ついでに欲張って他のも登場です。
険しい森の中、獣道すらない中をROは銃を突き付けられながら連れて行かれた先は放棄され廃墟と化していた病院であった。
廃病院の周囲や内部には皮膚が爛れ酷い顔の者達が何人かいたがその全員がローブ服を着ている者達ばかりで、それ以外の衣服を着ている者は、収納ポケットがいくつも付けられた多機能ベストのような服装を着た銃を突き付けている人物とこの場では異邦人であるROだけであった。
そしてベアトラップで怪我をした足を引きずりながらも歩かされていると暫くして屋内のある部屋へ入れられた。
「大人しく進みな人形、下手なことすると引き金を引くぜ」
「……くっ!」
ROが部屋に入れられるとその中で待っていたのはまたも爛れ顔のボロボロになったスーツを着た人物だった。
だが他の者たちと大きく違う部分、その爛れた皮膚の所々が緑色に淡く発光していることにROは内心驚く。
「残念ながら手荒い歓迎になったようだ
「こいつは人形、つまりはロボットだぜ? そんな気を遣う必要ないだろう」
ROを椅子に座って身体を休めるように促すが、ROに銃を突き付けている者はその必要性はないと言い放つ。
だが緑色に肌を光らせた人物は首を横を振り、諭す様に落ち着いた声で宥める。
「ハーランド、君は少し相手に敬意を払うべきだ。 君の言うように彼女は機械なのかもしれないが、その彼女がなりふり構わず暴れていたら君も無事ではなかった」
ハーランドと呼ばれた銃を突き付けている者は舌打ちをした後、ROに向けていた銃を下すのを見届けた後に緑色に発光する人物はゆっくりと落ち着いた口調でROに話しかける。
「一応は自己紹介をしておこう。 私の名はジェイソン・ブライト、稚拙ながら我々同盟の纏め役をさせてもらっている。 よければ君の名前を聞かせてくれないかね?」
「……I.O.P戦術人形、RO635です」
緑色に発光し続ける人物、ジェイソン・ブライトは自ら名乗りROもそれに素直に答えたことがあたかも当たり前のように話を進めて行った。
「ありがとうRO365、さて実は君がここに連れて来られるのは以前からある程度は予見していた。 そして君は我々が何者で何故ここにいるのかを知りたいのだろう」
「ええ…… 正直な所、あなた達のようなE.L.I.D重症感染者が会話によるコミュニケーションを出来るとは初めて知りましたが話し合いができるというのなら申し分ない」
「よろしい、私も君の事情について幾つか質問がある。 もちろん答えられないのならばそれは構わないとも」
「……いいでしょう」
「ならこちらから質問しよう。 と言いたいところだが代わりに一ついずれ君が疑問に思うであろう事を先に答えてあげよう」
ブライトの提案に乗ったROはどちらが質問を始めるかを問うと、落ち着いた調子のままブライトが話を続ける。
「まず君は我々をE.L.I.D感染者と勘違いしているようだが、それは全くの誤解だ。 むしろ我々グールはコーラップスによるE.L.I.D感染はしないと言ってもいい」
「……どういうことです? そもそもグールとは一体なんなんですか」
ROは突然の話に付いていけないでいた。
彼が自分たちがE.L.I.D感染者ではなく、また感染もすることがないという発言をどう受け止めればいいのか内心では混乱するばかりだった。
「人が放射能に対して適応進化したのが我々グールだ。 君の主人達と同じように人間さ、認めようとはしないだろうがね。 そしてグールは放射能に対して完全な耐性があると共に、吸収して肉体の代謝能力を上げ肉体を再生することができる。 おかげでコーラップスによる崩壊もそれが発する放射線のお陰である程度は耐えることが出来る……というのが私の持論だが」
「それは…… もはや人間ではないと思います」
「君達人形は特に人間との区別を明確化するだろうことはわかっている。 認めてもらえるとは思っていないがその思想が我々を差別し追い詰め、ついにはこの地に足を踏ませることになったのだ」
ブライトは語る。
自分達グールが迫害の対象になっていることに憂い、そして同胞を集めたコミュニティを作り遠い地からやってきたのだと。
そしてブライトは部屋内にあったシャッターで閉じられた窓を開く、その窓からは病院内の病棟の光景がROの視界に飛び込んできた。
「ならば彼ら軽度感染者は、君からしたら人間かね?」
見えるのはベッドや部屋の隅で横たわり苦しみ呻く人々、その全員が苦しみ呻いてブライト仲間であろうローブを着たグールに介抱されていた。
そして苦しむ者達が初期症状のE.L.I.D感染者だということをすぐに察したRO、思わず無意識のうちに息をのむ。
「彼らもまた我々と同じように人ではなく異形だと切り捨てられた者達だ。 君達戦術人形はこの光景を見てどうする? やはり彼らは異形や危険分子かね?」
E.L.I.D感染で苦しむ人々から目を逸らすことが出来ないRO、中には女子供どころか赤子すらいるこの光景。
そもそも何故これほどまでに感染者がここに大勢いるのか──
「E.L.I.D感染者は漏れなく専用病棟に移されて治療を受けるはずです! 一体なぜここにいるんです!」
「感染を治療? 君はE.L.I.Dを治療する方法を、感染者とされた者達がその後どういう扱いをされるか知っているかね?」
知っていると叫ぼうとした。
だがROの電脳からもたらされる情報は実に曖昧なものだというのに気づかされる。
「え…… な、なんでっ」
「人間に奉仕するように造られた君達人形にはやはりそういった情報は開示されてないのだろう。 こちらの人間側の事情に都合の悪いものは特に……」
「なっ、何なのですあなた達はっ!? そもそも何が目的なんです!?」
徐々にパニックになり始めるRO、だがブライトは落ち着いた声で言葉を返す。
「我々同盟はただ安息の地を目指しただけだ。 そして同じ境遇になりつつある者達も救ってあげようとも…… さて君からの質問は終わりだ。 今度はこちらの質問に答えてもらう、君がここへやってきた目的と一緒にいる仲間についてだ」
ブライトはROを痛めつけてまで答えを吐かせるつもりは毛頭ないようだが、後ろで見張っているハーランドは別なようで再びハンティングライフルを構える。
コッキングにより薬室に弾丸が装填される音がした。
「いい加減にどうでもいい問答にはウンザリだ。 とっとと答えろお前の仲間は何人だ? あの落ちてきた空っぽだったヘリと関係はなんだ? 答えないなら怪我してないほうの脚を撃ち抜く」
銃を突きつけ苛立ちながらハーランドはROから聞き出そうとする。
だがROはハーランドの言う
しかし、ふと気が付く──AR小隊にはヘリの目的や誰が乗っていたかは一切伝えられていないことに──
「そのヘリコプターを捜索するようにグリフィン本部からの指示があっただけです。 搭載者については何も聞かされてませんでしたが……」
「正確にはパイロットだけしかいなかったがな、駆け付けた頃にはフェラルが食い散らかしてやがったが」
「殺したんですかっ!」
「野蛮な兄弟がしたことについては申し訳なく思う。 だがそのパイロットはおそらく墜落時点で絶命していただろう」
ヘリのパイロットの悲惨な末路に憤るROだったが、同時に次々と疑問が膨れ上がる。
仮にもグリフィンのエリート部隊であるAR小隊に曖昧な情報通達がなされてた……すなわちそれは何らかの機密レベルの高い情報部分が伏せられているということだ。
(私達はヘリではなくそれに乗っていた存在を探す為に送り込まれていた?)
「おい、いい加減にちゃんと聞いてることに答えねぇと……」
ハーランドはROの脚を撃ち抜こうと狙いを定める。
だが、その直後思いもよらない方角から銃声がした。
銃声はハーランドから放った銃弾ではなかった。
そしてなんとその銃弾はハーランドの構えていたハンティングライフルを撃ち落としていた。
そしてそれを放ったのは突然部屋に突入して割り込んできたのは、なんとあの404小隊のUMP9でだったのだ。
「9!? なんでここに!?」
「いいから! さっさとここを脱出しちゃうよ!」
まさかの乱入者からの助けに混乱しつつも、ROは咄嗟にハーランドに体当たりし転倒させる。
「ぐぁっ! てめぇ!」
咄嗟の事に受け身も取れず昏倒するハーランド、9はそのままハーランドとブライトに向かって銃口を向け引金を引いた。
容赦なく鳴り響く銃声、だがUMP9から放たれた9㎜弾も更なる乱入者により阻止される。
乱入者はハーランドとブライトの前に庇うように突如現れると、銃弾は見えない障壁により弾かれてしまった。
その乱入者である白い人形は片目しかない視線を後ろのグール二体に向けながら片手で大鎌構える。
「予期せぬ事態が起きすぎている。 Mr.ブライト……あなたの交渉は終わり。 後は
まーた、そうやって欲張ってキャラ増やして収集つかなくなるやつ。
【グール】
FEVというウィルスに感染した人間が放射能への適応進化した姿。
全身が爛れて腐ったような風貌で、体臭もまた腐臭がする程に酷い。
だがその対価として代謝が完全に停止し、回復することもまた劣化することもない。
見た目は変われど中身は人間のままなので性格は悪人善人様々であるが、脳まで放射能汚染が深刻化したグールはフェラルと呼ばれ理性もなくなり人や家畜を襲うことになる。
代謝が完全に止まっている故に、中には長い年月を生きているグールなども多く存在しており貴重な知識を秘めている者も少なくはない。
ちなみにラウルはグールであり、ブライトはそのグールの上位種である光し者とよばれる存在である。
この話を読んでる方の情報はどんなもんでしょ?
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ドルフロ知ってるけどFallout知らん
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ドルフロ知らんけどFallout知ってる
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両方とも知ってるぞ
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両方とも知らんぞ
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