今回もやりごたえ抜群だった…
そして次回作の考察が止まらない…
だが真真エンド…あれはオマージュしすぎじゃない?
なんか別会社から怒られそうな気が…
でもオマージュするならシンフォギアもしてほしかったぜい…
フロンティアの崩壊と共に現れた次なる巨大な怪物。その巨大な存在と装者達は対峙する。
「今度もまた馬鹿でかい奴かよ…」
「ああ、しかもさっきのやつよりもでかい…それに肌からビンビン伝わってくる…こいつはさっきの奴よりももっとやばい…」
クリスの言葉に奏がそう言った。
怪物はこちらを見上げている状況から未だ動きを見せない。だが、その巨大な怪物が纏う空気、その存在感が装者全員にその怪物の危険性を肌で感じさせている。
「ッ!あれは!?」
そんな中、何かに気づいた翼が声を上げる。
装者全員が翼の視線の先を追い、翼が何を見たかを確認する。
そして視線の先にあったのは装者達全員が目的とするもの。
怪物の中へとゆっくりと取り込まれゆくネフィリムの心臓。
セレナを閉じ込める檻であり、崩れて消えたフロンティアの動力源。そして装者達が破壊せねばならない目的の物。
「セレナ!」
「おい!考えも無しに行くな!」
いち早く動いたのはマリア。そんその後を続く様に切歌と調が続く。そんな三人へと奏がそう叫んだ。だが、三人が到達するよりも早く、ネフィリムの心臓が取り込まれ、浮かぶ怪物が動き始める。
その巨体からは想像出来ぬほどの速さで振るわれる一撃。
「ッ!?」
だが、今のマリア達はエクスドライブ。シンフォギアが持つ力をフォニックゲインにより何十倍にも高めた決戦兵装がその攻撃を躱すに至らせた。
だが振るわれる腕から発せられた風圧。大気をも揺るがす一撃に三人は吹き飛ばされる。
なんとか空中にて体制を立て直す三人に奏、翼、クリスが近付く。
「助けたいのは分かるが焦るな!今の一撃から分かっただろ!さっきの奴よりもこの怪物は何倍も強い!」
「だったら!どうしろって言うの!強いなんて分かってる!でもセレナを助けなきゃ!」
「そうデス!セレナを!セレナを早くあれから解放しないと!」
「強くても関係ない!セレナを助けなきゃいけないの!例えこの身がボロボロになっても!」
「分かっているのなら焦るな!」
奏がそう言うとマリア、切歌、調が慌ててそう言った。だが、それを制する様に翼が言う。
「奴は強い!三人では可能性が低い!」
「ならどうしろって言うの!」
「いい加減にしろ!分かってんだろ!三人なら無理!無謀!玉砕覚悟でなら勝てる可能性はある!だけどそんなのふざけんな!そんな事して喜ぶと思ってんのか!そんなことして助けられても喜ぶと思ってんのかよ!違うだろ!無事で助ける方法が!いるだろうが!お前達同様にこの戦いを終わらせる為に力を貸す奴がいることを!」
クリスがそう言った。
「さっきと同じだろうが!全員で終わらせる!鳥頭にでもなったのか!忘れんな!終わらせたい奴がここにもいるってことを!お前達以外にもいるってことを!」
「…ごめんなさい…セレナが目の前にいる事で先走ってしまった…でも…貴方達の喝で分かった…もう焦らない…三人で終わらせようと考えない…終わらせる…助け出す…全員で!」
クリスの言葉にマリアもそう覚悟を決めた。それを知り奏、翼、クリスは敵である怪物に視線を見定める。
だが、その中に混じらない者もいる。
響だ。
崩壊したフロンティア。その影響によって本部である潜水艦もフロンティアが無くなり瓦礫と共に落ちて行っているはず。
助けに行きたいのだが、怪物という規格外の存在に全員で倒すと言う意識がそれを邪魔をする。
未来は大丈夫なのか?それに弦十郎と慎次は?ウェル博士はどうなった?ガンヴォルトは?アシモフはどうなった?勝ったのか?弦十郎達は?ガンヴォルトは?
その事で頭がいっぱいになり動けない響。
どうすればいいのか?助けに行きたいのは山々。だが、それを阻止した怪物。この怪物を振り切り、未来達を救えるのか?
だが、それを杞憂にする様に通信が入る。
『装者全員無事か!?』
通信にて響く心配していた一人たる弦十郎の声。
「師匠!」
『まずは一つ!俺達は一つ勝利を手にした!終わらせるべき一つの戦いを終わらせた!』
弦十郎はそう言った。
「でも!」
勝利しても弦十郎達が、未来が無事でなければ意味がない。響はそう言いかけようとした。
『俺達のことは気にするな!この本部が出来た時説明した様に!この潜水艦には高高度から降下の対策はしてある!この程度の高さで落ちようとも俺達は大丈夫だ!それにガンヴォルトはこの程度の高度から落ちてもあいつならなんとかなる!あいつの
弦十郎はそう言った。そして、
『響!みんな!私達は大丈夫だから!絶対!絶対みんな無事に帰ってきてください!』
『マリア、切歌、調、それに他の方も…必ず…必ず無事に戻ってきてください…そして…セレナを頼みます』
通信から流れた未来、そしてナスターシャの声。
そして、その言葉と共に怪物の背後、落下する瓦礫の中から強烈な一つの雷光とそれに差し迫らんとする雷光。
どちらも同じ
ガンヴォルトとアシモフ。同じ雷撃の
だが、装者達には理解出来る。
翼は誰よりも長くガンヴォルトと共に戦場を歩んでいる。ガンヴォルトの持つ雷撃を。共に歩んだ長い時間が、肩を並べ戦場で共に戦い続けた記憶が、そして引かれ続け、想い続けた蒼き雷光を、ガンヴォルトの雷撃とアシモフの雷撃を翼は見違えるはずは無かった。
奏もだ。ガンヴォルトとは戦場ではあまり長くない。だが、その身にその雷撃を受けて居るから分かる。ガンヴォルトの持つ雷撃の暖かさを。そしてその雷撃が放つ光にある希望たらん秘めた思いを。
クリスも同様に。見に受けてはいない。長く戦場を共にしていない。だが、それでも奏同様にクリスも知って居る。ガンヴォルトの持つ雷撃には、雷撃が放つ雷光に希望を持つと事を。ガンヴォルトと共に過ごした日々が、肩を並べ戦場を戦った記憶がアシモフとガンヴォルトの雷撃をクリスが見間違えるわけがなかった。
そして響も。
ガンヴォルトの雷撃を奏同様に見に受けて居る。そしてその雷光が齎し続けた希望を知って居る。その暖かい雷光を知って居る。アシモフの持つドス黒い我欲と憎悪、そして執念に塗れた雷光と希望を齎し、それを成し遂げた雷光を見間違えることは無い。
マリアも、切歌も、調も、今まで戦ってきたからこそ、わかっている。ガンヴォルトと言う男の雷撃を。アシモフと言う男の雷撃を。
だからこそ、響は分切りがつく。
ガンヴォルトはアシモフを倒す為に、殺す為にその身を自分達がエクスドライブへと至った様に絶望を乗り越えて、
「未来…私達は絶対に帰るよ…この戦いを終わらせて。世界を救って!ガンヴォルトさんも絶対に勝って帰るから!だから待ってて!」
『分かってる!待ってるから!みんな待ってるから!みんなが無事に帰ってくる事を待っているから!』
その言葉を最後に通信が切る。
俄然負ける気など無くなった響。
そして六人が居る場所へと向かう響。
「ようやく本腰入れられる様になったか?」
奏がそう聞く。
「全く、あれだけ説明されて居る事をさっぱり忘れやがって…でもおっさん達は終わらせたんだ…勝ったんだ…なら私達もあいつ同様にやらなきゃなんねえだろ」
クリスがそう言った。
「ガンヴォルトはまだ勝っていない。私達も同様に。だが、ガンヴォルトの放つ雷撃。アシモフより鮮麗で、荒々しくも気高く、希望を齎す様に強く光る稲光。あんな雷撃を放つガンヴォルトが負けるはずがない。ガンヴォルトなら必ずアシモフに勝つ。ならば私達も勝つのが道理。そもそも敗北してはならない。ここが私達の、今の世界の危機を終わらせるべき正念場」
翼も負けてはならないと念押しを込めて言う。
「勿論です…師匠達は一つの勝利を掴み取りました…ガンヴォルトさんも絶対に勝利を掴み取ります…なら私達も掴みましょう。もう一人しか望まない未来を齎す戦いを。マリアさん達が救いたい大切な人を助けて」
響はマリア達へと向けてそう言った。
「…そうね…終わらせましょう。セレナを救ってこんな戦いを」
「マムも待ってるデス。私達の帰りを」
「無事に帰ってくる事を…だからみんなで終わらせよう」
マリア、切歌、調もそう口にする。
救いを待つものがいる。無事に帰りを待つ人がいる。だからこそこんな戦いを終わらせよう。
全員が覚悟を決めて怪物と対峙する。
だが、会話をしていた装者達が動いていない時間、怪物は何もしていなかったわけではなかった。
怪物は未だその場から動いていない。だが動いてはいないが、その巨大な両手を装者へと向けて翳し、巨大な火球を作り出していた。
先程の怪物よりも巨大ある故にその火球の大きさも比例してより巨大に。そして巨大故にその火球が内包するエネルギーは莫大。その火球が持つ大気に浮遊する水分を一気に蒸発させて居るのか灼熱の空間に入って居るが如く一気にこの場の温度を変えて行く。
そしてその膨大なエネルギーを、この場を灼熱の世界へ変えた火球をそ装者達へと向けて怪物は放つ。
桁違いの威力に加え、その火球が持つ熱量が大気を焦がす。
装者達はエクスドライブへと移行していたシンフォギアを活かし、それを躱すが、その威力から、その熱量からこの場での戦闘を継続すればこの星の一部が地形を変えてしまうと考えてしまう。
それにまだ火球のみ、いや
もし仮に
そう考えさせられる。
「どうすれば…」
「こんな奴、ここで相手にしていたらいつ地上に怪物の攻撃がいくか分かったものじゃ無い…そんな事あってたまるか…」
響は奏はこの状況に倒す目的は見失っていないが、戦闘による被害を考えどうすればいいか思考し始める。
今のシンフォギアの形態であれば宇宙での戦闘すらも可能になる。だが、それでも星に向けてその攻撃が放たれればどうなる?宇宙に行っても結局はこの星を守れるか分からない。
「ッ!なら怪物にあの力や他の力を使わせる前に倒すしか!」
マリアがそう言うが、翼がそれは無理な可能性があると示唆する。
「それが出来れば一番だが、倒した怪物よりも巨大…それにまだ怪物には未知の部分が多過ぎる…本当に行けるかのか…」
「行けるいけないかじゃ無いデス!」
「やらなきゃ何も救えない!」
切歌も調もそう言った。
だが本当に出来るのか?先程よりも巨大、そして先程の
心臓を確実に潰せば終わるだろう。セレナを解放出来るだろう。
だが一撃で倒せなければ、此方が上を取り続けなければ、その思惑も無へと変える。
星が終わるかも知れない。だからおいそれとそれを実行出来ない。
「方法はある!危険だが!何の心配もない!気兼ねなく大暴れ出来る場所が!」
そんな中クリスが言った。そしてその手に握られて居るのはソロモンの杖。
クリスの歌により覚醒した完全聖遺物。初めはクリスが、そしてフィーネに渡り、一度は回収したものの沖縄でアシモフに奪われ、ウェルによって此方を苦しめ続けて、漸くの思いで取り返す事に成功した物。
クリスにとって忌むべき完全聖遺物。自身が起動してしまったせいで数多くの命が奪った物。
だが、クリスはその忌むべき完全聖遺物を使う。人の命を奪う為ではなく、多くの命を救う為に。
「クリス!そんな事がそいつに可能なのかよ!?」
奏がクリスに向けて聞く。ソロモンの杖の力。それはノイズを呼び出すための鍵である事しか理解出来ていない装者達。
だが、クリスは違う。
完全聖遺物であるソロモンの杖の起動者。そしてその扱いをフィーネにより教授され、アシモフやウェル、マリア達よりもその扱いを現在最も理解しているからこそ出来ると言った。
「出来る!こいつには!ソロモンの杖はノイズを呼び寄せる力を持って居る!だが、それとは逆にノイズを戻す為の機能も備わって居る!そいつを利用する!バビロニアの宝物庫!ノイズがうじゃうじゃ居る
危険だが、それが一番であるとクリスは告げた。
そして、
「今の私達なら無茶でも無謀でもねぇ!それがマスト!それがベスト!もう考えてる暇もねぇんだ!一か八かの賭けじゃねえ!今の私達ならやれるからそう言ってんだ!」
クリスの言葉に誰も反論などしない。クリスがここまで言って退けたのだ。だったら装者達はそれを信じる。そしてその言葉を実現出来る力をシンフォギアが齎している。
故に怪物が動き出す前にクリスが言った事を実現させる。
「クリスちゃんが言い切ったんなら私達はそれを実行するだけ!」
「クリスが出来ると言ったならやるだけだ!」
「雪音が見出した最善策!雪音がこれほど自信を持って言ったのだ!出来ると言い切ったのだ!ならばやり遂げるしかあるまい!」
クリスの言葉に響、奏、翼がそう言った。
「そこまで言い切られたのなら必ずやり切ってみせるわ!」
「そして必ずあの怪物を倒すデス!」
「そして終わらせる!今度こそセレナを解放する為に!」
触発されたマリア、切歌、セレナもそう言い切った。
そしてクリスがソロモンの杖を起動させて怪物をも飲み込む程の巨大な穴を作り出す。
それをクリスが出現させた瞬間に装者達は一斉に動き始める。
クリスが導き出した策を実行する為に。この星に被害を出さない唯一の方法を。そしてこの怪物があの莫大なエネルギーをその他の
だがそんな簡単に行かせてくれないもの。怪物はその意図がなんなのかわかっていない。だが、それでも迫り来る装者達を滅ぼさんと自身の力を、自身が取り込み制御するに至った
先程とは違い、溜めのない
フロンティアにいた巨大な怪物同様の高密度、高火力の一撃を一斉に解き放つ。
だが、それをも破ったのが装者達の纏うシンフォギア。シアンの歌、そして七十億人と言う人類の歌を束ねたフォニックゲインにて強化されたシンフォギアの決戦兵装、エクスドライブ。飛行能力を有し、格段に機動力の上がったギアで、その莫大なエネルギーを持つ攻撃を躱し、逃げ場などなくなろうがそれを打ち破って突き進み、全てを喰らう
この黒い粒子だけは破壊せねばならない。黒い粒子は物質を喰らい尽くす能力を持つために、少しでも残せば世界に何かを影響を与える可能性がある為だ。
故に装者達はそのエクスドライブへと至ったエネルギーを使用して黒い粒子を消して怪物へと向かっていく。
そして初めに怪物へと到達した響。怪物へと向けて振るう拳を当てる。その拳にも強力な力が秘められて居る。
だが、その一撃に怪物の表面は何もダメージを齎さない。それに響一人の力では怪物を動かす事すら出来ない。
そんな響へと向けて怪物が巨大な腕を振るい、自信へと向けて拳を振るった。
しかし、響は一人ではない。装者は一人ではないのだ。
振るわれた拳に打つかる三つの大きなエネルギーを持つ一撃。
それは奏と翼、クリスが特攻した物。その一撃が怪物の振るった拳を止めれはしないが、逸らすことに成功し、怪物自身がその一撃を響には当てず、自身へと振るわれ、その巨体を僅かに動かす。
それに追撃するが如く、拳を逸らした三人が響同様に怪物へと膨大なエネルギーを纏いぶつかる。
そして更に巨体を動かしてバビロニアの宝物庫に押し込んだ。だが、それでもまだ足りない。だが足りないのなら補えばいい。今の装者は四人ではない。
「ハァ!」
それに加えられたマリア、切歌、調のエネルギーを纏った特攻の一撃。
その一撃が巨大な怪物を完全にバビロニアの宝物庫に押し込んだ。
そして宝物庫に押し込まれた怪物。そして黒い粒子が外へ出ていない事を確認したクリスが再びソロモンの杖を起動してバビロニア宝物庫へと繋がる穴を閉じた。
その瞬間に空いた片方の手で再び怪物の巨大な拳が振るわれる。それを七人は素早く回避してだだっ広い、だがノイズが跋扈するバビロニアの宝物庫にて距離を取った。
怪物という相手に加え、ノイズという災害まで増えた敵。だが、今の装者達は関係ない。敵が増えようとこの場でなら被害もない。全身全霊を持って怪物と共に倒す。ただそれだけだから。
そしてバビロニアの宝物庫にて再び一つの最終決戦の幕が上がった。