いやーアオハルしてる文書って書くのちょっと難しいなー。このくらいの歳の頃ってどんなこと話してたかなーと思い出しながら書いてます(笑
あ、今回会話文多めなので、苦手な人は注意でーす。
入学して最初の週最後のホームルームが終わりざわついた教室内。
明日は休日だ。今日は特別教室が無い日であるし、明日の休日はあーちゃんと遊びながらゆっくりしようかと帰り支度をしながらぼんやりと頭の中で予定を立てていれば、「フジノンー!」と透ちゃんが突撃してきた。
「どうしたの透ちゃん?」
「フジノン明日暇?女子皆で遊びに行かない?!」
「明日?」
ええと、明日の予定はあーちゃんとゆっくりしようとしていたのだけれど…。前もって言ってくれればお手伝いの寧子さんにお願いできるけれど、両親はヒーロー業で忙しいし寧子さんは基本平日に来ていただいているから、休日は私があーちゃんと一緒にいることが多い。
「ええと、折角のお誘いとても嬉しいのだけれど、明日はちょっと無理かしら。幼い弟がいるから一緒にいてあげたくて…」
「あちゃー藤乃っち予定あったんだー」
「ごめんね、三奈ちゃん」
「あ、じゃあじゃあ今日これからは?そんなに長い時間はいれないけど、どっかでお茶しよ?!」
「これから?それなら大丈夫だわぁ」
今日は寧子さんが来ているし連絡を入れれば多少帰りが遅れても平気だろう。
「よっしゃ!じゃあ女子会しよ女子会!女子集合ー!」
三奈ちゃんの号令で近くに百ちゃん・お茶子ちゃん・響香ちゃんが寄ってきて、1-Aの女子全員が私達の席周辺に集まる。
「?何ですの?」
「あのね!本当は明日がいいなって思ってたんだけど、藤乃っちが予定あるらしくて、今日この後ちょっと前に言ってた女子会しよ!って!ヤオモモ達は予定どう?」
「私は大丈夫ですわ。迎えの車も連絡を入れれば遅れても平気ですし」
「私も特に問題ないわ、けろ」
「ウチは今日は用事ないから平気だよ」
「私も大丈夫だよ!家に帰っても一人やしねー」
「おーし!じゃあ1-A女子の女子会決定ー!場所ドコにする?帰りのこと考えたら駅の近くが良いよね?」
「駅の方に確かファミレスあったよね?そこでいいんじゃないの?ばしょは…ちょっと待って」
言いながら携帯端末を取り出して弄りだす響香ちゃん。あ、私も連絡を入れないと…と自分の端末を取り出して寧子さんに連絡を入れる。
《今日は帰りにクラスのお友達とお茶をして帰るので、少し帰りが遅れます》と連絡アプリに打ち込めば、程なくして《それは良かったです。楽しんできてくださいね。お夕飯は必要ですか?》と返信が。《夕飯までには帰ります》と再度打ち込めば、《了解です》の返事とともにOK!の文字を背景に親指をぐっと上げているオールマイトのスタンプが送られてくる。
「じゃあ今日はファミレスで!カフェとかはまた今度!」
「ファミレス……とはもしやファミリーレストランのことですか…!?」
「?百ちゃん?」
「どうしたヤオモモ。ファミレスは確かにファミリーレストランの略だけど?」
「私初めて行きますわ!」
「マジで?!薄々思ってたけど、ヤオモモってやっぱり生粋のお嬢様なんだー!え、もしかして藤乃っちも?聖女出身だしお嬢様?」
「お嬢様と言うほどではないわぁ。ファミレスくらいなら父の
「……フジノン、それって何回くらい?」
「ええと…2回?かしら?」
「ひえええ、人生でファミレスが2回!藤乃ちゃんもブルジョワ族だったん?!」
お茶子ちゃんの様子にブルジョワ族ってなんだろうか?と思いながら苦笑いを零す。そして、響香ちゃんの「早く行かないと遅くなるよ」という一言で各々荷物を持って女子全員で教室から出ようと動いた。
「じゃーねー!男子ー!また来週ー!」
三奈ちゃんの明るい声に何人かが「おう」と返事を返すのを聞きながら私達は教室を出た。
そして男子のみの教室では――
「女子は女子会かー」
「…女子会……」
「辞めとけ峰田。気持ちはわかるけどな!」
「上鳴ぃ……!」
「でもいいよなー。男子も男子会するか?」
「お?行く?多分駅近くのファミレスっつったら1軒しかねえしきっと女子はそこだぜ?」
「おー?男子会?やるなら付き合うぜ?」
「男だけで集まって何が面白いんだよ…」
「峰田ブレねえな……まあでも入学して間もないしな!クラスの交流っつー意味ではいいんじゃね?」
「クラスメート同士の交流か…そういう目的なら俺も付き合おう。緑谷くんはどうする?」
「うぇっぼぼぼぼく?!いい、のかな……僕も行っても……?」
「何を言っているんだ、君も1-Aのクラスメートじゃないか!」
「そうだぜ緑谷!遠慮せず来いよ!……他はどうする?如何せん急だし、用事があるやつは強制じゃねえぞ?」
「興味無え……帰る」
「!おーそっか、じゃあな轟!また来週!」
「おう」
「今現状行けるのは、俺と切島・瀬呂・飯田・緑谷か?峰田はどうすんの?」
「ケッ…しょうがねえからこの峰田様も付き合ってやらあ」
「はいはい。尾白達はどうする?」
「俺は行けるぞ?」
「俺も、特に予定は無いが…」
「じゃあ尾白と障子も決定と。常闇と砂藤、口田は?」
「悪いが俺は今日予定がある」
「俺もパスだ」
「(フルフル)」
「オッケー、3人は欠席な」
「んで?爆豪はどうすんの?」
「はあ?クソ共と違って暇じゃ――」
「あ、爆豪は強制参加な」
「ああ゛?!テメェクソ髪!なんで俺が――」
「まあまあお前の分は俺が奢るから!」
「行かねーっつってんだろが!おい!聞けや!」
「さーてじゃあ俺らも移動すっかー」
「だから!お前ら聞けや!」
「腹減ったなー。ファミレスでなんか摘むか」
「俺ピザ食いてー」
「おっいいねー!」
「(かかかかかっちゃんも一緒にファミレス?!いいいいいのかな本当に僕がいて…でっでも何も言われてないし他のみんなもいるしいい、かな…?)」
「?どうしたんだ緑谷くん。早くしないと置いていかれてしまうぞ」
「!あ、うっうん……!(だけど放課後にクラスメートと寄り道…!初めてだ…!)」
******
「はい!カンパーイ!」
8人がけのテーブルの上には各々が頼んだデザートやドリンク。
ホットドリンクを持ってきた子もいるからグラスこそ打ち付けないものの、元気な三奈ちゃんの声に合わせて飲み物の器を掲げる。
席順は壁側向かって左から三奈ちゃん・透ちゃん・お茶子ちゃん・響香ちゃん。そして通路側に百ちゃん・私・梅雨ちゃん。
「このドリンクバーというシステムは画期的なのですね…!確かに使われている茶葉は我が家で飲んでいるものに劣りますが、このように多種多様な飲み物が飲み放題とは…採算は合うのでしょうか?」
「どうなのかしらね?でも、確かに各々が好きな時に好きな飲物を自由にとれるシステムが画期的なのはわかるわぁ」
左隣に座っている百ちゃんの呟きにそう返せば、ここで三奈ちゃんが声を上げる。
「あのね!入学して1週間経つけど、まだ名前くらいしか自己紹介してないよね?1-A女子の絆を深める為にも、改めて自己紹介しよ!」
「いいねー!何言えばいい?」
「名前とか趣味とか、特技とかかしら?」
「じゃあ言い出しっぺってことで私から!こほん……ええと、千葉の結田付中出身の芦戸三奈だよ!特技はダンス!好きなものは納豆とオクラ!個性は『酸』で、溶解度と粘度は調整出来るよ!休みの日はよくダンスしたり買い物行ったり遊びに行くことが多いかな。改めてよろしくね!」
パチパチと拍手をしながら、なるほどこんなことを言えば良いのかと必要な要項を記憶する。
「じゃあ次は私ね!葉隠透だよ!個性は見ての通り『透明化』!東京の毛糸中出身で、好きなものはキャラメルとかドッキリ番組とか!休みの日は…私も遊びに行くことが多いかな!?カフェ回ったりとか服買いに行ったりとか!よろしくー!」
「次は私やね!麗日お茶子です!三重の露座柳中出身で、個性は『
「三重から……では、下宿か何かに入ってらっしゃるの?」
「ううん!丁度いい下宿が見つからなかったから一人暮らししとるよ!」
「まあ…凄いのね」
「えへへ、毎日の授業で大変だから、さっきの通り家事は休みの日にって感じやけどね!」
高校からの一人暮らしなんてさぞや大変だろうと思いつつそれでも感心する。他の子も同じように思ったのか凄い凄いとはしゃいでいるのを聞きながら、「何か困ったことがあったら気軽に声を掛けてね」と言えば「うん!ありがと!」とはにかんでお礼を言ってくれるお茶子ちゃんはとっても可愛い女の子だ。
「次はウチか。静岡の辺須瓶中出身、耳郎響香。個性は『イヤホンジャック』で、音を聞いたりとか逆に音を聞かせたりとかかな。好きなものは……音楽鑑賞とか楽器とか。休みの日は楽器弾いたり音楽聴きながら雑誌読んでたり?まぁよろしく」
「おー!響香ちゃん楽器弾けるの?なになにー?」
「まあギターとか…」
「おおおー!ロックだー!」
「けろっ…じゃあ次は私でいいかしら?愛知の塩ノ洲中学出身の蛙吹梅雨よ。前にも言ったけれど、梅雨ちゃんて呼んで。個性は蛙っぽいことなら大体できるわ。好きなものは雨の日とゼリーかしら。休日は弟や妹と過ごすことが多いわ。両親の仕事が忙しくてよく面倒を見ているの。仲良くしてね」
「あら、蛙吹さん…ではなくて、梅雨ちゃんも愛知出身ですのね。私もなんですの」
「あらそうなの。仲良くしてね、百ちゃん」
「ええ、私こそよろしくお願いしますわ」
と、梅雨ちゃんと百ちゃんの話しが終わりここで自分の番が回ってきた。
「東京の聖グレイス女学院出身の天使藤乃です。個性は『天使』。光を集めて形を変えたり、治癒ができたり、後は翼で翔んだり羽を飛ばしたりできます。ああ、あとは、唄を歌うと少しだけ効果を乗せられるわ」
「ああ、食堂の時の!私聞いてたよー!綺麗な声だったー!なんか…聞いたことあるような曲だったなぁ」
「お茶子ちゃん、ありがとう。あの時歌ったのはAmazing Graceという有名な賛美歌の一つね」
「ほうほう。ちなみに効果って?」
「例えば安眠効果だとかリラックス効果だとかかしら。なんでしょう、昔言われたのだけれど、天使っぽいことならだいたいできる個性らしいわ。好きなものは白いもの。服や小物は白系統が多いわね。好物も白いもので、一番好きなものはクリームシチューかしら。特技はお料理とお裁縫。お休みの日は、私も梅雨ちゃんと一緒で幼い弟と過ごしていたりあとは服や小物を作ったりお菓子を作ったり。あ、翔ぶことと歌うことも好きね。皆さん、よろしくね」
「改めて聞くと凄い個性だよね…」
「攻撃・拘束・飛行能力に加えて歌による範囲効果……」
「さすが藤乃っち入試1位!この前の戦闘訓練は藤乃っちのおかげで勝てたよー!」
「とんでもないわ!三奈ちゃんの協力あってこそだもの。あの時はありがとうね」
「最後は私ですわね。愛知県堀須磨大附属中学出身の八百万百と申します。個性は『創造』。生物以外なら何でも作り出せますわ。ただ体内の脂質を変換して作るので限界はありますし、大きなモノを作る際は時間がかかってしまいますが…。趣味は読書、でしょうか。お休みの日は良く図鑑類を読みながら紅茶を飲んでいたり、後は勉強していたりですわね。副委員長ということで女性代表として牽引できるよう努めますので、皆さんよろしくお願いしますわ」
「ひええ……フジノンの聖女もヤバイけど、堀須磨大付属もかなりの名門校じゃん!」
「はぁーやっぱり藤乃ちゃんと百ちゃんはガチのお嬢様なんやねえ…」
こうして女子全員の自己紹介が終わり少しだけ世間話に花が咲いたところで「さて!」と三奈ちゃんが声を上げる。
「今日の女子会の目的はA組女子の交流も勿論だけどそれだけじゃないよ!」
「??」
「フッフッフ……今日この場を設けたのは他でもない!フジノン!君に聞きたいことがあったからなのだァー!」
「??私?」
いきなりの透ちゃんの指名に面食らう。聞きたいこと…特別教室のことだろうかと内心首を傾げていれば「ズバリ!」と人差し指をこちらに向ける透ちゃん。
「葉隠さん、人に指を差してはいけません。はしたないですわ」
「あ、ごめんごめん!…じゃなくて!ズバリ!あの爆豪くんとの関係を聞きに来たんだよ!」
「??勝くん?」
思わぬ名前が出て更に面食らう。と、そういえばこの前一緒にお昼を食べる時になんだか教室が騒がしかったのを思い出した。
「で?実際どうなの?付き合ってるの?」
「あの爆豪と藤乃がってちょっと想像できないんだけど…」
「付き合う?恋人同士ということかしら?それなら違うわ。雄英に入学する前、それこそずっと昔に会ったことがあるのよ」
「ずっと昔?そんなに前なの?」
「ええ。…今から10年ほど前ね――」
そして、昨日のように思い出せるその記憶を皆に話して聞かせた。私がヒーローを志した、大切で特別な一日の記憶。
「…はええ……十年前、たった一日しか一緒にいなかったのに覚えてるもんなんだあ…」
「ふふふ、ええ…私にとってはとても大切で特別な一日だったから。だから入試のときに見かけてもしやと思ったし、その後雄英で再会してとても驚いたの。向こうは覚えてないと思っていたから、話しかけにも行けなくて…」
「ん?じゃあなんでこの前急に話すようになったの?」
「ええと、初めての戦闘訓練の後に少し話す機会があって、それで。勝くんも覚えててくれてとっても嬉しかったわぁ…」
「素敵ですわね…!幼い頃に自分を助けてくれた人と大きくなって再会…!まるでラブロマンス小説のようですわ…!」
「ていうかそれコイバナだよね?」
「え?」
三奈ちゃんの言葉に思わずカップを持ったまま固まる。
「幼い頃に自分を助けてくれたヒーローと高校生になって再会!そしてお互いいろいろ成長しているものの根は変わってないあの人…!」
「幼い頃の初恋が、今蘇る…!」
「「キャー!!」」
「え?え?あの、そういうのでは…っ!」
なんだか妙な方向に話が進み始めたので慌ててカップをソーサーに置いて静止するも、盛り上がっている三奈ちゃんや透ちゃんはともかく響香ちゃんやお茶子ちゃん、梅雨ちゃんや百ちゃんまで目をキラキラさせて此方を見ている。
「まあまあまあ!初恋の殿方と時を経て再会なんて…!本当に恋愛小説みたいですわ!」
「相手があの爆豪っていうのはともかく……確かにすごいね」
「それだよね!本当に爆豪くんなのはちょっと信じられないけど、でも凄いよね!ヒーロー科がある高校なんてたくさんあるのに雄英で再会って!」
「爆豪ちゃんも小さい時は今より少し柔らかかったのね」
「確かに!今の爆豪くんが泣いてる女の子を助けるだなんて想像つかんわぁ」
「ええと?うーん、初恋とは少し違うと思うのだけれど…」
どうしよう。そもそも今まで家族と中学の時仲の良かった後輩以外にこの話をしたことがないのでどうしてこんな流れになってしまったかわからない。後輩の時は「お姉様はその方との`思い出`を大事にしていらっしゃるんですね」と何故か思い出を強調していたがそうとしか言っていなかったので、こういう展開になるだなんて思いもしなかった。
「もう認めちゃえよーフジノン!それは初恋だって!」
「当時爆豪のことなんて思ってた?」
「当時…?んー…優しくて強い男の子、かしら。泣いていた私に手を差し伸べてくれたり、背負って移動してくれたり…すごい人なんだなぁだとかこんな人になりたいなぁだとか?」
「ふむ。容姿は?」
「容姿?…確かに私のとは色合いが違う金髪がキラキラしてて綺麗だなぁだとかルビーみたいな赤い目が素敵だなだとか…ああ、そうね、当時から整ったお顔立ちだったわ。それは今も変わらないわね」
「ああ。確かにまあ顔は悪くないよね。顔は」
「そうだね、顔はね」
顔、顔と連呼する響香ちゃんと三奈ちゃん。他の皆もそこは同意なのかうんうんと頷いている。
「結論、やっぱりフジノンの初恋は爆豪くん!」
「「「異議なーし」」」
「ええ?うーん…やっぱり初恋と言われると少し違うような気が…」
「どこが違うん?藤乃ちゃん」
「なんというか、憧憬…かしら。確かに大切で特別だけれど、それが恋愛感情に直結するかといわれると…わからないわ。なんというか、好きなヒーローがいてそのヒーローのことは好きだけれど、では男性として愛してるかと言われると違うじゃない?」
「「「「あー…」」」」
「なるほど、天使さんの中では、爆豪さんはヒーローと変わらない存在ということですのね?」
百ちゃんの言葉に少しだけ違和感を感じたような気がするも、何故違和感を感じたのかがわからなくて、そのまま「ええ、そうね」と返事をする。
「なるほどねー。じゃあコイバナとは違うのかーなーんだ」
「あ、じゃあさ!皆は今まで彼氏いたことある?」
透ちゃんの言葉に今度は皆に対してのコイバナに切り替わる。
すっかり話し込んでいると先ほど感じた違和感なんて頭の向こうに露と消えた。そのまま女の子同士、恋愛や授業のことなどいろいろな話をしながら楽しい時間を過ごしたのだった。
おまけ 男子会の様子
「おっしゃ皆グラス持ったか?んじゃ、カンパーイ!」
「「「「「カンパーイ」」」」」
「かっカンパイ!」
「流石にもう一週間になるし今更自己紹介はいらねーよな?」
「まあ濃い一週間だったからな、流石に名前くらいはわかるだろ」
「…クソ!席が遠いから女子が何話してるのか全然聞こえねえ!」
「本当にブレねえな峰田…」
「まあ峰田は置いといてよ……ぶっちゃけウチのクラスの女子ってレベル高くね?」
「「「あー…」」」
「筆頭が天使と八百万だろ?葉隠は見えねーけど、麗日も蛙吹も耳郎も芦戸も結構可愛いもんな。な、切島!」
「え、なんで俺?!」
「不謹慎だぞ上鳴くん!」
「まあまあ飯田、落ち着けって。…で?」
「何がで?なんだ?」
「だってお前天使と入学前からの知り合いって話じゃん?」
「そりゃそうだが…別に、入試の時に助けてもらっただけだぜ?」
「助けてもらった?そういえば葉隠くんも似たようなことを言っていたな…演習場が一緒だったのかい?」
「俺が助けてもらったのは筆記の方。いやー緊張して試験のたびにポキポキ鉛筆の芯折っちまってな。休み時間に削るの忘れてて予備がなくて焦ってたら、隣の席だった天使が貸してくれたんだ」
「なるほどそういうことか…」
「つーか俺より爆豪じゃね?」
「そーだそーだ!爆豪お前どうなんだよ実際!二人で昼飯行っといてなんでもありませんは通じないぜ?!」
「…うっせえなアホ面。どうでもいいだろーが」
「はい、チリポテト没収ー!」
「!てめっそれ返せやぶっ殺すぞ!」
「返してほしかったらキリキリ吐けー?」
「ああ゛?別に、ガキの頃に会ったことがあんだよ。おら、皿返せやッ!」
「えー?そんだけかー?」
「うっせえ死ねしょうゆ顔が!」
「(かっちゃんにそんな出会いが……全然知らなかった……!)」
「なるほど、入学前からの知り合いというのはそういうことだったのか。緑谷くん、知っていたのかい?」
「!いっいや全然!僕も初めて知ったよ!」
「つーか緑谷緊張しすぎじゃね?こういうとこ初めてか?」
「尾白くん……その、ファミレスは来たことあるんだけど、クラスメートとが初めてと言うか…」
「そういうことか。俺も学校帰りに寄り道というのは初めてだよ。いつもはまっすぐ帰って自習や訓練に時間を当てているからな」
「飯田くんも初めてなんだね…!(そしてブレないな飯田くん…!)」
「俺も……騒がしいのは苦手ゆえファミレスは久しいな…」
「障子くんもなんだ…!(学校終わりにクラスメートと寄り道……!楽しいなぁ!)」
女子と違い二つに別れたテーブルでは対象的な雰囲気ではあるものの、各々男子会を楽しんでる男子でしたとさ。
男子は峰田もいるしもっとゲスい会話もさせよーかなーと思ったものの、パッと浮かんだのがR15じゃ収まりそうもなかったのでやめましたっていう裏話w
アホな会話って浮かぶ時はポンポン浮かぶんですけどねー。