戦姫絶唱シンフォギアAB   作:株式会社の平社員

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ブラマスゼロを買ったのですが面白いですね。とりあえずクリアしましたがやっぱり通常エンドは酷い展開でした。真エンドはハッピーエンドっぽく終わりましたが次回作でヒロインが酷い目になっているのでどうなのかと言う感じですが…。
EXキャラのガンヴォルトも買ってプレイしてますがとりあえずブラマスゼロの主人公であるジェイソンよりもだいぶ使いやすいです。高所から落ちても死なないし壁ジャンプ使えばある程度進めるし、ソフィアと言う戦車をあまり使わなくて済むから助かる…


29VOLT

翼は何もない真っ暗な空間をただ真っ直ぐに歩く。いや、本当に真っ直ぐ歩けているのかは謎だが歩み続ける。翼は自分が死んでしまったのか、どうなったのか分からない。絶唱を放ってガンヴォルトに謝る所までは覚えているがそこからは何も分からない。

 

「私はどうなったんだ…」

 

何も分からない。しかし、何もしないでただ立っていても何も変わらないため、翼はこの空間をひたすら歩み続ける。

 

「もし、私が死んであの少女が捕まっているのか?」

 

独り言を呟きながら歩んでいく。翼の覚悟の一撃で事件は収束していたら本望だが、それを今の自分には知る術などない。

 

「捕まっていれば出来損ないの私はあの悲劇の清算を出来た…でも、ガンヴォルトや奏を悲しませてしまった…」

 

ふと浮かんだ二人の名前。未だ眠る奏は自分の死を聞いたらどうなるのだろうか。ガンヴォルトがいてくれるからなんとか持ち直してくれるかもしれない。だけどまたガンヴォルトを助けられなかった事で恨んでしまうかもしれない。そうなると翼はガンヴォルトに対して酷い事をした事になる。また深くガンヴォルトを傷付けてしまうのではないかと考えてしまった。

 

「…私はやっぱり未熟だな…自分の覚悟ですら人を悲しませてしまう事しか出来ない…」

 

翼は自分が行った事に後悔が生まれる。しかし、それでも守る為には絶唱以外思い浮かばなかった。

 

しかし、こんな場所にいる翼にはどうなったのかなんて今後の事を知る事などは出来ない。

 

そんな時、この空間に一筋の光が現れる。翼はなんなのか分からない。だが、何もない空間に現れたそれが気になり、その方向に向けて歩みを進めた。

 

そしてその光に辿り着くと、目を覆う様な眩しく瞬いた。翼は目を瞑る。その光が収束するのを待つ。光が収まって再び目を開けるとそこは2年前の惨劇でボロボロとなったライブ会場に立っていた。

 

「何故この場所に…?」

 

翼は疑問を口にするとその問いに答える声が聞こえてきた。

 

「ここは貴方の精神世界。貴方が翼ね?」

 

翼はその声の聞こえてきた方向へと振り向く。壊れた壇上の上には蝶を模したデザインの服を着た金髪の少女が立っていた。その少女は今まで会った事はない。しかし、その声は二年前のこの場所で聞いた事があった。

 

「貴方は…シアン?」

 

「初めまして、翼」

 

その少女はシアンと言うと頷く。何故この場所に彼女がいるのか?精神世界にいるのか分からない。

 

「翼が歌う事で発生した歌の力、フォニックゲインだったっけ?そのお陰で少し目を覚ます事が出来た。そこだけは感謝してる」

 

シアンは何処か不服そうにそう言うと、蝶の羽の様な紋様を羽ばたかせると翼の元へと降り立った。

 

「翼はまだ死んでない。膨大な歌の力のせいで身体はボロボロになってるけど翼は辛うじて生きてるよ」

 

「ッ!?ならあの後どうなったの!?ネフシュタンの鎧は!?少女の身柄は!?」

 

矢継ぎ早にシアンに質問するがシアンは首を振る。

 

「私にその事を知る術はないよ。あの一瞬で翼の持っている宝剣みたいなのに干渉しか出来なかったんだから」

 

宝剣とは分からないが、剣と言っているから多分アメノハバキリの事だろう。だが、何故そんな事をしたのだろう。

 

「翼が死んでGVが悲しむのを私見たくないからこの宝剣みたいなものに干渉して微力ながら貴方を助けた。二年前もGVを悲しませたくなかったから奏とか言うおっぱいの持っている槍に干渉して助けたの。本当だったらあんな事しないんだから!」

 

いかんせんその名前で呼ぶのはどうだろう。

 

「助けてくれたのは感謝する。でも奏の事をおっぱい呼ばわりしないで欲しい。確かに大きいけど…」

 

「ええ、大きい。あれを使ってGVを誑かさないか心配で…ってそんな話をする為に私は翼に干渉したんじゃない!」

 

シアンも何処か抜けているのだろうか、自分の言葉にツッコミを入れると一度咳払いして話し始めた。

 

「翼にも言いたい事は沢山あるわ。特にGVの事についてだけど。今その事を言いに来たんじゃない。翼に干渉したのは私と同じ第七波動(セブンス)電子の謡精(サイバーディーヴァ)を持つ何かを見つけて欲しいの」

 

「貴方の持つ力と同じ物?」

 

「そう。二年前にあのおっぱいを助けた時に辛うじて感じた私と同じ波動を持つ何か。それが何なのか分からないけど、前にも感じた事のある嫌な感じ。何か嫌な予感がするの」

 

嫌な予感。そしてシアンの持つ電子の謡精(サイバーディーヴァ)と同じ波動を宿す何か。

 

「それはどんなものか分からないの?それだけじゃ探そうにもどうする事も出来ないけど」

 

「それについては私にも分からない。だけど貴方達の持つ宝剣に似た物と同じ様な物だと思う。私がどうにも出来ない以上、翼にお願いするしかないの。この役目を前にあのおっぱいに頼もうとしたけど、何故かおっぱいの槍に干渉して精神世界に潜り込もうとしたのに何故かおっぱいに干渉出来なかったの」

 

奏にも干渉を試みようとしていたらしいが何故か奏には干渉出来なかった様だ。だけどガンヴォルトと同じ能力なのに何故こんな事が出来るのか疑問が浮かぶ。

 

「奏の事をおっぱいおっぱい呼ばわりするのは本当にやめて上げて。それよりも貴方の目的には奏を助けてもらった恩もあるから手伝う。でも教えてもらえないかしら。貴方の能力はガンヴォルトと同じ雷撃の能力と前に聞いている。なのに何でこんな事が出来るの?」

 

「GVが私の能力に嘘をついて伝えてなかったの?」

 

シアンは驚きつつも能力について話し始めた。

 

「私の第七波動(セブンス)電子の謡精(サイバーディーヴァ)って言う精神感応能力。GVが何でこの事を伝えてないのは何かしら意図があるのかもしれないから翼だけに伝えておくから。GVがこの理由を話すまで絶対話しちゃダメだからね」

 

そう言うとシアンの身体がどんどん透けていく。

 

「私の第七波動(セブンス)も翼の歌の力によって一時的に戻っただけでもう時間がないみたい。さっきお願いしたこと頼んだよ」

 

彼女の姿がさらに透けて見えづらくなる。

 

「翼、ここで私と話した事はGVには内緒ね。GVも私の今の状態を話すと悲しむと思うから」

 

消えゆくシアンに向けて翼は叫ぶ。

 

「シアン!貴方は今何処にいるの!ガンヴォルトは貴方の事を七年も探し続けているのよ!こんな事せずに貴方がガンヴォルトの前に出てくればガンヴォルトも安心するのに何でこんな回りくどい事を!」

 

「それが出来れば私だってこんな事をせずにGVに会いたいよ!でも今の私はこうでもしないと現れる事は出来ないの!」

 

シアンの悲痛の叫びに翼はたじろぐ。一体何故こんな回りくどい事をして現れる事しか出来ない事は分からない。

 

「翼、今はもう時間がないの。さっき頼んだ事をお願いね」

 

そう言うとシアンは完全に消えていなくなる。それと同時に先程のライブ会場も空間が割れるかの様にひび割れていく。そして完全に空間が割れると同時に眩い光が翼を覆う。光が収まり、目を開けると何人かの人が私を見ており、目を開けた事を確認すると慌ただしく散っていった。

 

◇◇◇◇◇◇

 

医薬品の匂い、心電図の機械が鳴らす音。そして自分が何かポッドの様な場所に入れられている。シアンの言う通り、翼は生きていた。

 

(生きている…あの子の言う通りだ…)

 

翼はまだ覚醒しきっていない頭で考える。

 

(シアンはガンヴォルトに何故か会えなくて私や奏の聖遺物を介して私達にお願いをした…そしてシアンは私に第七波動(セブンス)を持つ聖遺物の捜索を…シアン、貴方は何が目的で私に頼んだの?)

 

翼は考えるが答えは出ない。もう少し考えようとするが再び抗えぬ眠気が襲って来て翼は再び目を瞑る。

 

(今考えても答えは出ない…とにかく、ガンヴォルトにシアンの事を…)

 

だが先ほど見た夢のような出来事を話してガンヴォルトは信用してくれるだろうか、それにシアンはガンヴォルトには自身の事を伝えないでくれと言われている。

 

(…シアンの事を伏せてガンヴォルトに聞こう…シアンの言っていた宝剣と呼ばれるものの事…それに電子の謡精(サイバーディーヴァ)の事を)

 

そして翼はそのまま意識を失うように眠った。




さて、ようやくシアンが登場し翼と会いましたがまた消えてしまいました。シアンは一体いつになったらちゃんと登場するんだと言うところですが、シアンの出番はこれからまたしばらくありません。
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