文才ないです。恐らく読みにくいと思いますが、よろしくです!
誤字脱字あったらお願いします。
(接続詞も)
御前試合当日
試合の経過は上々、トーナメント形式の試合で最初は木造建築の建物の中で行われた。
本来、剣術など不要な戦闘スタイルの彼にとって、剣術の試合など全くの興味はない。
試合は見てもつまらないと踏んで彼は決勝まで時間を潰すことにしていた。
「…
ふと、疑問に思う。
(まぁ、信託では失敗しているらいしが…)
有馬からの言いつけを思い出す。
「ただ命を助けるだけじゃ、任務にもならないと思うし、条件を出すよ。まず第一前提として人を殺さなこと……それと、彼女の目的を手伝ってあげて♡」
面倒事を押し付けた陰陽頭、土御門有馬に、怒りを再び覚えながら、辺りを見回し、歩いて敷地を一周する。所謂、下見というやつだ。
おそらく暗殺方法は目の前で起るまではわからない。
大方目星はついているが……それでも、予想外の事態も十分にあり得る。更に人を殺さないと言う条件はなかなかに初見では厳しい。
地形くらい把握しておいたほうがと考え今に至る。
(…まぁ失敗するなら、暗殺だろうと好きにさせればいい、どうせ "いつ" 殺ろうと大差ない。別の機会を狙わせりゃそれでどうにでもなるだろ。)
なんせ今の彼にとって退屈を紛らわすものは折神紫親衛隊なんて代物が警備しているこの場所で、姫和がどのように仕掛けるのかという疑問点だけだ。なんせ、他がつまらなすぎて眠気まで来ている始末。
(ケッ、こんな事なら試合でも見とけばよかったな。)
今更、本戦を見なかったことを後悔していた。
そんな所、タイミング的にはやや遅刻のアナウンスが折神家敷地内に響き渡る。
「午前の本戦は終了しました。」
「午後の決勝は休憩をはさみ、本殿白州で行われます。」
次の開催場所まで放送するあたり、本土の利口さが伺えるのだが、そんなことを誰も気に留めない。
本殿白州とは彼が今いる決勝会場のことで下見をした際に見つけた母屋の端に時間まで潜むことに…
潜むと言っても特に隠れているわけではなく、武舞台を眼の前に座る巨大な建物の柱に持たれかけているだけだが、それでも折神紫や親衛隊の座るお堂とは対極の位置にある母屋はノーマークであったので身を隠すのに最適であった。
「これより折神家御前試合決勝戦を行います。選手は前へ。」
そうこうしているうちに、時間にして、三十分ほどすぎ、試合が始まろうとしていた。
が、
「…す~ピー、す~すー」
ただ、試合直前まで暇を弄んだ彼は、あまりにもすることがなさ過ぎて器用に立ったまま寝てしまっていた。どうやら先程到来した眠気に抗えなかった様だ。
「パチッ」
しかし熟睡していた彼は現実へ引き戻される。異常な気配。
号令の少しあと、あたりがざわついた。
理由は折神家現当主、折神紫が姿を表したからだ。
「…なんだ、この異様な呪力は?」
状況からみてその根源はおそらく折神紫からだろう。
あまりにも予想外な、巨大な呪力に目を覚ます。隠形という、呪力を隠す術を掛けていたのでおそらくは、折神紫からは見つかっていないようだが、この呪力量は婆娑羅にも匹敵するだろう。
(何が最強の刀使だ、ただの化け物じゃねぇか。)
内心苛立ちを覚えるが、その表情からは、心情とは反対に笑みが、浮かべられていた。
「双方、前へ、」
その異様な気配に他に誰も気づかないのか、試合の進行が着々と進められていく。
決勝戦のカウントダウンが始まる。
号令一つ一つが辺りに緊張感が流れる。
「写し」
刀が構えられた。
茶髪の天真爛漫な少女はたしか衛藤可奈美と言ったか?
いかにも試合を楽しみにしている様子。
対する黒髪の少女十条姫和は、遠目でもわかるほどに殺意を放っていた。
(…おいおい、まさに本気で…)
彼の顔から再び笑みが浮かべられる。
この段階で予想外の暗殺法に彼は何となくの感でたどり着いていた。
そのために想像以上に期待が膨らむ。暇つぶしの一環が今や完全に夢中になっている。
辺りを包み込む緊張の渦を切り裂くように、唱えられる開始の合図。
「始め!」
ズバババンッッッ!!
号令とともに一直線に伸びる先行が迸る。
その正体は十条姫和による折神紫への捨て身の突進。だが、その速度は、銃の弾丸以上のスピードとなり、当然、観客には見えていない。目で追えた者は加速の構えをしていた衛藤可奈美と、彼女の行動に意識を備えていた二人だけだった。
あまりにも速い突き。それは不可避の咆哮が如く対象を殲滅する、破壊兵器の様に目標を捕えていた。
だがしかし。
「…それがお前の
呆れたように、告げられた言葉。希望からの絶望への転換。
それは、自身の宿願の失敗を意味する。
「ッッッ ぐぁ!」
ゾクッと背筋が強ばるのを感じ後ろに後退した矢先、姫和の体に剣先が突き刺さり、写しを剥がされる。
剣先の正体は親衛隊第一席、獅童真希だった。姫和の一瞬の油断をついたようだ。
写しを剥がされることは、刀使にとって死と同義。
痛みに悲痛の声をあげ、次に振り下ろされるであろう剣に自身の死に恐怖を感じとり咄嗟に目を瞑る。
「くッッッッ!」
だが、斬撃が体を引き裂くことはなかった。
「カッカッカ!」
笑い声が聞こえる、
それと同時に獅童真希の体が吹き飛んだ。
「十条姫和ちゃん!大丈夫?」
いきなりかけられた声に驚き、恐る恐る目を開ける。
目の前には姫和を庇うように構える2つの影があった。
とりあえず新キャラを追加するのはまだ先の予定。
(出さないとは言ってない!)
アニメ最終回までかけたらなーと思っています。