イナダ大根さんの【U05基地の化け物ハンター 】
もコラボで申し訳程度に触れています。
もうちょい、書きたかったけど展開的に無理でしたスマンカッタ……
そんでもって、他の基地に迷惑かけてるけどスマンカッタ……
色々スマンカッタ……
大小様々な重砲銃器を生やした四足歩行の移動要塞がS11地区の後方支援基地を目指して悪魔達を踏み荒らしながら突き進む。
基地に近づいてきた辺りで、移動要塞に片手で摑まりタンクデザントしながら運び屋はコンコンと中にいるであろうリホ・ワイルダーと名乗った女性に合図する。
だが、しばらくしても反応がなかったので、今度はガンガンと強めに移動要塞の装甲を叩く。
《あーもう! わかっとるっちゅうねん! てか、なんでそんな叩いただけで内部のこっちまでこんなに衝撃来るねん! 正規軍戦車の装甲使ってるんやで!?》
そんな愚痴も聞いているのかいないのか、運び屋は淡々とこの場で降りると言って掴まっていた移動要塞から飛び降りた。
≪ちょっと待ってや ウチも一緒に降りるわ≫
≪え? 降りるって……大丈夫なんですか色々と≫
そうして、移動要塞から出てきたのは銀髪で金色の眼をした女性だった。
肌は白く、運び屋はすぐに鉄血製のハイエンドモデルだということがわかった。
「あー、ほんまあの中は窮屈でしゃあないで、とりあえず自動迎撃モードにしといたからウチがおらんでも大丈夫やで」
≪いや、そうではなくてまだ悪魔がそこらにいるかもしれませんよ! 大丈夫なんですか?≫
「それぐらいは自分で身を守れるわ。 運び屋に付いていけばある程度は露払いしてくれるやろうしな」
そう言い終わるや否や突然悪魔が現れ、襲い掛かってくるが次の瞬間には急に現れた数本の銀色をした大きな棘に串刺しにされた。
だが、その内の一匹には効果がなかったのか、大きなナニカの塊を背負った悪魔がリホに近づこうとする……
が……次の瞬間には運び屋が愛銃である闇に輝く光で銃弾を三発、頭部に撃ち込まれて爆発した。
「……ほ、ほらな?」
≪守れてないじゃないですか!≫
リホと移動要塞内にいるもう一人の女性が言い合いをしている間に、目的を遂行する為、運び屋はそのままリホを置き去りにして基地内部の潜入へ向かって行った。
基地へ入ろうとしていた運び屋だが、本来目指していたルートにあった入り口付近に一人の老人……にしてはなかなかにパワフルな人物が悪魔を相手にしていた。
あの老人の曲がらぬ意思を宿した目を見た運び屋は、経験上ではああいったタイプと出会うと相性が悪いと分かっていたので別の入り口を探すことになった。
そして、今度は別の入り口を見つけ近づいた瞬間に背後に悪魔が現れた気配を感じた運び屋、愛銃を抜き取り撃ち殺そうと振り向くが肝心のその悪魔は碧く光る刃に突き刺され既に事切れて砂になる。
その刃を見た運び屋は、自身の知る中でのホログラム技術による攻撃だろうかと考えたがどうやら少し違ったようだった、やがて悪魔を突き刺した碧く光る刃を見ていたがやがてその刃も消えていった。
恐らくそれをしたであろう空を舞っている黒コートの人物が遠くに見えたが、一瞬目が合うもそのまま運び屋は基地内部へ入っていった。
一方その頃、基地の外延部ではイエスマンの操るセキュリトロン達が持ちうる火力で只管に悪魔達を屠っていた。
後方にはミサイルで、近づこうとする悪魔にはグレネードが次々と撃ち込まれ、それでもなお生き残っていた悪魔には9mm弾とレーザーの銃撃を浴びせまくるセキュリトロン達。
たった10体で一個中隊並みの働きをしているこのロボット達だが、一つ致命的な欠陥とも言えるものがあった。
『被害が味方にもきておるぞ! 何をしておるんじゃ!』
『あのセキュリトロンなんとかならないの!? 圏外にいる暴走してるのより立ち悪いんだけど!?』
目標との射線上の存在を気にせず撃ちまくるのだ。
「あはは、すいません! セキュリトロンのAIには人形であるあなた方のような高度な思考ルーチンがないんです!」
『あとイエスマンとか言ったっけ? どさくさに紛れてウチの情報覗こうとするのやめてくれないかしら? バレバレなんだけど』
グリフィンのS09P基地とU05基地側から苦情が相次ぐ中、更にイエスマンはそれぞれの基地情報を覗き見ようとして、どちらも手早く対応されていた。
それすらも陽動で、実際には11地区基地の内部情報を得ようとしていたのだが、結局それも阻止されていたが……
「どうやら、この11地区基地の指揮官は、グリフィンにとって知られたくない程のよっぽど不味い事をやらかしたようですね。 異常なほどの情報統制っぷりです!」
『申し訳ありませんが、急遽に参戦していただいたことには感謝していますが、其方への情報開示は残念ながらできません……』
「ええ、わかっています! 突然現れた我々が信用されないのは当たり前です! 別に気にしていませんよ!」
S10地区の指揮官から暗に釘を刺した通信が来るが、それに気が付いているのかいないのか、いけしゃあしゃあと気にしない風に言葉を返すイエスマン。
相手の指揮官は、人間とも人形ともまた違うロボットAIの応答に戸惑いながら続ける。
『それと、執拗に11地区の内部を探ろうとしているみたいですが……実際の所、目的は何なんです?』
「おや? ストレートな質問ですね! ですが手早くて確実です! かなり若い指揮官でいらっしゃるようですが、貴女のそういう所は好ましく的確だとおもいますよ!」
『っ……それはありがとうございます。 それで、答える気はあるんですか?』
イエスマンの言葉に引っ掛かる部分があったようで、相手の指揮官の口調が少し刺々しくなった。
どうやら、若いからというのが彼女にとって気に食わなかったようだ。
「ええ、もちろんです! ですが、その答えは当初と変わりません。 目的は
「私はヘッケラーコッホMG4、お待ちしておりました運び屋様」
基地内の悪魔を屠りながらPip-Boyに示されるマーカーを目指した運び屋が辿り着いた先、その部屋には人形達が使っていたであろう宿舎であり、パソコンや書類といった記録媒体とは無縁の部屋であった。
その部屋の中で一人佇んでいた人形はそう言うと、一礼をしては運び屋に目を合わせる。
そしてマーカーは何故か彼女のいる方向を示していた。
「運び屋、いえ……クーリエ・シックス様、貴方の探している目的は間違いなく私です。 私はこの基地の副官を務めていましたMG4と言います」
運び屋は黙ってそのままGr MG4の話を聞き続ける。
「そして依頼を出したのもこの私です。 ここの指揮官の名義でしたが、本人は何も知りません……いえ、知られてはいけなかった」
その言葉を聞いた運び屋は、問う。
依頼をしたいのかと。
「ええ、その通りです。 本来の依頼はこの基地に居た人形達を指揮官に知られぬまま、基地の外へと運んでもらうつもりでした。 ですが貴方は一足遅かった……グリフィンにより他の人形達は救助回収されました」
ならば、何を運べばいい?
それともグリフィンからまた人形達を逃がすのか?
再び問う運び屋にMG4は言った。
「運んでもらうものは、この基地の指揮官へ確実な死を、報酬の人形は私自身です」
運び屋がソードオフショットガンと斧を夫々手に持ち、悪魔を殺して進んでいく。
恐るべき怪異であるはずの悪魔達が、ソードオフショットガンを撃ち込まれると動きを止め、その間に斧でめった切りにされていく。
その後ろからMG4が運び屋へ援護射撃をしながらついてくる。
「クーリエ様は何も事情を聞かないのですね」
後ろから聞こえるMG4の言葉にも耳を傾けず、ひたすらに悪魔を屠りながら進んでいく運び屋。
目指すはこの基地の指揮官がいる部屋。
運び屋に依頼されたのは“確実な死”を運ぶこと、ただそれだけだから。
DMCの幻影剣って、ホロライフルの原理と似てなくない? 似てない?
実際のところ、ブラック基地にいた人形達って素直にグリフィンに戻ってくれるんだろうか?
いくら自分たちを道具と割り切ってるからってねぇ?
この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?
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ドルフロ知ってるけどFallout知らん
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ドルフロ知らんけどFallout知ってる
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両方とも知ってるぞ
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両方とも知らんぞ
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