エミリア「前回はユウの魂が一点に集まってることがわかったね。」
パック「今回はついにあの場所に!?」
エミリア「では、本編どーぞ!」
「うわ、なんだコレ。」
目的地には特に敵は居なかったが変なゲートみたいなものがある。
「ここからユウの魂が出ているのね。」
「スバル君、ルトが!」
「何だ!!」
ユウはおぶられていたレムの背中から唐突に浮いてゲートへと引き込まれて行った。
「この先に何が…?」
ユウにつられるように俺たちもゲートへ入る。
眩しい光に包まれて足をついた場所は……。
「ここは…!」
大きな山々に一面の畑。ちょっと古臭い古民家があるここは…
「___日本だ。」
「にほん?知ってるの?スバル。」
「あぁ、何せ俺とユウの故郷の国だからな。」
「早くしないとユウを見失うよー!」
「お、おう!」
パックにせかされてユウを追う。
生憎、ド田舎のようなのでおじいちゃんおばあちゃんが仏でも見たかのように手を合わせる程度で済んでよかったぜ。
東京の秋葉原とかだったら痛々しい中2病こじらせたコスプレイヤーに見えるからなぁ…俺が言えたことでも無いが。
あと小学生がロズっち指差してサーカス団が来たとか言ってたな。
そんときのラムの表情は忘れられねぇぜ。
…と、ユウを追いかけていると目の前にはド田舎には似合わないデカイ洋館が見えてきた。
「目的地はアレかしら?」
「多分そうだな。」
目的地に着くと丁度女性が現れた。女性はこちらを見て笑顔で言った。
「この子の体を持ってきて頂いてありがとうございます。」
「その子をどうするおつもりですかーぁな?」
「どうするって…我々有塚家は現代に残る亜人族の研究をしてますの。
ハルマの命を引き換えにこの子の魂だけは持って帰ることができましたから、あなた方を利用して体も持ってきて頂きましたわ。
あぁ、でも安心なさって?貴方たちのようにあちらの世界での生活の長い純粋な亜人族ではなくて現代社会に紛れている者だけが対象ですのよ?」
「あなた方は亜人族でどのような研究をしていらっしゃるのかーぁな?」
「主に特殊能力を持つ亜人族が研究にうってつけで、私達はその人並み外れた能力を自分の体に伝授させてこの世界の支配者になろうとしているのですわ。ハルマの『見えざる手』もそのひとつなのよ。
ちなみに、現代社会に紛れている亜人族の方が私達の体に馴染みやすいのよ。」
「それなら、わざわざ拐う必要なんて…」
「私利私欲の為の研究に貢献するバカがいるかしら?」
腹が立つ。
「スバル君?」
「あら、どうしたのかしら坊や。」
自分が世界の支配者になりたいとか言うガキみてぇな考えのために人を拐うこいつが、
腹が立つし、許せねぇ。
「お前の馬鹿げた理想のために何でユウが利用されなくちゃなんねぇんだよ!」
「馬鹿げたとは失礼ね。なんの取り柄もない彼女に、変な能力で社会に適合しづらい彼女に利用価値を見いだしてあげているのよ?」
「そんなアイツでも人として生きようとしてたんだぞ!
社会に適合しづらい奴なんて沢山いる。認めたくないが俺だってそうだった。
でも、それでもアイツは生きようと___!」
「人として生きる?何言ってるの?元々鬼族の中でさえ忌み子として扱われてたのに!?」
「「それでも」」
その時、ラムとレムが声を揃えて言った。
一瞬見つめあって、ラムが喋り出す。
「どんなに忌み嫌われいても、生きようとする権利はあるわ。それは、誰かが勝手に剥奪して良い者じゃない。」
ラムがチラっとこっちを見て後は任せた感を出す。
「その通りだ。それに、この世界では人体実験は禁止されている。」
「あら、亜人は人に含んで良いのかしら?」
「人とか人じゃねぇとか関係ねぇ!お前のくだらない私利私欲に、誰のためにもならない実験に生き物使うのが間違いなんだよ!」
「はぁ…あなたは自分が迫害されて、迫害したやつに復讐したいとか思わないの?」
「思うさ。でも、だからと言って犯罪に手を染めれば相手と同レベルのクズに成り下がる。」
「でも、迫害されるのは自身の力が無いからなのよ。最近の世の中は頭の良さだけで対決をするけれど、実際は武力が一番強いのよ。どんなに頭が良くても、銃で撃たれたら死ぬもの。」
「アンタは人が死ぬのを何とも思わないのか…?」
「えぇ、むしろそれが快楽だわ♪」
今の一言で確信した。
「アンタはとんだサイコ女だ。」
「良く言われるわ。」
その言葉が、戦いの火蓋を切った。
スバル「やあ皆!夏休みの宿題は順調に進んでるか?俺は年中ホリデーだったから関係無いぜ!」
エミリア「何かすごーくイラっとする入りで学生と社会人の読者を煽っていくのはダメだよスバル。」
スバル「おっと、それはすまない。気をとりなおして次回予告だ!」
エミリア「次回は謎の女性との対決!そしてついにユウが___!」
スバル「次回:『取り返せ』お楽しみに!」