FALL OUT GIRLS   作:WarBoss

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つまり【Wild Wasteland】のせいでコラボだろうとなんだろうと何でもありで、そういう世界線なんです。
年代設定で、めっちゃ怒られたり突っ込まれそう!(ガクブル)


Doctor Who

「やぁ、忙しい中にわざわざ足を運ばせてすまないね」

 

「通信を使わずに直接伝えたいと言ってたな。 つまりは漏れると不味い話、そういうことなのだろう?」

 

 今、ヘリアンは突然にペルシカから呼び出され16Labの施設に来ていた。

 護衛役としてAR小隊のM16とAR-15の二人を引き連れてペルシカを訪ねてきたヘリアンは早々に話を切り出す。

 

「しかも護衛に付ける人形はAR小隊でないと駄目とまで言うんだ余程漏らしたくない話なんだろ。 ペルシカ、一体何があったんだ?」

 

「まぁね、ちょっと通常の戦術人形では信用できなくてね。 ん? そういえばM4とSOPは?」

 

 話を続けようとしたペルシカだったが、他のAR小隊メンバーであるM4とSOPMODⅡがいないことに気が付く。

 

「M4は例のヌカコーラってやつを隠れて飲んでたのがバレて、向こうの基地で指揮官に説教されて現在謹慎中さ」

 

「SOPMODはM4だけ残しておくのも不安だったから一応の見張りとして付き添ってもらってるわ」

 

「……まぁ、そういうことだ。 まったく、あの運び屋は碌なことをしない!」

 

 M16とAR-15の言葉に続いて目頭を押さえながらヘリアンが答えた。

 その様子にペルシカは一瞬苦笑したかと思えば、すぐに真剣な顔つきになる。

 

「……実はその運び屋についての話なんだ」

 

 ペルシカのその一言で場にいる他の三人の顔付も真剣なものに変わる。

 

 グリフィンやI.O.Pにとって運び屋は非常にデリケートな問題に位置する人物である。

 取るに足らない邪魔な便利屋業者だと侮り404小隊を勝手な権限で動かしてぶつけたことを理由に、それを仕組んだ双方の上層部はほとんどをヘリアンが逮捕または更迭した。

 元々は私利私欲の為に404小隊をいいように使っていた考えの浅い者達ばかりだったが、その中の一部の者達は上手く責任を逃れ未だにその地位に居座っている。

 だが裏ではそれより更に質の悪いことが起こっていた。

 その上層部の連中は買収されたのか説得されたのか、それとも脅されたのか……

 いつの間にやらそのほとんどが運び屋のいいようにされているらしい。

 その上に、近頃は各地区のグリフィン基地や、他のPMCどころか正規軍にすら関係している節があるのだから今や下手に手を出せない状況である。

 

「なるほど、だからここに呼び出したというわけか」

 

「本部はイエスマンに見張られていて、グリフィンの上層部すらも何人か奴の息がかかっていると見ていいからな」

 

「というかそれってもうグリフィンは大丈夫なのかしら」

 

 ヘリアンとM16が納得する中、AR-15は得体の知れないたった一人にグリフィンがいいようにされていることに半ば呆れていた。

 

「それで、運び屋についての話ということだったが……」

 

「まぁ言ってみれば彼がどこから来たかがなんとなく予想できてきたかも知れないってことかな。 まずはこれを見てほしいんだ」

 

「何? アメリカのモハビじゃないのか?」

 

 ヘリアンの質問に答えるためにペルシカはあるものを抱えて持ってきた。

 だが、それを見て反応したのはヘリアンではなくAR-15だった。

 

「それってたしか大分前の作戦の時に人権団体のアジトで見つけたやつよね」

 

 ペルシカが抱えて持ってきた物、それは運び屋がCZ75と出会った場所で売り渡そうとしていた武器……ヌカランチャーことファットマンだった。

 CZ75を連れ出す際にファットマンを置いたまま逃げ去ったのだが、その場に居合わせたAR-15がその後に回収していたのだ。

 ちなみに運び屋は人権団体との取引のことを否定していないが、ちゃっかりファットマンは返せと言ってきているあたり本当に面の皮が厚い男である。

 

「それって結局はなんなんだったの? 何かの射出装置ってのはなんとなくわかるんだけど」

 

「不自然な放射線量がいくらか検出されてるところから見ると、恐らくは小型の核弾頭射出装置ってところだと思う」

 

「「「核弾頭!?」」」

 

 ペルシカの一言で他の三人がファットマンを凝視しながら素っ頓狂な声を上げた。

 続けてペルシカは抱え持っているファットマンのフレームの部分を見せながら更に話を続ける。

 

「まぁそこの話は今は置いておこう。 問題はここに彫り込まれてる製造番号の表記なんだ」

 

「製造番号? それがどうしたっていうんだ」

 

「いやまてよ、おかしいのはそこじゃない。 これはもしかすると……」

 

「でもおかしいわ、だってこれって……」

 

 ヘリアンはペルシカが何が言いたいのか理解できないでいた。

 だがM16とAR-15はファットマンにされているその表記がおかしいことにすぐに気が付いた。

 

「恐らくなんだけども製造番号の下に刻印されている数字は製造年月日なんだと思う」

 

「ちょっと待て、もしそうだとしたらこの数字はおかしいじゃないか!」

 

「うん、そうだね。 この数字が正しいとするならばこれが製造されたのはおよそ200年後ってことになるね」

 

「馬鹿らしい! そもそもこれが運び屋の持ち物だとするとそれこそ出所がわからないし信用性に欠ける」

 

 ファットマンに印字されている数字は、およそ二世紀先の製造日を示すと言うペルシカの話を信用しないヘリアンだったが、

 

「見る限りではこれは腕の確かな技師が全て手作業で手掛けているんだ。 私も研究者技師を名乗る者として確信をもって言える。 これを作った職人は冗談やおふざけで意味のない数字なんて入れないって」

 

 ペルシカは技術者としての視点から、構造的には簡素に見えるファットマンだがそれが優れた技術者による作品であり量産品ではなく一つ一つ手作業で作り上げた物だと見抜いた。

 ならば製造番号とは別に作られた個数を表してるのではないかとヘリアンは言ったが、それこそ綿密な手作業でその数を造っているというほうが馬鹿げていると否定した。

 

「……つまり、この200年後の製造日を示す数字から運び屋が未来から来たと言いたいのか」

 

「まぁ、正確には違うかもしれないけどね。 でも別にあり得なかった話じゃないと思うけどね。 ……ヘリアンは【ウサギ狩り作戦】の事を覚えているかい?」

 

【ウサギ狩り作戦】、ノエルとエルフェルトという二人の異邦人がS09地区にタイムトラベルしてきたことによって、グリフィンと鉄血を巻き込んだ事件へと発展した作戦である。

 結局の所、二人は元の世界へと帰っていったわけだが、その二人に関わる事情と技術力に関しての報告が後にグリフィン本部に知れ渡った時は、殆ど馬鹿げた話だとして取り合わなかったという。

 ちなみにエルフェルトの意識を残した人形は未だにS09地区の基地に現存しているらしい。

 

「私の憶測になるけど、運び屋は未来というよりはウサギ狩り事件の時の様に言ってみれば時代が進んだ先のパラレルワールドってやつから来たんじゃないかと思うんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 L38地区内の立入禁止区域地表に建てられている展望台。

 その内部の巨大な一室には巨大なスクリーンが設置され、その画面にはイエスマンの顔がデカデカと映し出されていた。

 中心部には運び屋とラウルが立ちながら会話し、そしてDr.モビウスが隣で浮遊している。

 

 そこでラウルが諦め半分、申し訳なさ半分といった感じで、その奇妙な機械に脳味噌を浮かべたDr.モビウスに謝る。

 

「すまん、モビウスの爺さん……ボスに自重しろだなんて言ったところで無駄だった」

 

「だとしてもナイトストーカーを群れで解き放つなんぞどうかしとるぞ。 奴らは貪欲な雑食性の上に卵生だ……現状天敵も居らんからすぐに増えるに決まっとる」

 

「だがな、ボスを擁護する気は全くないが……()()()()()で無抵抗な輩は少ない。 そこまでの脅威になるとは思わんのだが」

 

()()()()()で増えるのが問題なんじゃ、我々と同じようにナイトストーカーもFEVの影響である程度コーラップスへの耐性を持っておる。 恐らく低濃度の汚染地帯だと平然と繁殖するぞ」

 

「……老後の隠居先でもあの獣に悩まされるとはな、たしかグリフィンにそういうのを扱うハンターオフィスって部署があるって聞いたからそこに依頼してみるとするか」

 

「人類生存権外では恐らく高濃度汚染とE.L.I.Dが天敵となるだろうが、圏内ではそうはならんじゃろう」

 

 モビウスの話を聞いたラウルが頭を抱える中、隣では問題を起こした張本人である運び屋が腕を組みながら黙って話を聞いてるだけだった。

 

「それだけじゃない、いいか我々は()()()()()()()()()()からの異邦人! 200年程先の未来から来とるんじゃ、世界線は違えどこっち側の影響を色濃く残せばその分、我々の世界(Wasteland)と近くなりその影響がでてくるじゃろう」

 

「影響……ねぇ、例えば?」

 

「大きい影響としてありえるのは大戦争(Great War)が起こることかの」

 

「この世界ではたしかもう起こったことだろう」

 

 そう、この世界ではコーラップスで汚染されていない土地を巡って既に第三次世界大戦が起こっており、国家間で核攻撃を平然と行った……その結果が今のコーラップスに加えて放射能が蔓延する世界だ。

 

「まだ確信はないが、あり得る話だとは思っとる。 他には我々の居た世界、ウェイストランドに存在したようなものが何らか近い形で現れてくるくるとかかのぉ」

 

「そりゃ、こっちの連中にとってはお気の毒だな。 放射能だけでなくコーラップス汚染で最悪だってのにデスクローでも闊歩するようにでもなれば地獄だろうな……」

 

 モビウスの意見にラウルは爛れた顔を顰めていると、それまで静観していた巨大スクリーンに映されたイエスマンが突如とんでもないことを言い出した。

 

『それならば実に面白く、興味深い情報がありますよ! まず先ほどのデスクローですが……既にこちらの世界では確認されているとのことです! これは驚きですね!』

 

「……この世も末だなこりゃ、一応聞いとくがボスが外に解き放ってたとかじゃないよな?」

 

 心外だとばかりに首と手を横に振りながら否定する運び屋に、ラウルは疑いの眼差しを向ける。

 その横でモビウスは思い当たる節があるのかイエスマンに質問する。

 

「もしやそれはE.L.I.Dもしくはそれに類似する種としてということかの?」

 

『ええ、その通りです! 他にもゲッコーや、東海岸で見られていたというマイアラークというクリーチャー等も確認されていますよ!』

 

 ゲッコーはここL38地区内でも飼育されている爬虫類型のクリチャーで、マイアラークは水辺に住む甲殻類や魚類のクリーチャーの総称であり、どちらも運び屋達が居たアメリカのウェイストランドに生息していた生き物だ。

 

「ふぅむ、それは確かに興味深い話じゃ……」

 

『それだけではありません! 実は過去にU05地区とR08地区のグリフィン基地の通信を傍受しましたところ……なんとRobCoとVault-tecのことに触れる会話が確認されました!』

 

「こっちのアメリカにもロブコとかVault-tecってあったのかよ……」

 

「こちら側のアメリカが今どうなっとるのかはまだ情報不足だが、それに関してはユリシーズが調査に向かっておる、いずれは詳細が聞けるじゃろうて」

 

 その後、そのユリシーズからの報告で驚くべきことが判明するのだが、それはまた後の事で語られるであろう。

 




ああ、ついに書いちゃったよ……
絶対に後で矛盾したり公式と設定食い違ったりしたりとかしそうで怖かったんだけども、自分の中での設定として運び屋がどこからきているのかと言うことを遂に書いてしまいました。

ちなみにこっちのドルフロ世界は【VA11Hall-A】が上手くコラボしてるように、ドルフロ世界観と合わせたようにNewVegasも存在しています。

……ぶっちゃけ、コラボでも大体は矛盾しないよって必死こいて言いたいだけです。 はい。

この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?

  • ドルフロ知ってるけどFallout知らん
  • ドルフロ知らんけどFallout知ってる
  • 両方とも知ってるぞ
  • 両方とも知らんぞ
  • この界隈のコラボは知ってる
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