今回から暫く、白黒モンブランさんの【Devils front line】を中心とした大規模コラボとなります。
悪魔相手なら運び屋を多少暴れさせても大丈夫やろ……か?
S11地区に来ていた運び屋はグリフィン基地を眺めながらどうしたものかと、いつもの装備であるフルフェイスのガスマスクを触りながら考えていた。
今回このS11地区にいるのは、今見えている後方支援基地の指揮官からの依頼をしたいという連絡があり、その運搬物を引き取りに来た為なのだが……
現在その基地は内戦でも起こったのかと思えるような銃撃や爆音が響き渡っている状態だった。
どうやら航空支援までしているようだと気付いた運び屋は取り出した双眼鏡で空を見上げ、今度は地表を見渡す。
そこにはグリフィンの基地では珍しくもない人形達が、奇妙なクリーチャーらしきモノ共と争っているのが視える。
その奇妙なクリーチャーは鎌の様な物や棺桶の様な物を持っていたりしているようで、銃を基本武器として戦うグリフィンの戦術人形相手には心許ないように思えるが……
今この地区で何が起こっているのか結局理解できなかった運び屋は、後ろに停めてあった移動用に乗ってきた大型の貨物トラックへ踵を返して貨物部コンテナのハッチ開ける。
そのコンテナの内部には奇妙なフォルムに青いボディーのロボット、セキュリトロンが10体待機状態で並んでいた。
運び屋がその中の一体を手の甲でコンコンと叩く、すると待機状態で何も映っていなかったセキュリトロンに取り付けられたスクリーンモニターに電源が入り、イエスマンの間の抜けた笑顔がスクリーンに映ると待機状態だったそのセキュリトロンは動き出し、運び屋に声をかける。
「おや、どうしました? 依頼品の受け取りが終わったには早すぎると思いますが?」
運び屋は今起こっている訳の分からない状況を説明し、イエスマンに問う。
その話を聞いたイエスマンはすぐに情報収集を始める。
「それはまた、なんとも不思議な状況になっていますね! では今から情報を集めますのでしばらくお待ちください!」
イエスマンが映っていたスクリーンに【Connection Lost】と表示され数分間静かになる。
「どうやらこのS11地区基地に対しての大規模な制圧作戦が現在展開されているようです! ここの指揮官への排除指示もでていましたよ。 参戦している別の基地や他社の戦力データで計算しますと……殺害される確率は96.3%! これはもう絶望的ですね!」
そしてイエスマンが復帰したかと思うと、嬉々として探り当ててきた情報をベラベラと喋り出す。
つまりは依頼自体がご破算となるということである。
まだ依頼契約もしていないが、S11地区まで足を運んだのが無駄だったと知らされる運び屋。
「ですが、これは少し不味い展開です。 このままではこの基地が制圧されるのは時間の問題ですが、恐らくはあなたへの依頼内容の記録が残されている可能性があります!」
依頼自体は受けようとしたところで何も咎められる理由はないのではないか、と運び屋。
「たしかに依頼の内容自体はただの運送なので何も問題はありません! ですが、その依頼報酬が人形なのが恐らく問題になるでしょう!」
それもヘリアンに運び屋が直接話を付けて問題なかったはず、そう考えていたがイエスマンは話を続ける。
「人形の譲渡に関しての契約はI.O.Pとグリフィンとの取り決めであり、モハビ・エクスプレスは関与しておらず譲り渡したグリフィンの指揮官に責任がある。 はい、その通りです! あなたは何も悪いことはしていません! ですがS地区での人形売買でヘリアンさんに釘を刺された後に、この取引内容を知られるのは今後のグリフィンとの関係を続けるにあたってあまりよろしくない状況になるでしょう!」
運び屋はS地区での人形売買の件で問い詰められたのを、口八丁で言い包めて説き伏せた時の、酷く悔しそうで自分の至らなさを後悔するヘリアンの表情を思い出す。
涙目で悔しがっているヘリアンに、一緒にいたイエスマンが「その泣きそうな表情を合コンで見せれば男性へのウケも良くなりそうですね!」なんて空気を読まない言葉を放ったのも……その後ヘリアンがどういう態度にでたのかは想像に難くない。
普段そういうことには何も思わない運び屋も少し悪いことをした気分になった。
「本来なら私がそのまま記録を削除するのですが……制圧作戦の為でしょうね! この基地を中心に強力な通信妨害と情報統制がされています! 基地内部にはまったく手を出せない状況です!」
腕で大げさなジェスチャーをしながらイエスマンは続けて言う。
「つまりは直接基地に潜入して依頼内容を抹消してもらう必要がでてきたということです! あぁ、ついでにここの指揮官は余計なことを喋る前に殺してしまいましょう!」
イエスマンからの指示を聞いて装備の点検をし始める運び屋。
「さて、それではこれから基地へと潜入してもらうわけですが……どうやら【悪魔】と呼称されているらしいクリーチャーが基地の縁外部でグリフィン側と争っているようです! ですがこれは好都合かもしれません!」
イエスマンがそう言い終えるとコンテナ内で待機中だった他のセキュリトロン達が一斉に起動し始め、基地へと向かい始める。
「これからその悪魔とやらにセキュリトロンが発揮できる可能な限りの掃射攻撃を行います! それなりの数を減らせるでしょうから後は自力で基地へと辿り着いてください!」
運び屋は運転席に乗り込むとエンジンをかけ、貨物トラックを基地へ向けて動かし始め、直進コースをを目指す。
走り始めるトラックの窓の傍に寄ってきたイエスマンは最後に一言助言した。
「Pip-Boyに記録があると思われる場所をマーカーしておきました! グリフィン側関係者への連絡はこちらでしておきますから、どうぞ思う存分に大暴れしてきてください! それではお元気で!」
イエスマンがそう言い終えると、先行していた車の前方にいるセキュリトロン達の肩部分が開き、ミサイルの弾頭を見せたかと思うと次の瞬間、肩部分のミサイルポッドから次々とミサイルが一斉発射され始める。
そして着弾先の悪魔達が爆発し吹き飛ばされていく中を、運び屋がアクセル全開で運転する貨物トラックが突き進み、悪魔達を撥ね飛ばしたり轢き潰したりしながら基地を目指して走っていった。
「フフフ、実に楽しそうな様子でしたね。 ですが、こちらもなかなか楽しくなりそうです!」
それを見届けたイエスマンは、自分のボディーを含むセキュリトロン達の通信出力を最大に上げ、無制限広域通信を開始する。
『あーあー、こちらモハビ・エクスプレスのPDQ88bセキュリトロン……イエスマンと呼んでください! ずっと監視されていた方々もそうでない方々にも、嬉しいお知らせですよ! 我々も是非この作戦に協力させてもらいたいと思います!』
クエスト追加
□S11地区後方支援基地内にある依頼内容の記録を消去する
□(オプション)S11地区後方支援基地の指揮官を殺す
他のグリフィン基地の情報部に投げていくスタイル。
これで話の都合つけやすいやろ……多分。
運び屋もセキュリトロンもなかなか暴れる機会が訪れなかった所でのコラボ企画だったので、割とありがたい話でした。
この機会を下さった白黒モンブランさんに感謝を!
……たまには無茶苦茶したいねん(普段から無茶苦茶)
この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?
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ドルフロ知ってるけどFallout知らん
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ドルフロ知らんけどFallout知ってる
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両方とも知ってるぞ
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両方とも知らんぞ
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