この素晴らしい世界に魔獣使いを!   作:黒チョコボ

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Mission13

Mission13

 

「……眠いな」

 

ギルドの椅子でポツリと呟く。特に会話をしようとしたわけでは無いが、お節介な友人がそんな言葉も丁寧に拾い上げる。

 

「だから言ったじゃねーか! 徹夜なんてやめとけって! オマエには週休六日がお似合いってトコロじゃねーの?」

 

「生憎だが、この会社には従業員は俺含め4人しかいない。そのうち一人は長期休暇中だ。ついでに言うが、食費はどこかの誰かのおかげで増えている。おかげで台所は火の車だ」

 

不満げな目を張本人へと向ける。だが、相手が冷や汗を流しながら視線を逸らしたので、目が合うことはなかった。

 

「……ただ、昨夜多少無理をしたのは食い扶持を補う分では無い。ただの気まぐれだ」

 

昨夜の行動を振り返る。情報を入手した後、彼はそのまま眠ることはなかった。なぜなら、彼には確信があった。あの忌々しい負の記憶を掘り起こした故に悪夢を見ると。

 

もう過ぎたことと割り切ってしまえばどれだけ楽なのだろう。しかし、その記憶は彼にとっては雛の刷り込みと同じ。いつまでも鮮明に残り続ける。

 

だからこそ、彼は夜間の高額クエストに手をつけていた。月が沈み、太陽によって大地が明るく照らされるまで。

 

「でよ、その気まぐれってのでグロッキーなVちゃんはこの後どうすんだ? このままココで寝んのか?」

 

「……硬いテーブルで寝る趣味は無い。何か気つけになるような物は無かったか……?」

 

何かないかとポケットを探る。出てくるのは小銭やクリア済みクエストの用紙ぐらいだった。

 

しかし、指先に硬い何かがコツンと当たる。引きずり出してみると、出てきた物は小瓶。中に濃い緑色の液体が入った、所謂ポーションと呼ばれている物だった。

 

「これは……あの魔法具屋で買った物か」

 

あのウィズとか言う店員に半ば押し付けられるようにして買った物。効果は回復らしいが、どこまで作用するのかは知らない。

 

「オイオイ、Vちゃんヨォ。まさかソレをゴクゴクするとか言わネェよな?」

 

「……そのつもりだ」

 

「オイ! バカ! やめとけって! そういうモンってピンチの時に使うんダロ!? 今使ってどうすんだよ! そもそも眠気覚ましに効くとかあの店主も言って無いぜ?」

 

「……だったら、今日その効果が分かる」

 

Vはグリフォンの抑止を振り切り、瓶の中身を一息に飲み干した。

 

「アァ!! 飲みやがった! ヤバイ時用に取っとけって言ったのにヨォ!」

 

グリフォンが口うるさく文句を垂れる。普段ならうるさいと小言が飛んでくる頃合いだが、当のVは机に突っ伏したまま瓶を握りしめていた。顔は見えていないが、むき出しの腕はグリフォンもビックリするほどに鳥肌が立っていた。冷や汗もかいているようだ。

 

「オ、オイ! V! 大丈夫か!? なんかヤバそうだぞ!? 毒でも仕込まれてたんじゃネェか!?」

 

流石のグリフォンもこの状況にジョークを飛ばす気にはなれなかったようで、Vのすぐ側に止まり、彼の身を心配している。

 

「オイ! 何とか言えよV! 一体どうした!?」

 

未だに一言も言葉を発しないVに聞き感を覚えたのか、先ほどよりも切羽詰まった様子でVに呼びかける。

 

「……不味い」

 

「……ハ?」

 

「……死ぬほど不味い」

 

しばらくしてVが発した言葉は不味いの一言。一応無事なことに安堵するグリフォンであったが、どこか拍子抜けしたような表情を浮かべていた。

 

「ナ、ナァ。さっきまでのアレは何だったんだ? まさか、不味かっただけって言わねぇよな?」

 

「……死ぬほど不味かった。おかげで眠気は吹き飛んだが、危うく意識も飛ぶところだった」

 

「ハァ!? 不味すぎて意識が吹っ飛ぶとかよぉ、中々良いセンスしてるじゃねぇか! そんぐらいふざけたジョークの方がオレは好みだぜ?」

 

「……ジョークかどうか、その身で味わってみると良い」

 

Vの微笑を含んだその言葉にグリフォンの警鐘が鳴り響くが、すでに時遅し。Vは目の前にあるグリフォンの頭を掴むと、反抗する暇すら与えずに瓶の底に残った恐怖の物体を彼の口へと流し込んだ。

 

そして、その数秒後。ギルドには一匹の悲鳴が響き渡ることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、手頃な飲み物で口の中に残る不快感を拭い終え、立ち上がった時、Vはあることに気づく。

 

(……? 体が軽い?)

 

すぐさま体を確認する。特に見たところ何も変わっていない。となると、確認すべきところは後一つだけだ。

 

不思議そうにこちらを見ているグリフォンを肩に回収すると、ギルドを後にする。入り口から外へ出るなり、適当な人目の少ない場所へと移動した。

 

「そんな早足で何急いでんだ? コッチの世界にはタイムセールなんて無いぜ?」

 

「少し確認したくてな」

 

そう言いながら右手をスッと目の前まで上げる。今のところはただの手だ。しかし、それは虚偽で肉付けされたからに過ぎない。

 

Vは意識的にその肉付けを剥いだ。魔力による保持を消し去った右手は小さなヒビがところどころに見受けられる。しかし、以前のような大きなひび割れはキレイさっぱり消えていた。

 

「オイ! これ、マジかよ……!?」

 

「寝ている場合では無くなったな」

 

「そりゃそうだ! サッサとあのウィズっ奴のところ行かねえとな! お目当てが売り切れちまう! アー……売り切れはしネェか。余程の物好きじゃなければ、あんな劇薬わざわざ買うワケねぇしな!」

 

「……それもそうだな」

 

しかし、今からいざ行かんといったところでVの腹から空腹のサインが鳴る。どうやら回復したのは彼の身体だけではなかったようだ。

 

「……先に飯だな」

 

少し遅れて届いた賛成の声を聞き、足は再びギルドへと向く。

 

「なあ、俺は日替わりのヤツ食うけどよ。Vチャンは何食うんだ?」

 

「……サンドイッチ辺りだな」

 

その答えを聞き、グリフォンは大笑い。その意図が分からず、服に何か付いたのかと勝手に思い、自らの服を見回すV。

 

「今度はこぼすなよVチャン! そのお気に入りの服がトマト風味に味付けされちまうぜ?」

 

過去にハンバーガーを食べた際の出来事を掘り起こし、一匹勝手にムカつく調子で笑い続けている。

 

Vは怒るどころかむしろ呆れた様子で、足を目的地まで運んだのだった。

 

その後、Vは特に何も起こることなくサンドイッチを食べ終えたが、あれだけからかっていたグリフォンはコップの縁に脚を引っかけ、土砂降りの雨に降られたかのようにびしょ濡れとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびりとしたペースだったからか、V達がウィズの元へ着いたのは世界が赤色に染まりきった時間だった。

 

自分よりも長く育った影を携えながら、後ろを振り返る。もう太陽は残り半分しかない。帰る頃には辺りは真っ暗だろうと確信する。

 

ただ、あの不味い飲み物のおかげか今のところ疲労感がほとんど無いのはありがたかった。おかげで多少の無理は効く。

 

Openの札がぶら下がっている扉をゆっくりと開けると今回はちゃんとカウンターに店主のウィズが立っていた。

 

「いらっしゃいませ! あれ、あなた達は……」

 

「……今回はちゃんと客だ」

 

「ヨォ! 久しぶりじゃねえか! また遊びに来たぜ?」

 

「……は、はあ」

 

前回の事を完全に忘れているのかと思うほど、からかう気満々のグリフォンに少し困惑の色を示すウィズ。

 

そんな様子を見かねてか、Vは気休めの言葉を発す。

 

「……鬱陶しければ言え」

 

「は、はい……ありがとうございます」

 

「鬱陶しいワケ無ぇよな? 何たってお得意様だからナ!」

 

「今お願いしてもいいですか?」

 

彼の厚意にすぐさま甘えるウィズ。Vは言葉を返さずにグリフォンの首根っこを掴み、あのミニチュアサイズへと縮小させる。それだけでなく、すぐそこに置かれていたガラスで出来たドームカバーの中へその手に握られたモノを投げ込んだ。

 

「帰る頃には出してやる」

 

小さくなった体ではそこそこの重さのあるカバーを開けることなど出来ず。不満げな様子でカバーを突っつくのであった。

 

「この間売って貰ったポーションと同じものが欲しい。まだあるか?」

 

一応、そこの小さな相棒のためにも手短に話を終わらせるため、ウィズへと用件を言う。しかし、そう思っている時に限って上手くいかないものである。

 

「今はもう在庫に無くて……あ、でも調合すればまたお売り出来ますよ?」

 

どこか嬉しそうな様子で返答するウィズ。

 

「……今から調合してもらう事は出来るのか?」

 

「それなんですが……今から少し予定が入ってまして……その後なら大丈夫ですよ!」

 

「そうか……邪魔したな。ただ一つ聞きたい、外はもう暗いが何をするつもりだ?」

 

「少し墓場に行って、亡霊たちを成仏させてあげないといけないんです。プリーストの人達はお金が関わらないとやってくれないので……」

 

Vにとってその内容は湖に垂らした釣り針のように、彼の興味を引いた。この世界ではほとんど目にしていない魔法とやらを目の前で見ることのできるチャンスであった。

 

「少し興味がある。同行してもいいか?」

 

「同行ですか? 別にいいですよ。何も無いとは思いますけど、気を付けて下さいね」

 

「……ああ」

 

特に準備する事もなく、二人はすぐに店を出て街とは反対方向にある墓へと向かっていった。

 

ただ、その様子を指を加えて見ている存在が一つ。

 

「オイ……出してくれるって言ってたじゃねぇか! 何でこんな短時間で忘れてんだよ! アイツの頭ニワトリなんじゃねーか!? いや、三歩動かなければ覚えてるんだったらニワトリの方がマシじゃねーか!!!」

 

ドームカバーの内側を小さい体でペチペチと叩く。残念ながら机に置かれたそれはそんな優しい衝撃では割れるどころか動く事すらなかった。

 

しかし、グリフォンの念が通じたのか、一つの触手がそのドームカバーのつまみを持ってゆっくりと上に上げた。

 

彼がそんな好機を逃すはずなく、空いた隙間からすぐさま飛び出るように外へ出る。

 

「ハァ……ムショから出たやつの気持ちがよく分かるぜ。ありがとよ猫チャン」

 

カウンター下にいる救世主に礼を言う。そのまま扉を突き破って飛んで行きたいところだったが、この体では突き破るどころか開けることすら叶わない。

 

最終的にシャドウの背に乗り、ほぼ介護に近い状態となる事で解決させたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一足先に墓地へと着く二人。辺りはもう闇に染まり、不気味な雰囲気が漂う。しかし、ウィズにとっては日々のルーチンに過ぎず、怖気付く事なく墓場の中心で何か作業を行なっている。

 

より良く観察するために、作業中の彼女へ近づいていくが、それにつれてウィズを囲むように大勢の人型のモヤがその姿を鮮明に映し始める。

 

「……これが亡霊か」

 

一人ポツリと呟く。その呟きに答えるものはいない。代わりに何人かの亡霊がVを取り囲む様に飛び回っている。

 

近づくつれて、Vの周囲を飛ぶ亡霊の数が増えていく。だんだんと鬱陶しく感じてきたVはウィズへ声をかけた。

 

「……亡霊というのはこんなにも積極的だったか?」

 

「いえ、普段はそうなりません。恐らく……仲間だと思われている……と思います」

 

「Huh……心外だな」

 

何故かこの後に続く筈だった言葉は彼の口の中で擦り潰され、出てくることはなかった。

 

言い直すのも面倒になり、ただ魔法陣の光を浴びて天へと登っていく亡霊を眺めていた。

 

静かな空間が広がる。何となく詩集を開く。

 

「“死者の骨の上を荷車で走り、鋤で耕せ”」

 

死者に関連する言葉だからか、ウィズが反応を示す。

 

「何故かすごい死者に対して失礼な感じがするんですけど、一体どういう意味なんですか?」

 

「“犠牲を無駄にするな”という事だ。決して冒涜的な意味ではない」

 

疑いとは真逆の意味に気まずくなったのか、再び墓へと向き直るウィズ。

 

再び訪れた静寂を堪能しようと思う矢先、聞き覚えのある声がそれを破るかの様に響き渡る。

 

「あー!!! アイツよ!」

 

振り返った先にはカズマ達一行が立っていた。その中でもアクアだけが二人へ指を向けガヤガヤと喋っている。

 

「アイツ、ゾンビメイカーなんかじゃないわ! リッチーよ!!」

 

距離があるためか、声量のネジがぶっ飛んでいる一人の声以外は全く聞こえない。一体何をするのだろうかと興味本位で見ていると、突如大きな水の塊が大砲の様に飛んできた。

 

狙いはVでは無い。もう一人の方だ。

 

「……切り裂け」

 

Vの影から現れた巨大な歪な爪。それは、相手の砲弾をウィズに当たるよりも早く切り裂いた。

 

「ひゃっ!」

 

しかし、弾けた水は飛沫となってウィズへとかかる。するとどうだろうか、彼女の体の色が心なしか薄くなった様に見える。

 

「何してくれんのよ!」

 

防がれた事に腹を立てたのか、アクアとその仲間がこちらへ近づいてくる。

 

「……こっちのセリフだ」

 

「何が“こっちのセリフだ”よ! あんた分かってるの? そこにいるのはリッチーって言って魔王軍の幹部なのよ?」

 

「……それで不意打ちか。嘆かわしいな」

 

「ぐぬぬ! か、勝てばいいのよ!」

 

「アクア……流石に私もあの不意打ちはどうかと思いますよ」

 

「うむ、確かに私もそう思うぞ」

 

Vに続きめぐみん 、ダクネスの二人もアクアに対し少しばかりの軽蔑の目を向ける。

 

「あ、あの、私は何も悪い事してませんよ?」

 

「何言ってるのよ! リッチーってだけで悪よ!」

 

ウィズの正論がアクアの理不尽な暴論でねじ伏せられる。流石にここまで話の通じない相手は初めてだったのだろう。声にならない声を出して萎縮してしまった。

 

完全にアクアの勢いに飲まれていたカズマも、怯えるウィズを見てアクアを止めにかかる。しかし、アクアは周囲を巻き込んでここを湖へと変える事も構わない様だ。

 

「一つ聞きたい……お前達はコイツをどうするつもりだ?」

 

杖の持ち手でウィズを指す。

 

「答えは簡単よ! ぶっ飛ばすのよ!」

 

「……そうか」

 

Vの口端がわずかに上がる。その理由は分からない。ただ、その動作がアクアの後ろの3人に不気味さを感じさせたのは確かな様だ。

 

「俺は今コイツに死なれては困る……この言葉がどういう意味か分かるか?」

 

互いの意が相違する。そんな時、片方の意を押し通すためにはどうするのか。答えはいくつかあるだろう。だが、アクアには一つしかなかった様だ。

 

「宣戦布告って事ね! 受けて立つわ!」

 

その言葉にアクアを止められなかったカズマは顔を青くする。Vは表情には出ていないが、心の中で嘲笑している事だろう。

 

だが、焦るカズマとは違いめぐみん とダクネスはやる気の様だ。

 

「フッフッフ! ついにこの時が来てしまいましたか! 貴方に爆裂魔法の威力を見せつけるこの時が!」

 

「あの表情、悪く無い!!」

 

カズマはここをなんとかできる方法を見つけるべく、考えを巡らせるのであった。

 

一方、Vはさっさと店に帰れとウィズを急かすが、自分だけ先に帰るのは良しとしない彼女は未だに居座る様であった。

 

「……意地でも居座るつもりか?」

 

「そのつもりです。元々は私が引き起こした様なものですから……」

 

「そうか、なら荷車に乗って骨の上を駆けてもうとしよう」

 

「へ? それはどういう……」

 

先程の詩を交えた返答。湾曲したそれの意味を捉えるよりも早くウィズの足元の影が動き出す。

 

「え? えええっ!?」

 

比喩ではなく影がウィズを乗せたまま墓の間をすり抜ける様に移動する。驚いている間に墓場を抜ける。彼女がこの状況を理解する頃には店の前に到着しているだろう。

 

一仕事終えたVが振り返ると、臨戦態勢を取る三人の姿。

 

そう、()()の姿。一人足りない。

 

(……あの男はどこだ?)

 

自らの感覚を研ぎ澄ませるが、呼吸音も足音も聞こえない。耳に入るのは亡霊の微かな呻きと葉の擦れる音のみ。

 

その時、本能に近い何かがVを後ろへ振り向かせた。

 

「スティィィィィル!」

 

何をどうやって後ろに回り込まれたのか。それを考える間も無く、カズマの手がVへ今届かんとしている。

 

普通ならここで避けるのはもはや不可能。しかし、Vにはもう一つの逃げ道があった。

 

盗賊の魔の手から逃げる様に後ろへ跳ねる。右手を上へ掲げ、最後の逃げ道である空への特急券をその手に掴む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、それはVを飛ばすにはあまりに小さ過ぎた。

 

Vの手は空を切る。そして、左手に握られた物が無くなる感覚と共に己の愚かさを呪う。

 

苦虫を潰したかの様な顔を浮かべるVに対し、得意気な表情を浮かべるカズマ。その右手にはVの杖。

 

「なあ、アクア。本当にこれで大丈夫なんだよな?」

 

「当たり前じゃない! こんないろんな模様が入ってる杖なんて神器しかあり得ないわ!」

 

喜ぶ二人。同じ轍を踏む前にグリフォンを元に戻すV。その空っぽの左手は固く、強く握りしめられていた。

 

「オイオイ! 知ってるか? 人のモン盗ったらドロボウってよぉ?」

 

Vには声を掛けず、カズマに挑発交じりの言葉を飛ばすグリフォン。

 

「悪かったな! だけど、こっちもぶっ殺されるのはゴメンだ! コイツが無きゃ指示できないんだろ?」

 

カズマは杖を持つ手をこれ見よがしと振る。

 

「……そういうことか」

 

Vはゆっくりと拍手する。予想外の動作にカズマ達は思わず手が止まる。そして気付くだろう。彼の瞳に称賛の色など無いことに。

 

「……夢は好きか?」

 

「夢? 寝てる時に見る方なら好きだけど……」

 

「……そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ならお望み通り」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪夢を見せてやろう……!」

 

 

 

 

 




感想、評価、誤字報告ありがとうございます。
毎回誤字ってるので報告が本当にありがたいです。
今回も感想や評価、誤字報告の方よろしくお願いします。

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