選ばれし英雄と悪魔の娘 with極東の魔法使い達 作:Quick
今回は、ある名家のお家騒動の話もあります。
あの悲劇から、時は進んだ。
しかし、あの時受けた心の傷はまだ癒えたとは言えないだろう。
だが、それでも時は進む。彼らの成長と共に。
ハリーとライラを引き取った後、ウィングはシリウスと共にある問題に巻き込まれていた。
それは、ブラック家の後継問題だ。
元々、本家ブラック家はレギュラスが継ぐことになっていたが、先の戦争で命を落とした。
そこで、ヴァルブルガは勘当していたシリウスを嫌々ではあったが呼び戻すことで解決しようと試みた。失敗するだろうと思いながら。
案の定、呼び戻して後を継げと言っても応じるはずもなかった。
更に、
「貴様のせいだ! 貴様がレギュラスを殺した!!」
シリウスは、ヴァルブルガを糾弾し出ていった。
次に、分家から跡を継いで貰うことを考えた。ウィングに関しては、マグルの魔女と結婚しているので真っ先に選択肢から外れていた。
そこで、分家ブラック家の次期当主となっていたリンクスに継がせようとするも、分家といえども自身の出である家の断絶はさせられないと断られる。
更に、日本へ婿入りしたアルデバランは、やんわりと断った。婿入りした義理もある。孫を渡すこともできないと。
困り果てたヴァルブルガは、あることを考える。
それは、ミコトの娘、レプスの1人娘、サクラを養子にするという手だった。
しかし、それをミコトは強硬に反対した。
ヴァルブルガがサクラに純血主義を押し付けようとしていると考えていたからだ。
兎に角、純血でブラック家の血を引く魔法使いに跡を継がせようと、ヴァルブルガはプライドを捨てて必死だった。
そして、サクラ自身に決断させることにした。
サクラの答えは・・・
ブラック家の養子になることだった。
ミコトは驚きを隠せなかったが、
「大丈夫、私、お母さんから言われているから。
誰の教えや押し付けよりも、最後は自分が正しい事を選びなさいって。」
サクラがブラック家を継ぐのを知ったシリウスは反対し、サクラを説得しようとしたが彼女の意思は固かった。
果たして、ブラック家は断絶から逃れることにはなったが、その小さな魔女が次期当主としてブラック家を繁栄させるのかは、誰にもわからない。
そんなお家騒動に巻き込まれながらも、ウィングとペチュニアはハリーとライラの子育てで大忙しだった。
2人は、ダンブルドアの提案で、マグルの世界に溶け込むことにした。ハリーを魔法界から遠ざける方がいいだろうという考えからだ。
その為、ウィングとペチュニアはマグル界でも生活できるように職を手にした。
ウィングはタクシー運転手、ペチュニアは事務員として。ハリーとライラは、ダンブルドアが手配してくれたアラベラ・フィッグというスクイブが、2人が仕事で留守の間面倒を見てくれることになった。
それでも、2人は仕事のないときはハリーとライラの側に居続けた。
2人に、両親が与えるはずだった愛というものを与えるために・・・
その2人の思いに応えるように、ハリーとライラはすくすくと育っていった。
そして、マルフォイ家も、2人の子供に愛を与える夫婦がいた・・・
続く
ブラック家の話の次は、マルフォイ家の話でもやろうかと思います。