその銃撃をアシモフは躱し、ボクも火球を、光線を躱す。

 

そしてその打ち付けた拳が離れ、再び互いへダメージを与えようと振るわれる。だが、先程同様に互いの拳がぶつかり合った。

 

側から見ればアシモフが優勢。ボクは回復をしているものの業火に焼かれている。そしてアシモフの限界を僅かながらに超える雷撃で少しのダメージのみ与えているだけ。

 

だがそれでもボクはアシモフを殺す為に止まる事はしない。

 

その身にダメージを覆うが同じ行動を何度も繰り返す。

 

そしてボク同様にアシモフも。一歩も引かず、同じことを繰り返す。

 

普段のアシモフは乗らない。こんな無意味にも思える行動を繰り返さずに殺す為に別の行動に移る。だが、アシモフはボク同様に何度も同じ行動を繰り返す。

 

理由は単純であった。今のアシモフは自らを能力者の頂点(ゼニス)と信じている。故に同じ状況で勝てない事が、勝てていない事がアシモフの闘争心を刺激したのだ。

 

完璧な能力者となった事、頂点(ゼニス)という自身が思い描いていた極地に達した事。その事がアシモフをボクと同じ行動を取らせた。

 

真正面で受けて破る。それこそが完璧な勝利だと言わんばかりに。真なる雷霆と言わんばかりに。

 

ぶつかり合う拳と雷撃、そして炎と眩い光。

 

ぶつかった拳から溢れ出す激しき雷撃が周囲へと迸り、地面を抉り、焼き焦がす。それと共に燃え盛る炎も散り、周囲を雷撃の力と炎で焦土とかしている。

 

拮抗し、互いが持つ強力な第七波動(セブンス)と拳をぶつけ合い、単一と複数のぶつけ合い。

 

何度も繰り返す互いの存在を殺す為の戦い。

 

そしてその決着が突然に着いた。

 

ボクの振るう拳とアシモフの振るう拳。その拳が何度目かも数えていないが、相当な回数を重ねていた時、ボクとアシモフの戦う戦場に歌が響き渡る。

 

シアンの唄う輪廻の歌。だが、その歌声の中にシアンはいない。シアンは今アシモフの手の中に封じられているからだ。

 

それ以外にも輪廻の歌に合わせて奏でられるありとあらゆる言語の歌。どの歌も歌う人の知っている歌であり、種類はバラバラ。だが、その歌はまるで交響曲の様に交わり、混じり合い、輪廻の歌の伴奏となっている。

 

そしてその伴奏をより一層引き立てる聞き覚えのある声。

 

奏の、翼の、クリスの、響の、マリアの、切歌の、調の声だ。

 

装者達が歌う輪廻の歌。その歌に呼応する様に、アシモフの持つギアペンダントが淡く光る。

 

「ッ!?電子の謡精(サイバーディーヴァ)の制御が!?まだ抵抗する意志を残すか!」

 

それと共にアシモフの纏う炎が、光が、第七波動(セブンス)が弱まるのを感じる。

 

シアンの僅かながらの抵抗。装者達の歌が、封印され、アシモフの思い通りにしか力を使えない中で、響き渡る歌がシアンに抗う力を与えてその結果を齎した。

 

そしてアシモフとは真逆に響き渡る歌声がボクの蒼き雷霆(アームドブルー)に力を齎す。

 

装者達の唄うシアンの歌。そしてそれに呼応するシアンの力が、電子の謡精(サイバーディーヴァ)がボクの蒼き雷霆(アームドブルー)を更なる力を装者達の歌声が、シアンの思いが力を与える。

 

そしてその力を解放する為の言葉が胸の奥より浮かび上がる。

 

かつてシアンの力により蒼き雷霆(アームドブルー)を強化した状態。その状態よりも更に強化された領域に今ボクは達している。

 

その領域に更にシアン、そして装者達の歌により強化されればボクだけでなくアシモフも、そしてあの世界のボクも知らない領域へと踏み入れる事になる。

 

蒼き雷霆(アームドブルー)の極地。最果てと思われた更に先にあり、装者達の歌とシアンの思いが見出し、見つけた未踏の領域。

 

その力が齎すものは何なのかは分からない。だが、歌の力を装者達とシアンが齎すものに絶望を切り拓き、希望を齎す光となる事を信じるボクは言葉を紡ぐ。

 

「響き渡るは歌姫達の歌声!この身に齎すは希望の雷光(ひかり)!未踏へ踏み込み、我が敵を貫く力と変われ!」

 

そして紡いだ胸に浮かんだ言葉。その言葉と共に、蒼きオーラがその他の色を帯び始め、虹色へと変わる。

 

シアンの思いとそして装者達の歌によって辿り着く最果てと思われた領域の更に先。無いと思われた最果ての領域に新たな道を切り拓き、その一歩を踏み出して到達した存在すらしなかった未踏の領域。

 

「迸れ!蒼き雷霆よ(アームドブルー)!アンイクスプロードヴォルト!」

 

未踏を冠す、新たな(スキル)。誰も到達したこともない故に未知数。誰も知らぬ故にその(スキル)に秘められた威力を知る者などいない。

 

だからこそ知らしめよう。未踏へと踏み込んだこの力を。

 

ボクの因縁の敵を、アシモフを倒し、存在すらしなかったその力をこの世界で。

 

「ッ!?貴様ぁ!」

 

アシモフはその力を見て激情する。蒼き雷霆(アームドブルー)の極地。極地故にその先がないと思われた領域よりも更に踏み込んだ事であの世界のボクの知らぬ蒼き雷霆(アームドブルー)の極地へと辿り着いたボクとは異質の存在へと辿り着いたボクへと対して。

 

だが、それ以上言葉は不要。

 

アシモフが次に何かを言う前にボクはその(スキル)が齎した力を雷撃へと変えてアシモフへと流す。

 

弱まったアシモフの第七波動(セブンス)。だが、それでも完璧な能力者となった蒼き雷霆(アームドブルー)でボクを迎撃しようとする。

 

だが、その完璧な蒼き雷霆(アームドブルー)の能力者となったアシモフの放つ強力な雷撃よりも次元の違う雷撃を放ち、アシモフへと雷撃を流し込んだ。

 

「グゥッ!?」

 

その強力な雷撃にアシモフは耐えきれず、ボクの雷撃にその身を焦がす。

 

だがそれでもアシモフはその身に強力な雷撃を浴びようと止まらなかった。身を焦がす雷撃を喰らいながらも目的を達する事に執念を燃やし、打ち合わせた拳から逃れ、迸る雷撃から脱出する。

 

「貴様がぁ!貴様如きが!奴を超えるなどそんな事があっていいわけがない!そんな事あってなるものか!」

 

誰も知らない未踏の領域へとみんなの力で踏み入れたボクに対して依然として認めないと叫ぶアシモフ。

 

「否定したいのなら一人で言っていればいい!認めないのなら認めなければいい!だけど!ボクはガンヴォルトだ!それは紛れもない事実だ!アシモフ!何度も言う様に!貴方が認めなかろうと貴方を殺してボクは証明する!ボクも本物である事を!」

 

そして互いにこの戦いに決着をつける為に言葉を紡いだ。

 

「閃く雷光は反逆の導!轟く雷吼は血潮の証!貫く雷撃こそは万物の理!」

 

「滾る雷火は信念の導!轟く雷音は因果の証!裂く雷撃こそは万象の理!」

 

互いに最強である(スキル)。ヴォルティックチェーンの発動の為に。

 

そして互いの迸る雷撃が鎖へと変わりゆく。

 

虹色のオーラが作り上げる我が敵を貫き破壊する鎖。

 

ネフィリムの細胞と共に作られる全てを裂いて破壊する鎖。

 

「迸れ!蒼き雷霆よ(アームドブルー)!」

 

「迸れ!真なる雷霆よ(アームドブルー)!」

 

「ヴォルティックチェーン!」

 

そして最後に(スキル)名を叫ぶと共にボクの作り出した雷撃の鎖とアシモフの雷撃の鎖が互いを殺さんと荒れ狂う様にぶつかり合った。

 

だが、その勝敗はほんの数秒で着いてしまう。

 

アシモフの作り上げた雷撃の鎖がボクの作り上げた雷撃の鎖へとぶつかると共に一瞬で砕け散ったのだ。

 

真なる雷霆と宣うアシモフの蒼き雷霆(アームドブルー)、その威力は未踏という誰も踏み入れたことの無い領域に辿り着いたボクの蒼き雷霆(アームドブルー)よりも低い為に一撃で破壊される。

 

真なる雷霆を自称するアシモフにすら辿り着く事の出来ない領域、次元の違う雷撃を前に、あしらわれるかの様に。

 

「ッ!巫山戯るな…巫山戯るなぁ!」

 

そう叫ぶアシモフへと向けてボクの雷撃の鎖が幾つも貫いていく。そして貫いた雷撃の鎖が強力な雷撃を迸らせてこの場を蒼く染め上げる。

 

そしてその蒼き雷撃が染めた空間が収まると共に倒れるアシモフ。

 

フェザーの戦闘服がボロボロになり立ち上がる事すら不可能なダメージを負い、倒れるアシモフ。

 

己を縛り続けていた因縁の鎖。アシモフとの幾度とない戦いを繰り広げ、未だ断ち切る事が出来なかった鎖を今、装者達とアシモフに封印されながらも抵抗して力を貸してくれたシアンによって、ボクは遂にその鎖を断ち切った。




スキル詠唱はガンヴォルト爪に登場したアンリミテッドヴォルトを踏襲して作りました。
用は自分の二次創作ガンヴォルトのアンリミテッドヴォルトです。
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