見たことのない世界
きっかけは何でもない事だった。
「おはようユウ。」
「おはようハルマ。」
ちょっと良いとこの坊っちゃんと遊園地に遊びにいく日。
「じゃあ、行こっかハルマ。」
「うん。あはは、何かデートみたいだね。」
「そうかな?別にハルマと付き合った覚えないんだけど。」
「う、ひどい。」
残念そうに肩を落とすハルマ。彼はユウのことが好きなのだ。
改札を通る。
階段を登り、駅のホームに出る。
生憎今の時間は人が少なくて、一番前にならんで電車を待った。
「うぅ...僕、ユウのこと好きなのに...。」
「私もハルマのこと好きだよ?好きじゃなきゃ一緒に遊園地行かないじゃん。最高の友達だよ。」
「友達かぁ…」
『まもなく、二番線に東京行きの電車が参ります。危ないので、黄色い線までお下がりください。』
アナウンスが流れる。
「…ハハ…ハ……ハハハハハ!」
ドンッ
「えっ?」
電車が着たところにハルマがユウを突き飛ばす。
「このバカ女。僕の家に素直に嫁げば良いのに…ハハ…ハハハハハハハ!」
狂ったようにハルマは笑い声を上げる。
少ししてハルマは駅員に取り押さえられて警察に連行された。
「申し訳ありません母上、僕はせっかく見つけた『能力者』を殺してしまいました。
でも安心してください。彼女はそう簡単には死にません。いえ、死なせませんから。」
_____
「…ねえ、大丈夫?」
「おーい、聞こえる?」
誰かが私に話しかけてくる。
「…何ですか………」
目を開けて見るとここは、見たことのない世界で、
目の前には二次元的銀髪エルフ美少女と飯使いっぽい青年が居た。
「ほら起きた、だから言ったでしょスバル、この子は生きてるって!」
「お、おう。わかったわかった。死んだとか言って悪かったって。」
どうやら私は死んでいるように見えたらしい。
それにしても何だ?私はさっきハルマに突き飛ばされて電車に撥ねられた筈だ。
そう、死んだ筈なのに何故…?
私は死んで、ここはあの世とか?でもそれにしては中世ヨーロッパ感溢れているし…
うーん、なんだろ、ジャンヌダルクとかが居そうな雰囲気のこの世界は一体…
そんなことを考えていると、銀髪エルフ美少女が話しかけてきた。
「…で大丈夫?そこの路地から急に飛び出して来たけど。」
「え?あ、はい。大丈夫です。」
「それはよかった。立てるか?」
そっと手を差し出す青年。目付きは悪いけど実はいい人なのかも。
「ありがとうございます。」
しかし、うっかりしていた私は、
その手を左手で握ってしまった。
スバル「やぁ読者の諸君!一話はどうだったかな!?このコーナーはずばり、次回予告だ!」
エミリア「ねぇスバル。じゃんぬだるく…って、何かしら?」
スバル「おぅ!ジャンヌダルクってのは女騎士の一人でな、簡単に言うと忠君愛国、キリスト万歳な、少女だ!」
エミリア「うーん、よくわからないけど次回予告に入りましょう!」
スバル「だな。えー、ユウの左手に触れた俺はまさかの展開に!?」
エミリア「次回:『時戻し』お楽しみに♪」