Re:ゼロからでもない私の異世界生活!   作:アルトΔライヤ

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パック「前回のあらすじ!」
エミリア「前回は謎の女性との言い争いだったね。」
パック「あの人ちょっとヤバイよねー。」
エミリア「では、本編どーぞ!」


取り返せ

女は腕を変形させて刃のような形にして襲いかかってくる。

 

「危ないスバル!」

 

咄嗟にエミリアたんがシールドを張ってくれる。

 

「サンキューエミリアたん!」

「スバルは危ないから下がってて!」

「あ、はい。」

 

ピシャリと言われた俺はそそくさとベア子の元に行く。

 

「何でこっちに来るのかしら。」

「いやぁ、ベア子なら俺を守る余力ぐらいあると思ってな。」

「全力で拒否したいけど今回は特別なのよ。」

 

…にしても、相手が強い。

ロズっちやエミリアたんの魔法を顔色ひとつ変えずに相殺している。

まぁ、相手がそっちに目を向けている間に、ラムとレムは無事館に潜入できたけどな。

 

 

 

 

「館の中にルトの魂があるはずです。」

「ひとつ、大きな牢屋みたいなものがあるわ。」

「流石です姉様。」

「場所がわかったわ、こっちよ。」

 

二人の少女が走り出した。

 

「あの時の言葉、嬉しかったです。」

「そうね。」

 

『友達』その言葉がずっと屋敷で暮らしてきた二人にはどれ程大きなものになっただろうか。

 

「この扉の先よ。」

 

異様な雰囲気を漂わせる扉を開ける。

扉の先はいくつもの牢屋がある。その中には皆人が入っている。

 

「た、助けて下さい…」

「ここは何?それを説明しなさい。」

 

助けを乞う人にも冷たく対応するラム。

 

「俺らは元々変な能力を持ってたんだ。俺は肉体変形、向かいのアイツは読心、それでも普通に生活していたある日、あの女に襲われたんだ。

あの女は俺らを変な魔法陣の上に立たせて、気がついたら能力が無くなってたんだ。」

「それで、魂を保管する場所みたいなのは知らないの?」

「魂?それはわからねえけど最近、誰も居ないのにあの女が開けた檻があったな。」

「普段、空きの檻は清掃員しかはいらないよね。」

「それはどこ?」

「あそこだ。」

「あそこじゃわからないわ。全員出してあげるから案内しなさい。」

「ひいっ!すいません!」

 

レムがモーニングスターを降って檻を壊す。

 

「ここです!」

「見える。」

「どうした…ってそうか、お前は人一倍霊感が強かったな!」

「なにかふよふよ浮いてる。」

「多分それね。」

「わかりました。」

 

また檻を壊す。

 

「逃げる。」

 

霊感の強い男がふらふらと走りだす。

 

「あっち言った。多分外。」

「ありがとう。役にたったわ。アンタ達も外に出て元の生活に戻りなさい。」

「おう!」

 

 

 

 

 

「うわっ!」

 

何かユウの体が大きく痙攣した。

 

「多分これでルトは戻りました!」

「チッ、アイツら___!」

「相手に隙を見せちゃあダメだーぁよ。」

「ぐっ!」

 

館から出てきた人達に気をとられているうちにロズっちが強めの魔法を撃った。

 

「う、動けない!?」

 

どうやらスタン効果もあるらしい。

 

「今だよリア!」

「うん!」

 

「ただいま戻りましたスバル君。」

「おぅ、良くやったな。」

「ルトはそろそろ目を醒ますはずよ。」

 

エミリアたんが一気に決めて戦闘は終了した。

 

「ふふっ、あなた達は本当に強いわ。でも忘れないで、いずれまた、私とあなた達は戦うことになるのよ。」

「いいや、そんなことさせねぇよ。」

「何?」

「お前が…主犯か……」

 

目を醒ましたユウは唐突に鬼化した。

そして、鬼化したユウの『時戻し』は最強だ。

 

「まさか…!嫌、嫌よ!私はこの世界の支配者になるのよ!」

「そんなの、僕がやらせない…!」

 

サイコ女は悲鳴もあげずに消えた。

そして、ユウはまた倒れたが、今回は穏やかな顔で眠っていた。

 

 

 

 

 

 

その後、無事ロズワール邸に帰った。

 

「様子はどうだ?」

「まだ、疲れているようです。」

 

部屋から出てきたレムは笑顔で言った。

 

 

 

 

 

 

「おはようございますルト。」

「ん…おはよう……」

 

『ルト』の頃の記憶がある。

だからと言って『ユウ』じゃなくなった訳でもなく…

難しいな、なんか混ざった感じ。

 

「ルト…!」

 

泣きながらレムが抱きついてくる。

そんなレムの事を懐かしく思った僕はふと、

 

「また、泣いているのかい?」

 

なんて昔のように言ってしまったので余計泣き出した。

 

「あ、ご、ごめん!レムを泣かせる気は無かったんだ、ラム!ラムー!」

 

「なによ、朝っぱらから騒がし…!?」

「レムを泣き止ませてやってくれ…ってラム?」

「ルト…なのね…?」

「ルトでもありユウでもあるけど…ってうわぁ!?」

 

ラムにも抱きつかれた。

本当に僕に会えて感動してるんだなぁ…

 

「ってあれ、もしかしてこの包帯って…?」

「ぐすっ、ルトの鬼化を押さえる包帯です、ロズワール様が作っていました。」

「流石ロズワールさん…いや、僕も従者だからロズワール様か。」

 

で、そこにムードブレイカーが参上する。

 

「よぅ、お三方。感動の再開で良い感じの百合展開を繰り広げるのも良いけど、いい加減朝食を作った方が良いぜ。」

「本当にバルスは雰囲気を台無しにしていくわね。」

「ってうわ姉様泣いてた!?ちょっとユウ、お前スマホとか持ってない?」

「スバル先輩、趣味悪いですよ。スマホはありますが充電が無いと思いますし、ラムの泣き顔撮る目的なら僕怒りますよ?鬼のように。」

「撮影は諦めるから洒落にならない冗談はやめてくれ。」

 

 

「ってかルトって呼んだ方が良かったりする?」

「どっちでも良いですよ。ルトでもありユウでもありますから。」

「そうか。いやぁ、何だか昨日までずっと昏睡状態だったお前がウソのようだぜ。」

「はは、そうですね。ってうわ先輩料理下手だなぁ…食材が叫んでますよ。例えるならマンドラゴラ。」

「そこまで言う!?」

「最近は料理が得意な男子の方がモテますよ。」

「マジ!?料理出来るようになったらエミリアたんも俺に惚れたりする?」

「……あ、レム、そこでソルテとペッパをひとつまみづつ入れると美味しくなるよ。」

「了解です!」

「え、ねぇ、俺の話は?」

「さぁ?エミリア様と僕は違うからね、もしかしたら、もう既に先輩のこと好きだったりしてね。」

「やっぱりユウもそう思う!?やっぱ俺って隠れイケメンだからなぁ…」

「ルトがせっかく良いこと言ったのに台無しにするなんて最低ねバルス。」

「バルスバルス。」

「ラムのはあだ名だろうけど、ユウは絶対目潰ししにきてんだろ!?」

「さて?なんのことやら。」

 

 

「いやぁ、君が復活してくれて私も嬉しいよ。なにか欲しいものとかはあるかーぁな?」

「欲しいもの…ですか。」

 

復活記念ってことだろうか…?

欲しいもの…特に足りなくて困っているものは無いからな…

 

「じゃあ、ここに居続ける許可を下さい。」

 

ロズワール様は少し驚いた後に、

 

「勿論、許可しようじゃなーぁいか。」

 

許可をくれた。

 

「さて、この後はベアトリス様に呼ばれてるんだったな。」

 

こうして、私のゼロから出もない異世界生活が始まるのでした。




ラム「本当に、目覚めてくれてよかったわ。」
レム「はい、レム達の大切なルトですからね。」
ラム「ところでレムはユウとルトどっちが好き?」
レム「そうですね…ユウのちょっと距離を置いている感じもルトのレム達を大切にしてくれる感じもどっちも好きです。」
ラム「じゃあ、今のルトは最高ね。」
レム「はい!」
ラム「次回からはきっとほのぼの系の話が続くと思うわ。」
レム「次章:『平和な暮らし』お楽しみに!」
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