まだ鎖環プレイをしてないしにわかにもなってないけど初回限定の資料を見てそう思いました。
ネフィリムの細胞を取り込み、自らを
事実、ネフィリムの細胞はアシモフにとって有益な力を与えている。
一つ目は暴走という枷からの解放。アシモフの持つ
だが、取り込んだネフィリムの細胞。その細胞のお陰でアシモフの枷は外された。
取り込んだネフィリムの細胞。いや完全聖遺物であるネフィリムの力の一端。取り込んだ聖遺物、第七波動を自身の力へと変換する力。
その能力は細胞にも適応され、それを取り込んだ事により、アシモフの枷は無くなった。
そして二つ目。それはネフィリムの取り込んでいた七宝剣の
だが、先程言った様に、それを可能とするものがネフィリム。
アシモフは取り込んだネフィリムの細胞に無理矢理適応し、ネフィリムの力をも自身の力へと変えたのだ。
自身以外誰も到達出来ない、
暴走を乗り越え、自身の
だからこそ、自身は能力者の
その力を十全に使う自身はそうであると疑わなかった。
だが、そんなアシモフの目の前ではあり得ない事が起こっていた。
躱される事があるぐらい理解している。だが、その周りを埋め尽くさん勢いで出現し、放たれる火球、二つの光線、そして喰らい尽くす黒い粒子。そして逃げ場をなくす様に広げられた穴。七宝剣の
あり得ない。
今の奴にそれ程の力は無い筈。
何故だ?何故だ!?
アシモフは叫びはしないもののその光景に苛立ちを募らせ続ける。だが、それでもアシモフは力を扱い続けた。殺す為に。存在を消す為に。
自身の力を、守護者の力を、
だが、アシモフは気付いていない。その力に見落としがある事を。使い続けた結果、欠点をもたらしてしまった事を。
◇◇◇◇◇◇
ボクへ放たれたかつて対峙した能力者達の
放たれた火球を雷撃で破壊して、貫く光線も石化する光線もその射線から直ぐに飛び退いて躱す。躱しても
そんな中でも襲い掛かる黒い粒子も自身が展開する雷撃鱗で全て破壊する。
そして空気を裂き、放たれるアシモフの雷撃。強力な雷撃。当たればタダでは済まない一撃。だが、そうであろうと当たらなければ何とも無い。向かって来る雷撃は
破壊して躱して、アシモフの強力な
当たる事もせず掠る事もせず。
ボクが攻撃を当たらずに躱し続けられる理由。
それはかつての経験とアシモフの言う
肉体は知らねど魂が覚えている。かつての能力者達の本気の
そしてこの世界で肉体と魂、その両方が体感し続け、苦しめ続けられた経験がアシモフの使う
そしてそれ以外にもそれを成す物がある。ボクがアシモフとこの世界で出会い、持ち続け、今のボクを支え、戦わせる思い。
シアンをアシモフから取り戻し、この世界と元の世界を救おうとする思い、そしてその元凶たるアシモフと言う存在を殺して救う。そんな思いがボクをこんな極限な状態でも無事に居られる状況を作り上げていた。
「ッ!」
アシモフは攻撃が当たらない事に表情が怒りにより歪んでいく。その怒りがトリガーとなり、更に攻撃に苛烈さが増していく。
だが、苛烈さが増そうが、威力が上がろうがボクは
「ッ!いい気になるなよ!紛い者ぉ!」
叫ぶアシモフ。そして
その身に雷撃を纏い、更に片腕には雷撃に加え、灼熱の業火と光速へと至る光を纏わせる。
「アシモフ…知っているだろう…幾ら力を合わせようがボクはかつてその本来の能力者を二度も倒した事を」
呟く様にボクはアシモフへと向けてそう言った。その瞬間に振るわれる光速の速度を持ち、焼け尽くす業火を纏い、迸る雷撃を纏う拳。
だが、ボクはその光速の炎と雷撃を纏う拳を躱した。
光速に動こうが、振るわれる場所が分かり、その起こりが分かれば躱すことは出来る。本来の能力者ですら持て余した
「確かに
かつて本来の能力者に向けて言った言葉をボクはアシモフへと言った。
「得意げにほざくな!」
そう言って至近距離でアシモフは解放する様に周辺に
だが、その全てをボクは後退しながらも破壊し、躱して避け切る。
そしてボクは後退した分の距離を埋める様に破壊して、躱してアシモフへと近づく。
これの何処が頂点だ。
この程度の、かつて倒した能力者と同様の力をシアンのお陰なのに自分が扱えているだけで何が頂点だ。
これの何処が真なる雷霆と言うのだ。
暴走という枷が無くなり、ボクが至った領域に近い出力を出せる様になっただけで真なる雷霆だ。
何が
自身の理想を体現する為に世界を壊そうとする者が何を語っている。自身の理想の為だけにこの世界をも犠牲にしようとしている者が何を言う。
笑わせるな。
ボク自身は頂点、真なる雷霆、
だからこそ、ボクはアシモフとの距離が詰まると共に拳を握り、疲弊した身体から搾り出す様に力を解放する。
纏う雷撃が蒼きオーラへと変わり、力が増していく。
再び踏み入れるアシモフの語る
シアンの支援なしにボクが到達した
アシモフを殺す為に力を解放しろ。シアンを救う為に能力因子に熱を持たせろ。この世界を、元の世界を守る為に拳を握り、強力な雷撃を拳に乗せろ。
そして握った拳をアシモフへと振るう。
ボク同様にアシモフもボクを殺す為に
雷撃のみを纏う拳と光、炎、そして雷撃を纏う拳がぶつかる。
ぶつかり合った拳は同威力である様に拮抗する。
しかし、纏うものが違う為にボクの拳は焼け付く痛みが拳を襲う。だが、焼け付く痛みが拳を襲おうがボクは更に雷撃を流して自身の細胞を活性化させて焼けた側から回復させる。
そして拮抗するアシモフ。
だが、ボクの雷撃が僅かにアシモフの雷撃を上回っているのか顔を歪めている。だが、それを食らいながらも力を緩めたりなどはしなかった。
そしてそのままボクはダートリーダーをアシモフは腕を構えて
そしてその打ち付けた拳が離れ、再び互いへダメージを与えようと振るわれる。だが、先程同様に互いの拳がぶつかり合った。
側から見ればアシモフが優勢。ボクは回復をしているものの業火に焼かれている。そしてアシモフの限界を僅かながらに超える雷撃で少しのダメージのみ与えているだけ。
だがそれでもボクはアシモフを殺す為に止まる事はしない。
その身にダメージを覆うが同じ行動を何度も繰り返す。
そしてボク同様にアシモフも。一歩も引かず、同じことを繰り返す。
普段のアシモフは乗らない。こんな無意味にも思える行動を繰り返さずに殺す為に別の行動に移る。だが、アシモフはボク同様に何度も同じ行動を繰り返す。
理由は単純であった。今のアシモフは自らを能力者の
完璧な能力者となった事、
真正面で受けて破る。それこそが完璧な勝利だと言わんばかりに。真なる雷霆と言わんばかりに。
ぶつかり合う拳と雷撃、そして炎と眩い光。
ぶつかった拳から溢れ出す激しき雷撃が周囲へと迸り、地面を抉り、焼き焦がす。それと共に燃え盛る炎も散り、周囲を雷撃の力と炎で焦土とかしている。
拮抗し、互いが持つ強力な
何度も繰り返す互いの存在を殺す為の戦い。
そしてその決着が突然に着いた。
ボクの振るう拳とアシモフの振るう拳。その拳が何度目かも数えていないが、相当な回数を重ねていた時、ボクとアシモフの戦う戦場に歌が響き渡る。
シアンの唄う輪廻の歌。だが、その歌声の中にシアンはいない。シアンは今アシモフの手の中に封じられているからだ。
それ以外にも輪廻の歌に合わせて奏でられるありとあらゆる言語の歌。どの歌も歌う人の知っている歌であり、種類はバラバラ。だが、その歌はまるで交響曲の様に交わり、混じり合い、輪廻の歌の伴奏となっている。
そしてその伴奏をより一層引き立てる聞き覚えのある声。
奏の、翼の、クリスの、響の、マリアの、切歌の、調の声だ。
装者達が歌う輪廻の歌。その歌に呼応する様に、アシモフの持つギアペンダントが淡く光る。
「ッ!?
それと共にアシモフの纏う炎が、光が、
シアンの僅かながらの抵抗。装者達の歌が、封印され、アシモフの思い通りにしか力を使えない中で、響き渡る歌がシアンに抗う力を与えてその結果を齎した。
そしてアシモフとは真逆に響き渡る歌声がボクの
装者達の唄うシアンの歌。そしてそれに呼応するシアンの力が、
そしてその力を解放する為の言葉が胸の奥より浮かび上がる。
かつてシアンの力により
その領域に更にシアン、そして装者達の歌により強化されればボクだけでなくアシモフも、そしてあの世界のボクも知らない領域へと踏み入れる事になる。
その力が齎すものは何なのかは分からない。だが、歌の力を装者達とシアンが齎すものに絶望を切り拓き、希望を齎す光となる事を信じるボクは言葉を紡ぐ。
「響き渡るは歌姫達の歌声!この身に齎すは希望の
そして紡いだ胸に浮かんだ言葉。その言葉と共に、蒼きオーラがその他の色を帯び始め、虹色へと変わる。
シアンの思いとそして装者達の歌によって辿り着く最果てと思われた領域の更に先。無いと思われた最果ての領域に新たな道を切り拓き、その一歩を踏み出して到達した存在すらしなかった未踏の領域。
「迸れ!
未踏を冠す、新たな
だからこそ知らしめよう。未踏へと踏み込んだこの力を。
ボクの因縁の敵を、アシモフを倒し、存在すらしなかったその力をこの世界で。
「ッ!?貴様ぁ!」
アシモフはその力を見て激情する。
だが、それ以上言葉は不要。
アシモフが次に何かを言う前にボクはその
弱まったアシモフの
だが、その完璧な
「グゥッ!?」
その強力な雷撃にアシモフは耐えきれず、ボクの雷撃にその身を焦がす。
だがそれでもアシモフはその身に強力な雷撃を浴びようと止まらなかった。身を焦がす雷撃を喰らいながらも目的を達する事に執念を燃やし、打ち合わせた拳から逃れ、迸る雷撃から脱出する。
「貴様がぁ!貴様如きが!奴を超えるなどそんな事があっていいわけがない!そんな事あってなるものか!」
誰も知らない未踏の領域へとみんなの力で踏み入れたボクに対して依然として認めないと叫ぶアシモフ。
「否定したいのなら一人で言っていればいい!認めないのなら認めなければいい!だけど!ボクはガンヴォルトだ!それは紛れもない事実だ!アシモフ!何度も言う様に!貴方が認めなかろうと貴方を殺してボクは証明する!ボクも本物である事を!」
そして互いにこの戦いに決着をつける為に言葉を紡いだ。
「閃く雷光は反逆の導!轟く雷吼は血潮の証!貫く雷撃こそは万物の理!」
「滾る雷火は信念の導!轟く雷音は因果の証!裂く雷撃こそは万象の理!」
互いに最強である
そして互いの迸る雷撃が鎖へと変わりゆく。
虹色のオーラが作り上げる我が敵を貫き破壊する鎖。
ネフィリムの細胞と共に作られる全てを裂いて破壊する鎖。
「迸れ!
「迸れ!
「ヴォルティックチェーン!」
そして最後に
だが、その勝敗はほんの数秒で着いてしまう。
アシモフの作り上げた雷撃の鎖がボクの作り上げた雷撃の鎖へとぶつかると共に一瞬で砕け散ったのだ。
真なる雷霆と宣うアシモフの
真なる雷霆を自称するアシモフにすら辿り着く事の出来ない領域、次元の違う雷撃を前に、あしらわれるかの様に。
「ッ!巫山戯るな…巫山戯るなぁ!」
そう叫ぶアシモフへと向けてボクの雷撃の鎖が幾つも貫いていく。そして貫いた雷撃の鎖が強力な雷撃を迸らせてこの場を蒼く染め上げる。
そしてその蒼き雷撃が染めた空間が収まると共に倒れるアシモフ。
フェザーの戦闘服がボロボロになり立ち上がる事すら不可能なダメージを負い、倒れるアシモフ。
己を縛り続けていた因縁の鎖。アシモフとの幾度とない戦いを繰り広げ、未だ断ち切る事が出来なかった鎖を今、装者達とアシモフに封印されながらも抵抗して力を貸してくれたシアンによって、ボクは遂にその鎖を断ち切った。
スキル詠唱はガンヴォルト爪に登場したアンリミテッドヴォルトを踏襲して作りました。
用は自分の二次創作ガンヴォルトのアンリミテッドヴォルトです。