ジャッジちゃんの活躍シーンまで書けなかった…
月と星が雲に隠れ、空は明かり一つ見えないはずの夜空に眩しく光る飛行物体があっちへフラフラこっちへフラフラと不規則に飛び回っていた。
だがその飛び回る軌道と速度はヘリコプターや戦闘機では到底無理な動きである。
その正体である巨大な蠅の怪物、ブロートフライは頭を忙しなく動かし辺りを見回していると、突如近くの上空で爆発が起こった。
そして、続けざまにブロートフライの周囲で次々と爆発が起こるが、ブロートフライはそれをあらかじめ全て感知していたのか爆風にすら掠らず悠々と飛び回っていた。
「ギ…… ギュギィ!」
周囲が爆発する中でブロートフライは滞空しながら尾尻を下に向ける、そして暫くしてズガンッと重音がすると尾尻の先から何かが射出された。
地上の鉄血陣営では、防衛の要であるジュピターが次々と爆発炎上し使用不能状態となり大混乱に陥っていた。
「駄目です! 対空砲火の全てが命中していません! ジュピターの被害数七割! 」
「くそっ! 信管の調整が甘いぞ! もう少し精度をなんとかできないのか!」
「もう無理です! 敵の高度が出鱈目に変わるせいでまともに機能していません!」
「接近信管にしろっ!」
「余計に当たりませんし、変更する時間もありません!」
防衛ラインの総括を任されていた
「くっ……アーキテクト様とゲーガー様がいない今の我々ではこの程度の調整が限度だったか!」
そもそもジュピターは対地要塞砲であって対空を想定していない設計だった。
だが当時そこに危機感を覚えたアーキテクトは対空機能やその他の仕様試験が必要と実験していたのだが、そこにグリフィンを襲撃されゲーガーと共にアーキテクトは鹵獲されてしまった。
結局は、それを無理に引き継いだ間に合わせの工面で何とかしようとしていた所にこの襲撃が起こったのである。
「AラインもBラインの防衛網も全く敵の相手にされていません……」
「ジュピターが掠りでもすれば空から引きずりおろせると思っていたが……」
部下の
──ズガッシャッ!
急に近くで報告していたガードの一人から奇妙な音がし、ドラグーンは思考を一度やめ顔を向けるが、そこにはガードの姿は無く、有ったのはガードであったモノの下半身だけだった。
突然に何かが落ちてくる。
その落下物にドラグーンは目を向けるとそれは下半身と行き別れ千切れ飛んだガードの上半身だった。
「う、うわああ!」
「ね、狙われてる!? 防御!」
「やめろ! 動きを止めずに退避しろ!」
他のガード達は上空に向けてシールドを構え防御陣形をとるが、ドラグーンは必死にそれをやめさせて逃げるように言う。
──バァッンッ!
だがそれも虚しく次の瞬間、シールドを構えていたガードの一人が頭上からの一撃で人工血液を撒き散らしながらバラバラに弾け飛んだ。
「ぐっ、ジュピターを一撃で沈める敵だぞ! 防御せずに回避しろ!」
そう言ってドラグーンは相棒ともいえる搭乗用二足歩行兵器に乗りその場を離れようとする。
残り一人になったガードも慌てて続こうとするが、さらにその後ろから耳障りで悍ましい羽音が近づいてくるのが聴こえた。
その直後ドラグーンの視界の世界が廻った。
「がはぁっ!? ぐぅっ、なんだ……ひっ!?」
二足歩行兵器から放り出され地面に転がり落されたドラグーンが見た光景、それは大穴を空けて辛うじて上下の身体が繋がっているともいえるガードと、自らが搭乗していた二足歩行兵器がバラバラになった残骸。
そしてその数メートル上空には、白く光る巨大な蠅の怪物ブロートフライが煩い羽音を立てながら滞空していた。
「ギッ ギッ ギチチ」
「こ、こいつが敵の正体……」
目前のブロートフライの異様さに驚愕する。
「ド……ドラグー……ン 逃げて……下SA……い ジャ……ジ様NI……報告」
「ギッ! ギャチチ」
「い……嫌…… なにやME……TE」
辛うじて意識を保てているガードは逃げるように伝えようとするが、それに気付いたブロートフライは飛ぶのを止めてガードの上に降り立ち圧し掛かる。
そしてブロートフライは虚しい抵抗をするガードに尾尻を押し付け始めた。
「い いYA なに……するNO IYADA 助KEて」
「止めろ! やめろ! 何を──」
──ズバンッ!
その瞬間、大きな破裂音と共にガードの上半身が機械部品と人工血液の入り混じった残骸となり粉々に飛び散る。
「……ギ?」
その結果にブロートフライは首を忙しなく動かしながら不思議そうにしているように見えた。
「あああぁっ……」
ドラグーンから悲痛な声が漏れる。
ドラグーンやガード達、鉄血製のハイエンド以外の人形はI.O.P製の人形のように感情豊かではないが、それでも最低限の人間を模した感情モジュールはある。
ただ彼女たちは人類を相手取ると決定づけられた時、主人の為に弱みを見せず一兵として駒としてあろうとしたのだ。
人類から見える無感情な鉄血人形とは鉄血とグリフィンが互いの陣営でそのように見せてきたイメージ操作で、鉄血は敵に対して無感情な冷酷さを見せつけるため、グリフィンは感情など持たないただの蹴散らすべき敵として……
ドラグーンとガード達の付き合いは意外と長く、この防衛線を任されてからのドラグーンをガード達は護衛以上に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたものだった。
そんな彼女たちの最後は呆気なく悲惨なものに終わったが……
そして今度はドラグーンに飛び掛かり、同じように圧し掛かり尾尻を押し付けてきた。
「いやぁ! やめ……」
ドラグーンは必死に抵抗するが、その時に先ほどのガードがいた方が視界に入る。
下半身だけ残され部品が粉々に飛び散った光景、だがその中心部の地面にブロートフライが撃ち込み、そのままめり込んでいた何かが見えた。
それは銀色で半分は地面に埋もれて見えないが楕円状のモノ。
電脳が勝手に検索と検証を行い、ドラグーンはそれが何か理解してしまった。
「……虫の卵!?」
そう、今までブロートフライが撃ち込んできていたのは卵だったのだ。
そして、ドラグーンが何をされようとしてるのかをも理解した。
ブロートフライはこの体に卵を植え付けようとしているのだと……そしてその威力に耐えれずにガード達のように無残に破壊されるのだと。
「いや、嫌ぁ!」
「ギ ッギ!」
なんとか抵抗しようとするドラグーン、だがブロートフライの巨体に圧し掛かられ尾尻を押し付けられている状態で何も抵抗できなかった。
だがその時、ふと腕に何かがぶつかる。
それは、ガードが使っていた銃剣付のハンドガンだった。
それに気付いた瞬間、ドラグーンはハンドガンを手に掴みブロートフライの顔面に必死に撃ちまくる。
「うああぁ! 嫌だ! 嫌だ!」
だが、至近距離で撃ち込んでいるのにもかかわらず、弾丸は全てはじき返され、最後のあがきと銃剣を突き刺そうとしたがそれも全く刃が立たなかった。
抵抗をまったく物ともしないブロートフライは前脚でドラグーンの両腕を押さえつけそのまま卵の植え付けを続けようとする。
「あ……嫌ぁ、助けて」
「仮にもこの区画を任せたんだ、それをこのざまで命乞いとは情けない」
「ギュィ!?」
その言葉が聞こえた瞬間、ブロートフライに横からの強烈な飛び蹴りが叩き込まれドラグーンから離れ吹き飛ぶ、そしてその後に噴射装置を吹かせながらゆっくりと隣に着地したのは鉄血のハイエンド、ジャッジだった。
「虫一匹にこの有様か、これではドリーマーにまた嫌味を言われそうだ……全く最悪だ」
「ジャッジ様!? これは……っ申し訳ありませんっ!」
ドラグーンの謝罪の言葉を聞きながら、周囲を見渡す。
見えるのは炎上するジュピターを背景として機械混じりの肉塊と化したガード達だったモノだけだった。
「……アイツらは全員やられたのか?」
「……はい」
ドラグーンに付けられたガード達は元々はジャッジ直属の者達で、ドラグーンの元に着く前はジャッジの護衛と世話を甲斐甲斐しくしてくれていた。
まるで子供を世話するように扱われていたことには大いに不満があったが、ジャッジはあの
「そうか……」
直後、蹴り倒されていたブロートフライが勢いよく飛び上がり、ジャッジは頭上を飛んでいるブロートフライを見上げながら睨んだ。
「ギィ! チギギギ……」
「部下が世話になったようだな、今度は私が相手をしてやろうじゃないか!」
じゃっじちゃんがんばえー!
ホントはもうちょいエログロな内容だったんだけど、やっぱりやめときました。
蟲姦とか誰が得すんねん(俺得)
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ドルフロ知ってるけどFallout知らん
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ドルフロ知らんけどFallout知ってる
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両方とも知ってるぞ
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両方とも知らんぞ
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