FALL OUT GIRLS   作:WarBoss

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ムメイさんの【カフェD08へようこそ!】へ、運び屋がまた迷惑を掛けに行くようです。

急にFallOutネタに触れていたの見たら書きたくなったんや……
ということで、挿入投稿しときます。


怒られろ。


Atom Bomb Baby

 D08地区、ここもまたG&K(グリフィン)が管理する厄介ごとが絶えない土地だ。

 この地区のもう一つの注目すべき点としてカフェがどこもクオリティーが高い店が多く、カフェの激戦区になっているのだとか……

 

 そこを輸送トラックがこの地区にあるカフェを目指しながら走っていく。

 M3はトラックを運転する運び屋の隣で窓から外を見渡す。

 既に街から離れ目にする人工物がまばらになっていく中で道の先に小さく施設が見えてくる。

 思ってた以上に大きい施設のようだ。

 

「や、やっぱりやめましょうよ…… この前あのコーラ売りつけたってグリフィンからクレームが来たばかりじゃないですか」

 

 今回の目的は運び屋がM4A1にヌカコーラを大量に売りつけていることがバレてしまい作りすぎて余った在庫を売り捌くために営業に来たのだ。

 自動販売機と化したセキュリトロン達が減らしてはくれているが、未だに減らない大量のヌカコーラが邪魔だと皆々から苦情の末追いやられ運び屋の部屋に溢れている。

 しかし、いくらなんでも大量発注しておいてキャンセルとは余りに酷いのではないだろうか……

 キャンセル料はしっかり迷惑料込で回収しときながらも運び屋は思うのだった。

 

「し、しかも営業……な、なんて私には無理……です」

 

 そして今回のもう一つの目的、それはM3に営業仕事をさせることである。

 普段は事務仕事から雑用等をそつなくこなすが、やはりどうにも弱気で引っ込み思案なせいでこういった事はどうにも向かずさせる機会がなかったのだがM3がメンタスでドラッグハイになった事件から、もう薬の力借りてでもいいから営業させようと運び屋の無慈悲な決断がなされたのだ。

 実際の所、運び屋もだがイエスマンが営業をすると一部からかなり反感を買いやすいことが多い為に女性型の人形であるM3には一人で営業が出来るようになったほうがいいんじゃないかとラウルが指摘したのもあるが……

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ~♪ カフェD08へようこそ! 二名様ですね」

 

(え、え? なんですかあのサイズ…… というかアレって鉄血の人形じゃ)

 

 到着して目的のカフェに入ったM3の目に入ったものは特大のバストサイズであった。

 何故かこのカフェで働いているメイド服人形達の胸が特大なのだ、そのせいで普通に混じっている鉄血人形の存在が霞む程には……

 だが席を案内されると、その点に目をつぶれば実に快適なカフェだと言えた。

 常連と思われる他の客も実にニコやかに……いや、あれはメイドたちの胸を見ながらニヤけているようだ。

 

「ではご注文承りますね♪ あー……それと今度いらっしゃるときはそういった服装は遠慮してもらえると助かるかな?」

 

 どうやら運び屋の姿がこの場にはよろしくなかったらしい、いつも着ている古びて汚れたレンジャーコンバットアーマーと落書きされたヘルメットにガスマスクはたしかに華やかなカフェの景観を十分に害していると言えた。

 だが言われてる本人はまったく無関心で、それどころか隣にあったジャンク屋にも顔を出してみるのもいいかもしれないとか関係ないことを考えてたりする始末。

 

「い、言われてますよ運び屋さん……え? いかがわしい衣装来てる連中に言われたくないって……ち、ちょっとそういう言い方は」

 

 運び屋の言い方に、対応しているメイド衣装の人形も若干顔がヒクヒクと引き攣っている。

 まぁM3も目の前の人形がただでさえ豊満な胸が低身長のせいで更に大きく見えるのに、やたらと胸を強調するような衣服であることには内心同意していたが、だからといって平然とそれを本人の前で言うあたりやっぱりこの運び屋はどうしようもなく度し難く失礼だと思う。

 

(というか、この状況からとか私に営業させる気まったくないじゃないですか! 本当にもぉー!?)

 

 その上に運び屋の言葉が耳に入った周りの人形達もなんとなく険呑な空気を漂わせ始めている。

 微妙な空気になりつつある中、M3は思わず懐に締まっているメンタスを気付けとして口に放り込み必死に間を取り持つ。

 

「す、すいません! この人には言って聞かせときますからとりあえず注文は後程で……」

 

「……はい、ではご注文が決まりましたらお声がけくださいね」

 

 そう言いながら下がっていった店員の人形だったが、やはり印象の悪さは拭えなかったようで妙にこちらを警戒されているような気がしてならない。

 特に運び屋の腕に装着されているデバイスであるPip-Boyを店員が見ていた時の反応は明らかにおかしかったように思えた。

 

「はぁ…… とりあえず注文を決めましょう。 このカフェのラインナップを見れば需要があるかも判断しやすそうですし」

 

 はたしてこのカフェにあのコーラを売り込めるのかどうか、M3としてはこの店には需要が無いと判断してすぐさまにこの営業活動を切り上げたかった。

 メニューを見るとこのご時世ではなかなか容易くありつけるようなモノでは無いにも関わらず、実にリーズナブルなお値段に息をのむ。

 外界にあまり触れたことのなかったM3だが明らかに品質以上の破格だとわかってしまう。

 モドキものだったとしてもそれなりに値段がするはず、特に乳製品等はこのご時世かなり高価だったはずだ。

 

「むしろ乳製品だけが妙に値段が……近くに見えた農場のおかげなんでしょうか」

 

 とりあえず注文後にダメもとで頑張って営業をすることを決意しつつも、今はこのカフェの味覚を楽しんでおこうとM3はメニュー表に目を走らせるのだった。

 だから目の前で勝手に自前のコーヒーを入れ始めようとする運び屋なんて目に入らない、見えないったら見えないのだ……

 

 

 

 

 

「うーん……ダーリンに確認取ってからじゃないと私じゃ判断できないかなぁ」

 

「そ、そうです……か。 わかりました」

 

 最初にカフェで対応してくれた人形、HK417というらしい彼女はM3に若干の申し訳なさを感じさせる風に伝える。

 M3もすんなりと売り込んでそのまま話が進むとは思っていなかったが、やはり初印象のせいもありいい返事は貰えなさそうだと気落ちする。

 というか何故に乳児に授乳しながらの対応をされているのだろう……

 

「個人的にはすごくあのコーラとか運び屋の事は気になるんだけどね、んっぅ!」

 

 417が話している所に抱えている乳児が勢いよく胸に吸い付いてくる。

 

「げ、元気なお子さんですね…… まさか人形が子供を産めるとは知りませんでした」

 

「そこはいろいろあるんだけどね。 あ、ごめんね、ちょっと育ちだかりで、んっ!」

 

 艶やか417の声にM3のほうがなんだか恥ずかしくなるのだった。

 

「そういえばあの運び屋さんはどこいったの?」

 

「……お隣のジャンク屋でも勝手に漁ってるんじゃないですかね」

 

 いい加減に運び屋のフリーダムな行動に慣れてしまったM3は遠い目をしながら悟ったように答える。

 だがそこへ、いつの間にか姿を消していたその運び屋が横を勢いよく走っていった。

 そして遅れてその後を年端もいかない小さな子供たちがワラワラと追いかけていく。

 

「あ、あんなに必死に走ってる運び屋さん……初めてみました」

 

「な、なにごと…… あんた達なにしてるの?」

 

 417が子供たちを引き留めて聞いてみると……

 

「なんか逃げるんだもん!」

 

「ねー?」

 

 どうやら、とにかく近づこうとするたびに子供たちから距離を取ろうと運び屋が逃げるのでそれを面白がって鼬ごっこになっていたらしい。

 

「まさか運び屋さん、子供が……苦手なんですか?」

 

「えっ、マジで?」

 

 M3の言葉に運び屋は何も語らず顔を逸らし、417に戻るように言い聞かせられた子供たちが戻っていくのをただ見ているだけだった。

 

 

 

「……意外です。 運び屋さんなら子供相手でも平然とゴアバッグにするぐらいやる人だと思ってました」

 

「いや、それもどうなの……」

 

 M3に酷い言われようの運び屋だが、今も乳児を抱えた417とは距離を取ろうとするぐらいには本当に子供が苦手らしい。

 

「こんなにかわいいのに、ほら!」

 

 417は見せつけるように我が子を見せつけるように近づく、だが運び屋は仰け反りながら離れようとする。

 だが、ついに壁際に追い詰められ目の前に迫った時、運び屋はついに行動に出る。

 

 なにをとち狂ったのか、いや元々とち狂っていたのか運び屋は手斧を取り出して襲い掛かる。

 

「ちょ、なぁっ!?」

 

「ち、ちょっと──ー!? 運び屋さんなにやってるんですかっ!?」

 

 突然の運び屋の行動にM3が叫び、417も必死に子供を庇おうと遠ざけようとする。

 

 そして、その拍子に417が身体を捻ったことにより彼女の豊満すぎる胸が人によっては幸といえるのかか不幸といえるのかわからないが……運び屋の顔面に叩きこまれたのだった。

 

 ゴキリッ、と何かが折れる音がした。

 

 

 

 

 

「それでこの人形さんはどう料理しようかしらぁ?」

 

「この前やったゲームみたいにゴアバッグにしようよ♪」

 

「う、うひぃいい!? すいませんごめんなさいゴメンナサイッ……」

 

 運び屋の暴走に気付いて駆けつけて来た他の人形達が銃を構えて包囲する中、更に鉄血人形のデストロイヤー(?)とドリーマー二体に挟まれ、M3は必死の命乞いをする。

 その様子に当事者である417は苦笑をしながらドリーマー二人を抑えつつ宥める。

 

「あー、M3ちゃんは勘弁してあげて」

 

「クヒヒッ……それでこっちの不届き者はどうするのかしら?」

 

「というかこれはすでに死んでない?」

 

 そして騒動を起こした張本人である運び屋は首がヤバい方向に曲がったまま倒れている。

 

「も、もうこんな人好きにしちゃってもかまいません! 本当にもうっ! もおっ!」

 

 いい加減振り回されるのに限界が来ていたM3は運び屋を何度も足で死体蹴りしまくる。

 そんなあんまりな光景を417を含め周囲の人形達は何とも言えない表情で見ているしかなかったのだった。

 

「もうそこらへんにしときなよー」

 

「いいえ! これぐらいしとかないといつ息を吹き返すかっ──きゃぁ!?」

 

「本当に生き返ったー!?」

 

 何度か蹴られた後、突然M3の脚を掴みそこらに放り投げつつ当たり前のように平然と自分で首をゴキゴキと直しながら起き上がってくる運び屋。

 周囲の警戒感が一層強くなる中、だが運び屋はさも気にしたような気配もなく言う。

 

 (Speech)をしようと──

 

 

 

 後にこのカフェの責任者のディーノ・タカマチと運び屋による何らかの交渉があったようだが、投げ飛ばされ気絶していたM3はあずかり知らぬこととなった。




怒られた(物理)

メタ的に言うと運び屋にとって子供に対して基本的には危害を加えることができなく、乳児に関しては見たこともない未知の存在のなのでめっちゃ警戒してるわけです。

向こうのディーノ氏との交渉内容は迷惑かけたお詫びに情報とかお好きに運び屋から引き出してね!
尚、運び屋的には欲望に忠実な人間は好きなので割と好印象のご様子(KBS並感)

この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?

  • ドルフロ知ってるけどFallout知らん
  • ドルフロ知らんけどFallout知ってる
  • 両方とも知ってるぞ
  • 両方とも知らんぞ
  • この界隈のコラボは知ってる
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