Fate/WizarDragonknight 作:カラス レヴィナ
ハルトたちはラーメン赤猫にて昼食を取っていたら、そこにウォッチャーが現れた。
ウォッチャーに先導されて訪れたのは、裏路地の一画だった。
ここは本当に人が来ないだろう場所。見滝原の裏通りは、人通りも太陽の光も遮断し、世界からも隔絶されているようだった。
屋外の初夏なのに、肌寒ささえも感じてくる。女物の絹は、保温機能としてはほとんど役に立たない。
その上、普段していない女装しているという特性から、体が落ち着かない。
ハルトは全身を揺らして痒みを止めた。
「なんで、俺たちの前に現れたんだ……?」
彼女がハルトたちの前に現れるメリットなど、果たしてあるだろうか。
相手側からすれば、民衆を味方にできているのだ。適当に彼らをけしかければ、少なくとも人間に手を出せないハルトとえりかは疲弊するしかない。
無駄骨ではないのか。そんな気がかりを感じさせないように、ウォッチャーは余裕の笑みを浮かべた。
「本当に面白い姿をしているね。もしかして、女装趣味だったの?」
彼女が何を考えているか分からない。
ハルトの頭はひたすらに彼女の意図を考えようとしている。ギャルの姿になっている自分が浮かべている表情は、きっと見たことのない姿になっているだろう。
一方、隣の狂三はもう敵意を隠すことはしない。
「何のつもりですの? のうのうとわたくしたちの前に姿を現すなんて」
すでにオレンジのドレスを身にまとい、両手の銃をウォッチャーへ向けていた。
「参加者が三人もいるところに現れれば、戦いになるのは目に見えていますわ。そんなリスクを冒してまで、わたくしたちに接触したのはなぜ?」
「君たちの姿をしっかりと確認したくてね。後、少し話もしてみたかったし」
ウォッチャーはそう言って、じっとハルトの姿を見据えた。
「その姿で私の暗示をかけられた人間の目を誤魔化せるなんて知らなかったよ」
「そういうお前は、なんで俺たちの前に現れたんだ?」
決して油断してはいけない。
彼女の一挙手一投足から目を放すまいと凝視しながら、ハルトは脳裏に過った推測を口にする。
「もしかして、あのネコたちか……!」
ラーメン屋に勤めていたあのネコたち。平静を装ってハルトへ接客していたが、彼らもまたウォッチャーにより、ハルトへの敵意を宿していたということか。
もしラーメン屋にてハルトが女装を解いていたら、あのネコたちが本能をむき出しでハルトへ襲い掛かってきていたことになる。
そして、ウォッチャーはあのネコたちを経由してハルトたちの現在地を割り出した。判明した事実がもう一つある。
「あのネコたちの視界を共有しているってことか……突き詰めれば、今あんたが洗脳している人間たちも、あんたの目になっているということになる」
「察しがいいね。もっとも、今の君の姿に焦点を当てることはないから安心していいよ」
ウォッチャーは次に、ハルトの同伴者へ視線をずらした。
「時崎狂三ちゃんと、蒼井えりかちゃん。すごい人脈だね。本来敵であるはずの参加者も味方にするなんて」
「……それで、わざわざ俺たちに何の用だ」
ようやくその疑問を口にできた。
ハルトはすでに腰に装着してあるウィザードライバーを軽く撫でながら、彼女の話を待つ。
ウォッチャーは目を細める。やがて、無表情のまま口を動かした。
「君たちは、この世界をどう思っている?」
「この世界?」
ウォッチャーは空を見上げた。
___彼女は本当に空を、虚空を見上げているのだろうか。彼女の焦点はやはり何も見ていないように見える。
「人間の世界。狂三ちゃんとえりかちゃんにとっては元居た世界でもいいよ。どう?」
「クソの掃き溜めみたいなものですわ」
その質問に一足先に答えたのは狂三だった。
「人間は信用できませんの。……そう考えると、ハルトさんを信用するのは割と理にかなっているかもしれませんわ。少なくとも、人間ではありませんから」
「へえ。えりかちゃん、君は?」
「蒼井は……」
その問いに、えりかは目をそらす。
「蒼井は、素晴らしい世界だと信じます。蒼井がいた世界は大変でしたけど、あの世界でも、この世界でも蒼井を必要としてくれる人がいました」
「だから人間はいい世界だって? 君は少し幼すぎるね」
ウォッチャーは首を振った。
「戦争、飢餓、死……この世界……いや、この世には消えてなくなった方がいいものがたくさんあります。それらを全て私が消し去ります」
「人の恐怖を消すってことですか?」
えりかが問いただす。
ウォッチャーは頷き、手を広げた。
「はい。これは平和、と言ってもいいでしょう。貴方たちもどちらかというと、人々のために戦っている側でしょう? つまり、私たちの目的は一致している。……仲間になるのも賢明な判断ですよ」
「……」
「ああ、もちろんその際はハルト君へのこの状況も解除します。それなら、君も悪い話では……」
「それで、人から恐怖がなくなった世界で、あんたは何をするんだ?」
ハルトはウォッチャーの話を遮った。
彼女の表情は全く変わらない。まるで映像を一時停止したかのように、その場で固定されていた。
数秒の沈黙ののち、ハルトはさらにもう一言口にした。
「あんただけが支配する世界にするんじゃないのか?」
気のせいだろうか。
一瞬、ウォッチャーの眉が動いたようにも見える。
ハルトは続けた。
「確かに、この町のように人々を操れば、それは平和といえるかもしれない。人々は絶望だってしないかもしれない。だけど、俺はその世界に住みたいとは思えないよ」
「……」
「松菜さん……」
「きひっ」
えりか、狂三、ウォッチャーはそれぞれハルトの言葉を静かに聞いていた。
「その世界には、希望があるとは思えないからだ……! そんなの、平和でも何でもない。今のこの見滝原のように、あんたが気に入らない相手をいつでもいたぶれる、他の人々の自由意志を奪った箱庭になるだけじゃないのか!?」
「……君、本当に怪物なのかな?」
どこか、彼女の目がつまらなさそうになったように見えた。
ハルトは少し息を飲みながら「そうだよ」と頷いた。
「あんたの前でも見せたように……俺は、人間の殻を破って生まれたファントムだよ」
「ふうん……ファントム、ねえ」
ウォッチャーはじっとハルトを___ハルトの赤くなった目を見つめている。
「だめだよ」
「……?」
ウォッチャーは大きく息を吐いた。
「人間ではない化け物はね。そんなに優しくちゃだめなんだよ」
「は?」
だが、それ以上の彼女の言葉はない。
あたかもその手を戦いの合図とするかのように、ゆっくりと組み合わせた。
「やっぱり壊しちゃおうかな」
ウォッチャーがそう告げると、周辺に変化が生じ始める。
どこに隠れていたのだろうか。ぞろぞろと人影が次々にウォッチャーに集まっていく。
一人、また一人とその人数は瞬きする間にも増えていき、やがてその人数は裏路地を埋め尽くすほどとなる。
「これは……?」
ハルトたちを取り囲む無数の参加者たち。各々剣や銃、そのほか見ただけでは分からないような武器を構え、その矛先をハルトたちへ向けている。
彼らは誰一人として共通した外見などない。
それぞれが自身の個性を示すように、武器をかざす。拳、剣、銃、弓、杖、そのほかもろもろ。バリエーション豊かな敵意が、ハルトたちを取り囲んでいた。
本来参加者たちはそれぞれ敵対しているはず。それが、ハルトというたった一人を相手に矛先を向けていた。
「怪物はね。優しくなんてしないし、人を守ろうともしない。やること全部がめちゃくちゃでなきゃいけないの」
「……それは少し、押しつけがましいってやつじゃない?」
「そうかな?」
ウォッチャーの持論に、遠距離攻撃を行う参加者たちが一斉に攻撃を行う。それぞれ統率が取れているように、狭い路地で一気に距離を詰めてきた。彼らが進むごとに発生する攻撃が、ハルトたちを狙ってくる。
『ディフェンド プリーズ』
「どうか安寧な記憶を!」
魔法陣とセラフが、それぞれ防御壁を発生させる。
囲む参加者たちからハルトたち三人を守るために前後に発生、それぞれ全体への攻撃を防ぐようにハルトたちの周囲を回っていく。
「シールドレイ!」
えりかが天へ手を伸ばす。
彼女の盾が円陣を組み、上空へ向けられる。花火のように放たれた光が、打ち上げられた先で弾け、参加者たちの動きを阻む。
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
その隙にハルトはウィザードライバーを大急ぎで動かす。始まった詠唱とともに、手にした指輪を読み込ませた。
「変身!」
『ウォーター ドラゴン』
発生した瑠璃色の魔法陣を通過し、ハルトはウォータードラゴンへその姿を変える。
水の力を宿したウィザードは、そのまま次々に襲ってくる相手を受け流していく。前後両方からの突撃に対し、掌を左右に流して受け流す。
だが、それでもウィザードを敵視してくる参加者の数は尋常ではない。この狭い路地に砂利のように敷き詰められた参加者たちは、突き放しても突き放しても数が減らない。
「ウィザード……ウィザード……!」
亡霊の叫びかと思えるほど、彼らのうなり声は響き続ける。
「少しは目を覚ませ!」
魔力を帯びた腕を大きく振るう。すると、全身を走る水が大きく放出され、参加者たちを飲み込んでいく。そのままアスファルトまで押し流したが、彼らはゾンビのように起き上がり、ウィザードへ再び牙を向ける。
「洗脳って冷や水を浴びたら覚めない?」
「都合よくはいかないようですわ」
彼女は無数の参加者など無視し、直接本体であるウォッチャーへ挑みかかっていた。
影に潜み、邪魔者たちとの戦闘を極力回避、彼女の姿はすでにウォッチャーの背後にいる。
もう狂三には、ウォッチャーのへ遠慮する必要はない。有無を介さず、殺意の銃弾を放つ。
完全な死角からの銃弾。だがウォッチャーは、首を動かすだけでそれを簡単に回避して見せた。
「うーん、君はそんなに見どころはなさそうだね」
「何の話ですの? 薄気味悪いですわね」
「ふふ。人の見た目を悪く言うのは悪いことだって、知らないの?」
互いに煽り合いながら、銃口を向け合う。狂三は銃、ウォッチャーは指。それぞれはすぐに発砲し合い、周辺の壁がえぐれていく。
だが、周辺に配慮するような狂三ではない。彼女の目線の先は、自らの脅威に大いになりえるウォッチャーのみ。
このままでは、この町も、操られている参加者たちも巻き込まれる。
ウィザードと同じように、えりかもそれを危惧したのだろう。
「ぐっ……松菜さん、彼らを抑えないと、時崎さんたちが暴れてしまいます!」
「分かってる! こうも人数が多いと、拘束も難しい……!」
仮におとなしければバインドの魔法で一網打尽にできるのだろうが、ウィザードを目の敵にする今の参加者たちにそれは期待できない。
現に今振り下ろされた剣は、ウィザードの鎧から火花を散らすほどのダメージを与えているのだ。
「くっ……だったら……!」
『リキッド プリーズ』
とりあえず、二人は液状化の魔法を使えば完封できる。
ウィザードの体は文字通り液体となり、参加者たちの攻撃は液体へのものとなり、全て無力化されていく。
さらに、より多くの水流を放つ。
接近してきた参加者たちは次から次に大量の放水を浴び、押し流されていく。それでもウォッチャーの洗脳からは目覚めず、ウィザードを怨敵のように見定めてくる。
「どうすればいいんだよこれ!?」
「仕方ありません……!」
えりかは両手を上げる。
すると、彼女の盾が分解され、うち二つがその手に収まる。もともとえりかの盾は、複数の機械部品がそれぞれの間に発生させているエネルギーによって成立している。そのパーツは鋭利なものであり、刃物としても役に立つ。
今、こうしてえりかが一時的に白兵戦を行うことも可能なのだ。
「今は……
えりかはそう叫び、ダガーとなった盾で迫る剣を押しのける。そのまま体を回転させ、参加者たちの武器を弾き飛ばす。
「松菜さん!」
えりかはそのまま、ウィザードを狙う者たちの攻撃に割り込む。ダガー状にした盾で彼らの攻撃を防ぎ、押し返す。
「時崎さんの援護に向かってください。この人たちは、蒼井が止めます!」
「……大丈夫なの?」
「はい、蒼井が盾になります! みなさん、こっちに来てください!」
えりかの盾が光り輝く。
挑発能力があるのか、すべての攻撃が磁石のように彼女の盾に吸い込まれていく。
「よし、あとは……」
彼らをえりかに任せて、ウィザードは狂三の加勢に向かう。
そう、足を向けたその時。
「……ッ!」
周囲の空気が、一気に冷え込む。
それが冷気と呼ぶべきものだと気づいたとき、ウィザードは反撃よりも退避を選択した。その場から離れた途端、ウィザードがいた地点に氷の花が咲き誇る。
「これは……!」
氷の花は一輪だけではない。
ウィザードを追いかけるように、氷は連続して地面を穿っていく。
バク転を繰り返し、やがて空中へジャンプ。
ウィザードはそくソードガンをガンモードに変形させ、青い銃弾を打ち鳴らした。
銀の銃弾は、魔力によって作られた軌道で氷の花々に着弾。全体を粉々にして、周囲へ氷の破片を散らした。
その中、氷の技を放った相手がウィザードの視界に飛び込んできた。
「フロストノヴァ……!」
白いウサギを連想させる女性。
先日はともに超大型巨人を止めるために肩を並べたが、今はその鋭い双眸は先月と同じく敵としてウィザードを見据えている。
ゲートキーパーのサーヴァント、フロストノヴァ。
「お前まで……!」
「消えろ……ウィザード!」
フロストノヴァは吐き捨て、さらに氷の柱がウィザードにめがけて伸びてくる。
液状化した体は物理攻撃主体の相手には強いが、温度差で攻撃してくる相手にはこの上ない悪手。
大きくよけながら氷を回避するが、空気から伝わってくる冷気がウィザードの体を冷ましていく。
「ぐっ……!」
液状化した肉体の表面に氷が張り付いている。これがもしも続けば、完全に動けなくなるかもしれない。
ウィザードは氷を払いのけ、ホルスターから指輪を取り出した。
『チョーイイネ ブリザード サイコー』
フロストノヴァの氷に対抗するのは、同じく氷の魔法。
二つの冷気が互いにせめぎ合い、狭い空間が氷山となっていく。
「まだまだ!」
ウィザードは魔法陣に手を当てながら、さらに別の魔法を発動させる。
『チョーイイネ スペシャル サイコー』
瑠璃色のドラゴンの幻影が、ウィザードに大きく動く尾を与える。それは大きく地面を叩き、強い音を奏でていた。
やがて氷山が周囲の参加者たちを飲み込んでいく。だがそれよりも先に、ウィザードが動き出す。
「はあああああああああああああああああああああっ!」
ウォータードラゴンが得意とする低温の環境下で、ウィザードは大きく尾を振るう。それは氷の山を粉々にして、周囲へ氷の雨を降らせていく。
「これで……!」
さらにウィザードは、全身から水を解き放つ。
水流は氷のかけらを飲み込み、さらに温度を下げていく。冷え切った水は参加者たちの足場を捕まえるのと同時に凝固し、凍てつく。
だが、それはあくまで一時しのぎにしかならない。
参加者たちは自力で氷を砕き、それぞれ別々のタイミングで脱出してくる。それどころか、フロストノヴァも防御として覆った氷により無傷だ。
「だめです、まだまだいます……!」
えりかが悲鳴を上げた。
彼女に群がっていた参加者たちも一度は洗い流したが、それでも彼らはゾンビのように起き上がってくる。
「えりかちゃん!」
『エクステンド プリーズ』
再びえりかが参加者たちに襲われる。
その直前に発動した伸縮の魔法で、彼女の襟首をつかむ。軟体となった右腕は、そのままえりかをウィザードのもとに引き戻した。
「がああっ!」
その時、悲鳴が頭上を覆いかぶさる。
狂三が体を吹き飛ばされ、地に伏していたのだ。
「狂三ちゃん!」
「ぐっ……!」
彼女はどうやら立ち上がる力も残っていないようだ。
ウォッチャーを恨めしそうに睨みながらも、それ以上の動きはできないようだ。
「はい、おしまい」
一方、ウォッチャーには疲労のような表情の変化は全く見られない。ラーメン屋にいたときと同じように平然とした顔でウィザードたちを見渡していた。
「勝負あり、かな?」
彼女がどんな技を使って狂三を圧倒したかは分からない。だが、狂三がここまで児戯に等しいほど倒されるとは思えなかった。
やがて、取り囲む参加者たちは、徐々に包囲網を狭めていく。
逃げることなど出来そうにない___できるとすれば、ウィザードが全力で参加者たちに殺意の牙を向けることくらいだ。
その時。
『6 バッファ セイバーストライク』
聞きなれた詠唱音声が、裏路地に響く。
どこからともなく出現した半透明の赤い闘牛たちが狭い路地を一気に駆け回る。それらは参加者たちをなぎ倒し、突き上げ、蹴り飛ばしていく。
「何……!?」
突然の状況変化に戸惑いを見せたフロストノヴァは、慌てて冷気を放つ。だが、それが形となる前に、青い光線が彼女の足場を打ち、氷を阻んだ。
「何!?」
「はああああっ!」
そして、頭上からの声。
ゼクスたる生命体、リゲルがフロストノヴァへ斬りかかっていたのだ。
フロストノヴァはすぐに生成した氷の剣で応戦するが、脆い氷はあっさりと砕け、リゲルの射撃により吹き飛ばされる。
「リゲル!」
「ウィザード、蒼井えりか! ……それに、時崎狂三!?」
「きひひっ、わたくしがいては迷惑かしら……?」
起き上がりながら、狂三は乱入者を見据える。
「なぜあなたがここに?」
「探したわよ。マスターの目を盗んでくるのも大変よ」
リゲルはそう言って、狂三に肩を貸す。
「とりあえず、今回は敵ではないってことでいいのよね?」
「貴女が洗脳されていなければ」
「上等よ! ウィザード、ビーストがこの建物の屋上にいるわ。いまなら離脱できるでしょ!」
「ありがとう、助かるよ!」
ウィザードは大急ぎでエメラルドの指輪を取り出す。
ノータイムでハリケーンドラゴンに変身し、空中に飛び上がった。
「えりかちゃん!」
「はい!」
えりかも青い光となって、その身をリゲルが指示した屋上まで飛んでいく。彼女とリゲルたちが一足先に向かっていったのを見送りながら、ウィザードは雷の指輪を発動させた。
『チョーイイネ サンダー サイコー』
裏路地に集中して降り注ぐ轟雷。
それは、参加者たちの全身に電流を流していく。無論手加減はしているが、相手が人間であるならば、これで追って来れることはないだろう。
爆発し、地上が土煙に覆われていく。
ウィザードは完全に追手がないことを確認して、ビーストが待つらしき屋上へ移動していった。
そんなウィザードたちを、平然とウォッチャーが見送っていたことに気付くことはなかった。
ヘブバンの舞台見に行きました!
蒼井、盾をダガー状に持つの有りなんだ……