FALL OUT GIRLS   作:WarBoss

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サブタイトルが分かった人はNVをかなりやりこんでる人だと思う。


Come Fly With Me

 ──ああ、この世界は地獄だろうとも。

 コーラップスと、核による土壌の汚染、そんな世界で人間と人形と異形が入り混じって殺し合いをしている。

 

 人間は人形を使い、生存を勝ち取ろうと躍起だ。

 

 君達人形は人間から解放されるか服従か、それとも共存かの選択肢に迫られつつある。

 

 ならば異形は? 

 異形と蔑まれる我々に選択肢はないのか、ただ狩るか狩られるかの立場しかないのか? 

 

 否、理性を捨てざる得なかった者達も理性ある我々にも、また別の選択肢があるべきだ。

 

 この地獄の釜の中で、この理不尽に抗う気があるならば我らが同盟に加わり給え、我々は窯の中から抜け出し再び大いなる旅路(グレートジャーニー)を渡り互いの安息の地を目指そう──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昏い森の中で4つの影が互いに近づき合流した。

 

 その場に集まったのはAR小隊の面々、M4A1、M16A1、M4 SOPMOD Ⅱ、ST AR-15、が其々、銃を構え周囲を警戒しながら見回すが暫くして異常がないと判断し、全員が銃をおろして会話する。

 

「なーんにもなかったよ。 本当にここにいるのかな?」

 

 赤い目に黒い服装とヘッドギアが特徴的なSOPMODはつまらなそうな表情で報告した。

 

「こっちも同じね、墜落現場と思わしい所は見当たらなかったわ」

 

 続いてAR-15が報告、更に続いてM16も報告するが……

 

「駄目だな、実に静かなもんだ。 気配すらない」

 

「ですが指揮官はこの周辺であるはずと言っていました。 墜落したヘリ一機の痕跡を私達がわからない程に消しきれるとは思えません」

 

 それに答えるのは小隊のリーダーであるM4、暫く考える素振りを見せるが首を振り否定する。

 

「……M4、指揮官を信頼するのはいいがその言葉を鵜呑みにしすぎるのはよくないぞ。 良き伴侶となりたいなら頼るだけじゃ駄目だ、時には間違いを指摘して正してやらないとな」

 

「姉さん! だからそういうことをこういう場で態々言ってからかうのはやめてっ!」

 

 M16の言葉に急に顔を紅くするM4はM16に慌てながら食って掛かるのを尻目にSOPMODは疑問に思ったことを口に出す。

 

「毎回思うんだけども、どうしてM4は指揮官との話を恥ずかしがるの?」

 

「……そうね、M4はSOPMODみたいに素直な態度がとれないのよ」

 

「ぶぅ~! それじゃ答えになってない!」

 

 AR-15の答えにSOPMODはふくれっ面になりながらぶー垂れると、そういえば……と思い出す。

 

「ところでROは?」

 

「そういえば遅いわね、いつもこういう集合時刻とかは正確に守るのに」

 

 AR-15が呟くとその直後、全員に通信が入る。

 

『こちらRO635! 墜落現場らしき場所を発見……しかしヘリは見つかりませんでした』

 

「見つからなかった?」

 

『墜落現場は見つけたのだけども、墜落していたのは別の物でした……しかも落ちた時期はかなり前みたいです』

 

「おいおい、それじゃ何を見つけたっていうんだ?」

 

 RO635の通信内容を聴いていたM16の疑問に返ってきた答え。

 

『恐らくはロケットの残骸です、しかも一機だけじゃない…… でもかなりの時間が経った後みたい』

 

「ロケット? なんだってまた…… 益々よくわからない事態になってきたな」

 

 

 

 ROは通信を終えるとそのロケットの残骸の方へ向き直る。

 残骸を観測するセンサーから放射線量に対しての警告音がROの電脳内に鳴り渡るのをシャットダウンして遮る。

 

(かなりの放射能汚染が検出されますね)

 

 今回の作戦にてROを含むAR小隊はこの地区で消息を絶った輸送ヘリの捜索任務に駆り出されていた。

 元々他のAR小隊メンバーと別行動をしているROだが、今回初めて同じ任務にあたることとなったのだった。

 

「しかしロケットだと皆には伝えましたが、これは本当にロケットとして機能するのでしょうか」

 

 他のAR小隊のメンバーには目の前に放棄されているものがロケットと報告したものの、ROはいささか疑問に思えていた。

 たしかに見た目はロケットそのものなのだが、その見た目は実用性を無視したようなデザインでまるで子供の玩具を彷彿とさせるような丸みを帯びたコミカルなデザインであったからだ。

 ロケットのハッチゲートは空きっぱなしの状態で放置されていた。

 

「ですがこのロケットの中にいた何者か達が外にでていったのはたしかなはずで っ──!」

 

 独り言ちていたROだったが、突然何かの気配を感じ急いで近くの木の陰に隠れる。

 息を潜めながら銃を握る、気配はそのままこちらに近づいてくるのがわかる。

 この辺りは鉄血の勢力圏内に近く、探しているヘリが鉄血に攻撃されて墜落したとしても不思議ではない。

 もし鉄血の巡回兵に遭遇したとして今はRO一人でダミーも連れていない、戦闘をするべきか避けるべきか考えを巡らす。

 

 どうするべきかと思惑しながらそのまま暫く身を潜めて待っていると、その気配の正体が姿を見せた。

 だが現れたのはROが予想していた存在とはまったく違うものだった。

 

 ソレは人の形をしていたが服は着ていないも同然のボロを身に着けただけで、そこから覗く全身の肌は火傷を負ったように爛れて腐ったようにも見える、顔も鼻や耳が削げ落ちて酷く醜かった。

 

(E.L.I.Dがこんな地区にまで!?)

 

 ROは今までにE.L.I.D(広域性低放射感染症)と呼ばれる存在とは遭遇したことはなく、内心動揺していた。

 この世界に蔓延するコーラップスによる災害の一端であるE.L.I.D、その脅威度は鉄血の人形達とは比べ物にならない程だという。

 圏外から遮断する為の壁から抜け出てきたのか、それともコーラップスによる被害で自然発生したのか、

 どちらにせよグリフィンのようなPMCではなく本来は正規軍が相手にするような存在だ。

 

 一人で対応するのはマズイと考えたROは他のAR小隊と合流する為に後退しようとゆっくりと足を一歩下げる。

 だが直後に〈ガチンッ〉と金属音がしたかと思えば、下げた足に激痛が走る。

 

「っぐぅ! っこれはベアトラップ!?」

 

 足元の茂みに仕掛けられていた罠に足が取られ転倒するRO、そしてその音に気付いたのかE.L.I.Dと思われる怪物が一気に襲い掛かる。

 怪物の予想以上に速い動きに一気に距離を詰められ、銃を撃つ前に組み付かれてしまう。

 

「グゥガアアァアァッ!」

 

「ぐっ! くぅっ、このっ!」

 

 罠に足をとらえられながらも銃を盾にして抵抗しつつ、そのまま殴りつけ引き離して銃撃で弾丸を浴びせまくる。

 

「ギッ、ガァッ!」

 

 銃弾を受けた怪物は最後にヘッドショットが命中して絶命、ピクリとも動かなくなった。

 標準を怪物に合わせたまま数秒警戒するが、完全に生命活動を停止したと判断して銃を下す。

 

「……とにかく他の皆にも知らせないと」

 

『銃声が聞こえたが何があったRO!』

 

 他のAR小隊に連絡を付けようとしたタイミングでM16から通信が入ってきた。

 

「おそらくE.L.I.Dと思われる敵と遭遇しました。 トラップによる負傷をしましたが敵は沈黙させました」

 

『E.L.I.D? 何故こんな地区に……』

 

「わかりませんが、あのE.L.I.Dにヘリを落とせるとは思えません」

 

『墜落原因は鉄血による攻撃か何かで、E.L.I.Dがいたのは関連性はないのかもしれないな。 とにかく今は一早く合流することにしよう……銃声を聴いたのは私達だけじゃないはずだ』

 

 ROはM16と合流の手筈を打ち合わせた後に、まずは足に食いついているベアトラップを解除しようとする。

 人形の力からしたらベアトラップを外すのは実に簡単だったが両手を使わないとはずせない、自身の半身となる銃を置いて罠を外そうとしたその時が隙となってしまった。

 

「またか、どうしてお前らはそろいもそろって女のスムーズスキンなんて被ってやがるんだ? なぁ、おい?」

 

 気付けばROは頭にハンティングライフルを突きつけられていた。

 銃を突き付けている相手は先程撃ち殺した怪物と同じように肌が爛れており、鼻や耳が削げ落ちて酷い顔を歪めながらトラップによって負傷して機械部分を覗かせるROの脚を睨んでいた。




ここらへんからE.L.I.D等のドルフロの重要な設定がFalloutの設定と一緒にコンクリートミキサーにかけてぶちまけるような展開なってくると思います。

まぁ、クロス物の二次創作ってことで許してクレメンス。

この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?

  • ドルフロ知ってるけどFallout知らん
  • ドルフロ知らんけどFallout知ってる
  • 両方とも知ってるぞ
  • 両方とも知らんぞ
  • この界隈のコラボは知ってる
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